その1
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homuhomu_tabetai
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「…はぁ…久々にたかりに来たな…まったく…」ゴクッ
公園のベンチで弁当を食べ終わり、水筒のお茶を飲みながら足元を見る…。
そこには赤黒いモノが大小あわせて四つ、地面にへばりついている…俺に餌をたかりに来ていたほむまど一家のなれの果てだ。寄り添うように潰れている。
「…大事な愛妻弁当を…誰がやるかよ…」ゴクゴク…
残骸に…もう蟻が集ってきている…。
俺は新婚で、最近はこの公園の…このベンチに座って妻が作ってくれた弁当を食べるのが日課になっている。
~~~数日前~~~
いつものように弁当を食べていると…野良のほむまどが来て、しつこく俺に餌をよこせと言ってきた。
最初は無視していたのだが…番の後ろに隠れていた仔達までうるさく鳴き出したので行動に移す事にした。
ダンッ!!
「ボミッ!!!」グチャ
「ホビャアアアアアアァァァァァ!?!?」「マギョオオオオオオォォォォ!?!?」「ミャロロオオオオオオオォォォ!?!?」
「あ~…泣くなっ!!」ダンダンダンッ!!
「ホブッ!!!」「マ゙ドッ!!!」「ビャッ!!!」
「…ちっ…成仏しろよな…」ナムー…
~~~~~~~~~
…たかって来た家族を踏み潰したわけだ…それからしばらくは他の野良は俺を遠くからチラチラと見ているだけで近寄らなくなった…。
『これで邪魔されないでゆっくり食えるな///』と思っていたんだが…。
……野良たちも背に腹は変えられないのか…それとも単に物覚えが悪いのか…また今日、チョロチョロと寄って来た。
「マドドー!!!」クイモノヨコセ!!!
「ホムーホムムー!!!」ジブンダケズルイヨ!!!
「ミャロロー!!!」アタチノゴハン!!
「ホミャー!!!」ヨコチェー!!
……こんな具合だ…。
…まったく…野良の横柄な性格は何故なんだろう?
…そうじゃなきゃ生きていけないんだろうが…同じ野良ほむまど相手の時だけにしとけよな…身の程を弁えろ…。
で…また踏み潰すわけだが…今度はちょっと趣向を変えてみた…。
本当はあんまり殺生はやりたくないんだが…蹴飛ばしたり移動したところであきらめるこいつらじゃないしな…。
…俺が『ほ虐』に目覚めてしまって……生まれてくる子どもが大きくなった時にそれがバレたら…ちょっとショックだな…。
「……ほれっ!!」ポイッ
俺はエビフライの尻尾を目の前に投げてやった。尻尾は食わないからな…すると…。
「ホミュー///」ヤッター/// トテテテ…
「ミャロー///」ゴハンー/// トテテテ…
「ホムホムホムー!!!」サイショカラダセ!! トテトテ…
「マドマド!!!」ツカエナイワネ!! トテトテ…
仔達は走りより、尻尾を持って番に見せる…番は満足そうに歩いて行き…一家寄り添って尻尾を食べ始めた…。
「ホムムー!!!」カタイネ!! ガリガリ
「ウェヒヒー!!!」ガマンシテアゲマショ!! ベリベリ
「マドン///」ハイドウゾ///
「ミャロン///」オイチイ/// モチャモチャ
「ホミャッ!?!?」ガリッ!! エグエグ…
「ホムムーン!?!?」ダイジョウブ!? ナデナデ
「ホムラチャン!!!」ゼンブハダメヨ!!
…一家は餌に夢中になっている…。
「……じゃあな…」
…小さく呟き…一家に気づかれないように足を上げ…まとめて踏み潰す…。
ダンッ!!
「ボブッ!!!」「マ゙ッ!!!」「ボミッ!!!」「ミ゙ッ!!!」ボンボボン…
…やわらかい袋が破裂するような感触が靴底を通して伝わってきた…恐らく即死だっただろう…。
ちなみに…背がでかい俺の靴のサイズは30センチある。
「…成仏しろよ…」ナムー…
~~~~~~~~~
…と言うことで、冒頭に戻る。
水筒の蓋を閉めて、しばらくボーっとする…これも日課だ。午後に向けて気合を入れる儀式のようなものだな…。
・・・・・・・・・・
…ホミュー…
「…ん?…寝ちゃってたか…今…何時だ?…まだ大丈夫だな…」ファー…
いつの間にか眠ってしまっていた…まだ時間は大丈夫だが、周囲にはもう人影が無くなっていた…しかし…何かで目が覚めたんだが…?
…ホミュミュー…
「お!?…声…か?どこから…っと!?」ゴシゴシ…
再び聞こえた声…眠気まなこをこすりながら声がした方を見ると……潰れた一家の横に…仔ほむが居た…。
「…仔ほむ?…なんだ?…と言うかこいつ…俺がほむほむ達を潰したのを知らないのか?」
「…知っているみたいだな…その上で俺に近づいたのか…」
仔ほむを見ると…明らかに潰れているモノを意識している…チラチラと見ているのが証拠だ…。
「…おい…なんの用だ?」
仔ほむに問いかける…しかし…汚い仔ほむだな…さっきの一家の方がまだマシだったぞ…。
「ホミュッ!?!?ホミュミューン!!!」ペコリ
俺の声に気づいた仔ほむは…ハッとした顔で俺を見て…深々とお辞儀をした…。
「…お前…野良か?…野良ならお辞儀なんかやらないはずだが…服は野良だし…親はどうした?」
さらに問いかける…この仔ほむに興味を持ったからだ…仔ほむは逃げようともせずに答える…少し悲しげだ。
「…ホミャミャーー…」チョットマエニ…ノラニナリマチタ…
「…ミャロカ…ホミュラチャン…」…オカーシャンタチハ…イマチェン… ポロ…
…親のことを話すときに仔ほむの頬に…涙が流れた…。
「…親がいないって…死んだのか?…いつだ?」
「ホミュ…ホミュゥ…」キョウ…デス… ポロポロポロ…
「…そうか…」
…ちょっと前に野良になったって言ってたな…前の飼い主に捨てられた元飼いか…人間に対する話し方を知っているみたいだし…。
…元飼いじゃ餌も碌に取れないだろうからな…親は多分…別の野良ほむまどとの縄張り争いで死んだか、ほ食種に殺されたって口かな…。
…聞いてみるか…。
「…なぁ…親はどうして死んだんだ?…他に兄弟は?」
…すると…仔ほむは身体を震わせながら…俯いてしまった…。
「………ホ…ミ…」フルフルフル…
俺は返事を待った…やがて…搾り出すように…仔ほむは言った…。
「……ホミャ…ミャー…」……コレガ…ソウ…デス… フルフル… ポロポロ…
「…!?」
……そう言って仔ほむが指差したのは……さっき俺が潰した…一家だった…。
「…おい…おいおいおい…マジか!?…お前みたいな…ほむほむにしてはマシなやつが…こいつらの…家族!?…信じられん…」
「…いや…逆か!?あんなゲスが…お前の家族だったって……わけが分からん…」
「…ホミャミャー…」…ホントデス… ポロポロポロ…
「……で…お前の家族を…俺が潰したと……それは…なんと言うか…」
「……」ポロポロポロ…
…仔ほむはまだ泣き続けている…俺は時間を忘れて仔ほむに質問をぶつけた…。
長くなるので…少しまとめてみる…。