御目方教・本部。太陽が沈む夕刻。二人の禁魔法律家は地獄殿と化した奥にある座敷牢で戦場となったK市を分析していた。
 といっても二人は戦術予報士などしたことがないため、自身の経験に頼らざるを得ない。
 だが、素人技と侮るなかれ。
 どちらも組織の長として指揮し戦った経験があるためか、地図を広げて戦況や信者の配置を決めるといった本格的な情報戦略を広げることに成功している。
 実際、この聖杯戦争においてルーラー達を除けば最も情報を握っている存在だろう。
 戦争において情報の鮮度と確度、そして収集できる規模の広さが勝敗を分ける以上、キャスター達の優勢は絶対だ。
 そして何より、これらを全くの無傷のまま実行したということが恐ろしい。


「朝に2つの学校で、昼に商店街と海岸線付近でいくつか、夕方も海岸線付近でいくつか戦いがあったね」


 キャスターが地図を広げ、赤い蛍光ペンで〇をつけていた。
 弱視の椿には見えないが、キャスターの指導により使い魔と視界を共有できるようになりつつある椿にはもはや弱視を克服しつつあった。

 元々、魔術師の家系であったわけじゃない。魔術回路など一般人とさほど変わらず素養も並みかそれ以下だろう。
 それだけのハンデでありながら恐ろしいほどの成長速度で春日野椿はキャスターの教えを吸収していった。
 それを可能にしたのはただの精神力、心の力において他にない。世界を破滅させたい凶念か、現れた王子の役に立ちたいという恋心か。おそらくはその両方か。


「加えてティキからは一組の敵と接敵、さらに夕方は別のサーヴァント達も補足した」
「さすがティキね。」
「ああ、頼れるよ」


 地図に〇が追加されていく。
 さらに捕獲した使い魔につけた悪霊の位置にも〇がついた。
 ヘドラがいると思しき海岸線にも〇が付いた


「東海岸に集中しているわね」
「まあ、大きな餌があるからね」


 ヘドラ討伐の指令を受けた二人は、真っ先に信者をK市の東へ送り込んだ。
 遠巻きに眺めているだけでいいという命令だったはずだが、それでも何名かは連絡が途絶えた。
 巻き込まれたか、巻き込まれにいったか。どちらにせよ、序盤でこれ以上の人的資源の消費は避けたい。
 信者が死のうが苦しもうがもう何も感じないが、貴重な情報源だ。
 この陣地────キャスター『円宙継』の陣地作成によって呪詛と怨嗟の溢れる禁魔隔絶霊獄と化した本殿────から出ない春日野椿には情報を得るための耳と目が必要なのだ。


 人形を増やそうかしら。
 キャスターの暗示や呪術を使えば増やしたい放題だろう。
 しかし、やりすぎてルーラーの目に止まり、ジャック・ザ・リッパーやヘドラのように討伐対象になるのはまだ避けたい。
 やはり諜報活動は鈍くなると分かりつつも現状を維持するしかない。


「東海岸付近は火薬庫ね」
「もう爆発した後だけどね。だがまだ燃え続けている」
「ティキを動かす?」
「いいや、どうやらその必要はないようだよ……ん?」


 キャスターの呟きと同時に椿も違和感に気付いた。
 千里眼日記の更新が止まっている。
 千里眼日記の情報は巷で流行っているSNSの如く信者からの『報告』という形で蛇口をひねったように次々と増えていくものであり、K市内の各地にいる信者が全滅でもしなければあり得ない事象に椿は眉を顰めた。
 日記の最後の報告にはこう書かれていた。


“見たことがないほどの大波が来ている”



【一日目・夕方/C-4・御目方教本部】
【春日野椿@未来日記】
[状態] 健康、禁魔法律家化(左手に反逆者の印)、一抹の不安
[令呪] 残り三画
[装備] 着物
[道具] 千里眼日記(使者との中継物化)
[所持金] 実質的な資金は数百万円以上
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れ、世界を滅ぼす
0:何よこれ……
1:千里眼日記の予知を覆した者が気に食わない
2:キャスターに依存
3:キャスターはああ言うけれど――


【キャスター(円宙継)@ムヒョとロージーの魔法律相談事務所】
[状態] 健康
[装備] なし
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯の力で、復讐を成し遂げる
1:ティキを通じて他参加者の情報を収集する。ひとまず海岸部に出現した異生物の情報を得る
2:当面はY高校のマスター、牧瀬なるマスター周りから対応していく。
3:但し夜、ヘドラとの交戦が本格化したなら、積極的に他主従を狩る方向に舵を切る

