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***の日記

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homuhomu_tabetai

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作者:VSaoJ4e2o

848 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 03:47:04.79 ID:VSaoJ4e2o




○月○日
No.18782が言葉を覚え始めた。新しく作った薬が上手く効いたみたい。
今までの実験に使ったまどまどは皆すぐに発狂して死んでしまったけれど、その犠牲がようやく報われたようで嬉しい。
大きな前進の記念としてNo.18782は『まどか』と名付けよう。
もうすぐ会えるね、まどか。


○月×日
普通のまどまどと同じ大きさだったまどかは、たった数日で私の膝に届くくらいの大きさになった。
頭の良さも体の成長に合わせて格段に上昇しているみたいで、人間の5歳児位の知能はあるかもしれない。
ただ唯一気になるのが感情の起伏に乏しいことだ。データを採る事ばかりにかまけていないで、
これからはまどかとちゃんとコミュニケーションを取る時間を増やそうと思う。


○月△日
まどかが暴走した。
私が帰宅した時、まどかが実験用まどまどを何匹も殺している現場に遭遇した。
私は時間を止めてまどかを檻に隔離してから説得を試みたけれど全く聞き入れてもらえなかった。
まどかを檻に入れてから数時間後、急にまどかが苦しみ出した。
薬の副作用で発狂したんだ。今までのまどまどと同じように。私はそう判断した。
こうなったら後はとても長い時間苦しみながら死ぬのを待つだけだ。
私に出来る事はこれ以上苦しまないで済むように殺してあげることだけ。
ずっと黙り込んで私とコミュニケーションを取る事を拒んでいたまどか。
一体何がいけなかったんだろう。私はまどかの心臓に狙いを定めて引き金を引いた。

息絶えたまどかの顔を見た。まどかは笑ってた。
これまで発狂したまどまどの死体は例外無く苦悶の表情を浮かべていた。
まどかは本当は発狂なんてしてなかったのかな。まどかは本当はずっと死にたい死にたいって思ってたのかな。


×月○日
まどかの暴走からしばらく立ったある日、私は薬の改良に成功した。
新薬の被験者となるまどまど。この子にもまどかという名前を付けた。


×月×日
投薬から一週間経った。まどかはとても順調に育っている。
体は頭が私の腰に届くくらいまで成長した。最終的にはあと一週間程で私と同じ背丈まで伸びるだろう。
まどかは知能面も前のまどかより更に成長し、驚いた事に微量の魔力を備えているらしい。
そして前のまどかに問題のあった性格だが、とても良い子に育っている。
素直で、優しくて、前向きで、勇敢で、誰よりも想い遣りがあって、まるで私が初めて出会った時のまどかみたいだ。
まどかはもういなくなってしまったけれど、まどかはきっと私の大切な友達になってくれる。
まどか、あなたは私が守るから。これからはずっと一緒だよ。


×月△日
私が初めてまどかに出会った時の話をまどかに聞かせてあげた。
まどかがとっても楽しそうに私の話を聞いてくれるから
私も楽しくなって夜遅くまでまどかとの思い出を話してしまった。
今日はすごく沢山話したけれど、それでも全然語り尽くせないくらい
まどかとの思い出はいっぱいあるから、また私の大切の思い出を聞かせてあげたい。
まどかと話したことを思い出すだけで胸がじんわりと暖かくなってすごく優しい気持ちになれる。
まどかは私の最高の友達だ。


×月◇日
まどかが死んだ。自殺だった。まどかの側に一通の遺書が置いてあった。

ごめんなさい。私はまどかにはなれません。私、***ちゃんの事大好きだったよ。
***ちゃんと一緒に入れて私すごく幸せだったよ。ごめんなさい。本当にごめんなさい

なんで?
私は頭の中が真っ白になった。


△月○日
また新薬を作った。
まどかがいなくなってから長い間研究をしていなかったけど、やっと実験に取り掛かれる心の余裕が出来た。
この子にもまどかという名前を付けた。三人目のまどか。この子はちゃんとまどかになってくれるだろうか。


△月×日
このまどかは優しいけれどとても気が弱い子だ。自分に自信が持てないみたい。
誰よりも才能があるのに、そこにいるだけで周りの人達を救ってるのに、最期までそれに気付けなかったまどか。
このまどかは何となく昔のまどかを思い出させる。


△月△日
投薬から二週間。まどかは私と同じくらい大きくなった。
いままではずっと家の中に閉じ込めておいたけど、もう一緒に外に出掛けても怪しまれる事もないだろう。
まどかは引込み思案な性格だけど、私が積極的に話し掛けていたら少しずつ打ち解けてくれてるみたい。
前のまどかみたいにならないように、まどかの話を出来ないのは少し辛いけれど。
ところでこのまどか、どうしてか分からないけどすごい魔力を持ってるみたい。
本当は魔力なんて持って欲しくないけど、こんなとこまでまどかにそっくりなのが少しだけ嬉しいよ。


△月◇日
今日はまどかと外に買い物に行った。
一緒に服を見て回って夕飯の買い出しをしただけだけどすごく楽しかった。
周りから見たら友達同士が一緒に遊んでるだけの、何て事も無い平凡な光景に見えたと思うけど
まどかと一緒に買い物に行くのはすごく久しぶりだったから、そんな平凡な幸せがすごく嬉しいよ。
まどかはライトブルーのブラウスを買っていた。まどかはピンク系が好きなんだけど
しばらく買い物にいかないうちにちょっと趣味が変わってたみたいだった。

△月◎日
まどかと喧嘩した。
私がうっかり魔法少女の仕事と成り立ちについて話してしまったからだ。まどかは私の仕事を手伝いたがっている。
***ちゃんや他の子が可哀想だよ、私が助けてあげないと。まどかはそんな事を言う。
駄目だよそんなの。どうしてまどかはいつもいつも自分を犠牲にすることばかり考えるの?
まどかは私の大切な友達なんだよ?まどかがいなくなったら私また独りぼっちになっちゃうよ。
まどかは私を振り払って外に出て行こうとする。私は必死に説得したけど聞き入れてくれない。
私は一人目のまどかのように、仕方なく時間を停めてまどかを檻の中に入れることにした。
私は手元の砂時計を

目覚めたらまどかが泣きながら私の手を握っていた。私はまどかの魔法攻撃を受けて気を失っていたみたいだった。
私の右手を両手でぎゅっと握り、壊れたカラクリ人形みたいに何度も何度もごめんなさいと謝り続けるまどかを、
私は焦点の合わない視界でぼんやりとを眺めていた。


△月☆日
取り返しのつかないことになった。
私はまどかに会いたくて、まどかのためにずっと独りで頑張ってきたのに。
結局私がしたことは手の付けられない化け物を作り出しただけだった。
あの子は私じゃどうしようも出来ないよ。結局私の作ったまどかは最初からまどかじゃなかったんだ。
きっと一人目の子も二人目の子も、今のこの子も、最初からそのことに気付いてたんだよね。
可哀想な子。この子は本当に可哀想だ。
私、もう疲れちゃったよ。もう逃げる気力も無くなっちゃったよ。
ねえまどか?こんなダメな私でも、まどかは私の友達でいてくれるかな?


                                               終わり




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