その2
最終更新:
homuhomu_tabetai
-
view
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
少し遡ってほむほむたちの行動を見てみよう。
ほむほむ「ホムホム」キョウモゴハンサガソウ
まどまど「マドマド」キノウノカダン マダエサアルハズ
仔まど「ミャロ♪」タネオイシイ♪
この野良ほむ一家。
人間に飼われているほむほむが種を植えて育てている姿を物陰からみていたのだ。
縄張りのある公園と違い街中では土が少なく、土があってもキュウベェが繁殖している土は滅多にない。
当然他の野良ほむと争いながらゴミ漁りなどをして日々の飢えをしのいでいたが、
そのゴミ捨て場は別勢力の全滅とともに廃止されてしまった。
人間に頭を下げて餌をもらおうとしても取り合ってもらえず、ある日仔ほむは潰されて死んでしまった。
それ以来人間には近づかず、雑草や泥水で飢えと渇きをしのぎながらさまよっていたところ、昨日の光景に出会ったのだ。
飼いほむの蓄えを少しくらいわけてもらっても良いだろう。
黙ってもらうのは気が引けるが、人間に頼んでも断られてしまうだろうし、蓄えがなくなっても
飼いほむなら餌をもらえるはずだ。
若干の申し訳なさを感じながらも飢えには勝てなかった野良ほむ一家は少しだけ餌をわけてもらうつもりで深夜の花壇に侵入した。
本当に少し分けてもらったら立ち去ろうと思っていたのだ。それは間違いない。
しかし、久しぶりに味わった種の美味しさに夢中になり、気づけば花壇中を掘り返して種からキュウベェまで存分に貪っていた。
花壇の惨状をみて野良ほむ一家は思った。
なんだ、こんなにキュウベェがいるのなら蓄えを奪う必要はなかった。
こっそり巣をつくり、そこに住もう。
ひっそりと人間たちに見つからないように暮らせば、自由はないけど飢えもない。
もしかしたらあの飼いほむを通じて自分たちも飼ってもらえるかもしれない。
そうときまれば巣づくりだ。
今の寝床においてある大切な仔ほむの形見のほむ服を取りに戻り、夜になったらこっそり巣を作ろう。
そのような経緯があり今夜、巣作りのために昔の巣から大事なものを持ち出し、花壇に再度やってきたのだった。
まずは巣の入り口にふさわしい、目立たない場所を探そう。
そう思ってほむほむが花壇に足を踏み込んだ瞬間、それは起きた。
ホビャァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!
ホムラチャァァァァァァァァアアアアアアアアアンッッ!!
ミャリャァァァァァァァァァァアアア!!
人間の仕掛けた罠、バネ式のネズミ捕りの挟む針金の部分に刃をつけた罠がほむほむを襲い、
普通なら挟んで押さえつけるところを真っ二つに切り裂いたのであった。
まどまど「マドッマドマド」オネガイ ナントカシテ ドゲザ
友人「残念だけど、こうなってしまったらほむほむと言えども助けることはできないよ」
ウソだ。
友人が過去に言っていたことだが、ほむ種の生命力は異常なまでに強く、ちぎれた腕の再生や癒着も不可能ではない。
たとえ真っ二つになっても絆で結ばれた番の唾液を絶えず塗り込めば再生するくらい再生力も強いと。
ほむほむ「ホムゥ…ホミャ」オナカスイテタダケナノニ…
流石に疑っていたのだが、真っ二つになってもしゃべれる時点で人間以上の生命力があることを認めざるを得ない。
しかし、そんなことを知っていることも、平然とほむほむ達と会話している友人に少々引いてしまう。
友人「君たちが悪気があって花壇を荒らしていたんじゃないことはわかるよ。でもこれはやりすぎた」
まどまど「マド…?」
友人「だから君たちに人間のルールを教えるために罠を仕掛けたんだ」
まどまど「マドッ!」ソンナッ!
仔まど「ミャロロ!」オカーサンカエシテ!
