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とある女子寮の狂想曲 イギリス、ロンドン。 表向きには世界有数の観光地であり、町の一角には日本街などもあったりする。 ただしそれは表の顔、実際には宗教魔術国家イギリスの中心、聖ジョージ大聖堂などの魔術的施設が多く立ち並ぶこれまた世界有数の魔術都市となっていた。 そんな町の一角に一軒のマンションのような建物が建っていた、それは古き町並みを残すロンドンの中でも一際年代を感じさせる風合いの建物だ。 完璧に風景に溶け込むようなその建物はイギリス清教でも魔術師との戦闘に特化した集団…「必要悪の協会(ネセサリウス)」の戦闘員が使用する女子寮だった。 この建物はロンドンに潜伏する不穏分子をおびき寄せるための「エサ」としての役割も兼ねており、魔術による防御策のようなものは一切施されていない。 よってこの女子寮は何時攻撃されるか分からないような緊張感、そして何時でもそれを迎撃できる警戒感が漂っている、否、漂ってるハズ。 ゆっくりと煙草の煙を燻らせながらそんな事を考えていた炎の魔術師ステイル=マグヌスの幻想は件の女子寮に到着した時点でぼっこぼこにブチ壊された。 「シスター・アンジェレネ!それは生チョコです歯ブラシに付けて口に含むものではありません!!」 「ふえぇェェェっっ!?甘い歯磨き粉かと思ってました!!」 「茶色い時点で気づきなさい!!」 「かっ、神裂さん!?洗濯機が火噴いちまってんですけど!?」 「火ですか!?もはや煙を通り越したのですか!!?」 「おや、皆さん朝からお元気でございますねグゥーー」 「シスター・オルソラ!それは私の修道服です顔を拭かないでください!!」 この時点でステイルは女子寮のベルを鳴らすことを放棄し、くるりと踵を返す。 そこに浴びせられる戸惑いの声。 「おいステイル?お前が居なくなっちまったら俺どうすんだよ!?めちゃめちゃ気まずくねぇか!?」」 「知った事じゃ無いね、むしろ万々歳だ」 「うぅ…もはやこんな小さな事でも不幸を味あわされるのか…」 「良かったじゃないか、とてもお似合いだよ上条当麻」           ○ 朝から壮絶なるドタバタを繰り広げていた「必要悪の協会」女子寮は一旦の落ち着きを取り戻していた。 「全く…何でまた洗濯機に食器を入れてしまったんですか貴女は。」 いやそのあのですね、と真っ青な顔で絶賛懺悔中のアニェーゼを全力で叱る訳にもいかず、かと言ってこのまま洗濯機をほったらかしとくのもうーん、と悩む神裂、と。 「おい神裂、客だ。」 いつものスケスケ、でも鉄壁ガードというとんでもない寝巻きで現れたのがシェリー=クロムウェル、「必要悪の協会」のゴーレム使いである。 「また貴女は朝まで石彫りを続けていたのですか?…ていうかその格好で客人を迎えたのですか!?」 「大丈夫よ、アンタも私も知ってる奴だから。」 「…?」 神裂は何も知らずに玄関へと急いだ。 続く

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