その4
最終更新:
homuhomu_tabetai
-
view
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
それから1ヶ月。僕は街外れの廃墟を根城にほむほむを潰しつづけた。
ほむまどの交配と養殖にも挑戦したが失敗した。全部潰してしまうからだ。
覚醒作用のあるほ虐に一度手を出してしまったら、ほむほむを殖やすのは不可能なのだ。だからヤクザがしのぎとする。なるほど…よくできている。
鹿目家から奪った金はもう残り少ない。後一回ほむ一家を買ったら終わりだろう。
まぁいい…金はまた何処かから奪うなり盗むなりするだけだ。
僕は最後の金をポケットに突っ込むと、根城を後に売人との待ち合わせ場所に向かった。
恭介「はっ?! ほむ一家1諭吉 ?!」
売人「うん。最近愛好家が増えてね。供給が間に合わなくて品薄もいいとこなんだ、悪いね♪」
恭介「ふざけんじゃねーよ!!足元みやがって!!金なんか払うかボケ!!よこせっ!!」ボカッ!!
売人「うわっ!!いきなり殴るなんてわけがわからないよ! ただで済むと思わないでよ。
おい!おまえら!」
恭介「ホビャァァァアアァァアァアァァアアァアアーーーーーッ!!!!」
僕は売人の舎弟から半殺しにされた後、慰謝料だと有り金を全て奪われゴミ捨て場に放り投げられた。街を行く人間は誰も僕に振り返らない。
大の字になって虚ろな目で当たりを見回す。ショウウィンドウのTVが見えた。
TV「見滝原ニュースの時間です。見滝原に新しいスターが誕生しました。
歴史あるヴァイオリンコンクールで見滝原中学校に通うクラスメート3君が優勝しました!」
恭介「!!!!!!」
クラスメート3「ありがとう御座います。みんなが遊んでいる時も必死で練習しました。本当に嬉しいです!」
TV「3君はあまり上達が遅く悩んだ時期もありましたが、それでも努力を怠らなかったそうです。継続は力なりですね!
それではまた」
恭介「・・・・・・・・・・・・」
―――― 僕 は か つ て 神 童 と 呼 ば れ て い た 。
馬鹿にしていたクラスメート3がコンクールで優勝した。本当ならあそこにいるのは僕だったろう。
3だけじゃない。僕と同年代の連中は皆、受験だ、部活動だ、恋愛だ。人それぞれだろうが、悩み葛藤しながらも前に進もうとしているんだろうな。僕がこうしている間にも…。
ゴミの中から無表情で身体を起こす。金がない。全身痛んで悪さは無理だ。
そうだ。家に帰ろう。
ピンポーン
久しぶりに家に帰ってきた。門は固く閉ざされているが、中に両親がいるのは雰囲気でわかった。
インターホン越しに語りかける。
恭介「ただいま。恭介だよ。今、帰ったよ」
「・・・・・・」
恭介「父さん、母さん。いるんでしょ? 門を開けてよ」
「・・・・・・」
恭介「開けるのが無理ならお金をちょうだいよ。それでいいから…」
「・・・・・・」
恭介「おい!!開けろ!!金を寄越せ!!ぶっ殺すぞ!!!!!!!!!!!」
「・・・・・・」
恭介「開けろっつってんだろこの糞供が!!!!!!金をよこせぇええぇええっ!!!!!!!」バンバンッ!!
「・・・・・・」
恭介「ホビャァァァアアァァアァアァァアアァアアーーーーーッ!!!!!!!!!!!」バンバンバンバンッ!!
「・・・・・・」
恭介「あっ…あぁ…お願いだよぉ…開けてよぉ…パパァ…ママァ…」ポロポロポロ…
母「ウゥ…」父「ダメダ…ボソ」
恭介「ホビャァアァアァァアアァアア…マドガァアァアァアァァアァア…」ポロポロポロポロポロポロ…
僕は泣きじゃくり、涙鼻水糞尿…全ての分泌物を垂れ流しながらフラフラと家を離れた。
醜く、惨めで、果てしなく弱い――そう。ほむほむそのものだった…。
母「うぅぅう…あなた…あなた…恭介が…恭介が…」
父「・・・・。仕方ないんだ…。こうするしかないんだ。
専門の先生も鹿目さんもさやかちゃんもこうするかないと言っていただろう?
