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保守党総裁(ほしゅとうそうさい)は、かつて存在した国政政党である保守党の政治的リーダーである。

概説

保守党の党務を取り纏める最高責任者である。保守党は、設立以降一度も比較第一党を獲得することができず、内閣総理大臣を輩出したことがなかったが、党則に基づけば首班指名を受ける人物である。党首は、保守党両院議員総会において、立候補した候補者の中から選任される。

選出

1954年8月16日に、党の両院議員総会を経た総裁選出が初めて行われる。これ以降、両院議員総会により、3年に1度総裁が選出されることとなった。総裁の選出は、開会日に立候補者を告示し翌日に出席の全議員によって投票が行われることとなる。3名以上が立候補をした場合は、予備投票を行い上位2名まで候補者を絞ったうえで、最終的な決選投票を行うという流れを採用している。また、一例も実施されなかったが、決選投票において投票数が同数となった場合は、両院議員総会長によるくじ引きによって選出されることが規定されている。

任期

初代総裁の大峰義人が1954年8月15日に総裁を退任。同両院議員総会において、総裁に関わる党綱領を決定。以降の総裁任期は、1期3年とし連続当選3回までと規定した。当然であるが、1期飛ばしで4回目以上の任期を目指すことも可能である。一方で、両院議員総会には、総裁に対する問責決議が発せられると、所属国会議員の過半数が出席している場合には問責決議を審議することができる。問責決議案の審議では、当該総裁に発言の機会が与えられた後、投票が行われることとなる。出席した全議員中の2/3以上が賛成票を投じた場合において、総裁を問責し退任させることができる。

権限

  • 党務の取りまとめ。
  • 党の最高意思決定。
  • 党に関する対外的交渉の管理監督。

歴代保守党総裁

総裁 就任 派閥 備考
1 大峰義人 1945年10月
2 森野三郎 1954年8月16日
3 長田秀三 1955年6月 政風会
4 長田秀三 1958年6月 政風会
5 長田秀三 1961年6月 政風会
6 深室慎太郎 1964年6月 政風会
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最終更新:2025年07月29日 14:22