序文

――――ここは平行世界の地球。
我々の故郷と似ているようでまったく違うこの星では、四つの大国が覇を争っていた。

ユーラシア大陸の東-南東側を有する『太正日ノ本桜国』。
南北アメリカ大陸を有する『西帝ゴールドラッシャー』。
アフリカ大陸と南西ユーラシアを有する『サバンナ・インド連盟公国』。
ユーラシア大陸の西部、北部を有する『EDU(ヨーロッパ・ディフェンス・ユニオン)』。

太古より1000年続いた戦争だが、ある日どこからか偉大な魔術師が現れ、こう言った。

「この世界はもう十分争った。荒んだ時代が続いた分、これからは長き平和が訪れるべきだ」

戦争のための戦争に疲れていた民たちはこれに諸手を挙げて賛成し、様々な問題を抱えながらも戦争は終わった。
そして偉大な魔術師は再び戦争が起こらぬよう、平和の象徴を作ることに決めた。

しかし、偉大な魔術師は考えた。
ただのモニュメントでは意味がない。
世界中から、望んだ者が集まり、そして等しく参加できるような施設が必要だ。

そうして作られたのが、オーストラリア大陸全てを敷地とする学園。
世界の中心ハニームー学園』だ。

偉大な魔術師は学園の運営法、校則、教育内容などをおおよそに決めると、この世界から姿を消す。
「平和を齎すのは誰でも良いが、平和を築いていくのは自らの手でなくてはならない」との言葉を残して。



そうして、四大国はぎこちないながらも平和のために協力して学園を運営していくのだが――――。

――――長年続いた戦争に慣れた身では、そうそう上手くいくはずもなかった!!

全ての国がスパイ、軍人、諜報員などなどなど自らの国の尖兵を教師や生徒、用務員に至るまでゴリ押しで入り込ませる!
他の国も送り込んできた?→平和中だから排除は出来ないな。→よし、うちはもっと多く送り込もう!!
この発想がエスカレートし、学校関係者の実に99.9%が国家からの任務を帯びていたのであった!!

更に、これらスパイを送り込むため、四大国全てが学園の警備を一時的にザルにしてしまう!
その結果、もともとオーストラリアにいた貧民、密航してきた食い詰め者、異世界の扉で逃げてきた犯罪者などが学園に入り込んでしまい、
「生徒が増えても対応できるように」と作られた予備校舎を乗っ取ってスラム街化までしてしまった!!
しかも四大国は「スラム排除のために軍動かして平和崩したって見られたくないし……別に今そこ使ってるわけじゃないし……」と黙認状態だぞ!!


PLはこんな学園を舞台に、学園から発布されるクエストをこなしたり、お国のためにスパイ活動をしたり、
ひたすら自己を高めてみたり、恋愛を通して青春を爆発させてみたりするのだ!!!
最終更新:2013年05月30日 10:50