概要
ここでは、予見段階の課題分析のうち、方略計画について記述する。
方略計画は、効率的な学習方法を選択したり組み立てることである。
なお、予見段階の課題分析を構成するもう一つについては、
目標設定のページを参照。
さらに予見段階を構成する「自己
動機づけ」については、
動機づけのページを参照してほしい。
方略計画の主な内容
方略計画を立てる際には、どのように理解するかということと、理解した内容をどのよう記憶するかということが大きな柱になる。
これらについては、分量が多いことから別ページに記載している。それぞれ
理解促進と
暗記方法を参考にしてほしい。
ここでは、それ以外の方略計画について取り扱うことにする。
基本テクニック
何を学習前、学習中、学習後にやらなければならないか書き出しておく
後述される「目標を思い出す」などの各種テクニックについて、紙に書きだす等の整理、定式化をしておく。そうすることによって実行を確実なものとしたり、振り返り時に各種テクニックの改良をなんとなくではなく、明示的に実行することができるようになる。
目標を思い出す
多くの学習者は
目標設定にあるように、学習目標を設定していると考えられる。
それは、もしかすると、抽象的または、長期的なものかもしれない。
そうした場合にも、「今日どこまで進めるか」を学習の前にあらかじめ確認しておくと、学習効率が向上する。
学習方略を選択する
目標を思い出すとともに、例えば、歴史の勉強なら「要点をノートにまとめる」や「年号を語呂合わせで覚える」、または、数学の勉強であれば「問題を1分考えてやり方が思い浮かばなければすぐに答えを見る」など、どのように学習するかという学習方略を決めておくと、漠然と非効率に勉強することを避けることができる。
さて、ここで重要なのは、具体的にどのような学習方略があり、どの学習に対し何を選択するかということであるが、以下、具体例を例示する。
ただし、
理解促進と
暗記方法についてはそれぞれの項を参照してほしい。
出題範囲や配点を確認する
出題や特に高い配点が割り当てられている箇所を確認することによって、勉強時間を効率的に使う。
過去問を解くこと中心に勉強する
入試や資格の試験では、それぞれの学校、資格によって出題傾向に偏りがある。これを利用して、過去問を解くことにより出題傾向をつかみ、無駄の少ない勉強を行う。
また、実際の試験に近い状況を体験することによって、試験に慣れておく効果か見込まれる。
苦手なところを中心に勉強する
解ける問題を再び解いても得点を上げる効果が薄いが、苦手なところが解けるようになれば、得点を上げる効果が期待できる。そのためにも、自分にとってどこが苦手なのかを学習後の振り返りで把握しておきたい。
解法が思い浮かばなければすぐに答えを見る
数学や物理など理系の科目でよく使われるテクニックである。
受験勉強では、限られたパターンの解法しか使われないという前提のもと、それらを暗記する目的で、思い出せなければすぐにみて、暗記して、記憶が定着するまでこれを繰り返すというものである。
この学習方略のメリットは以下の二点である。
①何度も解ける(解き方を覚えられる=テストの問題が解ける)
②勉強のストレスが減る(やる気アップ)
過去問は解かず、まず読みこむ
資格勉強でよく使われる手法である。
教科書的な書籍を読むより先に過去問を解くことで、出題傾向の高い箇所を重点的に学習できるとともに、教科書的な書籍を読んでいないため、初めは過去問が解けないのはわかりきっていることから、過去問の回答を読み込んで理解することで、初見で過去問を解くとい無駄な時間と、資格取得に不要な情報の記憶に時間を取られるという無駄な時間を削るという
三周勉強法
1周目:参考書にざっと目を通していく
1周目は参考書の初めから終わりまでざっと読んでいく。1周目の目的は勉強内容の「全体像」を掴むためなので、分からないところがあっても大丈夫。
このとき、ページ数にマーカーで色を付けると後々便利。ただし1色ではなく、初見で理解できたところと理解しきれていないところでマーカーの色を分けるのがポイント。
2周目:問題を解いたり、内容を要約したりする
2周目も最初から読んでいきますが、今度は理解しきれなかったところを重点的に学習する。1周目でひと通り目を通している効果で、内容が頭に入ってきやすくなっているのを実感できるはず。
参考書の練習問題に挑戦するときは、横に問題の考え方や解き方を書き込んでおくとよい。
また、2周目でぜひおこないたいのが、内容を要約しておくこと。ページ数の横などに、そのページの学習内容の要約を書き込む。自分の言葉でまとめながら書き込むことで、勉強した内容がより深く身に付く。あとから見直したときにも、要約を読めば内容がすぐ理解できるので便利。
3周目:不明点を理解できるよう再度読み進める
3周目までくると、読み始めのころよりもかなり知識が定着している。しかし細かい部分までじっくり読むと、知識の抜け・漏れが浮かび上がってくる。問題集を併用しながら足りない知識を補うようにする。
重要な部分にはマーカーでラインを引く、わかりにくい言葉は調べて注釈を入れておく、といったカスタマイズをすると、試験前に見直し勉強をする際にも役立つ。
参考にした本
みんなの攻略方法
実践テクニックを紹介する欄。
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(記載例)【10代 高校生 佐藤太郎(ニックネーム)】
私は、○○の時には○○することで○○しています。
コメント
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最終更新:2023年09月17日 10:48