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小ネタを一つ。 なにやら難しい顔をしている美琴。また何か問題を抱えているのだろうか。 黒子はまず軽いジャブを放ってみることにした。 「いったい何をお悩みですのお姉さま。もしや、あの殿方とのデートに着ていく 下着でもお考えですとか?」 「……!」 瞬間、耳まで真っ赤になる美琴を見て、黒子はジャブのつもりが力一杯ストレートを 決めてしまったことを理解した。 (あ、あ、あのクソ類人猿がァ~~~! し、しかしここで退く黒子さまでは ありませんのことよ。この状況をなんとか利用して、お姉さまの歪んだ嗜好の是正をっ) 「や、やっぱり、子供っぽい下着じゃ……駄目だよね?」 「当たり前ですの。わざわざ相手に見せるものではないにしても、見えないところの お洒落こそが淑女の嗜み」 ピッ、とポーズを決めて立ち上がると、ベッドの下に隠した衣装ケースから、 とっておきの一枚を取り出す。 「せめてこれくらいでないと」 「く、黒子! それ、それって、ただのヒモだからっ!」 「んまー、それでは、こちらを」 「透けてる! 透けてるし!!」 真っ赤になってツッコミを入れること十数回、ようやく美琴も納得……といかなくても 妥協できるレベルの下着が提示された。 「じゃ、じゃあ、これで」 「貸しにしておきますわ」 「いいわよ。ちゃんと代金払うから」 「洗わずに返していただいても構いませんわ」 「あ・ん・た・わぁ~~!」 いつもの電撃。まぁ、この二人の関係はこうあるべきなのだ。 そしてデート当日。美琴はいつもの倍の時間をかけて髪を整え、黒子と二人で選んだ 下着を身に着け、そして……。 「だからどうしてそこで短パンをおはきになりますのーーーーっ!!」 以上。
小ネタを一つ。 なにやら難しい顔をしている美琴。また何か問題を抱えているのだろうか。 黒子はまず軽いジャブを放ってみることにした。 「いったい何をお悩みですのお姉さま。もしや、あの殿方とのデートに着ていく 下着でもお考えですとか?」 「……!」 瞬間、耳まで真っ赤になる美琴を見て、黒子はジャブのつもりが力一杯ストレートを 決めてしまったことを理解した。 (あ、あ、あのクソ類人猿がァ~~~! し、しかしここで退く黒子さまでは ありませんのことよ。この状況をなんとか利用して、お姉さまの歪んだ嗜好の是正をっ) 「や、やっぱり、子供っぽい下着じゃ……駄目だよね?」 「当たり前ですの。わざわざ相手に見せるものではないにしても、見えないところの お洒落こそが淑女の嗜み」 ピッ、とポーズを決めて立ち上がると、ベッドの下に隠した衣装ケースから、 とっておきの一枚を取り出す。 「せめてこれくらいでないと」 「く、黒子! それ、それって、ただのヒモだからっ!」 「んまー、それでは、こちらを」 「透けてる! 透けてるし!!」 真っ赤になってツッコミを入れること十数回、ようやく美琴も納得……といかなくても 妥協できるレベルの下着が提示された。 「じゃ、じゃあ、これで」 「貸しにしておきますわ」 「いいわよ。ちゃんと代金払うから」 「洗わずに返していただいても構いませんわ」 「あ・ん・た・わぁ~~!」 いつもの電撃。まぁ、この二人の関係はこうあるべきなのだ。 そしてデート当日。美琴はいつもの倍の時間をかけて髪を整え、黒子と二人で選んだ 下着を身に着け、そして……。 「だからどうしてそこで短パンをおはきになりますのーーーーっ!!」 以上。 ----

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