その1
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homuhomu_tabetai
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森林公園にて――
「ほら、ジェニファー、ジョン、こっちだ!」
ジェニファー「マドォ♪」マッテヨ~♪
ジョン「ホムゥ♪」ツカマエテゴラン♪
ハハハ、大自然の中で動物と触れ合うのは楽しいなぁ!!
ジェニファー・ジョン「「ホムマドォ♪」」キャッキャ
ガサガサ
「おや?」
野生仔ほむ「ホミュゥゥゥ…」チラッ チラッ ヨダレタラーッ
仔ほむが木の茂みからこちらを興味深そうに覗いている。
一緒に遊びたいのかな?
「そこの仔、こっちにおいで」
仔ほむ「ホビャ!?」ビクゥ
「ほーらこっちこーい」チチチ
仔ほむ「ホ…ホミュゥ…」ノソ…
ヌッ
ジェニファー「ウェヒヒ♪」カワイイコホムチャンダネ
ジョン「ホムゥ」イッショニアソボウヨ
仔ほむ「ホッ!? ホミィィィィィィ…///」オロオロ… カオマッカ
仔ほむ「ホンミャァ…」スタコラサッサ
あらら…また茂みの中に戻っちゃった。
この仔、人見知り…いや【ほむ】見知りなのかな?
仔ほむ「ホミュ…ホミュ…」チラチラ
ジョン「ホマァ」ザンネン
ジェニファー「マドマドォ///」デモカワイカッタネ
「お前達はここで休んでな」
ジェニファー・ジョン「「ホムンッ! マドンッ!」」ワカッタヨ、ゴシュジン
「おいで~」
仔ほむ「ホミュゥゥゥゥゥッ!!」フシャーッ
「大丈夫だってw ジェニファーもジョンも向こうでお休み中さ」チチチ
仔ほむ「…ホミャ」モゾモゾ
「よしよしいい仔だね」ナデナデ
仔ほむ「ホミャァ…」ツーン
こうして何とか仔ほむを誘拐(笑)することに成功したのだった。
仔ほむ「ホミャァ~」ウトウト
膝の上に乗せて一緒にひなたぼっこを楽しむ僕。
長い黒髪が少しだけ乱れていたので、手持ちのほむ櫛で梳いてやることにする。
仔ほむ「ホミュゥ~」クスグッタイヨ
ジェニファーやジョンはアクティブだからいつも僕も道連れで原っぱを駆け回らされるけど、たまにはこうしてゆったりとした時間を過ごすのもいいかもね。
「それにしても綺麗な髪だね。野生とは思えないくらい…」
仔ほむ「ホミャミャ///」テレテレ
「そうだ! ジェニファーの赤リボン(スペア)を使って…」ムスビムスビ
仔ほむ「ホミュン?」クビカシゲ
「じゃん、ツインテりぼほむだよ! って言っても本物は見たことないけれどね…」
ツインテほむほむ(?)「ホンミャァ…///」
手鏡を見せてやったがが、照れくさそうに顔を俯けたきり、結局リボンも自分で外してしまった。
「えーっ、可愛かったのになぁ…」
仔ほむ「ホミュゥ…」
ジェニファー「マドマド♪」キャッキャ
ジョン「ホムゥ♪」ウフフ
「ジェニファー、ジョン…元気だなぁ…」
仔ほむ「ホミュミュ…」ショボン
さっきからこの仔ほむ、俯きながらもジェニファーやジョンの方をチラチラと見ている。
――ひょっとして、名前を付けて欲しいのかな?
ふと浮かんだ思いつきだったが、それを口にしてみると、仔ほむは小さな身体を大きく弾ませて肯定した。
「名前かぁ…」
野生のほむまどはお互いのことを「オカーサン」「コドモ」「オネーチャン」「イモウト」「マドカ」「ホムラチャン」としか呼ばず、固有の名前を持たない。
ほむほむ同士、まどまど同士の間には呼び名さえ存在しないほどだ。
そのため、飼いほむになって人間に名前を付けてもらうと――どんなに酷い名前であっても――とても喜ぶそうだ。
うーん…とは言ってもなぁ…僕、ネーミングセンスには自信ないんだよなぁ。
そうだ!
と、ここで僕の中にちょっとしたイタズラ心が芽生えた。
これは中々面白そうなアイディアだぞ。
仔ほむ「ホミュホミュ ホンミャァ~~♪」ワクテカ
「これは誉れ高きほむまど一族の中でも特に勇敢な者だけが受け継げる由緒正しい名前で――」
思わせぶりでやたらと長ったらしい前口上をつける。もちろん嘘だ。
仔ほむの目の輝きが一層強くなる――早くその名前を教えて!
ワクテカは今や最高潮に達しようとしていた。
「そう…キミは『アンアン』、うん、今日からキミは『アンアン』だ」
「ホ…………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
………………………………………………………………ホミャ??????」
「ほら『アンアン』、『アンアン』こっちおいで~」
間。
「「「「「「「「ニャンニャンホミュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」」」」」」」」『アンアン』イヤァァァッ!!
