学習支援

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概要

全般に記載のあるとおり、自己調整学習方略のカテゴリーとして、Zimmermanは「社会的支援の要請」(仲間、教師、大人から援助を得ようと努めること。)、Pintrichは「ピア・ラーニング」(仲間とともに学んだり、話し合ったりして理解を深めること。)や「援助要請」(学習内容がわからないときに教師や仲間に援助を求めること。)を挙げている。
ここでは、対人的な支援だけでなく、塾やアプリも含めて広く取り扱う。

自己調整学習における他者

自己調整学習の枠組みの中で想定される他者と学習との関係は、教師や仲間に頼ってパフォーマンスを高めようとするようなものではなく、教師の働きかけによって自己調整するための能力や動機づけを発達させたり、仲間との相互作用の機会を重要なリソースの1つとして利用したりするような、自己調整学習をうながす他者の機能に注目するものである。

社会認知モデル

社会的認知モデルでは、特にモデリングという観点から自己調整学習における他者の役割をとらえている。最初、自己調整的に学習を進める力をもたない学習者は、他者が学習に取り組んでいるようすを観察することで、スキルや手続きを自分のものとして獲得していく。また、他者が成功しているようすを見ることで、自己効力感が高まり、学習に対する動機づけを維持することができる。学習場面における他者の存在は、学習者がスキルや手続きの獲得を通して自己調整能力を発達させ、自己効力感を高めるための資源として重要な役割をもっているのである。

自己決定理論

自己決定理論の観点からは、学習に対する肯定的な価値を内在化して自律的に動機づけられるようになっていく過程として、自己調整学習の発達をとらえることができる。この内在化が促進されるのは、自律性への欲求、有能さへの欲求、 関係性への欲求いう基本的欲求が満たされるときであるとされている。
自律性への欲求 自律性への欲求は自身の行動を自ら決定し、行動の起源でありたいという欲求である。
有能さへの欲求 有能さは社会的環境と効果的に相互作用する能力であり、有能さへの欲求は活動を通して自身の能力を高めたいという欲求である。
関係性への欲求 関係性は他者との情緒的なつながりやコミュニティへの所属の感覚であり、 関係性への欲求は他者との間に情緒的なつながりをもちたいという欲求である。
自己決定理論では、学習者の基本的欲求を満たすことで学習に対する価値を内在化させるところに他者の役割を想定している。学習者にとって、必ずしも学習活動が楽しいものであるとは限らない。学習内容や単元に対して興味や重要性を感じず、親や教師といった他者からの指導によってしぶしぶ取り組む場合もけっして少なくない。しかし、学習者が自律性や有能さ、関係性を感じることができるように教授方法を工夫したり、学習環境を設定したりすることで、しだいに学習者は自己調整的に学習を進めていくための動機づけをもつようになっていくのである。

基本テクニック

アプリ

reminDO

「東大NO1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣」の著者である水上颯は著書の中で、エビングハウスの忘却曲線を利用した暗記アプリとして「reminDO」を紹介している。
このアプリでは面倒な暗記の復習を最低回数でできるよう、記憶の節約率に基づいき、もっとも復習に適したタイミングで、登録した情報のリマインドをおおなってくれるという。
リマインドに従って何度も確認していくうちに、自然と頭に定着できるので、暗記が苦手だという人はぜひ使ってみるとよいという。

スマホをやめれば魚が育つ

水上颯は、つい何時間もYouTubeを見てしまい時間を浪費した経験から「スマホを手にする時間を減らす」ことに決めたという。そして、勉強に集中したいときには、「スマホをやめれば魚が育つ」というアプリを使っているという。
これは、決められた時間が経つまでロックを解除できなくなるアプリで、使わない間はかわいい魚が育っていくのでそれも楽しめて一石二鳥だという。

studyplus

人気No1の勉強時間管理アプリ。高校生の3人に1人が使っているぐらい有名。勉強時間を記録し管理することでき、さらに、同じ勉強をする仲間とつながることができるのでモチベーションの維持に役に立つ。週ごとの目標設定もできる。受験生だけでなく、社会人の利用者も多いので、資格の勉強なんかでも活用できる。勉強仲間がまわりにおらず、また、自分一人ではどうも頑張れないという人にお勧めのアプリ。課金機能もあるが、基本は無料で利用するだけで十分だろう。使い方が簡単というのも魅力だろう。
ただ、他人と比較しすぎて落ち込んでしまう人には向かないかも・・・

