【元ネタ】
Mental =「心の、精神の」
Out ≒「外的」「流出」「暴露」
【初出】
「精神を操る常盤台の超能力者」としては一巻
名称・詳細の初出は十六巻
本格登場は超電磁砲第四十一話
【解説】
記憶操作・読心・人格の洗脳・念話・想いの消去・意志の増幅・思考の再現・感情の移植・人物の誤認などなど、
精神に関する事ならなんでもできる十徳ナイフのような能力。
動作原理は『ミクロレベルの水分操作』で、
主として脳内物質の分泌、血液・髄液などの配分の制御などによって間接的に精神に干渉している。
【効果・特性】
一度に操作可能な人数は洗脳の度合いで変わるが、
身体の全てを掌握する精密操作なら14人、
単純命令でオートで動かすだけなら軽く三桁の人間を同時に操作することができる。
一巻にて「触れるだけで記憶を抜き取る」との記述があったため、
かつては「能力をかけるには対象に触れる必要がある」という考察もされていたが、
実際には触れることなく、リモコンのボタンを押すだけで対象への能力使用が可能である。
能力者を使役すればその有する能力を使わせることもできるが、操った人間の脳を介して更に心理掌握を行使するといったことはできない。
ただし
木原端数の見立てによれば、食蜂が肉体を捨てれば、食蜂の意識を人から人へ次々と憑依させ続けていくことも不可能ではないらしい。
副次的な効果として食蜂に精神干渉に対する強力な耐性を与えるが、望むなら自分自身に対して能力を使用することも出来る。
この能力によって操られた人間には、食蜂本人と同様に目に星のような光が浮かぶ描写がある。
これは単なる漫画的表現ではないらしく、新約七巻でも食蜂が他人の体を操った際に目に星のようなものが現れる描写が地の文でなされている。
上述の通りミクロレベルの水分制御を起点に発動しているため、水滴レベルまでなら物理的な水操作が可能。
暴走すれば大規模な水操作を行うことも理論上は可能だが、制御は出来ない。
新約22リバースで食蜂が極度の錯乱状態に陥った際には、床に散らばったワインが一瞬で蒸発し、七面鳥が綿ぼこりのように弾け飛ぶという、
蜜蟻の『
心理穿孔』の暴走に酷似した現象が確認されている。
【リモコンについて】
食蜂は能力使用時にテレビやレコーダーなどのリモコンを操作しているが、
これは能力の適応範囲が広すぎて制御が難しいので、安定して発動するために自己暗示として『区切り』が必要なため。
(
結標の軍用懐中電灯のようなもの)
食蜂は多数のリモコンを所持しており、能力の適応範囲を細かな「カテゴリ」に分け、操作コマンドのように各リモコンのボタンに割り当てて運用している。
彼女が普段持ち歩いているバッグはこれらのリモコンを収納・携帯するためのもの。
「カテゴリ」の全貌は不明だが、既出のカテゴリのナンバリングを見ると少なくとも900個はあることは確実。
このように自分ルールで細かく区切らなければ、食蜂本人ですら能力の全容が把握しきれなくなってしまい、コントロールが不安定になってしまう。
ただし、リモコンは能力の制御手段に過ぎず、リモコン無しでも能力の発動自体は可能。
曰く「リモコン無しでは能力を『絶対』使えないと思い込んでいるのかしらぁ?」
過去編(中学1年生)にてリモコンを奪われた際には、リモコン抜きでも正確に読心能力を発動させている。
その少し前に襲撃を受けた際には、自身と鞄を蔓で拘束された為にリモコン抜きで能力を発動したが、
その際足に痛み(成長痛)を感じて演算に集中出来ずコントロールに正確さを欠き、
結果心理掌握の原理である水分操作を発動させてしまい、纏わりつく蔓を枯らしている。
【弱点】
発動した時点で勝利がほぼ確定する強力な能力だが、弱点も多い。
まず、効果があるのは人間だけであり、機械や動物に対しては無力。
同様の理由で、
歪んだ精神構造を持つ人間、
人間のような精神構造を持たない怪物的な存在にも効きにくい。
ただし新約11巻ではガードレールに触れながら、自分にリモコンを向けて「右手で触れた物質から1年以内の記憶を抽出」という