「「「「「「「「ホビャァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」」」」」」」」ジタバタ!!
「「「「「「「「オガアザァァァァァァァァァァァァンッ!!!!」」」」」」」」ビエーンッ!!
うわ…物凄い勢いで嫌がってんですけど……
まぁそれも当然か、『アンアン』なんて名前を付けられて素直に喜べるはずもない。
だからこそイタズラとしてこの名前を思いついたのだけど。
こんなに拒絶されるならもっとほのぼのとした名前を付けて上げればよかったかなぁ…
りんごちゃん、みかんちゃん――って果物ばっかりかい!
いやまてよ…過去には(局部の名称・自主規制)や(排泄物の名称・自主規制)さえ名前にした人がいると聞いたことがあるぞ。
諦めるな僕、こんなところで挫けては一流のほむほむマスターにはなれんのだ!
何とか宥めすかしてご機嫌を伺いつつ、手がかりを探ろう。
「キミ、あんあんに遭ったことがあるのかい?」ナデナデ
「ホミャァァァァァン…ニャンニャァァァァァン…」ソンナノコトナイヨォ… ポロポロ
「遭ったことないのに嫌なの?」
「ホミュゥ…アンニャーン…」アンアン コワイヨ… シクシク
「怖い? どうして?」
「ニャンニャンッ ホミィィィィィィィ…」コワイモノハ コワイヨ… エグエグッ
ふむ。「あんあんに遭ったことは無いが、あんあんは怖い」か…
確かに、この公園はほむまど科とあんさや科の住み分けが徹底されており、多くのほむ種はそれぞれのエリアで伸び伸びと暮らしている。
生まれてこのかたあんあんに出会ったことのない仔ほむが存在しても何もおかしくない。
この仔のあんあんに対する恐怖と言うものも、イタズラ好きの姉妹に変な話でも吹き込まれたりなんかして形成されたものに過ぎず、リアルな体験に基づくものではないのだろう。
――ならば、まだ幼い仔ほむだからこそ、『アメとムチ』で刷り込み教育は可能なはずだ。
「ホッ…ホミィ……」ヒック ヒック
「怖がらせてごめんね、一緒におうたを歌おうか」
「ホミュゥ?」オウタ?
この仔の恐怖の対象はあくまで『アンアン』という単語にすぎない。
そのハードルさえ乗り越えればこの名前にも馴染んでくれるはず。
名づけて、「おうたでトラウマ克服大作戦」!
『ほむほむまどまど~♪ あんさやまみゆま~♪ りぼほむ白まど♪ なかよしほむ種~♪ (めがほむはどうした~)』
「ホミュミュゥ~☆」オメメキラキラ
「気に入ってくれたみたいだね、それじゃ一緒に」
『ほむほむまどまど~♪ あんさやまみゆま~♪ りぼほむ白まど♪ なかよしほむ種~♪ (めがほむはどうした~)』
『ホミュミュ♪ ミャロカァ♪ ニャンシャヤカァ トミョエミャィ チトチェユミャ♪ リボミュウミュゥ シロミャロカァ♪ ホミュミュミュゥン~♪ (ミェガホミュミュ ドウチチャァ♪)』ボエーッ!!
「よくできました」ナデナデ
「ホミュヘンッ!」エッヘン
「それで、キミの名前はなんだったかな?」
「ホミュ――」コホム…
「違うでしょ、『アンアン』だよ。キミは『アンアン』」
「ホァ……」
「ほら、せーの、『アンアン』」
「ア…ニャンニャン……」
「もう一度、『アンアン』」
「ニャ…ニャンニャン!!」
「ホミャァァァァァァ…」ガクガク
やった――成功だ!! 思わずガッツポーズ。
そして、彼女の小さな一歩に最大限の賛辞を。
「よく言えたね、偉いぞ」ナデナデ
「ホ…ホミャ……」グスン
「『アンアン』、ご褒美だよ」ボロボロ
「ホミィ…」オソルオソル
「食べないのかい? 特製のほむフードだよ、『アンアン』」
「ホミャァ…」ペロッ
ホッ? ホミュゥゥ!? ホミィィィィィィィィ~~♪ オイチィ~~♪
「口に合って良かったよ」
「ホミュミュゥ~♪」ムシャムシャ
「猫じゃらしだぞ、『アンアン』~~~」
「ホミャミャミャミャww」クスグッタイヨ
「それ『アンアン』、フリスビー取ってこーい!!」ブゥン
「ホミャァァァァァン!!」マッテヨォーーッ!! トテトテ
ワイワイ キャッキャ ホミュゥーーッ!! コッチダ『アンアン』 ホミュッ~!! ヨクヤッタゾ『アンアン』 ホミュミュ~ン♪