麻婆ほむほむ

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作者:9sS3uvgso

437 名前:麻婆ほむほむ[sage] 投稿日:2013/02/01(金) 14:08:31.39 ID:9sS3uvgso


もう昼食の時間か……早いものだ。今日は麻婆ほむほむを作ろうと思っている。
レトルトがあるので、用意するのはほむほむだけ。

ほむほむ1「ホムーホムー」

ほむほむ2「ホムン?」

ほむほむ3「ホムウー」

仔ほむ「ホミューホミュー」

金欠のため、ほむほむのうち一匹を仔ほむに変えなければならなかったのは残念だったが、こうして普通の食事を摂れることに感謝したい。

まずはほむほむを一口大に切っていく。胴体から水平に真っ二つにしてもいいがそれだと切り離された半身同士が暴れるので、まずは頭と胴体を切り離すのがセオリー。
タッパーの中で暴れるほむほむを一匹摘み上げ、まな板に押し付ける。涙目になりながらしきりに首を左右に振っているが、これも生きるためだ。許せ。首に刃を入れ、一気に落とす。

「ホギャ」

そう小さく鳴いたほむほむの頭部は、まな板から転げ落ちてシンクで瞬きをしながら、低く呻いていた。まったく、こいつらの生命力はほんと出鱈目だな。
続いて胴体を半分に切り、サイズの大きい頭部は四分割にする。鼻に対して垂直に刃を落とした瞬間、瞬きが止まった。さすがに脳をやられると駄目なのか……

ここまでが下拵えの流れ。続いて二匹目・三匹目も同じように切り分けていく。

二匹目は一匹目の様子を見ていたために泣きじゃくって激しく抵抗し、作業がままならなかった。そこで、先に両手両足を切ってダルマにしてから作業に移らせてもらった。

三匹目はもはや自分の運命を悟ったかのようにピクリともせず、まな板の上のほむと言わんばかりに無抵抗のまま具材になってくれた。


さて、あとは仔ほむだが……

仔ほむ「ホミュー?」

タッパーの中からこちらを見上げて不思議そうな顔をしている。
ボウルの中に積まれた物体が何なのか、先程まで一緒にいたほむほむたちが何をされていたのか全く理解できていないようだった。
摘み上げ、まな板の上に置くと、おかしな匂いに気付いたのか辺りをクンクンと嗅ぎ始めた。さすがに同族の血の匂いはわかるのか。

……こいつの脳の程度を見るに、仔ほむというよりは、まだ産まれて間もない赤ほむだな。どうりでやけにサイズが小さいと思った。あのスーパーめ……二度と行かんぞ。

仔ほむ改め赤ほむは、まな板の上で何やら妙な動きをし始めた。何かの踊りだろうか。腰を振っては腕を交互に振り上げ、非常に楽しそうな表情で体を捩らせている。

「ホッミュ♪ホミュホミュー♪ホミュッミューホミュー♪」

何を言っているのかわからないが、節が付いていることに気付き、この行いが『歌と踊り』であったことを理解した。
産まれて間もない、同族の死すら理解できないほど幼い個体がこれほどまでに踊り、歌えることに軽いショックを受ける。やはり頭が弱いだけで、普通の赤ほむなのでは無いだろうか……

いや、だとしたら歌と踊りなんてできる脳があるはずが……


…………。


あ。



鍋の煮える音で我に返った。ああ、そうだ。麻婆ほむほむだ。作業を始めてからすでに半時間。食事を摂らなければ。

切り分けた具材と、上機嫌で踊っている赤ほむを鍋に投入する。途端、先程までの笑顔が急激に青ざめ、目を大きく見開いて狂ったように泣き叫び、もがきながら周囲の熱湯を鍋の外に撒き散らした。

「ホミャアアアァァァァアアアアアア!!!!!!ホミャッ!ホミャアッ!!ホミィィィイイイイイイィィィイイイイイッ!!!!!!」

みるみるうちに、具材と共に赤く染まっていく赤ほむ。すると突然、自分の首を掴み、必死に下から上に扱きあげるような仕草をしだした。

下から上がってくる熱を口から逃がそうとでもしているのか? 実に興味深い。今度の実験のテーマに……ああ、いやいや。実験のしすぎで金欠だというのに、何を考えているのか……


……このタイミングで麻婆ほむほむの元を投下。数分煮込んだ後、トロミをつけて完成。
盛り付ける頃には赤ほむは虫の息であった。ご飯もよそって……さっそく、いただきます。


まずはほむほむの方から。
あんあんペーストの辛味にまどまどの挽肉の甘み、さらにはほむ肉の肉汁と、バランスのとれた味が口いっぱいに広がり、さらに辛味で食欲がそそられる。
ご飯を掻きこむと、もはやそれだけで満足してしまうぐらいであった。しかし食欲は止まるはずも無く、目の前の御馳走を平らげていく。

ほむほむ。ご飯。ほむほむ。ご飯。あんあんペーストをすすり、まど挽肉を噛み締める。

まど挽肉はほむ肉と非常に相性が良く、肉ON肉でカロリーを気にされる方もいると思うが、この味はダイエットを休止する価値がある物だと思われるので、是非一度試してみてほしい。

残ったのは赤ほむと僅かなあんあんペースト・まど挽肉。そして、ご飯一口分。

虚ろな目で空を見つめ、小刻みに震える赤ほむを口の中に放り込み、足から順に咀嚼していく。

咀嚼はやがて頭に到達し……「ホミ」という小さな鳴き声を残して、赤ほむの命は絶えた。

残りの食事も全部口に入れ、ゆっくりと噛み砕く。



昼食を終え、また今日も元気に午後から活動できることに感謝する。ごちそうさまでした。



終わり





感想

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  • いや、1匹1円じゃ儲けどころか大赤字だからスーパーじゃ売らない
  • 一匹一円ほむほむを買えない甲斐性なし
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