その1
最終更新:
homuhomu_tabetai
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将棋センター
俺は今将棋センターに来ている
目的は勿論将棋を打つためだ
俺は将棋が大好きだ、しかしながら対戦相手に恵まれない
いつもはお年寄りと打つのだが今はお盆の時期・・・
仕方がない・・・出直そう
「ホムー!」マテ!
ん?
何か聞こえたな
「ホムムー!」マチナサイ!
ほむほむの鳴き声?
俺は訝しげに辺りを見渡した
ほむほむ「ホムン!」フフン!
なんということだ・・・
大きな座布団の上に小さなほむほむが乗っている
将棋道具をあらされては大変だ・・・
駆除しなくては・・・
ほむほむ「ホムホム!」
ん?なにかを指差しているな・・・
指の先にあるのは・・・マグネット将棋?
まさか・・・
男「お前・・・将棋が出来るのか?」
ほむほむ「ホムン!」コク
驚いた・・・将棋が出来るほむほむだと? 馬鹿な
あれは結構複雑なルールだ
少なくともほむほむが覚えられる物ではない
男「どこで覚えたんだ?」
ほむほむ「ホム~♪」
そうするとほむほむは嬉しそうに冊子を見せてきた
非常に汚れている事からゴミ捨て場から拾ってきたものだろう・・・
男「少し見させてもらうぞ?」
ほむほむ「ホム!」イイヨ!
ぱらぱらめくると将棋のルールが簡単に説明されていた
これを読んだのか・・・というかほむほむって文字読めたんだなぁ・・・
まぁ人間の言葉が理解できるんだ
少し賢いほむほむなら理解できるのか・・・
幸いにもこの冊子は小学生向けなのかほとんど平仮名だ
将棋の駒は流石に記号として認識しているのだろう
"漢字も理解出来ます!" なんてことは流石にないだろ・・・
まぁ良い、今はそんなことよりも対戦相手が見つかったんだ
将棋を打とうじゃないか
ほむほむと将棋が出来るなんてなかなか出来る体験じゃないぞ
男「よし!はじめるぞ!」
ほむほむ「ホム!」
男「先手後手は・・・じゃんけんでいいか?」
ほむほむ「」コク
男「じゃんけんしょ!」
男「俺が先手だな・・・」
ほむほむ「ホムゥ・・・」ショボーン
男「んじゃとりあえず☗歩を動かすか」パチ
ほむほむ「ホムー!」プンスカ
うわ! ☗歩を動かしたらほむほむが怒った
いったい何事だ!?
ほむほむ「ホム~」ハァ~
ほむほむ「ホムム・・・」アイサツ・・・
呆れた顔をしてほむほむは挨拶しろといってきた
まぁ確かに対局する前に挨拶しなきゃいけないよな、俺が悪かった
だがまさかそれをほむほむに注意されるとは夢にも思わなかったぞ
男「よろしくお願いします」
ほむほむ「ホム!」ウム!
偉そうだな・・・なんかだんだんとこのほむほむムカついて来たぞ
おっとっといけないいけない・・・ほむほむとは言え対戦相手
一応最低限の礼儀は持ち合わせよう・・・また注意されるのも嫌だし
男「」パチ☗
しかしほむほむがどういった戦術で来るのか興味があるな
ほむほむ「」パチ☖
ほう・・・飛車を真ん中に振ってきたか
中飛車か・・・
男「面白い・・・」パチ☗
ほむほむ「」パチ☖
ん? 銀を金の前に置いた?
なんかすごい嫌な予感がする
男「」パチ☗
ほむほむ「」パチ☖
あーあーわかちゃった・・・これはあれだ
"無敵囲い(笑)"だ
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無敵囲いというのは攻めも守りも弱くしてしまう魔法の陣形
はっきり言ってもう俺の勝利が確定したといっていい
だけどこの場合は馬鹿にするのではなく王を囲うという発想を褒めるべきだな
なにせコイツは独学なのだ・・・無敵囲いを知っていたとは思えない
まぁそもそも無敵囲いも非公式だけどな
少し聞いてみよう
男「その囲いの名前はなんていうんだ?」
まぁ囲いに名前があることも知らないかもしれないが
気になったことは聞く主義だ
ほむほむ「ホムホムカコイ!」
おお! ピッタリ過ぎる! 貧弱さとかがよく表現されている!
