十七歳、晩夏

【検索用:しゅうななさいはんか  登録タグ:2021年 CeVIO 可不 有部遼
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作詞:有部遼
作曲:有部遼
編曲:有部遼
唄:可不

曲紹介

曲名:『十七歳、晩夏』(じゅうななさい、ばんか)
十七歳の言葉を、思いを、聞いてください。
  • 有部遼の可不オリジナル曲
  • ポエトリーリーディングが特徴的な作品になっている
  • ボカコレ2021秋参加作品

歌詞

動画説明文より転載)

現状に不満はない
って言うべきなんだろうな

手先ばかり器用になって
作っているものは規格通り

自分のできることが
時々わからなくなるんだ

したいことなんて
ずっと見つけられていないけれど

その他大勢に収まるくらいの個性を持って
何も残せずに消えていってしまうんだろうか

人と比べてわかるくらいの幸せを感じて
死ぬ時に初めてしたいことに気づくのだろうか

たまらなく怖いよ

未来のための勉強
未来のための恋
未来のための仕事
未来のための金

未来なんてみんな死ぬだけなのに

夏休みの終わり
張り付くような湿気
つけたばかりの冷房
結露に濡れたプリント
もう使わないラケット
埃を被ったヘッドホン
脱ぎっぱなしのTシャツ
畳んでいない布団
僅かに光を遮るカーテン
積まれたままの宿題
開きっぱなしの単語帳
エナジードリンクの匂い
大音量の音楽
ガラス越しの蝉時雨
耳に染みた詩の一節
夏に囲まれて寝転んだ僕

動きたいけど体が地面から離れない
「何かが足りない」が体に満ちている

焦燥が身を焼いている
渇望が喉を焼いている
憧れが心を焼いている
僕が灰になる前に

名前がまだついていない感情が欲しい
名前のない風景がどこかにあると信じている

そんなことを思う夏の日

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最終更新:2023年12月12日 19:48