その1
最終更新:
homuhomu_tabetai
-
view
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
飼いほむ「ホムホムー♪」オミズサン オミズサン♪
今俺の前にはほむほむサイズの如雨露をもった飼いほむがいる。
テレビで花畑の映像をみて、自分も花を育てたいといったので庭の一角に簡単な花壇を作ってやった。
もちろんほむほむサイズなので植木鉢程度の広さなのだが、それでもほむほむには十分な広さだ。
飼いほむ「ホムムー」ハヤクサイテネ ニコニコ
しゃがんで種を植えた場所を眺めている。
頬杖をついて嬉しそうなほむほむを見ているとこっちの気分も和んでくるから不思議だ。
最初は友人に無理やりおしつけられたようなものだが、今や大切な家族だ。
口にはしないが、友人には感謝している。
「さあ、そろそろ晩飯にするから片付けてこいな」
飼いほむ「ホムーホムホム」ワカッタヨ
飼いほむ「ホムンホムン♪」オカタヅケ シマショウネ♪
なにやら上機嫌で歌いながら片付けをしている。
ほむほむも歌うんだなぁと妙なことに関心しながらほむほむの手洗い場所を用意してやる。
飼いほむ「ホムッ」オテテオカオ ゴシゴシ
「よし、綺麗になったな。今日は新しい味のほむふーどだぞ」
飼いほむ「ホム!」
ぱたぱたと足音を立てながら居間に向かって走っていく。
こんなことで喜ぶなんて、本当に可愛い奴だ。
「さて、晩飯の準備をしないとな」
そんなほむほむを後ろから見守りながら晩飯の準備をするために台所に向かった。
???「…」カサカサ
事件は翌日発覚した。
飼いほむ「ホビャァァァ…」エグエグ
朝の水遣りをしようと庭に出たほむほむが大声を出したので飛び出していったら、そこは酷い有様だった。
花壇の土はあちこち掘り返されて穴だらけになっていた。
花壇用の土があちらこちらに飛び散っているくらいだ。どれだけ酷い状況か想像できるだろう。
ほむほむはへたり込んで泣いている。
どんなに励ましてもただただ泣くだけだ。
また一緒につくろうよと言っても反応しない。
大切に育ててきて、もうすぐ芽がでるであろうというときにこれだけあらされてしまったのだ。
人間だって腹が立つのに、純粋なほむほむが何も感じないわけが無い。
飼いほむ「ホムゥ…ホミャァ」オハナサン ゴメンネ…
土を丁寧に戻しながらつぶやいている。
涙も鼻水もふかずぐしゃぐしゃの顔で、土だらけになっても花壇を戻そうとしている。
俺はそんなほむほむを静かに見守りながら考えていた。
犯人を見つけることではない。
犯人をどのようにいたぶるかを。
大学の授業に出るため家を空けた俺は、帰りにホームセンターに立ち寄った。
あの状態のほむほむを一人にさせるのは正直不安だが、俺のハンカチを布団代わりに渡したら包まったまま動かなかったので、
外に出れないようにしっかりケージを閉め、外から野良ほむが入れないようにきちんと戸締りをして襲われないようにしてきた。
友人「君はほんとうに器用だよね」
「これくらいちょっとした工作の範囲だろ」
ホームセンターの作業場を借りて工作している俺を見て友人がいう。
作る物の形が見えていればたいしたことではない。
「それよりも手伝わせて悪いな」
友人「気にしなくていいよ。僕もほむほむの気持ちがわかるしね」
作っているものは犯人を退治するための道具だ。
知識豊富な友人のおかげで、どういうものを作れば良いのか悩むことはなかった。
友人「これで完成だね。あとは仕掛けるだけだけど…」
「わかってる。ほむほむに物音が聞こえないようにしておけばいいんだろ?」
友人「うん。だけどほむほむは臆病で寂しがりやだから、きちんと君の匂いのするものでケージを一杯にしてから遮音してね」