友人「本当なら君たちにも死んで花壇の肥料になってもらうつもりだったんだけど…」
ほむほむ「ホムッ!! ホムマドカ!!」マドマドトコドモハミノガシテ!
友人「それは僕は決めれないよ。持ち主に聞かないとね」
そう言って友人は俺のほうを向く。
友人「さて、君はどうしたい?まどまど親仔も一緒に肥料にするか、ほむほむだけで許してあげるか」
ほむほむ「ホムゥ…」ナミダメデウッタエ
まどまど「マド…」ドゲザ
仔まど「ミャロォ…」ポロポロ
「まあ、本当に反省していて二度とここに来ないと約束するなら…」
友人との打ち合わせ通りの返事を返す。
ほむほむ「ホム…ホムゥ」アリガト…アリガト…ゴメンナサイ…
友人「さあ、持ち主の許しが出たところでほむほむとのお別れの時間だよ」
友人がまどまど親仔に話しかける。
もう涙と泥で汚れきったまどまど親仔が再びほむほむの元に近寄る。
まどまど「ホムラチャン…」ホムホム…
仔まど「ホミュラァ…」オカーサン…
ほむほむ「ホム…ホムホミャ…」コドモオネガイ
ほむほむ「ホ…」サヨナラ
まどまど「ホムラチャァァァァアアアアアアンンンンッッ!!」
友人がほむほむの服を脱がす。
みるみるうちにほむほむの色が青紫に、そしてどす黒く腐っていく。
その姿を大声で泣きながら見守るまどまど親仔。
ただ飢えを凌ぎたかっただけだった。一生懸命生きていただけなのにこんな結末は酷いよ…
そう思うまどまどだったが、ほむほむの命をかけた嘆願とそれを受け入れ、自分たちは許してくれた人間。
与えられた命に感謝しながら、人間には近づかないで生きていこうと誓うまどまどだった。
翌日
「世話になった。ありがとな」
朝早く、まだほむほむも寝ている時間に友人が帰るとのことで見送りをしている。
ほむほむも挨拶したいだろうから引き止めたんだが、やることが出来たからということだったので大人しく引き下がった。
友人「これでひと段落したけど飼いほむが引っかからない様な別の罠をしかけておくべきだね」
「ああ。言われたとおりの仕掛けをしてから改めてほむほむの花壇を再建するよ」
友人「ああ、きっとほむほむも喜ぶよ」
友人の手には箱の入った袋が握られている。
中には昨日のまどまど親仔が入れられている。
「で、それはどうするんだ?」
友人「野良のまどまどなんて初めて見たからね。色々調べたいことがあるから協力してもらうよ」
昨夜友人はまどまど親仔に取引を持ちかけていた。
どうせこのまま放り出されても長くは持たないことは明らかだ。
だったらうちに来て手伝いをしてくれるのであれば飼ってあげる。ただし、とても仕事は大変だから野良のほうが楽かもしれないけどね。
言葉巧みにまどまどを誘惑する。
番を悲惨な失い方をしたうえ、実はそれを行ったのが目の前にいる人間達なのだ。
そんな提案に乗るわけが無いと思っていたが、まどまどは受け入れた。
あれだけされて人間に近づかないと約束したまどまどが、その後の提案を受け入れるのはどうしても理解できない。
おそらく子供に食べ物の不自由をさせたくないという親心なんだろうね。
そう友人は評していたが、俺には良くわからない。
「まあいいさ。今回の礼に何かあったら俺も手伝ってやるからな」
友人「ああ、そのときはお願いするよ。じゃあね」
そう言って友人は去っていった。
「しかし、あいつのほむほむに対する知識と情熱は半端じゃないよな。周りにほむほむマイスターなんて呼ばれるのもわかるわ」
独り言をつぶやきながら部屋に戻る。
あいつの事も気にはなるが、まずはほむほむを元気付けてやらなければいけない。
そう、ほむほむを元気付けられるのは家族である俺だけなんだから。
それに友人-鹿目知久に連れて行かれたまどまどの末路がどのようなものかは考えるだけ無駄なのだから。
終わり