その1

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homuhomu_tabetai

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○○月××日
この日、遂にあるプロジェクトが始動した。
その名も『ゆまゆま繁殖プロジェクト』だ

ゆまゆま「ユマァ」チョコン

この生き物がゆまゆま…ほむ種の中でもまみまみとあんあんがつがいになった時にだけ生まれる希少種で野生では滅多に拝むことができない。
その希少さにより昔から多くのほむコレクター、ほ食家達が切望されてきた。
しかし、まみまみとあんあんがつがいを成すこと、無事にゆまゆまが育つのは並大抵の事ではなく、今もゆまゆまを望む声が多い。
これは…そんな希少なゆまゆまの繁殖を綴った研究者達の長き戦いの記録である



プロジェクト始動日、この日実験に使われるまみまみとあんあんが運ばれてきた

まみまみs「マミマミッ!」ワイワイ

あんあんs「アンアンッ!」ガヤガヤ

この個体は生息域の違う場所から集められた互いの存在を知らないあんまみだ。
互いに30匹ずつ用意し、今からほむ種の生息に一番適しているとされている見滝原を再現したミニチュアに放つ

まみまみs「マミッ?」ココドコ?

あんあんs「クーカイ?」メシハドコダ?

すぐさま動き始めるまみまみとあんあん達、上手く行けば明日には接触するかもしれない

………
……


翌日、我々は自分達の甘さに気付かされることになる

まみまみ1「ティロッ!フィナーレ!」パァン!
あんあん1「アギャァァ?!」アタマウチヌキ

あんあん2「アーーンッ!!」ヤリズバッ!
まみまみ3「マミラレッ!!?」マップタツ

…この様な光景があちらこちらに起きている。
原因は集められたまみまみ、あんあんは今までと微妙に変わった環境から来るストレスが野生としての本能を刺激し、互いを敵だと認識しているらしい…その為30の個体はあっという間に数を減らしていく。
始まってたったの1日、それでこのプロジェクトはいきなり閉ざされたかのように思われた

………
……


しかし次の日…我々は1つの奇跡を見た

あんあん「ヒトリボッチハ~//////」ダイスキ~//////

まみまみ「サクラサ~ン//////」ワタシモ~//////

なんと、あの中からの1つのカップルが生まれていたのである。
すぐさまあのあんまみのカップルが他と何が違うかを調べた。
するとあのカップルのあんあんはつがいのさやさやと別れたばかりのあんあんだったのだ。
どうやら自然界でさやさや以外とつがいを成すあんあんはほとんどおらず、例外としてケンカ別れした個体がまみまみや同じあんあんとつがいになるらしい。
この事実を突き止めた私達はすぐさまつがいと別れたあんあんと減ってしまったまみまみの補給を要請した

………
……

「ティロ~////」シアワセ~「ア~ン////」イッショニ イテヤルヨ「マミ~////」モウ ナニモコワクナイ「クーカイ////」マミマミ~

あれから1週間、結果は順調に出ている。
最初は互いに警戒していたが独り身で寂しい思いをしているあんあんにまみまみが近づき、次々とカップルを成立させていった。
そして…

あんあん「マミーーーッ!!?////」カクカク
まみまみ「サクラサーーーン!!!/////」アンアンッ

最初のカップルも発情期に入り、すでに交尾を行なっている。
これなら数日後にはゆまゆまを出産するかもしれない

………
……


あれからさらに数日が過ぎ、モニターの前にはあのあんあんとまみまみが映されていた


あんあん「アンッ!アンアンッ!!」ガンバレッ!!
妊娠まみ「ティロ…ティロォ…フィナーレェェェ!!!!!」ウ…ウマレルゥゥゥ!!!!

ポトッ

仔ゆま「ユミャア~ユミャア~」

その瞬間…モニタールームは歓声に包まれた。
自分達がゆまゆまを繁殖させる第一歩を踏み出した…誰もがそう声を上げていた

だが…

パァーーーン!!!?

…そんな淡い希望はその銃声で無惨にも砕かれた

まみまみ「ミンナ!シヌシカナイジャナイ!!!!」パンパンパンパンッ!!!

あんあん「」ボロボロ

仔ゆま「ユ……ミヤ…………」アナダラケ ガクッ


なんとまみまみが錯乱し、つがいのあんあんと生まれた仔ゆまを殺した後に自殺をしてしまったのだ。
これは後で分かった事だが、まみまみはまみまみとしかつがいを成さないと言われる所以は野生にしては繊細すぎる精神のせいで他の個体となかなか触れ合えないからだった。
なのであんあんとの仔はゆまゆまと言うのは当然知らない個体ばかりである。
だから自分から仔まみでも仔あんでもない仔ゆまが生まれたという事実が飲み込めないのだ

あんまみ一家「」イッカシンジュウ…

これで我々の研究もまた後戻りを余儀なくされた…

妊娠まみ「マミマミッ」アトチョットデ ウマレルネ
あんあん「アンッ」ゲンキナコヲ ウンデクレヨ

プロジェクト始動から約1ヵ月近くが立ち、カップル成立から妊娠までの流れは作れるようになってきた。
だが次に行うべきなのは仔ゆまの保護だ。
しかしまみまみもあんあんもこの出産に向けて気が立ってる個体ばかりで安易に近寄らせてはくれない。下手をしたら人間である我々も大ケガを負う可能性も出てくる。
仔ゆまもつがいも傷付けずに、尚且つこちらへの被害がない方法…そんな物があるのだろうか…


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