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タナトス その4

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homuhomu_tabetai

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ほむほむ「ホヒッ…ホヒッ……」グスッ

「落ち着いたか、ほむほむ?」

ほむほむ「ホムー……」ウン…

「いや、お前の辛い気持ちも分かるよ…」

ほむほむ「マドカァ……」ヒック

「本当に大丈夫か?」

ほむほむ「ホム…ホムゥー」ヘイキ…ゴメンナサイ

「それじゃぁ…一緒にまどまどのお墓を作りに行こうか……作り方は分かるか?」

ほむほむ「ホムン」コク

「それじゃお前にも手伝ってもらう。それがつがいとしての最後の役目だ」

ほむほむ「ホムッ!」


   ♡


ほむほむと仔ほむ達を連れて公園に行く。
まどまどの死骸を譲るよう仔ほむ達にお願いしたところ、快諾してくれた。
抜け殻と分かった途端興味が薄れたようだ。


ほむほむ「……」

「お前達はここで遊んでなさい。あんまり遠くに行くんじゃないぞ! 見つからなかったら置いてくからな!!」


ホミュー! ホミュン!! ミャドミャド! マデョ! ワカッタヨゴシュジン!




キャッキャ キャッキャ

ホムゥ! ナニスル? ミャドォ オニゴッコ ミャドッ! カクレンボガイイ!


仔ほむ達が見つけたのは、公園で一番大きなクスノキの樹だ。
公園の中でも、この大樹の一帯は他の低木やツタで茂っており、さながら公園内のミニ樹海といったところだ。
仔ほむ達も公園で遊ぶときはよくこの『樹海』を遊び場にしている。


楽しそうに遊ぶ仔ほむ達だったが、一人だけ何か思いつめた顔をしてクスノキを眺める者がいた。

姉仔ほむ「…………」ジーッ

マザコン気味の長女仔ほむである。

ホミュ? ドウシタノオネーチャン? ミャドッ? ナニミテルノ? マデョー! オッキナキダ!

ホミャミャ… クビガアガラナイヨ
マデョ♪ オッキィネ~

姉仔ほむ「ホミュゥー……」


彼女は、先程の主人の一言がずっと気になっていたのだ。

――――『お母さんは羽根を羽ばたかせてお空へ飛び立って行ったんだ』

お母さんは空にいる/空は高い/この樹も大きくて高い/この樹に登ればお母さんに近づける/お母さんも近くにいる私がよく見える/ひょっとしたら会いに来てくれるかもしれない……

先程は納得するそぶりを見せたが、実は母親に会いたくてたまらない長女仔ほむはそう考えると、


姉仔ほむ「ホミュッ!」オカーサン!!
シュリシュリ ノボリノボリ
姉仔ほむ「ホミュァアアアアア!!」マッテテオカアサン!!


ホミャァーーー!!ヤメテーーー!! マデョォオオオオーー!!オネーチャーン!! ミャドドォーーー!!!アブナイヨォーーーー!!!


ホムムー!! ヘイキダヨ! シュルシュル ノボリノボリ


さすがに姉妹達の中で一番長く生きているだけあって、木登りはお手のものだ。
妹達の視界からはあっという間に消えてしまった。


ホムゥ… スゴイ… ミャドー… モウミエナイヨ… ミャドォ♪ サスガオネエチャン♪


枝から枝へと、まるで猿のように器用に渡っていく長女仔ほむ。
気づけば、いつもの木登り遊びでは到底来ないような高さまで来ている。

ホミュッ!!ホミュッ!! ピョンピョン シュルル ノボリノボリ


……だけどこのペースなら樹のてっぺんだって楽勝だ、そうしたらお母さんに――――



が、


バサバサ チュン…チュンチュン
長女仔ほむ「ホ、ホミュア!?」ツルッ


突如現れたスズメに気を取られ、手を滑らせてしまう。


ホミャアアアアァァァァァ……


野生では一瞬の油断が命取りである。
飼い主に、親に、妹達に、愛されてヌクヌクと育った彼女は知らなかったのかもしれないが。

彼女の身体は真っ逆さまに地表に叩きつけられる……かと思いきやクスノキの樹に巻きついているツタに引っ掛かった。
しかし、その幸運は彼女の寿命をわずかに延ばしただけで尽きてしまう。


ガシィ!! ギュゥゥゥゥゥゥ……
ホ…ホムゥ!? クビガ!!

ギュゥゥゥゥゥゥ……
ホビャァアアァァァァ!! クルシイ!クルシイヨ!! 

ホムァ…アアアアァァァァァ… イキガ… 


ホ…ァ………ァァァァ………





タスケテオカアサン…ゴシュジン…………


こうして長女仔ほむはその短い生涯のまさに最後の瞬間、命の意味を識り、それから大好きな母の元へと向かった。


姉仔ほむ「」プラーンプラーン チョロロ……


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