もう私達の手には負えないんだ…。言われた通りにしよう…」
母「うわわわわわわーーーーん!!!!!」
これで帰る所もなくなってしまった。数多の救いの手を振り払ってここまで来てしまった…。もう行く宛ては無い。
精魂尽きて電柱に寄りかかりそのまま地面にへたり込む。このまま死ぬのかな…。
仔ほむ「ホミュゥゥウゥゥゥウッ!!!ホミュッ!!ホミュゥゥゥゥウウゥゥウッ!!!」ママーッ!!オカーサーンッ!! ジタバタ ポロポロポロ
恭介「あ…ぅ…」
これは夢か?
朦朧とする僕の目の前に元気な仔ほむが差し出された。
その手と言ったらまるで…まるで天使のように優しく…美しく…神々しくて… え…君は…
恭介「さやか…」
さやか「・・・・・。だから言ったでしょ…。恭介には無理だって」
仔ほむ「ホミャッ!!ホミャァッ!!ホミャァァアァアアーーーッ!!!!」ハナシテーッ!! ジタバタ ポロポロポロ
ほむほむ「ホビャァアァアァアーッ!!!ホビャッ!!ホビャァアアァアッーーー!!!」コホムチャーンッ!!! バンバンバンバンバンッ!!!!!
まどまど「マドォォォオオォーッ!!!コンナノッテナイヨォォォオオオーーーーッ!!!!」コホムチャンヲカエシテェ!!! バンバンバンバンバンッ!!!!!!
仔まど「ミャロォォォッ!!ミャロッ!!ミャロォォォオオーーーーーーッ!!!!!」イモウチョォォオオッ!!! パンパンパンパンパンッ!!!!!!
恭介「あ…っ/// ァヘ…/// あふぅ…///」
さやか「全く酷い有様ね。もう恭介じゃないわね。ほむほむだわ。ほむほむ」ゴリッ!!
仔ほむ「ボォォオミヤァァアァアァァアアァアアーーーーーーーッ!!!」トウヒケズラレ!! イチャイッ!!イチャイヨォォッ!!! ポロポロポロポロ
ほむほむ「ボビャァアァアァアーッ!!!ホギャッ!!ホビャァアアァアッーーー!!!」ヤメロォォオッ!!! バンバンバンバンバンッ!!!!! ポロポロポロ
まどまど「マドォォォオオォーッ!!!マギャァアァアァアアーーーーッ!!!!」オネガイヤメテェェエ!!! バンバンバンバンバンッ!!!!!! ポロポロポロ
仔まど「ミャロォォォッ!!ミャロッ!!ミャロォォォオオーーーーーーッ!!!!!」イモウチョイモウチョォォオオッ!!! パンパンパンパンパンッ!!!!!! ポロポロポロ
恭介「あうっ///ホヒヒィッ!!ホヘェ…////」ビクンビクン…///
さやか「あんたのお父さんもお母さんも見滝原出身じゃなかったよね? 中沢ん家もそう。
抗体の無い人間にゃ刺激が強すぎるんだよ。前から危ないと思ってたんだぁ」ゴスッ!!
仔ほむ「ボギェ゙ッ゙!!!!!!!!!! ァ゙……」シボウカクニン
ほむほむ「ホビャァアアァァアァアァアァァアーーーーーーッ!!!!!!!!!」バンバンバンバンバン!!!!! ポロポロポロポロ…
まどまど「マギャァアアァァアァアァアァァアーーーーーーッ!!!!!!!!!」バンバンバンバンバン!!!!! ポロポロポロポロ…
仔まど「ミャロロロォォォォォオオオオーーーーーッ!!!!!!!!!」パンパンパンパン!!!!!!! ポロポロポロポロポロ…
恭介「アヘェ…/// ホヒッ!ホヒヒヒヒヒヒヒヒヒィwwwwwwwwwwwww」
仔ほむを差し出したのはさやかだった。
ほむ一家の入った水槽を脇に抱え、見事な手つきで仔ほむの頭皮を電柱で削り落としとどめを刺した。
一家の絶望のカルテットが美しく響く。最高だ…///
頭の中でこれまでの人生が走馬灯に蘇る…そこにはいつもさやかがいてくれた。
さやかは僕の事が本当に好きなんだ。親にも見捨てられ、糞虫のようになってしまった僕にまだこうやって手を差し伸べてくれる…。
そうだ。今わかった。僕も…僕もさやかの事がずっと好きだったんだ…。どうしてもっと早くこの気持に気づかなかったんだろう?