※ティキや信者を経由して、吹雪の名前、牧瀬というマスターの存在、『美国議員の娘に似ている』というマスターの存在を確認しました
※グリフォンを通じてキャスター(仁藤)を観測しています
※ティキを通じて岡部倫太郎とライダー(アン・ボニー&メアリー・リード)を観測しています。




「おいおい、ありゃあなんだ」
「────」


 夜の帳が落ちた山でヘクトールアタランテは東を見た。
 ヘドラを討つために準備をし、いざ索敵を開始しようと外に出ればそこにあるは見晴らしのいい景色。町を展望すればまるで夜を飾る星のようにネオンサインがきらめいていた。
 だが、二人が凝視していたのはそこではない。
 街並みの彼方。まだ太陽光の残滓が照らす黄昏の水平線────がない。
 代わりに巨大な城壁が自走するかの如く、大波が迫っていた。無論、自然現象であるはずがない。
 あれが陸に到達すれば間違いなく海岸付近の街並みが水没する。
 そうなれば今いる山奥もただでは済むまい。直撃しなくても汚泥の海水が残留し続ければ人が住めない世界が拡大するのは目に見えている。


「ランサー! 私は先に行くぞ!」
「おい、ちょっと待……」


 ヘクトールの耳に声が届いたときには既に、アタランテが黄金と碧緑の髪を振り乱しながら海へと走っていった。
 ヘクトールの背後にはただならぬ気配を察して山小屋から出てきてた少女二人。


「ランサーさん達、行っちゃうの?」
「そうだな。行かないとマズイよなぁ」


 少女二人を守るために残るという選択肢はある……あるがその場合、近くにサーヴァントがいたらヘクトールの存在を感知されてしまう。
 最悪、戦闘になったら二人を守りながら闘う羽目になる。
 防衛戦は自信があるが、さすがに今日来たばかりの山小屋で防衛線を張るのは賢いとは言えない。
 ましてやアサシンに狙われでもしたら間違いなく死ぬ。
 したがって二人と離れて行動するのが得策だ。

 しかし、ここで問題がある。
 桜は精神的な問題で、ルアハは認識的な問題を抱えている。そのせいで令呪が使えないのだ。
 二人に何があった場合、桜もルアハも令呪を使ってサーヴァントを呼び出せない以上、二人が予期せぬ危機に見舞われたときに駆けつける距離にいないといけない。
 かといって防衛に戦力を注いで万が一ヘドラが討たれなかった場合は総てが終わる。


(二人を連れていくこともできるが同じ目的の奴らがいて乱戦になった場合は真っ先に狙われるな。
 やっぱりマスター達をここに潜ませてオジサンは後詰としてここと海の中間位置にある街に潜むのがいいか)


 迅速に敵を討ち、迅速に帰還する。
 それがヘクトールとアーチャーに求められている状況だ。


「んじゃあオジサンいってくるよ。マスター。いざってときは」
「はい。いいえ。桜様をお守り致します。この体には大型──」


 そうじゃないんだがなぁと苦笑しながらヘクトールは二人を置いて出陣した。


【A-6/山小屋/一日目・夕方】
【ルアハ@赫炎のインガノック-what a beautiful people-】
[状態] 健康、充電完了
[令呪] 残り三画
[装備] なし
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:自動人形として行動
1.いざという時は桜を守る。
※情報空間で何かに会いました

【ランサー(ヘクトール)@Fate/Grand Order】
[状態] 健康
[装備] 『不毀の極槍(ドゥリンダナ)』
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:とりあえず、程々に頑張るとするかねえ
1:ヘドラ、流石に討伐しないとマズイかねえ
2:拠点防衛
3:『聖餐杯』に強い警戒
4:アーチャー(アタランテ)との同盟は、今の所は破棄する予定はない。ただしあちらが暴走するならば……
[備考]
※アタランテの真名を看破しました。


間桐桜@Fate/Zero】
[状態] 魔力消費(中)、風呂上がり、寝間着の上に大人用コート
[令呪] 残り三画
[装備] なし
[道具] 毛布
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:アーチャーさんの言いつけを守ってじっとする
1:…アーチャーさんにぶじでいてほしい
2:どうして、お人形さんは嘘をつくの?
[備考]
精神的な問題により令呪を使用できません。
何らかの強いきっかけがあれば使用できるようになるかもしれません

