ひょんなことから女の子
『ながい揚げパン』2
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74 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ラブストーリーか微妙だけど突然に] 投稿日: 2006/09/04(月) 00:17:03.78 ID:rshZ1+5n0
ドアを開け、教室に入る。生徒達は席を離れ、友達同士で話をしている。
「はい。みんな席に着いて~」
そう言うと、急に静かになり、席に着く。…………おかしい。いつもはなかなか席に着
かないのに。それにいつもなら、いくら注意してもおしゃべりをやめない。
いつもと違う様子を怪しんでいると、男子の一人が手を挙げて喋り出した。
「質問質問!先生って見ない顔だけど教育実習生とか?」
……あ、そっか。今、女の子なんだった。
「先生いくつ?」
「彼氏いる?」
「そういや鈴木は?」
「いいじゃん鈴木なんて。先生、俺と付き合わない?」
「どこに住んでんの?」
質問ぜめだ。しかもプライベートなことばかり。そのうえボクなんてどうでもいいって
言われた。ヒドイじゃないか木田くん。しかしうるさい。これじゃあ朝礼もできない。
「みんな静かに!」
…………。まだみんな素直だ。近藤さんだけニヤニヤしてるけど。
「今日は学校からの伝達事項は特にありませんが、ボクからの伝達事項が一つ!」
「聞いたか、ボクだってよ」
「ボクっ子かわいい~」
「やっぱ付き合わない?」
「~~~~。ボクはみんなの担任の鈴木だよっ!!」
…………。静まりかえった。空気が止まってる?
「……冗談もイケるじゃん先生w」
…………へ?
「でさ、鈴木どうしたの?」
「学校にいねえの?」
「校門にいるんじゃね?」
「どうせ出張とかだろ」
「風邪じゃね? アイツ弱そうだし」
みんな好き放題言う。そのうえ弱そうって……あんまりだよ、木田くん。
ドアを開け、教室に入る。生徒達は席を離れ、友達同士で話をしている。
「はい。みんな席に着いて~」
そう言うと、急に静かになり、席に着く。…………おかしい。いつもはなかなか席に着
かないのに。それにいつもなら、いくら注意してもおしゃべりをやめない。
いつもと違う様子を怪しんでいると、男子の一人が手を挙げて喋り出した。
「質問質問!先生って見ない顔だけど教育実習生とか?」
……あ、そっか。今、女の子なんだった。
「先生いくつ?」
「彼氏いる?」
「そういや鈴木は?」
「いいじゃん鈴木なんて。先生、俺と付き合わない?」
「どこに住んでんの?」
質問ぜめだ。しかもプライベートなことばかり。そのうえボクなんてどうでもいいって
言われた。ヒドイじゃないか木田くん。しかしうるさい。これじゃあ朝礼もできない。
「みんな静かに!」
…………。まだみんな素直だ。近藤さんだけニヤニヤしてるけど。
「今日は学校からの伝達事項は特にありませんが、ボクからの伝達事項が一つ!」
「聞いたか、ボクだってよ」
「ボクっ子かわいい~」
「やっぱ付き合わない?」
「~~~~。ボクはみんなの担任の鈴木だよっ!!」
…………。静まりかえった。空気が止まってる?
「……冗談もイケるじゃん先生w」
…………へ?
「でさ、鈴木どうしたの?」
「学校にいねえの?」
「校門にいるんじゃね?」
「どうせ出張とかだろ」
「風邪じゃね? アイツ弱そうだし」
みんな好き放題言う。そのうえ弱そうって……あんまりだよ、木田くん。
77 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/04(月) 00:23:22.01 ID:rshZ1+5n0
「だからボクが鈴木だって言ってるじゃん!」
「みんな信じてやんなよ。ホントっぽいしさ」
助け船だ。ありがとう近藤さん。今日は近藤さんが天使に見えるよ。
「っても、なあ?」
「鈴木がこんなかわいい先生になるわけねーじゃん」
「第一さ、先生って女でしょ?」
「え、あ、うん。一応は」
「ほらな。男が女になるなんてあるわけないじゃん」
…………アレ?
