Episode04
最終更新:
homuhomu_tabetai
-
view
Episode04・愛
さやさや「キョーコォ、サヤサヤァ///」アンアン、ダイスキー
あんあん「アンニャァ、サヤカァ///」アタシモサヤサヤスキダー
メカホム「ホ・ム……ホ・ム・ホ・ム」ウ・ラ・ヤ……イ・ヤ・ダ・メ・ダ
仲むつまじいつがいを見て、懐かしき日々を思い浮かべるメカホム。
しかし、彼女に他人を羨んでいられるヒマはない。
自分が足を止める事で、命の危険に晒されるほむ種達がいるのだ。
そう、今、彼女が愛を向けるべきは、今も心中で愛し続けているあの白まどではなく、
今、この世界に生きる全ての人とほむ種達なのである。
無為に殺されるほむ種達を護り、人間にも自然にも一切の危害を加えずにその場を収める。
それが彼女が命を繋いだ意味なのだ。
メカホム「ホ・ム・ミャ・ア………ホ・ム・ホ・オ」サ・ビ・シ・ク・ナ・ン・テ………ア・ル・ハ・ズ・ナ・イ
そう、名も知らぬ誰かが、今も自分を待っているハズなのだから。
寂しさも哀しさも、今は忘れなければならない。
メカホム「ホ・ム・ンッ」ジ・ケ・ン・ガ・オ・コ・ル
さあ、今日も仕事である。
メカホム「ホ・ム・ンッ」ト・ビ・タ・チ
まどか「先生……。メカホム、さびしそうですね」
モヒカン「次のほむほむちゃん、どうぞお!!!」
助手「お前、会話しろよ。
そして、まどかちゃんはそろそろ学校行こうね、いい子だから」
まどか「はーい」
メカホム「ホ・ム・ミャ・ホ・ミャ・ア」キョ・ウ・モ・ス・ク・エ・ナ・カッ・タ
メカホム「ホ・ミャ・ア・ア・ア・ア・ア・ア・ア……」ポロポロ
やはり、いつものように懺悔の涙を流すメカホム。
今日、救えたほむ種は200匹を超え、救えなかったほむ種は5匹となった。
救えなかった数の40倍のほむ種を救ったとしても、彼女に後悔がないワケではない。
ORIKOによって全てを予見できる彼女は、その全てが“見えて”いるのだ。
そして、ORIKOから得られたデータを選別し、
より多くのほむ種の命を救うため、一握りのほむ種を犠牲にしなければならない。
メカホム「ホ・ム・ホ・ミャ、ホ・ミャ・ホ・ム、ホ・ム・ム・ホ・ム……」ダ・レ・カ・ノ・タ・メ・ニ、ダ・レ・カ・ヲ・ア・キ・ラ・メ・ル………
それが彼女が選んだ正義の真理であった。
だが――
メカホム「…………………ホ・ム・ホ、マ・ド・カ・ア………」………ツ・ラ・イ・ヨ、マ・ド・マ・ド………
彼女を動かすソウルジェムリアクターの糧が愛である以上、心は捨てられない。
無力感に叩きのめされる心の悲鳴を、魂の慟哭を、誤魔化す事はできない。
だが、愛する人達の前で、救うべきほむ種の前で、涙は見せられない。
メカホム「ホ・ミャ・ア・ア・ア・ア・ア・ア・ア……」ポロポロ
人知れずに涙を枯らす。
愛する人達に、この無力感を押しつけぬために。
モヒカン「次のほむほむちゃん、どうぞお!!!」
助手「だから大声出さなくても聞こえるっての」
メカホム「ホ・ム・ホ・ム・ホ・ム、ホ・ム・ム」タ・ダ・イ・マ・カ・エ・リ・マ・シ・タ、ハ・カ・セ
涙を枯らしてから、拠点となる場所へと帰還する。
どうやら今日も、博士と助手は仲が悪いようで仲が良いようだ。
メカホム(ホ・ム・ホ・ム)ウ・ラ・ヤ・マ・シ・イ
ケンカするほど仲が良いと言うが、自分には、そのケンカをする相手すらいないのだから。
だからこそ、その羨望の言葉を彼女は飲み込んだ。
助手「お~、メカホムおかえり~」
メカホム「ホ・ム・ホ・ム・ホ・ム、ホ・ム・ム」タ・ダ・イ・マ、ジョ・シュ・サ・ン
気付いて頭を撫でてくれた助手に、礼を述べるのは忘れない。
この人達がこうして支えてくれるからこそ、彼女は明日も過酷な正義の道を進めるのだから。
さあ、次に備えて今は休もう。
彼女がそう考えた瞬間だった。
????「ホ・ム・ラ・チャ・ン」ホ・ム・ホ・ム
彼女の待機場として提供されているメカほむホームの中から声が聞こえた。
モヒカン「ようやく、お前のお嫁まどちゃんの再現が終わったぞお!!」
メカホム「ホ…?」エ…?
メカマド「マ・ド・マ・ド、ホ・ム・ラ・チャ・ン……」ア・イ・タ・カッ・タ・ヨ、ホ・ム・ホ・ム
メカホム「マ、マ・ド・カ・ア・アッ!!」マ、マ・ド・マ・ド・オ
見間違えるハズもなかった。
たとえ機械の身体になったとしても、最愛のつがいの姿だけは、決して……。
モヒカン「メカホムちゃんと違って、メカマドちゃんはメカホムちゃんの記憶からの再現だあ!! 許しておくれえ!!」
助手「言ってる意味はよく分かんないけど、
しかし、いつ見てもよく出来たオモチャだなぁ……この二つ、商品化するの?」
メカホム「ホ・ム・ホ・ミャ、マ・ド・カ」オ・カ・エ・リ、マ・ド・マ・ド
メカマド「マ・ド・マ・ド、ホ・ム・ラ・チャ・ン」タ・ダ・イ・マ、ホ・ム・ホ・ム
まどか「こんにちわ~………あ、お友達が出来たんだ。良かったね、メカホム」
新たな愛を糧に、明日もメカホムは飛ぶ。
まだ名前も知らぬ、助けを求める誰かのために。