とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 1-540

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匿名ユーザー

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 この学校には校舎が二棟ある。
 通常授業に使われる一般教室が含まれているのが新校舎。
 理科室や図書室、さらに能力試験室などの特別教室があるのが旧校舎だ。当然被服室があるのはこちらである。
 というわけで、上条達六人はぞろぞろと連れ立って旧校舎に入っていく。
 被服室までは最短距離なら百メートルもないのだが、たったそれだけの道のりでも彼らは人目を集めに集めた。
 さもあらん、いまや校内一有名なチームなのだから。……有名にもいろいろな意味はあるが。
「なんつーか……突き刺さるような視線を感じる」
 上条は居心地悪そうに肩を震わせた。
 突然主役の座を奪い取る形になった臨時役者達、また、それを強引に決定した監督に対して風当たりが強くなったということは今の所ない。むしろ他校の生徒(ですら本当はないのだが)であるサーシャも含めて好意的に受け入れているように思える。言祝のイメージ戦略は功を奏しているようだ。
 ならば当然そのあおりを受けている者がいるわけで。いや、初めからそれも計算に入っていた場合はどう言うのか知らないが。
「(ヒソヒソ)旗男め……校内(みうち)だけでは飽き足らず、他校(よそ)の生徒にまで手を出すとは……」
「(ヒソヒソ)しかもパツキン(死語)の美少女中学生だぞ? ありえねえ」
「(ヒソヒソ)旗男め」
「(ヒソヒソ)さらに我が校自慢の美女達をも独り占めときた。何食って育てばあんな人間になるんだ!?」
「(ヒソヒソ)親の教育の賜物という噂もあるぞ」
「(ヒソヒソ)旗男め」
「(ヒソヒソ)でもさ、見ろよ。あの女の子達の幸せそうな表情を……。俺達ってさ、もしかしたらすごく野暮なことしてるのかもしれないぜ?」
「(ヒソヒソ)目を覚ませ! あれは精神疾患(カミやんびょう)による症状の一種だ。治し方は俺達だけが知ってるんだ。彼女達のためにも、お前はお前を信じろ!」
「(ヒソヒソ)旗男め」
 柱の影やら階段の踊り場やらで、このようなやり取りが延々と繰り返されている。
 ちなみにここまでぜーんぶ丸聞こえである。
 吹寄や姫神などは、割と平然としているのだが、全校生徒の負の感情を一身に受けている上条はそうはいかない。五十メートル位で耐え切れなくなり、耳を塞いで『あーあーきーこーえーなーいー』とかやり始めた。
 言祝はそれを横目に見て、
「楽しそうだね」
「いい加減にしとかんとぶっ飛ばすぞ諸悪の根源! 上条さんの明るい学園生活を返せ!」
 聞き入れてくれる彼女ではないと知りつつ、それでも上条は叫ばずにはいられなかった。
 言祝はやはり平然とした様子で、
「悪いことばかりでもないと思うのですよ。なんと言っても、これだけの美人さん達を堂々と連れ歩けるわけだし?」
 己の平坦な胸に手を当て、もう片方の手でざっと周囲のメンバーを示した。
 黒髪和風の姫神秋沙。
 金髪洋風のサーシャ=クロイツェフ。
 委員長型の吹寄制理。
 そして快活文系の言祝栞。
 容姿は各人言うまでもなく、属性区別(ヴァリエーション)も豊富。確かに「悪くはない」と思えるだけの面子であることは理解できる。理解はできるが、しかし上条としては、
「……別にいつも顔合わせてるしなぁ。ていうか、まさにそれが目の敵にされる最大の原因なんだが。メリットとデメリットはきっちり分けてもらわないと困るのですよ」
 即座にチーム内外を問わず怒り狂った人々から暴行を加えられる上条当麻。打たれ蹴られ踏まれ剥がされ流され吊るされ曝される。
 そんな平和な光景の影で、チーム内外を問わずアウトオブ眼中な両耳にピアスをつけた青い髪の少年がいじけていたが、まあそれはそれということで。