仔まど「ミャギャァアァアァアァアァァアァァアァァアーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」ダンマツマッ!!!!
ほむほむ「ホビャァァァアアァアァアア…マドカァアァアアァアァアアァア…」コマドチャン…コマドチャン… ポロポロポロポロ… ガックリ…
まどまど「マジョォォオオォオオオォオ…マジョジョォォォォォォォオオオ…」ポロポロポロポロ…
恭介「ホヒョォォオ…//// ホビョビョビョビョwwwwwwwwww」クネクネ
いままでさやかに酷いことばかりしてきた。最低だ…。
あやまろう。そして僕のこの気持を…僕のこの想いの全てを告白しよう。さやか…さやか…///
恭介「さ、さやか…」
さやか「・・・・?」
恭介「さやか…さやか…いままでゴメンよ…。君が好きだ…。愛している…////」
さやか「・・・・・・・・・・・・・・」
ほむほむ「ボォ゙オ゙オ゙ギィ゙ィ゙イ゙ィ゙ヤ゙ァ゙ガァ゙ア゙ア゙ァ゙ア゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ァ゙ア゙ッ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ブチャアアァアッ!!!!!
まどまど「マ゙ァ゙ア゙ア゙ギィ゙ィ゙イ゙ィ゙ヤ゙ァ゙ガァ゙ア゙ア゙ァ゙ア゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ァ゙ア゙ッ゙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ベチャアアァアッ!!!!!
恭介「ホビャアァアアァアアアァアアァアアァアァァアーーーーッ!!!!! うっ…////」ドビュドビュ!!
さやかが何をしたのかわからない。ほむまどの番は聞いたことのない負の感情と未練を全て凝縮したような物凄い断末魔をあげて息絶えた。僕はたまらず絶頂に達した。人生で最高の快感が全身を突き抜ける。気を失いそうだ。
そして言えた! さやかに全てを伝えられた!
大好きだよさやか。君とならまたやり直せる。二人で頑張ろう。二人で幸せになろう。さやか…さやか!! さやか…?
さやか「・・・・・・・」
恭介「・・・・・・」
ほむ一家「」「」「」「」
恭介「さや…か…?」
杏子「おーいさやかーーっ」
さやか「あっ!!杏子…///」
恭介「え…?」
杏子「なにやってんだよおまえ…んっ? なんだこいつ! うわっくさっ!!」
さやか「杏子…///」
ポニーテールの女の子が現れた。惨めな僕を見下ろしている。さやかその子の腕にすがりついてこういったんだ…。
さやか「ごめん恭介…///アタシ…別に好きな人できちゃったんだ…/// 弱い人…キライ…」
恭介「・・・・・・」
杏子「ん?なんだ? まぁいいや。いこうぜさやか!」
さやか「うん…////」
杏子「おい!さやかあんまくっつくな歩きずれえだろ!!」
さやか「・・・・///」
恭介「・・・・・・」
ほむ一家「」「」「」「」
さやかは去って行った。ほむ一家の死体を残して。僕は虚ろにほむほむの死骸を道路にゴリゴリと擦り付ける。
雨が降って来た。完全に全てを失った瞬間だった…。
この後、僕は警官に保護された。多分さやかが通報したのだろう。
あの甘かった両親が僕を突き放したのも、なによりほむほむ達が見滝原からこつ然と姿を消したのも全てね…。
脅喝、窃盗、ひったくり、あらゆる罪で少年院の更生施設に放り込まれそこの病院で5年間治療した。
―――― 僕 は か つ て 神 童 と 呼 ば れ て い た 。
ーーーーーーーーーーーーーー
恭介「これで僕の話はお終いだ。
