曲紹介
「探してるの。知らない?」
上目遣いでこちらを見つめる彼女は小さく首を傾げ、手にしている灯りを近づけた。可愛げにゆらゆらと体を揺らす彼女の仕草を見て私は焦燥感に駆られたが、口を固くすることしかできなかった。
しかし、一体ここはどこなのか。赤い霧の立ち込めるこの林木地帯には人気どころか虫の鳴き声さえしない。風で揺れる草木の音は私の寂しい気持ちをなくしてくれていたが、少女には届かぬ音のようであった。
「知らないなら私、行くね。また何処かで会えたらいいな」
少女はそう言うと暗闇へ消えていった。それが、私と彼女の馴れ初めであった。
歌詞
俗な街に佇むのもようやく
誑かした朝昼夜と
阻害された音はノイズに変えられ
やがて解ける心の残照
作り笑いなんて当たり前だから
虚無に消えるあなたの詞
どうせ君もあちらの売り子だろう
虚言だけは見抜けるものです
彼岸に咲いた花を集めて
深く深くへと進んでいく
片手に握ったランプ灯し
誉を探した
錆びつかないで
泣いて 喚いて
揺れ動く鈴蘭 林のザワメキ
耐えて 絶えて くすんで
黒色の鼓動奥に響く
儚く散る惨めな花びら達が
沙羅に還り世界は廻る
闇は沈みやがて紅葉に染まって
僕を招く狐の舞踏
滑り落ちていく運命の糸
深く深くへと続いている
逃したあの子が綴った跡を
ずっと辿ってた
鳴りやまないで
泣いて 崩れて
苦しげに映った薄命の想い
感じ 与えて 聴かせて
煤けて見えない景色を探せ
伸ばした右手はあなたの
瞳には映らないけど
まだあなたを抱きしめる事だけは
錆びつかないで
泣いて 喚いて
揺れ動く鈴蘭 林の騒めき
耐えて 絶えて 見つけて
光に包まれた夢の國を
泣いて 泣いて 喚いて
慎ましく咲いた白い花達だけ
抱きしめて 育てて
崩れそうな私を見つけて
LaLaLa…
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最終更新:2025年10月27日 20:57