 普通に歩けば二分の道のりを、その十倍かかってようやく被服室に辿り着く。
 この余分な時間さえも自分のせいにされ、肉体的にも精神的にも大きくダメージを受けた上条は、すでに呼吸するだけの肉隗と化していた。今ではサーシャに襟首を捕まれてずるずると引きずられている。
 言祝を先頭に被服室に入ると、ミシン前に座って作業をしていた彼らより年上らしい女生徒が振り向いた。
「あら……いらっしゃい……。衣装合わせに……来たのね……?」
「はい。お疲れ様です芦田先輩。それと馬の着ぐるみが二つとも壊れてしまったので、大至急修繕をお願いします」
 目元口元を見るからに、とっても疲れているらしい女子の先輩に、監督少女は毒入りジュースを勧めるような笑顔で言った。
「………………………………………………は」
 芦田と呼ばれた女生徒は、垂れ下がった前髪の奥から悪魔でも呪い殺せそうなまなざしを言祝に向けた後、何もかもを諦めたように頷いた。あまりに力の抜けきった頷きだったため、単に気絶したようにも見える。
 言祝以外の演劇メンバーは、それで全てを理解した。
 ああ、これが初めてじゃないんだ。
 そんな場の空気を一切読まず、言祝はうきうきと部屋の奥にある複数のマネキンに近づいていく。
 一番右側のマネキンには、王子用と思われる衣装が着せられていた。四角い布を幾重にも重ねて、ふくらんだ上半身はまるで鎧のように見える。おそらく吹寄の女性的な体型を隠すためのデザインなのだろう。
 他にも、いくつもの趣向を凝らした華麗な衣装が並べられていたのだが……やはり最も目を引くのは、真ん中あたりに飾られていたシンデレラ用のドレス。
 ライトブルーを基調とした、どちらかと言えば質素なデザインだ。しかし決して手を抜いているわけではなく、裾に至るまで完成された美しさがあった。いかにも舞台映えしそうな、センスの良さが伺える。
「………………でも、なんで二着あんの?」
 全身の痛みを我慢して立ち上がった上条は、素朴な疑問を口にした。
 デザインは同じだがサイズの違うドレスが二着、並べて飾られている。小さい方はたぶんサーシャに合わせて仕立て直している途中なのだろう、縫い合わせが終わっていない部分があった。
 そして大きい方はと言うと――――本当に大きい。まずマネキンの背が日本の女子高校生の平均身長を軽く上回っているように見えるし、肩幅も非常に広い。まるで“男性用衣服”を着せるためのマネキンみたいだ。当然ドレスもそれ相応のサイズになっている。もしもサーシャが着たとしたら、足元で折り返した裾が胸まで届くかもしれない。
 言祝は、それ? と大きいドレスを指差し、
「かみやんくん用に作ってもらってたドレス」
「捨てろ! 即座に!」
 そこらの机から裁断バサミを掴み取り、自ら処分しようとした上条を、吹寄が拳の一撃で沈める。
「ふう。でもまあ、この馬鹿の言うことにも一理あるわね。栞、なんで使わなくなったはずの衣装がここにあるの?」
「んー、着付けの練習用、かな?」
 集まる視線に、言祝は正面を合わせて、
「魔女がシンデレラに魔法をかけるシーンって、演出の一番の見せ場じゃない。それで念動力(テレキネシス)でドレスを操って着せるっていう演出を思いついたんだけど、効果班の念動力者のレベルだと、難易度的にちょっと厳しい課題なのですよ。かと言って練習で使いすぎて本番用のドレスを傷めるのもやだし」
「なるほど。それで用済みになった同じデザインのドレスを引っ張り出してきたというわけやね」
 青髪ピアスが納得した。
 言祝は、ふ、と遠くを見るような目をして、
「もともとは失敗の可能性の方が高いプランだった……。シンデレラが突然ストリップショーに変わってしまいかねなかった。それならいっそのこと男の子がやった方がおもしろいかなーと思ってかみやんくんを指名したんだけど…………効果班に一週間ばかり地獄の特訓(しゅうちゅうれんしゅう)をしてもらったら、意外と何とかなりそうな感じになってきたりして。何よりサーシャちゃんという逸材を見つけてしまったものだから……」
 賭けてみたくなったのよ、と。難業に挑む偉大な挑戦者の顔つきで言った。
 要するにこっちのがおもしろそうだったから他人の迷惑なんて気にせずに食いついた、という意味であることは明白だったが。
 少なくとも、わけもわからず指名された挙句放り捨てられた上条と、ドレスの早急な仕立て直しをしなければならなくなった芦田先輩にとっては、非常に迷惑な話だった。
「……なんつーマイウェイ精神。流石の上条さんも言葉もな――――いやいやありましたはいはい質問! 失敗したらストリップってそんなの聞いてないですわどーゆーことですのと現役シンデレラ様が仰っておられます! なるべく早く答えないと(俺の)後頭部に押し付けられた釘打ち機(ハスタラ・ビスタ)が火を噴くゼ!」 
「正解はCMの後で♪」
 ザケンナー!! と地べたに押さえつけられながら絶叫する上条当麻。
 言祝監督はきゃらきゃらと笑いながら、不安と怒りが入り混じった目でにらんでくる主役(プリマ)に対し、
「だいじょぶだいじょぶ。ちゃーんと練習させるし、下には水着か何かを着てもらう予定だから」
「…………私見一。それでいいというものでは、ないのだが」
 ぶちぶちと呟きながら、とりあえずは上条を解放するサーシャ。上条はいやに涼しくなった後ろ頭をさすりながら立ち上がる。もーこれ以上痛くて疲れるイベントは勘弁ですーと思っていると、それまで黙っていた姫神がポツリと言った。
「ところで言祝さん。練習させるとは言うけれど。その大きなドレスをこの子に着せるの?」
「ううん。折角寸法のあった人間がいるんだから」
 続きを聞くことなく、上条は痛む体に鞭打って全力で逃走を開始した。