今は何をしているかって? 最初に言ったように全国をまわってこうして自分の経験を話してまわったりしている。僕みたいな人間を少しでも減らす為にね。
それからヴァイオリンもまた弾くようになった。ブランクを埋めるのは至難の業だし、もう手遅れだろう。でも、いいんだ。君たちより小さい子供やお年寄りにヴァイオリンの楽しさや美しさを伝えるには充分さ。
両親とは関係が改善した。申し訳ない事をしたと思っている。僕の犯した犯罪と同様一生をかけて償うつもりだ。
何か他に質問あるかな?」
恭介「え?当時のクラスメート?さやか?・・・・・。流石にまだ会えないね。怖いよ。あと10年20年時間がかかるだろう。
みんな元気で幸せな事を心から願ってる。特にさやか。結局救ってくれたのは彼女だった。いろいろ聞きたい事もあるんだ。
ほむほむを消したのは君か?どうやって?とか、その超技巧は何処で身につけたのか?とか、契約って?とか。
早く会えるといいな…。他に質問あるかな?」
恭介「え?ほむほむ達が怖い? んーそうだねぇ…。ちょっと前までほむほむ達は見滝原にしかいなかった。
何故ってキュウベエが見滝原の土壌にしか生息していなかったからだ。
でも今は、人間の食べ物の味を知ったほむほむ達が全国に散らばってしまった。あいつらの生命力と生殖能力は凄いからね。
でも大丈夫。大人たちが全力でほむほむを駆除しているから、君等はなかなかほむほむを目にする事はできないと思うよ。
だってほむ中になって一番苦しむのは、本人じゃない、家族や友人なんだ。他には?」
恭介「抗体のあるないについて?お酒がてんで駄目な人と、いくら飲んでも平気な人がいるでしょ?それと似てるね。
見滝原はほむ種との関わりが深い土地柄だか古くから住んでる人は抗体があるんだ。僕は…ばっちりきまっちゃたねw
そろそろ時間だ。それじゃあみんな、今日は僕の話を聞いてくれてありがとう!」
子供達 パチパチパチパチパチパチパチパチ
先生「今日は本当にありがとうございました。」
恭介「いえこちらこそ。みんな良い子ですね。真剣に一生懸命聞いてくれました。それでは次があるので。」ガチャリ
表に出る。
次は南へその次はまた北へ。僕の精算の旅はまだまだ終わらない。
またクラスのみんなやさやかに会える日が来るまで…。 ん…?
中沢「きょ、恭介。やっぱり恭介だ!!!ホヒヒッ!!」
恭介「な、中沢…。中沢か!!!」
中沢「ホヒヒヒヒィwwwwひ、久しぶりだなぁ恭介wwww何してんだ?」
恭介「今、全国を回ってる…。話をしたり、ヴァイオリンを弾いたり…」
中沢「ホヒィッwそうかww大変だなww。
それよりこの街はいいぜぇ!ww 探せばタダで活きのいいのがほら!」
ほむほむ「ホビャァアッ!!ホヒィッィイッ!!マドカァアッ!!」ハナシテッ!!タスケテェエッ!! ジタバタ ポロポロ
中沢「ホヒヒッ! どうよ?おまえもひとつやるか?ww」
恭介「・・・・・・・・」
ほむほむ「ホ・・・ホォォオオ…」オネガイ…ヤメテ… ガクブル… ポロポロポロ…
恭介「ゴクリ…。い、いや…やめとく。そうだ中沢。俺と一緒に来いよ…。行く宛てないんだろ?」
中沢「ホヒ?ホヒヒヒヒwww 悪いなwwwやっぱ持つべきものは友達だよなぁwwww」
恭介「あぁそうだね。今度は僕が救う番だ」
中沢「ん?なんか言ったか?」
恭介「いや。なんでもない」
ほ虐。最初は一匹だけ。興味本位で。もう一回だけ。俺はいつでも抜けられる。みんなそうして嵌って行く。
毎日一匹。それが二匹に。そして三匹に…。際限なく…。差し伸べられる救いの手。それを振り払う。
そしてもう戻れない。全てを失う。それでもやめられない。
ほ虐は9時から5時の仕事になる。
お し ま い