【アーチャー(アタランテ)@Fate/Apocrypha】
[状態] 魔力消費(小)、聖杯に対する憎悪
[装備] 『天窮の弓(タウロポロス)』
[道具] 猪の肉
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:もう迷わない。どれほど汚れようとも必ず桜を勝たせる
1:ヘドラ討伐。
2:ジャックの討伐クエストには参加しない。むしろ違反者を狙って動く主従の背中を撃つ
3:正体不明の死霊使い、及びそれらを生み出した者を警戒する
4:ランサー(ヘクトール)との同盟関係を現状は維持。但し桜を脅かすようであれば、即刻抹殺する
[備考]
※アサシン(死神)とアーチャー(霧亥)の戦闘を目撃しました
衛宮切嗣の匂いを記憶しました
※建原智香、アサシン(死神)から霊体化して身を隠しましたが察知された可能性があります
※ランサー(ヘクトール)の真名に気付きましたがまだ確信は抱いていません




 同時刻。海岸線にいる黒鉄一輝達もそれを視認した。
 総身が身震いする。あの波はこの一帯を死の大地に変えてあまりある。
 まさに魔業。規模だけを見るならば黒円卓の創造に匹敵する。


「マスター! 私はアレを止めてきます。宝具の使用許可を」
「ああ、頼むセイバー」


 セイバーの肉体が雷電を纏う。次第に人としての輪郭が薄れ、雷そのものとなっていく。
 これが宝具。セイバー『ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン』の宿した魔業。
 自身を異界にする奥義である。
 真名解放しない状態でも雷速体術を可能とする超絶の秘儀である。

 かつて戦乙女と呼ばれた女は今、海からの魔物を討たんと奮い立ち、生者を守るべく雷速で走行を開始した。


【一日目・夕方/D-3】
【黒鉄一輝@落第騎士の英雄譚】
[状態] 健康
[令呪] 残り三画
[装備] ジャージの上に上着
[道具] タオル
[所持金] 一般的
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を勝ち取る。
0:止まってしまうこと、夢というアイデンティティが無くなることへの恐れ。
1:棗恭介、吹雪と時期が来るまで協力する
2:後戻りはしたくない、前に進むしかない。
3:精神的な疲弊からくる重圧(無自覚の痛み)が辛い。

【セイバー(ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン)@Dies irae】
[状態] 雷化
[装備] 軍服、『戦雷の聖剣』
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターが幸福で終わるように、刃を振るう。
0:ヘドラの攻撃を迎撃
1:ビスマルクに対して警戒。
2:棗恭介に不信感。杞憂だといいんですけど……
3:マスターである一輝の生存が再優先。
[備考]
Bismarckの砲撃音を聞き独製の兵器を使用したと予測しています。




 松野一松は目が覚めて起き上がった。
 知らない天井。知らないベッド。どこだ、ここ。
 起き上がり歩き出せば、そこにいたのは自分のサーヴァントとそして知らない女子とマッチョ。


「前から、起きてる?」


 いや、今起きたんだけど。
 何、その顔?


「おはよう」
「ああ、おはよう」
「で? ここどこ?」
「うちの女子寮だ」


 誰だ……ん、というか待て? 女子寮?


「はああああああ? 女子寮!?」
「お、おう」
「女子寮ってなんだよ! 俺はなんもしてないからな! 犯罪者に仕立てるつもりか?」
「フシャー!」


 まくし立てた一松に鈴が威嚇する。


「はーはっはっはっはっは。どうやら元気なようで何よりですな」
「ガチで犯罪者みたいなのがいるんだけど!?」
「あ、あのねマスター。実は」


 望月は一松が気を失っている間の経緯を離した。
 猫たちのこと。鈴に会ったこと。
 望月を担保に一松を助けてくれと密約を結んだ事を除いて。
 当然だ、マスターに黙って己の身命を担保にするサーヴァントなどあってはならないし、今その話をすれば一松は何をしだすかは想像できない。


「言っておくけど私の指令には従ってもらうぞ」
「は? 何で?」




「は? 何で?」


 望月の心臓が跳ね上がる。
 もしかしたら約束のことを話すのではないかと思った時、鈴と目が合った。

 ────大丈夫だ、言わない

 アイコンタクトで鈴が望月に伝え、親指を天へ伸ばした。
 鈴は視線を一松へ戻し、そして人差し指で指していった。


「お前の命と引き換えに望月は私がもらった。だから私に従え」


 ええーー直球。アイコンタクトの意味は?


「いや、いやいやいや」
「じゃあお前、ウチのランサーに勝てるのか?」


 一松の視線が鈴の隣にいる圧倒的筋肉へ向けられる。
 ただ立っているだけで周囲を圧する筋肉は無言のまま、こちらへ厳しい視線を向けている。
 一松は目を逸らし、次に私を見た。


(いや、色んな意味で無理だから!)