これから仕掛ける罠をほむほむに見せるわけには行かない。
変なトラウマを持つことなく健やかに育って欲しいからだ。
友人「さあ、君の家に向かおうか」
「ああ、頼む」
そうして俺は友人と家に帰った。
罠を仕掛けたあと、俺と友人は軽い飲み会を始めた。
といっても友人はあまり飲めないので俺も最初の1、2本だけで後は友人に付き合ってジュースを飲んでいる。
あまりに酔っていると罠にかかった獲物を相手にするのに支障をきたすことも理由の一つだ。
ほむほむは遮音ボックスをかぶせたケージの中で眠っている。
友人にも懐いているため、泊まると知ったときには自分も起きていると駄々をこねたが、今日だけは言うことを聞くわけには行かない。
強めのまどエキスを忍ばせたほむフードを食べさせて早々に寝かせた。
一日ほとんど動かなかったとはいえほとんど泣いてすごしていたみたいだから、泣き疲れもあったのだろう。
友人「さて、あと少しで12時か。犯人の活動時間を考えるとこれ以上遅くなることは多分ないね」
「ってことははずれか?」
友人「いや、もうすぐ罠にかかるって事だよ。絶対に今日もくるはずだからね」
「お前が言うのならそうなんだろうな」
この友人はどこかみすかしているような感じで話している。
俺にはそのあたりは良くわからないんだが、友人が言うならそうなんだろうという不思議な信頼感を感じながらカップに注いだコーラを
飲み干した。
それから数分もたたないうちのことだった。
ホビャァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!
ホムラチャァァァァァァァァアアアアアアアアアンッッ!!
ミャリャァァァァァァァァァァアアア!!
庭から大きな悲鳴が聞こえてきた。
友人「かかったようだね、じゃあいこうか」
眼鏡の鼻先を持ち上げて位置を整えた友人が颯爽と立ち上がる。
「あ、ああ」
そんな友人を見ながら俺も立ち上がる。
目的地は当然庭だ。
そして、そこには予想通りというか、計画通りの景色が広がっていた。
ほむ/ほむ「ホギャァァァアアアアアア!!!!」イタイヨーーー!!! ポロポロ
まどまど「ホムラチャァァァアアアアンッッッ!!!」シナナイデェェェェェ!!
仔まど「ミャビャァァァァァア」オカァサァァァアアアン!!
花壇の真ん中で上半身と下半身が真っ二つになっているほむほむと、そのほむほむの番と仔どもであろうまどまど二匹が
ほむほむに寄り添って泣いている。
そう、花壇を荒らした犯人は花の種や芽を餌にしようとした野良ほむたちだったのだ。
友人「ああ、大変だ!ほむほむが酷い怪我をしている」
「なんだって!?」
俺たちは慌てて花壇に近寄る。
ほむほむ「ホムァ、マドカァ」マドマド タスケテ…
まどまど「マドマドッ」ゼッタイタスケルヨ!
仔まど「ミャドミャ」ペロペロ
涙を流しながらまどまどに訴えるほむほむ。
そして元気付けようとしているまどまどに、少しでも傷を治そうと傷口(というより断面だが)をなめている仔まど。
俺たちの足音に気づいたのか、まどまどがこっちを見る。
まどまど「マドマドッホムラチャン!」ホムホムヲタスケテ!!
友人「どれどれ、見せてごらん」
よほど動転しているのであろう。
人間が近寄ってきても逃げるどころか助けを求めてくるまどまど。
友人と俺が覗き込むと、まどまどはおねがいと言って道を俺たちに譲る。
友人「これは…鋭利な刃物ですっぱりと切断されている。内臓も寸断されているしこれは助からないよ」
まどまど「コンナノッテアンマリダヨ…」ソンナ… ポロポロ
仔まど「ミャドォ…」シナナイデ… シクシク
ほむほむ「ホムゥ…」シニタクナイヨ…
真剣に診察している…いや、診察するふりをしている友人。
それを横から見ている俺。
ここまで見事に罠に引っかかるとは思っていなかった。