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その3

最終更新:

homuhomu_tabetai

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中沢「あ…っ…あ…ぁ…」ガクガクガクガク…

恭介「畜生…畜生…いねえ…いねぇ…一匹もいねぇ…」ブルブルブルブル…


巣を蹂躙してから一週間。見滝原からほむまどの姿は完全に消えた。
あの所構わず交尾する姿も、間抜けで癇(かん)に障(さわ)る鳴き声も、全て消えた。一体何が…。
僕達は禁断症状に震え路上にヘたり混んでいた。

売人「お兄さんたち…辛そうだねw」

中沢「あ? なんだよてめえは…白い顔しやがって」

恭介「失せろ。ぶっ殺すぞ…」

売人「はっ! わけがわからないよ! これを聞いても同じ口が利けるかなぁ?w」


「ホギャッ!!ホギャッ!!」「マドォッ!!マドォッ!!」「ホミャッホミャッ!!」「ミャロッミャロォッ!!」ダシテー!! ガサゴソ!!


恭介・中沢「っ!!!!!!!!」

売人「あーっw反応したw物凄い食いついたーw
   そうでーす。ほむ一家でーすw」

白い顔に白髪のツインテールのコートの男。そいつが持っている汚い箱の中でうごめくモノ。
間違いない。ほむほむとその家族だ! どうやって…。
僕達は箱に飛びついた。が、男はヒラリとそれをかわす。

売人「おーっとwがっつくなってw
   お兄さん達初めてだからサービスして…4野口(千 円)でいいやww」

恭介・中沢「「ゴクリ…」」

ほむ一家。相場で5000円。
何処かで繁殖させているらしい。ほむほむは暴力団のしのぎの対象となっていた。
そんな事は関係ない。僕達はポケットを弄り金を渡すとほむ一家の入った箱をぶんどった。

売人「うほほwまいどありぃ♪ 今後もご贔屓にぃ~w」

そういうと男は去っていった。僕達は物陰に移動しゴクリと唾を飲むと、ゆっくりと箱の蓋を開けた。


ほむ一家「ホ、ホムゥ…」ア、アイタ… 「マドォマド?」タスケテクレタノ? 「チィヒヒ!チヒヒヒ!」アリガトウ! 「ホミャァホミャァッ!」オナカチュイタヨォ!


恭介・中沢「ハァハァ…///」

正しくほむ一家だった。僕らを見上げお礼を言っている。よし…。
僕達はまずそれぞれ仔ほむと仔まどを取り上げた。優しく慈しむように。貴重な宝物を扱うように。


仔s「ホミャ…ホミュゥ?」ニャニカクレルノ? 「チィヒィーチィヒヒヒィw」クチュグッタイヨォ~w

親s「ホムホムゥ~♪」カワイイデショ♪ 「ティヒヒ!ハシャイジャッテェ♪」コドモチャンタチ♪


恭介・中沢「「…………」」

仔供たちは僕らの掌の中ではしゃぎ、親達はそれを微笑ましそうに眺める。
良い人間に拾って貰った。ひょっとしたら飼ってもらえるかも…………とか考えているようだ。僕等に期待の視線を向けている。
これはいいw 期待に応えてやらないと…

僕等は目配せをしてポケットから針金を取り出し、仔のほっぺたに優しく擦りつけた。
ニヤリ…


仔s「ホミュ?ホミュミュ?」ゴハンクレリュニョ? 「チヒィーwチヒヒヒヒィーw」クチュグッタイヨォ~w

親s「ホムゥーホムムゥー♪」ピョンピョン ゴシュジーン♪ 「マドォ♪テヒヒヒヒィッ♪」ヨロシクネ♪ゴシュジンサマ♪ペコリ


恭介・中沢「「…………」」

無邪気にはしゃぐ仔供達を見て飼って貰えると確信したのだろう、親達は飛び跳ね喜んでいる。そろそろだな。


仔s「ボミ゙ィ゙イ゙ィ゙ィ゙イ゙ィ゙ーーーーッ゙!!!!」 「ミ゙ャ゙ガァ゙ア゙ァ゙ア゙ァ゙ア゙ァ゙ーーーーッ゙!!!!」ミチミチミミチミチミチィッ!!