「何言ってんの先生!」
近藤さんがボクの方まで走ってきて、叩いた。思いっきり。ボクの頭にクリティカル。
「にゃっ!? いきなり叩くなんてヒドイよぅ……」
…………ん? 教室内がざわついている。女子が何やらひそひそ言っている。
「ねえ聞いた? 『にゃっ』だって『にゃっ』」
「聞いた聞いた。アレを言うってことはさ、あの人、ホントに鈴木先生なのかな?」
「信じてみる?」
『にゃっ』は生徒にも有名だったのか。でもおかげで信じてもらえたみたいだ。男子も
何か話しているみたいだ。信じてもらえたのかな?
「なあ聞いたか? 『にゃっ』だって『にゃっ』」
「聞いた聞いた。めちゃかわいいよな。あの人、メイド喫茶でバイトしてたんじゃね?」
「いや、『にゃっ』はコスプレ喫茶だな。それか彼氏の調教の賜物だ」
「はあ?」
「きっと家の中では首輪を着けられて四つん這い。そしてかなりの淫乱とみた!」
…………信じてくれてない。しかも調教とか首輪とか、将来が不安だよ、木田くん。
「だからボクが鈴木だって言ってるじゃん!」
「みんな信じてやんなよ。ホントっぽいしさ」
助け船だ。ありがとう近藤さん。今日は近藤さんが天使に見えるよ。
「っても、なあ?」
「鈴木がこんなかわいい先生になるわけねーじゃん」
「第一さ、先生って女でしょ?」
「え、あ、うん。一応は」
「ほらな。男が女になるなんてあるわけないじゃん」
…………アレ?
「何言ってんの先生!」
近藤さんがボクの方まで走ってきて、叩いた。思いっきり。ボクの頭にクリティカル。
「にゃっ!? いきなり叩くなんてヒドイよぅ……」
…………ん? 教室内がざわついている。女子が何やらひそひそ言っている。
「ねえ聞いた? 『にゃっ』だって『にゃっ』」
「聞いた聞いた。アレを言うってことはさ、あの人、ホントに鈴木先生なのかな?」
「信じてみる?」
『にゃっ』は生徒にも有名だったのか。でもおかげで信じてもらえたみたいだ。男子も
何か話しているみたいだ。信じてもらえたのかな?
「なあ聞いたか? 『にゃっ』だって『にゃっ』」
「聞いた聞いた。めちゃかわいいよな。あの人、メイド喫茶でバイトしてたんじゃね?」
「いや、『にゃっ』はコスプレ喫茶だな。それか彼氏の調教の賜物だ」
「はあ?」
「きっと家の中では首輪を着けられて四つん這い。そしてかなりの淫乱とみた!」
…………信じてくれてない。しかも調教とか首輪とか、将来が不安だよ、木田くん。
78 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/04(月) 00:24:34.45 ID:rshZ1+5n0
「とにかくさ、信じても信じなくてもいいけど、この人は鈴木先生だから」
近藤さんってこんなに良い子だったのか。よーし、先生、成績上げちゃうぞ。
「だからさ、鈴木先生として扱ってあげようよ」
「……そうだな」
「賛成」
「ま、おもしろそうだしいいか」
みんなが、みんなが認めてくれた。それもこれも近藤さんのおかげだ。まあしいて言う
なら『扱って』じゃなくて『接して』って言って欲しかったかな。でもそんなのいいや。
「ありがとうっ!全部近藤さんのおかげだよっ!!」
「や、やだっ、抱きつかないでよっ///」
「え、あ、ゴメン……///」
嬉しさのあまり、ついつい抱きついてしまった。
「おっ、先生って実はレズなの?」
「近藤のやつもレズだったのか?」
「どっちもかわいいからアリなんじゃね?」
「えー、俺はやっぱ男と女じゃないとなぁ。あ、でも3Pはアリな」
「部屋に二人連れ込んでヤらせるのもいいな」
教室がどんどんうるさくなる。……って、ボクの不注意のせいか。しかしうるさいな。
うるさすぎて気付かないところだったけど、犯罪はダメだよ木田くん。
