登場話
第一部
略歴
人物
"彼方"からの"
客人"。黒い外套で口元までを隠した
(メンポか…?)、投げナイフを武器とする男。
刻み三針のルックと共に
サイアノプを封じた砂の迷宮を目指す武装隊商の護衛として雇われていたが、隊商を襲撃した
浅歩きヘングによって頭部を破砕され、死亡。
能力
人外の魔技と称される トテキ・ジツ 投擲術。
無数のナイフを精密に投げ打つのみならず、遮蔽物を挟んだ状態での精密投擲、投擲の一動作中に二点のリリースポイントを設け、第一波を防いでも第二波で全急所を貫くような技を使う。
余談
作者曰く「結構古株の客人」。
どこの生まれでいつの時代にどのような経緯でここまでの技量を身に着けたのか興味は尽きないが、客人といえど死ぬ時はあっさり死ぬということを我々に教えてくれた。
余談2
書籍化改稿において(修羅と直接対峙しないため)登場シーンをカットされてしまったが、後に作者twitter上にて
特別公開された。
またこの時、強いとはいえ一傭兵レベルでしかなかったことについて、「自分の才能を正しく把握できなかった“
客人”」だった可能性が示唆された。
ソウジロウが剣技の補助に人間離れした機動力を発揮するように、アルバートの「ナイフ投げ」の絶技も、本来はまったく異なる「逸脱の才能」のための補助能力、あるいは付随能力だったのではないか。
(戦闘技能による逸脱であれば恐らく近接戦時にもう少し超反応してもおかしくはないはずなので、もしかしたら
駒柱のシンジの様に本来は文科系の
客人であったのかもしれない。)
客人にもそこまで強くないタイプもいるんだな~と思っていたが前提が逆だったということである。
最も、すでに死亡した彼の天職が明らかになることはもう無いのだろうが……。
その後の一問一答では、間違いなく客人であるにも関わらず王国を脅かすような知識や戦力を振るうつもりがなく、反社会的な仕事を請け負うこともほとんどなかったため、黄都との取引である種の傭兵免許のようなものを交付されていたというかなり珍しい人物だったことも語られた。
この逸話から、まっとうで一般的な思考回路の常識人かつある程度の人格者であった可能性が高い。惜しい人物を亡くしたものである。
最終更新:2025年01月08日 22:01