親s「ホ、ホビャァァァァアァァアァアアーーーーッ!!!!」 「マ、マドォォォオォォオォォォオオーーーーッ!!!!」コドモチャーンッ!!!!! ポロポロポロポロ


恭介・中沢「あぁ…/// アヘ…/// あぁあ…///」クネクネ…///

仔供達の頬に針金を貫通させた。そのままグリグリする。あぁ…///堪らない…/// 次は目だ。


仔s「ボミ゙ィ゙ッ゙!!ボミ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ーーーッ゙!!」「ミ゙ャ゙ギィ゙ッ!!ミ゙ャ゙ギィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ーーーッ!!」

ほむほむ「ホビャァァアァァーーーッ!!!ホムゥウゥゥウウ……」ヤメテェェエッ!! ドウシテ… ポロポロポロポロ

まどまど「マデェヨォォオーーーッ!!!コンナノッテナイヨォ……」コドモチャンタチィィイッ!! カッテクレルンジャナイノ… ポロポロポロポロ


恭介「あ? アヘ…ェ…/// てめえらなんてなんで飼わなきゃいけ…ねえ…んだ…///」

中沢「お…おふぅ…/// お前ら一家俺たちを喜ばせた上で全員道路のシミだ…/// あへぇ…///」


親s「ホ、ホムゥゥゥゥウ…!!」「マ、マデェヨォオオ…!!」ソ、ソンナ… ポロポロ ガクブル…


恭介・中沢「うぉりゃぁああぁぁぁぁぁあぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!!!!!!」


ほむ一家「ホビィィィイィィィイイーーーッ!!!!」「マギャァァァァァアァァアーーーッ!!!!」「ミギィィイイィイーーーッ!!!!」「ボミャァァァアァアーーーッ!!!!」ダンマツマッ!!


恭介・中沢「うっ……///」「ふぅ……///」





それから僕達はほむほむを探して街を徘徊する事を辞めた。代わりに始めたのは窃盗・強盗・恐喝。犯罪だ。

なんでもやった。老女の鞄をひったくる。弱そうなサラリーマンを脅す。閉店した店舗に忍び込む。
そうやって得た金は全てほむほむに消えて行った。


中沢「駄目だ…金目のもん置いてねぇ…」

恭介「ハァハァ…流石にやりすぎたかもな…。何処も防犯対策がきつくなってる…」


   「誰だ!そこで何をしている!!」


中沢「やべえ!!逃げるぞ!!!」

恭介「ハァハァ…くそっ!!」

   「あっ!こら待てぇっ!!」


始めは成功していた僕等の犯罪行為も、見滝原のその治安の良さから、不発に終わる事が殆どになった。
街全体の防犯対策は強化され、警官のパトロールも増えたようだ。
そして僕等の体力の低下は著しかった。僕に至っては少し前までずっと病院のベットで寝ていたのだ。頬はこけ、眼は血走りくっきりとくまが出ている。酷い顔だ。
もう犯罪を成功させるのは無理だろう。これからどうする……。


恭介「う…っ ハァハァ…ギギギギギギィ…」


一週間後中沢が捕まった。
盗みに入った店舗の中で禁断症状の発作が起こりぶっ倒れ、翌朝店員に発見されたらしい。
親がそのまま更生施設に入れたそうだ。

僕は…街のゴミ捨て場に大の字になって倒れていた。


恭介「金…金くれ…ぇ…。ほむほむ…糞虫…を…」

街行く人達に消え入るような声で物乞いをする。みんな見て見ぬ振りだ…。もう駄目だ…。身体が震える…。

知久「つかまって」

恭介「あ……」

知久「酷い…これはかなりの重症だ…。家へ来なさい」

恭介「金…ほむほむくれ…。そうじゃねえならうせろコラァ…」

知久「うるさい黙れ。行くぞ」

恭介「殺す…ぞ…コラァ…」

知久「おれも…おれもそうだったんだ…妻に救われた…来い!」

恭介「………」





見知らぬ男に抱えられ男の家まで連れて行かれた。
この男もかつてほむ中(ほむほむ中毒)だったらしい。
男は自分の家の庭の物置小屋にベットを運び込み、僕をそこに寝かすとそのままベットに僕を括りつけた。


知久「食事は3回ちゃんと持ってくる。排泄の世話もな。暫くそうしていろ。」

恭介「…………」

電球ひとつの狭い空間。外から声が聞こえる。

まどか「パパ何してるの…? 物置に誰かいるの…?」

たっくん「あーうぅー」

知久「ああ。ちょっとね…。二人共絶対あそこに近寄っちゃ駄目だよ」

まどか「うん…わかった…」


鹿目?! クラスメートの鹿目まどかの家? ふざけるな!さやかの親友じゃないか!

