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純ほむほむ小料理屋?

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homuhomu_tabetai

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作者:ine0h8UJ0

819 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/05/10(木) 23:15:55.30 ID:ine0h8UJ0



残業帰り、ふと目についた看板に興味を引かれた。
見た目は暖簾と赤提灯のごく普通の小さい居酒屋だ。
ほむ串屋をはじめとしてこの手のほむほむ居酒屋は珍しくないのだが、
純ほむほむという文字につい足を止めたのだ。

「腹も減ってるし軽く飲んで帰るか」

暖簾をくぐると、大将らしき男性の声が響いた。

「らっしゃい! カウンターでもテーブルでも好きなところに座ってくれ」

店の中もごく普通の居酒屋だ。
ちらほらと客がいるが、落ち着いた男性が多い。
やはり若者が集まるような店とは違うようだ。

「さて、何が飲みたい?」

「とりあえず生を」

テンプレのような注文。
大将もわかっていたかのように生ビールをついでいる。

「おまちっ。今日の通しは手足のキンピラだ」

ジョッキと小鉢が目の前に置かれる。
小鉢の中には薄茶色に味の染みている手足が入っている。

「美味い。味付けは薄めなのにすごく旨味が染み出してくる」

決して珍しい料理ではないが、今まで食べたほむほむのキンピラでここまでの味のものを食べたことがない。

「その素朴で単純な、それでいて味付けしなくても濃くにじみ出る旨味が純ほむの特徴よ」

驚いている俺に大将が話しかけてくる。

「看板に書いてあった純ほむほむってやつですか」

「そうよ。兄ちゃんは純ほむは初めてかい?」

「初めて聞くんですが、ほむほむとは違うんですか」

興味を持った俺は大将に問いかける。

「ああ。といっても、ウチでそう言ってるだけで一般的にどう言われてるのかは知らないけどな。
 ウチではほむほむ同士の交配のみで繁殖しているほむほむとめがほむのことを純ほむほむって
 呼んでいるんだ。野生のほむほむだけで構成されたコロニーから捕獲したほむほむや、
 そのほむほむたちを畜産で増やしたほむほむがそれにあたる。」

「でぶほむやりぼほむは違うんですか?」

「でぶほむはほむほむが肥っただけだから別扱いしてねぇな。りぼほむは必ず白まどと番になるから、
 俺の料理の素材となる純粋なほむほむとは考えてない。生き物としてはほむほむ以外の何物でもないがな」

「まどまどと番になった時点で純ほむほむじゃないんですね」

「まどまどと番になって産まれたほむほむには、どうしてもまどまどの風味がうつっちまう。
 親のほむほむ自体もまどまどの体液に反応して分泌されるホルモンがほむほむの味を変質させちまう。
 まど酒やまどエキスだって殆ど使うことはないのさ」

本当に徹底している。
だが、まどまどと番になっただけで味が損なわれるなんてことがあるんだろうか。
そう思ってると、考えてることなどお見通しとばかりに大将が話を続ける。

「もちろんまどまどとの間に産まれたほむほむが不味いと言っているわけじゃねぇ。むしろほむほむとまどまど、
 その仔たちを使った方が美味い料理だって沢山存在する。俺の板前仲間の作るほむ種料理は絶品の一言だ」

「大将のこだわりってことですか」

「そんなところだ。ほむほむ本来の味を楽しんでもらいために作っている。
 だが、損をさせないほむほむ料理を提供していると自負している」

大将が自信たっぷりに言った。
…と思ったのだが

「まあ、純ほむほむの元になるほむコロニーにまどまどがいなかったからといって、
 本当にまどまどとの交配がゼロだったとは言い切れないんだけどな」


茶目っ気たっぷりに対象が前提を覆しかねないことをいう。

「まあ、実際そうだったとしてもほむほむの純度は上がってるし明らかに味が違うから、
 そう言い切っているのさ」


「じゃあ、大将のおすすめを一通りもらえますか、予算はこれくらいで」

「あいよっ。素朴だが飽きのこないほむほむ料理を作ってやるよ」

そういって対象は色んな料理をだしてくれた。
姿焼きやほむ汁、炊き込みほむほむといった定番ものから創作料理まであった。
味は大将が自信を持つだけのことはあり、味はすばらしかった。
このほむほむを食べてしまうと、スーパーのほむほむでは物足りなくなりそうだ。
それなのに多くない予算で、これだけの料理が出てくるのだからほむほむ料理はリーズナブルだ。

「大将。今日は美味い料理をありがとう」

「おうよ、兄ちゃんも気持ちいい食べっぷりで腕のふるいがいがあったってもんだ。
 また世間のほむほむ料理に飽きたら食べに来てくれや」

ちょっとした気まぐれで隠れた名店を見つけることができた。
今日のほむほむの餌は缶のほむフードにしてやろうと心に決めながら家路についた。

終わり


ジャンル:ほ食 蘊蓄


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