 御坂美琴は思う――これはあくまで出し物の現場の下見であって、他意はないのだと。
「あからさまにそわそわしながら言われても、信憑性ゼロですわよ」
 連れの後輩の声がした。しかし内容までは頭に入ってこない。何故ならば、それはもう真剣に下見を行っているからだ。
「十メートルごとに窓ガラスで髪型を確認している人の台詞ですの?」
 また聞こえた。が、やっぱり意味はわからない。こんなに真面目に見て回っているのだから当然だろう。
「………………………………………………………………あら。あんな所にあの殿方が」
 バチィ! と空気を叩くような音と共に雷撃の槍が飛んだ。
 白井黒子が指差した先にたまたまいた名も知らぬ男子高校生が、悲鳴を上げる間も無く真っ黒焦げになる。
 俄に騒がしくなる新校舎の廊下。はあ、と黒子は大げさにため息をついて、
「お姉様。出会い頭の照れ隠しに雷撃の槍を撃ち込むのは、いくらあの殿方相手でもはしたないですわよ?」
「な、なに言ってんのよ黒子!? わ、私はそんなアイツに会いに来たなんてそんなわけないんだからっ!?」
「はあ。相手のホームグラウンドでガチガチに緊張しているお姉様も新鮮でいいですけれど、そろそろちゃんと仕事をしないとおさぼりさんにされてしまいますわね」
「こら! 人の話はちゃんと聞きなさいよ!」
 スタスタと歩き始めてしまった黒子の後を、美琴は追いかけた。
 ここは普段、彼女達が通っている常盤台中学の校舎ではない。
 来る一端覧祭で、常盤台中学が模擬店を出す予定になっている会場校だ。
 御坂美琴と白井黒子は、その下準備として、現場の見回りに来ているのである。このような時期になったのは、会場校の急な変更に伴い、常盤台中学内で細々とした計画の練り直しをしていたからだ。
 ちなみに、人選は自主参加であったことを付け加えておく。

 女子中学生二人は、見渡す限り高校生ばかりの校舎を臆した風もなく歩いてゆく。
 普通中学生から見て、高校生というのは理由もなく怖かったり、あるいは偉そうに見えたりするものだが、ここはそんな常識の存在しない学園都市。学校の序列は年齢ではなく抱える能力者のレベルによって定まる。
 常盤台中学と言えば、お嬢様学校ばかりが集まった通称『学舎の園』の長であると同時に、学園都市『五本指』にも数えられる名門中の名門。良能力者(レベル3)の保有数でさえ十人に満たない学校に、わざわざ畏怖してやる必要はないということだ。
 ――もっとも、それは逆に相手側から畏怖されるという意味でもある。
 すれ違う年長の生徒達が、まず背格好を見て訝しがり、次いで何処の学校の制服かを思い出してそそくさと道を譲る。
 望んで、そして努力を重ねて得た立場とはいえ、真の意味でまだ子供である彼女達にとって、壁を作られるのが日常になってしまうのは自覚できないくらいの深さで心に影を落とす。一歩母校を出れば、そこは四方を囲まれた迷路も同然なのだ。
 そんな壁を打ち砕いて接してくれるのは、そう、確かにあの少年くらいのものだ。黒子は偽りない気持ちでそう思う。
 愛しのお姉様に関係することで容赦するつもりはないが、正直な所、白井黒子個人の感情はあの少年を決して嫌ってはいない。
 誰にでも、誰のためにでも本音で相対せる生き方。
 次元を超えて放たれた凶悪な攻撃にも、身一つ拳一つで飛び込んでいったあの背中を、彼女は今でも鮮明に覚えている――
「(――――って! わたくしが照れてどーするんですの!!)」
 黒子は不意に熱くなった顔を八つ当たり気味に振り回す。
 何やってんの? と美琴がこちらを覗き込もうとしたので、黒子は強引なのは承知で話題を振った。
「そ、そんなことよりお姉様。お姉様の目から見て、この学校は立地条件的にどうですの? 伝統ある常盤台中学が出店するに値しますですのこと?」
「より一層変な口調になってるわよ黒子。でも……うーん、交通の便は悪くないし、周囲の景観も特に問題ない。校舎の見た目が『普通』なのをマイナス評価にするのも失礼だし、あれよね、代役としてはまあまあってとこじゃないかしら」
 すらすらと意見を述べる美琴。テンパっているようでも見るべき所は見ていたらしい。
 黒子が「流石わたくしのお姉様ですわー!」と抱きつこうとしたが、美琴は全力でこれを阻止。しかし奇妙な興奮状態にある黒子はそこで止まるわけもなく、ドタバタとリアル女子中学生によるキャットファイトの様相を示しだした。集中する好奇だか恐怖だかの視線。
 こんな行いを日常的に繰り広げていることも壁を作られる要因の一つであるのだが、激闘中の二人に気付けと言うのは酷だろう。
 もみ合っているうちに美琴がマウントポジションを取る。
「ふっふっふ。さあ観念しなさい黒子。今日という今日はアンタに目上の人に対する礼儀って奴を物理的に叩き込んであげるわ」
「あらお姉様。テレポーター相手に密着体勢を取ることがどういう意味か、忘れていらっしゃるようで。あの御坂美琴が他校で公開ストリップだなんて、朝刊の一面を独占してしまいますわよ?」
「言ってなさい。その時は通学ラッシュの駅前にパンチパーマ風味のツインテールが吊るされるだけのことよ」
「まあ、そんな独創的な髪型は是非ともお姉様に実践していただきたいもので……あら?」
 廊下に押し倒されていた黒子が先に気付いた。
 彼女達が歩いていた方向から、微かな振動が伝わってくる。
 黒子の様子に気付いて、美琴も顔を上げた。その頃には振動は明らかな足音に変わり、不特定多数の人間が怒声を上げながら疾走しているのだと知れた。
 全く意味はわからなかったが。
 しばし――と言えるほどの間も無く、数メートル先の曲がり角の先にある渡り廊下から、騒動が現れた。
 先頭に立って走っていたのは、ついさっきまで思い浮かべていた少年だった。なにやら必死の形相で、運動会はもう終わったというのに全力疾走をしている。

