その2
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homuhomu_tabetai
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さて、これまで見てきたまどゾネスであるが…あれらは全て兵士まどまどである。
彼女達を統べるのはまどゾネスのコロニーの奥にある宮殿のような場所に住む女王…
白まど「マドォ」
この白まどだ。
その美しさは野性の白まどや血統書付きの美白まどでさえ霞むほどの気品と力強さに溢れている。
そして賢いまどゾネス達の中でももっとも高い頭脳を持ち、まさにまどゾネスを統べるのに相応しい存在だ
白まど「マドォ…マドォォォォ!!」
まどまどs「マドォーーー!!!」
ヒュンヒュンヒュン!!
サ…ヤ……
アン…ザヤ゙ガァ゙…
彼女がまどまど達に戦いの声を上げれば例えさやさや、あんあんの大群であろうがキュゥべぇの群れであっても瞬く間に死骸の山に変わる。
彼女の声はまどゾネスの力を限界以上に引き出し、士気を最大まで高める…それも白まどの持つカリスマ性と彼女を崇拝するまどゾネスの忠誠心の成せる技だ。
白まど「マド…」
そしてそんな白まどにも後継者を残さなければいけない時期がやってくる…
白まど「ホムラチャン…ホムラチャァァーーン!!」
その時期になると宮殿の外に出てこの声を森中に響かせる。
この声はまどゾネスにとっては期待を、まどゾネスの強さを知る生物には恐怖を抱かせる…
そして…
りぼほむ「マドカァ…/////」
彼女の声を聞いて尚このコロニーにまで飛んでくる強いりぼほむ…それこそが白まどとつがいを成す事を許される条件なのだ
マドォォオォォォ!!!!!
その光景を見ていたまどゾネス達が歓喜の声を上げる
そしてその夜…
白まど「ホムラチャン!ホムラチャン!」パンパン
りぼほむ「マドカァ!マドカァァァァァァ!!」カクカク
白まどとりぼほむが交わり、りぼほむはその日の内に新たな命を宿す
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……
…
りぼほむ「ホムッ!マドカァ…マドカァーーー!!!」
ポコポコポコッ…
仔白まど1「ミャド…」
仔白まど2「ミャドド」
仔りぼほむ「ホミュ~」
2匹の仔白まどと仔りぼほむの3つ子が誕生した…この白まどの内のどちらかが女王となり、もう一方は宮殿とまどゾネスの守護者となる役割を背負っていく。
それと同時に…
白まど「マドッ」ユミカマエ
…つがいのりぼほむと仔りぼほむに弓を構える白まど、これはまどゾネスの「まどまど以外のほむ種は出産用以外はコロニーに置いてはいけない」という掟からだ
りぼほむ「ホム…マドカ」アナタニナラ ワタシハ カマワナイ
対してりぼほむはその掟も運命も受け入れ、笑ったまま白まどに殺されようとしている
白まど「マド…マドッ!!!」キリキリ…バシュ!
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死にりぼほむ親子「」
まどまどs「マド、マド」アナホリ ザクザク
殺されたりぼほむの親子はまどゾネス達の作る墓の中で丁重に葬られる…仔りぼほむを殺したのは死んだりぼほむがあの世で悲しい思いをしないように一緒に連れていかせる為と言われている
白まど「ホムラチャン…」ポロポロ…
そして白まどは仲間が死んだとき以外はこの時にしか泣かない…それはつがいを失った悲しみから来るものだろう…例えそれが掟であってもだ
白まど「…マドッ」スッ…
涙を拭った白まどは一輪の花を墓に添える…自分がりぼほむに贈れる最後の贈り物だ
白まど「マドォ、マドマド」
カリノジカン イキマショウ
まどまど「マドォ!!」ハイ!!
そして振り向いてからはいつも通りに振る舞い、また明日からは仲間を守り、後継者を育てるのに自分の一生を注いでいく。
この誇りと強さがあるからこそまどゾネスは今日も繁栄し、ミタキハラの中で頂点に君臨し続けるのだ…
『終わり』