サイコメトリーを使用している。
このことから、「行動を制御したり操れるのが人間だけであり、機械や動物なども直接触れれば読心できる」という可能性もある。
さらに基本的には「目で見て、リモコンで示して」能力を発動する為、煙幕や視認できない速度で行動する相手とも相性が悪い。
当然、遠隔操作されている物体にも効かないため、
警策看取の
液化人影との相性は最悪。
生体電流にも影響を与えているが、これは電気を通す媒体である液体を操作して伝導効率を変更することによる間接的な干渉らしい。
そのため生体電気を直接操れる
電気系の能力者とは相性が悪い。
ただしレベル4以下の電気系能力者には出力差で能力をかけることができるため、能力が通じないのは実質美琴のみ(食蜂はこれを「電磁バリア」と表現している)。
美琴の方が食蜂の操作を受け入れている場合は「電磁バリア」が当然解除されているため、能力が効く。
食蜂が能力を暴走させれば美琴相手でも効くが、任意に発動できるようなものではなくデメリットも大きい。
また、能力無効化は美琴本人に留まらず、美琴が残した痕跡に対する読心もできない様子。
曰く「ランダムな英数字をびっしり並べたスタンプを本文の上から押し付けて読み取り不可にしてしまうアイデアグッズ」みたいなものらしい。
また、脳内の水分を直接操作できる
一方通行にも能力が効かない(ゲーム『とある魔術の電脳戦機』での描写による)。
超能力である以上、もちろん
幻想殺しで無効化できる。
ただしこの能力は脳を対象にしているため、
天罰術式のように自動で無効化はできず、解除するには右手で直接頭を触る必要がある。
しかし能力を使用された事による違和感はあるのか、作中で能力を使用された際にはすぐに右手で頭に触れられて解除されてしまった。
能力の原理上、身体の水分バランスが著しく乱れている人物(例:大量出血を起こしている怪我人)に使用すると、予期せぬ副作用や悪影響をもたらす恐れがある。
作中で登場した事例では、出血性ショックを起こした人物を助けるために能力を使用した結果、副作用でターゲットの記憶回路が破壊されてしまった。
過去の回想にて彼女に関わる研究者が
頭部を覆うヘルメット状の装置を被っており、
ある程度は機械的に無効化することも可能であるようだ。
ただし、研究者らは「食蜂の能力が成長すればこの装置でも防げなくなる」と危惧しており、完全に防ぎきれる訳でもないらしい。
【判明している「カテゴリ」と効果】
- カテゴリ005「読心潜行」:該当人物の精神的な状態を把握する
- カテゴリ011「自白強要」:該当人物は指示された質問に正確に答えなければならない
- カテゴリ030「気絶昏倒」:該当人物を指定した時間昏倒させる
- カテゴリ044「物的読心」:食蜂が触った物体の過去の記憶を抽出する
- カテゴリ061「感覚誤認」:該当人物の感覚を誤認させる
- カテゴリ081「標的誤認」:該当人物を別の人物に誤認させる
- カテゴリ109「印象操作」:該当人物が抱く印象を操作する
- カテゴリ220「好悪付加」:該当人物に指定した対象に対して好悪感情を抱かせる
- カテゴリ330「呆然自失」:該当人物は指定された時間、時間の経過を認識できなくなる
- カテゴリ401「幼児退行」:該当人物の精神状態を指定した時間に巻き戻す
- カテゴリ433「痛覚遮断」:該当人物の痛覚を麻痺させる
- カテゴリ909「意識保持」:該当人物の意識を保たせる
【余談】
原作十六巻の地の文によると、心理掌握では「
念話」も可能と記載されていたが、
実は食蜂は作中で一度も念話能力を使用した事がない。
普段は配下の
口囃子早鳥に通信役を任せており、
上条や
黒子に情報を伝える際には、相手の脳に直接情報を書き込むという伝達手段を取っていた。
さらに、『超電磁砲』過去編における火災事故で死にかけた際にも念話を使う素振りを見せなかった。
最終更新:2026年05月01日 17:09