曲紹介
曲名:『記念碑的な負け方を』(きねんひてきなまけかたを)
歌詞
3,000階の老人は
誰にも看取られることもなく
雲に隠れた遥か眼下の
ジパング的な天竺を夢見た
42号室キミは
IPS羅列の光を
弄んでは今や届かぬ
鋼鉄の鎧の下隠された
嫋やかな生身は
最早負けることすら知らない
無期限に延ばされた最期を
夢に見ながら生きていくだけの
屍じみた生活が
誰か僕をスペクタクルに
なるべくどうか猟奇的に
負かせてよ 完膚無きまでに
モノリスに刻まれた僕の敗因
40,000階の男が
扉の向こうを垣間見ようと
未知の"雨"とやらに気を付けて
可能な限りの雨具身に纏う
たかが知れてしまった
負けた弁償費用 極大値
交通秩序を遵守せしめる
それが唯一たる保険なのだ
増え続けていく掛金を
自分の行く末と暗喩したんだ
整列された街並みが
誰か僕を最高なままに
空間を凍てつかせる程に
負かせてよ 完膚無きまでに
勝敗を知る者が居ないままに
認めざるを得ず直視したんだ
尊厳を保てずに僕は
誰か僕をスペクタクルに
なるべくどうか猟奇的に
負かせてよ 完膚無きまでに
灰となり歓喜した 僕の勝利
0階の遥か彼方
桜の木のシックスフィート安打
勝ち誇れた者が歩く下
足音を今もこの胸刻んだ
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最終更新:2023年12月12日 22:49