「もう、先生のせいで変な噂が出ちゃったじゃないですか!」
「ゴメンナサイ……」
「次やったらセクハラで訴えますよ」
「お、今度は痴話喧嘩か?」
「今のはアレだ。『もう、みんなが見てるじゃない』」
「『ゴメン、君があんまりかわいいからつい』」
「『夜は痴漢プレイやってあげるから覚悟しといてよ』ってことだな」
「違うわよっ!!」
…………最後に『痴漢プレイ』って言ったのは木田くんだったよね。
「とにかくさ、信じても信じなくてもいいけど、この人は鈴木先生だから」
近藤さんってこんなに良い子だったのか。よーし、先生、成績上げちゃうぞ。
「だからさ、鈴木先生として扱ってあげようよ」
「……そうだな」
「賛成」
「ま、おもしろそうだしいいか」
みんなが、みんなが認めてくれた。それもこれも近藤さんのおかげだ。まあしいて言う
なら『扱って』じゃなくて『接して』って言って欲しかったかな。でもそんなのいいや。
「ありがとうっ!全部近藤さんのおかげだよっ!!」
「や、やだっ、抱きつかないでよっ///」
「え、あ、ゴメン……///」
嬉しさのあまり、ついつい抱きついてしまった。
「おっ、先生って実はレズなの?」
「近藤のやつもレズだったのか?」
「どっちもかわいいからアリなんじゃね?」
「えー、俺はやっぱ男と女じゃないとなぁ。あ、でも3Pはアリな」
「部屋に二人連れ込んでヤらせるのもいいな」
教室がどんどんうるさくなる。……って、ボクの不注意のせいか。しかしうるさいな。
うるさすぎて気付かないところだったけど、犯罪はダメだよ木田くん。
「もう、先生のせいで変な噂が出ちゃったじゃないですか!」
「ゴメンナサイ……」
「次やったらセクハラで訴えますよ」
「お、今度は痴話喧嘩か?」
「今のはアレだ。『もう、みんなが見てるじゃない』」
「『ゴメン、君があんまりかわいいからつい』」
「『夜は痴漢プレイやってあげるから覚悟しといてよ』ってことだな」
「違うわよっ!!」
…………最後に『痴漢プレイ』って言ったのは木田くんだったよね。
79 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [選択肢ですwww好きなものを選んでください。] 投稿日: 2006/09/04(月) 00:26:03.25 ID:rshZ1+5n0
朝の内は色々あったが、生徒が帰る頃にはいつも通りに戻っていた。
「……以上。掃除当番の人は掃除をしてから帰ること。委員長、挨拶」
「起立、礼」
委員長が号令をかける。するとみんなが一斉に「さようなら」と言い、終礼が終わる。
掃除当番の生徒は掃除を始め、部活の生徒は着替え始め、用事のない生徒は帰っていく。
「先生さようなら~」
「明日には戻れるといいね」「まださよならには早いからさ、これからデートしない?」
「あ、あはは……」
まだ信じてくれてないのかな? …………まさか信じたうえで誘ってるなんてことはな
いよね? ……気にしないでおこう。きっとそれがいい。
さて、生徒も少なくなったし、どうしようか。
朝の内は色々あったが、生徒が帰る頃にはいつも通りに戻っていた。
「……以上。掃除当番の人は掃除をしてから帰ること。委員長、挨拶」
「起立、礼」
委員長が号令をかける。するとみんなが一斉に「さようなら」と言い、終礼が終わる。
掃除当番の生徒は掃除を始め、部活の生徒は着替え始め、用事のない生徒は帰っていく。
「先生さようなら~」
「明日には戻れるといいね」「まださよならには早いからさ、これからデートしない?」
「あ、あはは……」
まだ信じてくれてないのかな? …………まさか信じたうえで誘ってるなんてことはな
いよね? ……気にしないでおこう。きっとそれがいい。
さて、生徒も少なくなったし、どうしようか。