"ほむほむ囲い"か・・・これから俺はあれをほむほむ囲いと呼ぼう
さて殆ど勝負が決まったとは言え
一応油断せずに打つか
あーやっぱり基本的にコイツ弱いな~
器用にマグネットの駒を動かすのは見事だけど
というかいったいどこにあったんだ? 別にいいけど
まぁルールを知った背景とか独学ということもあって
当然と言えば当然だけど・・・俺としてはそんなこと知ったことではない
もっと白熱した試合を望んでいた・・・まぁほむほむに何望んでいるんだ! って話か
男「コレで角獲得と・・・」
しかしこれだけワンサイドゲームだと
ほむほむ泣いちゃうんじゃないかな?
男「」チラ
ほむほむ「♪~」
えぇ~なんでそんなに嬉しそうなの?
今とった歩をそんなに大事そうに抱えて・・・
角歩交換がそんなに嬉しい!? まさか戦術だったのか!?
角と歩を交換する戦術だと!? 聞いたことがない!
ほむほむ「ホム!」オウテ!☖
え? 今取った歩で王手を仕掛けてきた・・・
えぇ~とほむほむ持ち駒なし
俺の陣形崩されてない
いったいどんな戦術だ!? この歩を取るといったい何が待っているんだ!!
ほむほむ「ホムム~」フッフーン♪
なんだその余裕顔は・・・いったいどんな戦術が隠されているのだ!?
まぁ取っちゃお
男「」パチ☗
ほむほむ「ホミイイイイ!?」
え? なにその驚愕した顔
取るに決まっているだろ!
ほむほむは王手をかければ勝ちだと勘違いしていたのか?
男「ほむほむ・・・将棋って詰ませなきゃいけないんだぞ?」
男「王手だけじゃ勝ちにはならないぞ」
ほむほむ「ワカッテル!ダマッテテ!」
怒られた・・・
ほむほむ「ホム~」ウーン
手を組んで胡座かいて考えている姿はおっさんやな
ほむほむ「ホム!」パチ!☖
元気が出たようだ
しかしその手にはこれで済む話だ
男「」パチ☗
ほむほむ「!?」
ほむほむ「・・・」アセダラー
まぁ最早どうしようもあるまい
ほむほむにしては頑張ったぞ!
褒めてやっても良い
ほむほむ「ホムム~」
男「なぁもうあきらめたら?」
ほむほむ「ダマレ!」
男「あ~はいはい」
まぁその気持ちわからなくもないか・・・
ほむほむ「オカシ・・・」
男「は?」
ほむほむ「オカシヲヨコセ!」
男「え!?」
ほむほむ「プロノヒトミンナヤッテル!」
ほむほむ「マケテルノハ!オカシガナイセイ!」
何故そのことを知っている!?
確かにプロの人達は対局中にケーキを食べたりするが・・・
良く知っていたな・・・吃驚だ!
男「これで良いか?」つ飴玉
ほむほむ「ヨコセ!」ブン
ほむほむ「♪~」ペロペロ
男「食べ終わるまで待たなきゃいけないのか・・・」
男「制限時間決めとけばよかった・・・」
ほむほむ「♪~」ペロペロ
しばらくして
ほむほむ「ホムム~♪」パクン
ほむほむ「イクゾ!」
男「あーはいはいさっさとしてくれ」
ほむほむ「ホム!」パチン☖
男「」パチン☗
ほむほむ「ホム!」パチン☖
男「」パチン☗
ほむほむ「ホ・・・ホム!」パチン☖
男「」パチン☗
ほむほむ「ホ・・・ホム・・・」パチン☖
男「」パチン☗
ほむほむ「ホムゥ・・・」パチン☖ ポロポロ
男「はい王手」パチン☗
ほむほむ「・・・」パチン☖
男「はい詰み」パチン☗
男「はいはいありでした~」