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究極の調味料

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homuhomu_tabetai

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作者:XBHUHReDO

174 名前:リハビリで久しぶりに書くので出来は許して下さい[sage] 投稿日:2013/01/22(火) 23:16:01.33 ID:XBHUHReDO


私はまどまどを飼っている人間についていったほむほむだ。

目の前には二つの扉がある。
あの人間曰く、どちらかがまどまどのいる所までの《えれべーたー》という装置らしい。
どちらかがアタリでどちらかがハズレ、アタリに入れば何も無くまどまどに会えて飼ってもらえるらしい。
だがハズレを引くと苦しみながら死ぬ事になるらしい。

ちなみに私は一人では無い。隣には古い仲の友がいる。
彼も私と同じ話を聞いてついてきたらしい。彼と私は明日をも知れない身だった。
そしてこの賭けをする事になった時、どちらかが死ぬ事に不満を言ったが、この人間は受け入れず、
なら両方元の場所に戻す、明日の朝までに決めろ、と言ってきた。

最終的に片方が犠牲になればもう片方が助かる。
二人とも死ぬよりはどちらが幸せになった方がいい、という考えで纏まった。


そしてどちらに入るかの議論はかなり熱くなった。

片方は、おぞましい空気を放つ鉄の鐘
もう片方は、言うなら牛を模した鉄の棺

どちらも棺を希望し、議論を交わしたが、彼が譲歩してくれて私が棺に入る事になった


そして遂に来た運命の朝、私達はそれぞれが入る扉を前にして熱い抱擁を交わした。

『お前と会えてよかった』

互いにそう思っていたのを確認するのに言葉は必要無かった。


彼は扉が開いた鐘の中に立ったようだ。私は窮屈な棺の中で丸くなる。
そして、しばらく時間が流れた。

私は苦しむ様な事を一切感じない。
私は自分が『アタリ』に選ばれた事に喜び、この場所を譲歩してくれた親友に言葉では言い尽くせない感謝を心の中で述べた。

しかし、いつまでもこの棺が開く事は無い。
そして体が押し込める様に入っているせいか暑くなってきた。
だが、彼はもっと辛いことになっているはずだ。
この程度で文句は言えない。




・・・・・・・・・

「ホギャアアアアアア」


熱い痛い痛い熱い痛い痛い痛い痛い
まるで火で炙られている様だ。
目の水分は蒸発し、余りの痛みに目を開く事すら出来ない。
皮だけを炙られるようなヒリヒリとした痛みが追い撃ちをかけてくる

そして私は理解した。

『ハズレ』を引いたのは『私』だったのだ。

苦しい辛い痛い。
かつてこんなに痛い事は無かった。

ここに入った時は納得していたはずなのに、それを否定する様な感情が心の底から沸いて来る。
憎い。あいつが憎い。
私がこんな目に遭っているのに今頃まどまどと抱擁しているあいつが憎い。

あいつはこっちが『ハズレ』だと最初からわかっていたんだ違いない間違いない
騙された。信じていたのに。良いやつだと思っていたのに。
憎い憎い憎い痛い痛い憎い憎い憎い憎い憎い痛い痛い痛い痛い痛い苦しいあいつが憎いあいつのせいであいつがいなければあいつのせいであいつのせいで


ホギャァァァァァァァアアアアアアアアアア




「いやーよく焼けてるなぁ」

一人の男が二つの『料理』を眺めていた。

「こっちの丸焼きは外側がカリッとしてて中はモチモチしてそうな良い状態だ」
「こっちは血も抜けてタレも染みてるし、噛めば噛むほど味が出そうだ」
「手間はかかるけど親友を恨んで死んだほむほむは本当に良い味出すからな」
「今度はほむほむの親子で試してみようかな」


-完-




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