TOEIC学習アプリSanta

TOEIC学習アプリ。TOEIC対策に特化したアプリとしては、最も有名なアプリの一つ。特に、AIによるパーソナライズ学習という特徴があり、苦手なパートの分析や難易度調整、スコア予測もAIが全自動でしてくれるという、非常に強力な機能を持っている。この強力なAIのサポートにより、より効率的に、より確実に実力をつけることができる。これが400万人以上が利用している理由である。無料版と有料版(月3000円程度)があるが、まずは、無料版でいろいろ触ってみて(特に↓でスコア診断テストがお勧め)、自分に合いそうだなとおもったら有料版に切り替えるのがお得。

塾など

スタディサプリ

スマートフォンやパソコンを利用したオンライン予備校で最も有名なところといえば「スタディサプリ」だろう。国内有料会員数は驚異の140万人を超。また、スマホやPCさえがあればいつでもどこでも受講できるという大きな強みがある。また、費用面においても圧倒的に利用しやすく、大手予備校に通おうとすると年間で100万円以上の費用が掛かるところ、例えば、中学生向けのコースでは、月1980円という低価格で受講できるのも大きな利点である。
なお、2週間無料のお試し期間があるので、自分にあわないなと感じたら無料期間中にやめてしまうということもできるので、ミスマッチも起こりにくい。

スタディサプリEnglish ビジネス英語コース

学生向けではなく社会人向けのスタディサプリのビジネス英語コース。社会人向けというだけあって、忙しい社会人でも隙間時間を見つけて勉強できるよう1回最短3分。学生時代に英語が苦手だった人でも問題ないよう、中学レベルの学び直しから実践的なビジネスシーンまで対応しているという。全ての機能が7日間無料でお試し可能なので、こちらも使ってみて合わなければやめてしまえばいい。

大学受験Dialo online

難関大入試に圧倒的な実績を誇るZ会のオンライン予備校である。このオンライン予備校のすごいところは、超大手のZ会の教師陣による安心・実績の映像教材を見ることができるだけでなく、合格トレーナーにわからないところを直接質問したり、毎週、合格トレーナーと一緒に学習計画の策定や進路指導を実施してもらえること。特に、Z会などの大手の予備校に直接通えないけど、教材を自分で見るだけでは不安で、相談にも乗ってもらいたいという場合に、オススメ。また、苦手な数学だけ受講、など、1科目から申し込めるのも金銭的にもありがたい。1科目7500円とスタディアプリに比べると高いが、それでも予備校に直接通うよりははるかに安い。合格トレーナーという、合格トレーナーとの定期的なやりとりがあるので「ひとりではさぼりがち」の人にとっては選択肢の一つになるだろう

数強塾(オンライン個別指導塾)

学研教育総合研究所の「中学生白書web版」によると、嫌いな教科の上位5つは「数学」(24.2%)、「国語」(16.0%)、「英語」(13.5%)、「社会」(11.2%)、「理科」(8.0%)となり数学は二位の国語と8ポイント以上の差をつけてダントツの1位となっている。
そんな苦手科目「数学」を克服するのに特化した数学専門塾として「数強塾」が挙げられる。数強塾は横浜に校舎もあるが、全国どこにいてもオンラインで個別指導を受けることができるので、他の塾に通っていても、特に数学をどうにかしたいというときには、併用して受講することも可能です。
体験レッスンが用意されているのも魅力で、体験レッスンを受けてみて自分には合わなければ、やめてしまうというのも手です。数学が苦手な人は、とりあえず体験レッスンを受けてみるのも手です。

グッズ

タイムロッキングコンテナ

「東大NO1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣」の著者である水上颯は著書の中で、スマホについて、手の届くところに置かないという状況をつくることを提案しており、その一つの手段として上記「アプリ」の項に記載のあるとおり、「スマホをやめれば魚が育つ」というアプリを提案している。
その上で、もっとストイックに勉強したい人は、決められた時間まで絶対にあかない箱「タイムロッキングコンテナ」にスマホを突っ込んで勉強することを紹介している。

ブックスタンド(書見台)