はっ!そういえば…
ひょっとしてほむほむが街から消えたのはさやかが…くそぉっ!! あの野郎ぶっ殺す!!
でもどうやって…。何故か僕はさやかがほむほむを消した事を確信できた。理由はわからない。
様々な感情が思考が頭を巡る。が、それも最初のほんの少しの時間だけだった。


「ホムッホムゥ~♪」オシリフリフリ♪


恭介「あ゙…あ゙ぁ゙…っ゙」


「ホムー!ホムムゥー♪」ゴシュジンゴシュジーン♪ チテチテ


恭介「あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙ーーーーっ!!!!やめろぉぉおおおっ!!!!」


「ティヒヒッ♪マジョジョォオ♪」クルクル♪


恭介「あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙っ!!!!!!!!!!!!!!」


もうこの状態が1週間続いている。居もしないほむほむとまどまどが僕に媚を売り楽しそうに踊り近づいてくる。
やめろ…やめてくれぇ…。禁断症状からくる幻覚と言う奴だ。
僕は糞尿を垂れ流し藻掻く。まるで虐待される糞虫のように。惨めだ。

頼む…誰でもいい誰でもいいからほむほむを…ほむほむを下さい…


僕は…もう…





まどか「パパ…一週間ずっと続いてた叫び声が止まったよ…。
    ねぇいったい何してるの? 誰がいるの?」

たっくん「あーうぅー」

知久「ようやく治まったみたいだね。
   まどか、それより明日からみんなで旅行だよ。パパもコレ(・ ・)が片付いたら追いかけるから、準備をしちゃいなさい。」

まどか「うん…パパ分かったよ。」



恭介「ここは…」

知久「目が覚めたみたいだね。気分はどうだい?」

恭介「あぁ悪くない…。いや良いよ…」


気がつくと僕は拘束を解かれ、物置からこの男の家の中に移され寝かされていた。禁断症状は治まっている。
そしてまだ生きている。良かった…死んだと思った…。目から涙が溢れて止まらなくなった。


知久「うん。もう大丈夫みたいだね。
   君まどかの同級生だろ? まどかは…家族は全員旅行に行かせた。同級生にこんな姿見られたくなかったろ?

   もう懲りたんじゃないか? ほむほむは。」

恭介「うぅ…グスン…はい…」

知久「うん。それで良い。
   じゃあ僕も家族を追いかけるとするかな。1週間いないから落ち着くまでこの家でゆっくりするといい。
   出ていく時は鍵を玄関の扉のポストに放り込んでくれ。それじゃあね」

恭介「うっぅっ…ありがとう…ありがとうございます…」


鹿目の父親は出ていった。僕は泣いた。その優しさに。自分の愚かさに。
そしてシャワーを浴び、鹿目の父親が用意しておいてくれた料理を食べた。まともな食事は何時ぶりだろう? 本当に生き返った気がした。体中に力が漲(みなぎ)るのがわかった。










  ドコッ! ガタッ! バターーンッ!! ゴソゴソッ!! ガスッ! バリーンッ!!


恭介「あったっ!!ほひひひひひひひいぃっwwwwwwwwwwwwwww」


3日後、僕は家じゅうの金目の物を根こそぎ奪い、鹿目家を飛び出した。

金の無い俺の人生。牢獄に縛りつけられ藻掻き苦しむ。
金の有る俺の人生。背に翼をまとい鳥のように自由に。


恭介「ほびゃああああああぁあっ!!!!! ホォォォオビャァアァァアアァアアーーーッwwwwwwww
   糞虫まってろやぁあああああああああああああああっ!!!!!!!wwwwwwwwwwwwww」






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