その1
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homuhomu_tabetai
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恭介「ふう。入院中は退屈だなぁ」
ゴソゴソ
恭介「ん?なんだろ。布団がもぞもぞ動いてる…」
ほむほむ「ホムッ!」ピョコン
恭介「あれ。ほむほむだ。換気で窓を開けたときにでも入ってきてたのかな?」
ほむほむ「ホムァ…フア~ア」
恭介「動物を見るのは久しぶり…いや。そもそも最近は病院の人や両親、さやか以外とはまったく会う事が無いから、新鮮だなぁ」
ほむほむ「ホムホム…」ネムネム
恭介「もしかしてさっきまで眠っていたのかい?」
ほむほむ「ホムゥ…」コックリコックリ
恭介「ふふ。小さな生き物の寝顔は可愛いね」チョンッ
ほむほむ「ホムッ!?」クスグッタイ
ほむほむ「ホムッ!!ホムホムン!!」プンプン!
恭介「あはは。ごめんごめん」ナデナデ
ほむほむ「ホ…ホム…///」
恭介「随分と人懐っこいほむほむだなぁ」ナデナデ
ほむほむ「ホ…ホムッ///…アッ!…ホムゥンッ!?///」ビクンビクン
恭介「誰かのペットだったとか?まさかね」
ほむほむ「ホム///」ピトッ
ほむほむ「ホムホムホム!!」モットナデテー
恭介「随分と懐かれちゃったなぁ」
恭介「…けど、病院は動物の進入は禁止だよ?さあ。誰かに見つかる前に帰るんだ」
ほむほむ「ホム!?ホミャ!!」イヤイヤ!!
恭介「困ったな。それに、君は世間一般には食用だしね。誰かに捕まったら食べられてしまう」
ほむほむ「ホムー!ホムー!!」ハナレタクナイヨー!!
恭介「そこをなんとか…」
ほむほむ「ホビャーーーー!!ホビャーーーーー!!」ガシッ
恭介「うーん…」
恭介「…仕方ないなぁ。本当はいけないんだけど、内緒で飼ってあげる。ほら、泣き止んで。そんな大声で叫んでは、誰かに見つかってしまう」
ほむほむ「ホムッ!?ホムー!!」ワーイ!!
恭介「…君みたいに感情を全身で力一杯表現すれば、言葉が無くても感情を伝える事が出来るんだね。羨ましいよ」ナデナデ
ほむほむ「…ホム///」
恭介「はは。それじゃあ、晩御飯まで…」
さやか「ちーす恭介ー!元気にしてたー?」ガチャッ
ほむほむ「ホムッ!!?」ビクッ
恭介「やあ、さやか。また今日もお見舞いに来てくれたのかい?」
さやか「あれ?今日はなんか、調子良さそうだね、恭介。心なしか顔色もいいし、機嫌が良さそう…」
恭介「ああ。それはね。…さやかになら見せてもいいかな」スッ
ほむほむ「ホ…ホムゥ…」ビクビク
さやか「あ、ほむほむじゃん!なんで病院に居るのよ!?」
恭介「さあ。何でだろうね?けど、どうやら僕、懐かれちゃったみたいでね」
ほむほむ「ホム…」ギューッ
恭介「このとおり、僕から離れないんだ」
さやか「あー!?こいつ、恭介の腰にしがみついちゃって!うらやま…じゃなかった、離れろ!」
ほむほむ「ヒッ!」
恭介「ああ。大丈夫だよ。ほむほむ。さやかは悪い人じゃないから」ナデナデ
さやか「あーーー!!ああああああああ!!?」
さやか(きょ、恭介ええええ!なんでそんな優しい手つきでほむほむの頭撫でてるの!?私にもそんな事してくれた事無いのに!!)
ほむほむ「ホム…?」
恭介「そうだね。一から話そう。ねえ、さやか。聞いてくれるかい?」
さやか「なるほどね。それでこのほむほむを飼おうと思ってるんだ」
恭介「そうなんだよ」
ほむほむ「ホム…」ギュー
さやか「」ヒクッ
さやか(こ、こいつ!ほむほむの分際でさっきから恭介に甘えまくりやがってー!隙を見てけっちょんけっちょんに虐待してやる!!)
恭介「なんていうか、こういう弱い生き物が必死になって生きてるのを見ていると、僕も弱音ばかり吐いていられないなと思ってね」ナデナデ
ほむほむ「ホムン♪」キモチイイ♪
さやか「」ビキィ
さやか「…な、なるほどね。一種のアニマルセラピーみたいな効果を発揮してる訳だ」
さやか(恭介を味方につけて、卑怯者!!見てろこのっ!!)
さやか「け、けど、いいの?病院にほむほむなんか持ち込んでさ」
恭介「…本当はいけない事なんだけどね。僕がこうやってさやかに話してるのは、さやかなら黙っててくれるかなって思って、さ」
さやか「…わかんないわよ?私、正直生きてるほむほむってあんま好きじゃ無いんだよね。すぐにお医者さんに密告するかも。いや、もしかしたら、恭介が寝てる間にその子捕まえて食べちゃうかも?」
ほむほむ「ホムッ!!?」ビクンッ
恭介「ふふ。その点は心配していないよ」ニコッ
さやか「…なんでよ」
恭介「だって、さやかは真っ直ぐで優しい子だもの。意味も無くほむほむを虐めたりはしないだろ」
さやか「…やめてよ。私、そんな子じゃ。それに、ほむほむは食用だし…」
恭介「…ねえ、さやか。これは、僕達の秘密しないか?」
さやか「…え?」
恭介「そう。二人だけの秘密。僕がほむほむを飼ってる事、他の誰にも言わないって、約束して欲しいんだ」
さやか「…恭介と私の、二人だけの、秘密…」ドキッ
恭介「うん」
さやか(恭介と、二人…)
さやか「…わかった」
さやか(…その言い方は、卑怯だよ。恭介…)