隻鬼

概要

キュクロプス。

書籍版Ⅵ*1に登場する 種族
単眼。その他の外見的な特徴はおおむね大鬼(オーガ)に準ずる。
約三十~四十年ほど前にキザヤ火山周辺にて発生したと思われる、 新種 の鬼族。
二十七年前の時点で、成体六匹、幼体四匹が存在していたとされる。

単眼であるため立体視の機能を持たない。
また、生殖能力が低く異常な(・・・)出生が多い。
恐らくは種族としてまだ安定していないものと 推測される。

自然の成り行きに任せればただ滅びの道を辿るような弱い種族である。
なぜ欠点だけを与えられた種族が新たに発生したのかは不明。

+ その真実(書籍Ⅵネタバレ)
魔具“腐土太陽”の泥に含まれる毒素によって稀に誕生する、単眼の奇形の、大鬼(オーガ)

彼らは遺伝的にはあくまで大鬼(オーガ)であり、新たな種族などではない。
魔具の毒素によって生まれ、捨てられた、奇形の孤児の集団にすぎなかった。
毒素が漂う環境に集い、暮らしていたため単眼の奇形(・・・・・)も定期的に誕生していた、というのが真相である。
事実、隻鬼(キュクロプス)の間でも目が二つある正常な個体(・・・・・・・・・・・)は誕生し、その子らは異常な個体として扱われていた。
察しながらも目をそらしていた真実を星馳せアルスに突きつけられ、元凶である腐土太陽が持ち去られた後、彼らの行方は杳として知れない……。

+ 余談
コミカライズ「異修羅」第3話「星馳せアルス(後編)」に「単眼の鬼の群れと戦う星馳せアルス」のカットがあった。
その時点では異修羅世界に「単眼の鬼の群れ」に該当する存在・種族は未登場だったため、読者自称者にはイメージカットと受け取られていた。
――が、この隻鬼(キュクロプス)の逸話・設定は、このカットがそのまま過去にあったエピソードだと仮定し、では「単眼の鬼」はどのような存在であるか? ということを逆算思考して作られた、という可能性があったりする。

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最終更新:2025年01月05日 11:39

*1 実は、コミカライズ版1巻にて一コマだけ登場していたりする。