教科書・参考書を直接、机に置くと、どうしても目線が下に向いてしまい、首・肩が凝ってしまい集中できなくなってしまう。そんな時に、ブックスタンド(書見台)があると、非常に集中力を保てるようになる。それだけでなく、机にスペースがない場合、省スペース化につながるので広くノートなどを置く場所を確保できるようになる。特に、高さを調整できるタイプで、ページを固定できるタイプがお勧めである。高さがあるタイプなら、「立ちながら勉強」も行うことができるようになる。そうした観点からは、管理人は下記の商品をお勧めするが、色々なタイプの商品があるので、自身の学習部屋にあったものを探してみてもらいたい。

スマ単

知る人ぞ知る「スマートフォン対応暗記カード作成ノート」。覚えたい単語をノートに書いて、アプリで撮影すると、オリジナルの単語カードが完成する。満員電車でもカードをめくる作業がなく、どこでもスマホ一つで暗記作業ができる点が魅力である。一度スマホアプリに取り込んだら、オリジナルカードで反復学習が可能で、ランダム表示や間違えたカードだけを表示するなどの機能で、苦手なところを重点的に学習することができる機能も付いている。フォルダも簡単に分けられるので、1ヶ月ごとなどにフォルダを分けておき、学習してから時間がたったものも再確認したりでき、便利。

【ぺんてる】SmaTan (スマ単)

価格:396円
(2023/2/23 14:31時点)
感想(1件)

暗記用ペンセット

文房具大手のコクヨから出ている暗記用ペンセット。緑色・ピンク色マーカーに消しペン、シートのセット。使い方は簡単で、覚えたい個所をマーカーで塗りつぶす。そこをシートでかざしてみると読めなくなるので、教科書、参考書がそのまま、暗記用の問題集にもなるというもの。この手の商品は昔からあるが、やはりコクヨのものが使い勝手がいい。メーカーは違うかもしれないが、使ったことがない学生の方が少ないかもしれないぐらい定番の商品。

イヤーマフ

騒音対策では、耳栓という選択肢が一般的であるが、耳に物を入れることにどうしても抵抗感がある人にはイヤーマフをお勧めする。ヘッドフォンタイプで、よく射撃場などでつけているものだ。重いものでもないので、装着感も悪くなく、首が凝ったりということはまずない。また、経年劣化はあるにせよ、耳栓のように何回か使うと汚れてしまって、定期的に買い替えるということもない。長く使える商品である。

NUboard

ノートタイプのホワイトボード。ホワイトボードなので、書いて消して繰り返し使用できる。2012年度グッドデザイン賞を受賞した商品で、一時期はかなりの品薄だったが、今は余裕で手に入る。忘れないようメモを書いておいたり、付箋を張り付けたり、勉強の目標を書いたりという普通のホワイトボードとしての使い方もできる。ただ、「持ち運べる」という利点を最大限活用しようと思うと、やはり「アウトプット勉強法」の代表格である「他人に説明する」場合に、最大限、力を発揮するだろう。仲間と教えあいの勉強をする人は、是非、持っておきたい商品だ。

その他

audiobook.jp

オーディオブックとはプロのナレーターや声優が書籍を読み上げてくれる「耳で聴く本」のことである。移動時間や、掃除・料理など他の作業をしながらでも聞くことができ、隙間時間の活用量がぐんっと上がる。文章録音勉強法を実施している人も多いと思うが、オーディオブックを用いれば、自分で録音する手間が省ける。また、音読勉強法を実施している人にとっても、実際に本が目の前になくても、聞いた音を追いかけるだけで音読勉強が実施できる。オーディオブックの配信サービスの中でもaudiobook.jpを特にお勧めするのは、15000冊以上という日本最大級の商品量で、欲しい本が見つかりやすいという特徴があるからである。また、聴き放題プランがあるのと、月750円という低価格であることも特徴である。
2週間無料で利用できるので、どうも自分の生活スタイルに合わないなと思えばやめてしまえばいいというのも魅力である。

参考にした本

東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣 思考の生産性がみるみる上がる「知的生活」実践法! (単行本) [ 水上 颯 ]

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(記載例)【10代 高校生 佐藤太郎(ニックネーム)】
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最終更新:2023年02月23日 16:12