 ただし上半身裸で。

「「………………………………………………………………………………………………………………………………」」
 思考と呼吸が止まっているのに時間だけは残酷に流れていく。たった二人の女の子のことなんて気にも留めずに、少年は彼女達のすぐ横を走り去っていった。
 美琴と黒子は互いに掛け合う言葉もない。
 続いて、少年を追うように三十人ばかりの高校生の集団が現れた。これまた揃って全力疾走、加えて少年とは別の意味で血走った目をしている。
 集団の中心にいる黒髪で小さな眼鏡をかけた少女が、何かの能力を使っているのか肉声にしては大きくよく響く声で周りの学生を扇動しているようだった。
〔「さあさあ走れ皆の者! 今こそ積年の恨みを果たす時! 諸悪の根源かみやんマスクをとっ捕まえて、その生皮剥いでしまうのですよー!」!!〕
「うおおおお! 旗男め、ようやく得た大儀名分(せいぎのちから)の名の下に塵と化せぇぇぇぇ!」
「お前を倒せば、姫神さんは僕のモノおおおっ!」
「俺は吹寄さまだぁぁぁーっ!」
「折角だから、俺はあの赤い中学生を選ぶぜ!」
「「「とにかく覚悟しろよ上条当麻ーーーーっ!!」」」
「や・か・ま・しぃぃぃぃっ!! 了承も取らずに勝手に人を諸悪の根源に仕立て上げてるんじゃねー! しかもかみやんマスクって、妙に語呂がいいのがまたムカつく! 思わず仮面なんかかぶってねーよとツッコむことさえ忘れてしまうほどにだ! ドちくしょう、こうなったら絶対に逃げのびてやるぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
 真っ先に逃走を選んでしまったのが運の尽き。
 監督少女は事前の情報操作によって盛り上がっていたアンチ旗男運動を巧みに誘導し、一瞬にしてこれほどの規模の捕獲部隊を結成してみせたのだ。
 怒声と悲鳴と爆発音を引き連れて、嵐のように去っていった謎の集団を成すすべなく見送った後、黒子はいまだ彼女に馬乗りになったままの美琴に向かって呟いた。
「……お姉様。わたくし、一つ前言を撤回いたしますわ」
「……えーと、一応聞くけど、何を?」
「この高校では、公開ストリップをやってもせいぜいスポーツ新聞の三面にちょこっと載るくらいのニュースにしかならないみたいですの」
「そうね。私もこの高校を『普通』と評価したことは取り消すわ。きっと『五本指』に入るわね――――変態の」
 お互いの体を離して、起き上がり、パタパタと服に着いた埃を払う。
 深い深呼吸を何度もして、気持ちを落ち着かせ、見つめ合い、頷きあった。
 それから。
 御坂美琴と白井黒子は、なおも勢力を増し続ける上条捕獲部隊に飛び入り参加した。

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