森啓次郎

森啓次郎(もりけいじろう、1958.8-)は、日本の経営者、実業家。首都圏地下鉄株式会社代表取締役社長(4代目)、株式会社森アークてくと取締役会長、帝都高速鉄道株式会社取締役。

来歴

生い立ち

父の半田南吉が、半田南吉食品工業社(ハンナン)を設立し、新商品研究明け暮れていた1958年、北海道の大地に生を受ける。1964年、母である半田亜紀の東京ハンナンフーズ社長就任に伴って、長男の半田小太郎とともに東京都に居を移す。
東京都立新宿高等学校卒業後、東都経済大学へ進学。

白洋銀行銀行マン時代

東都経済大学経営学部会計情報学科卒業後、1981年4月に白洋銀行へ入行。白洋銀行は、メディパルHD系列、旧白瀬財閥系統のメガバンクである。静岡支店、鹿児島支店、国際金融本部、オランダ事業本部、ニューデリー支店での国際勤務を経て、東京の一等地にある五大母店の1つ「赤坂支店」へ配属される。赤坂支店では、支店営業網にある帝都高速鉄道株式会社・株式会社森アークてくとなどの「森財閥」系統を担当する。その縁があり、1994年に森照宗(森アークてくと創業者)の二女である森佳江に婿入りし、性が「半田から森」へと変わる。結婚後、金沢支店、NY支店を経て山形支店(初めての支店長)へ昇進。仙台本部営業推進部長、本店国際審査部長を最後に退社。

銀行員を経て

2009年、森アークてくと取締役・金融事業部長に就任。2012年6月、首都圏地下鉄代表取締役社長に就任、帝都高速鉄道取締役を兼ねる。前任の森清五郎に推薦されて就任に至る。2020年3月に社長業から身を引き、翌月から名誉職という扱いで森アークてくと取締役会長に就任。5年間務めた後、その職を退く。2022年4月からハンナン財団理事・森美術館理事、森国際留学財団理事、森・半田奨学財団理事などの財界の要職を歴任する。