 ブンブンと首を振る。
 それが伝わったのか一松から諦めの溜息が出た。
 そして──


「好きにすれば」


 投げやりな返答が返ってきた────だけではなく。


「今までありがとうシップ。『好きにしていいよ』」


 一松の令呪が三画消失した。
 同時に強まる望月のステータスが夢ではないことを意味している。
 鈴もランサーもこの行動には驚かずにはいられない。


「いっちー!?」
「もう嫌だ、こんなの。俺にできることなんてねーし!
 兄貴の代わりに生き残って聖杯戦争? あり得ねーし!!
 兄貴に助けられた? だから何だよ! 俺にどうしろってんだよ! 何期待して勝手に死んでんだよ!!
 ふざけんな! 死ね!!」


 罵詈雑言を言いたいだけいってマスターは部屋の隅に蹲った。
 この瞬間、松野一松は聖杯戦争のマスターとしての責務を放棄した。
 いや、おそらくは初めからそのような責務負いたくなど無かったに違いない。
 それでも変わろうとして家を出た。だが、今回の件で完璧に折れた。


 彼は背負えぬ者、恐れる者、誰かに寄らねば死ぬ者。
 兄弟の敵討ちも、この舞台からの脱出も彼には無理なのだ。
 できる奴は当たり前にできるし、できない奴は当たり前にできない。一松は後者だ。


 令呪三画を使ったのはある種の解放願望と付き合ってくれた望月への感謝の顕れなのだろう。
 何か声を掛けようとした望月をランサーが肩に手を置いて止めた。
 かぶりを振り、耳元に口を近づけて静かに言った。


「望月殿。今は何を言っても無理です。心は数式と違って簡単には直せません」
「でも、放っておけないしょ」
「一先ず落ち着くための時間が必要です。それに一松殿は三画全て使ってしまった。
 幸い、この聖杯戦争において三画消費は即脱落に繋がりませんが、周囲との差はかなり開きます。意味はわかりますね?」


 令呪の全画喪失。しかも命令の内容が曖昧であるため効果は薄く、完全に無駄遣いといっていい。


「早急に令呪を回復せねばなりません。我々の契約は望月殿の力、つまりは令呪も含まれている」


 ランサーは遠回しにこう言っているのだ──ヘドラ討伐に参加しろと。
 それを断ることは立場上無理だ。望月のできることは従うことだけ。


「今生の別れになるかもしれないのです。挨拶だけでもしておいたらいいでしょう」


 そういって、ランサーは手を離し、マスターと共に部屋の外へ出る。




 部屋の外に鈴以外は誰もいない。
 それでも用心してランサーは霊体化した。
 近くにランサーの気配を感じて鈴は言った。


「お前ワルだな」
「ええ、相当にワルですよ」
「そして馬鹿だ」
「いいえ、頭はいいつもりです」
「いいや、馬鹿だ」


 マスターの『馬鹿』が何を意味しているのかは理解している。
 ランサー……レオニダス一世は自己嫌悪していた。

 意図的に望月を戦いへと誘導した。
 ああいう風に言うことが自分達にとって最善である。
 マスターの意向に従いヘドラ討伐をするにあたって戦力は少しでも多い方がいい。特に他のマスターとの協力を結んでいない今、望月は連れていく必要があった。
 非道な手である。非情な手である。
 松野一松の自棄を利用した陰謀である。
 だがレオニダスの守るべき者は彼に非ず。


「ここに『炎門の守護者』の一人を置いておきます。
 最悪、敵が攻めてきたときは奴が食い止めるでしょう」
「あいつのためにもう一人いなくていいのか?」
「一応彼も守るように言い含めますが…………最悪の場合、彼は彼で生き延びてもらうしかありません」


 守りたいものを守るためならば敵兵の死骸すら積み上げて防塁にしたこともある
 生意気な口を叩いたクセルクセスの使者を殺し、死んでもいい300人の勇士を連れて炎の門と呼ばれる土地に立ったこともある。
 自分は聖人君子でも、博愛主義者でもない。
 合理的に国を守る────そう作られたスパルタの王。
 故に徹するのだ。


「お前やっぱり馬鹿だ」


 マスターは呆れたように言った。




「いっちー、行ってくるよ」
「…………」
「もしかしたら帰ってこれないかもしれないけど、まー何とかしてランサーのおっさんは逃がすからさ。
 あのオッサンに助けてもらって」
「…………」
「あともしいたら他のサーヴァントと契約した方がいいよー」
「…………」
「じゃあ、いってくるね」


 反応のないマスター。
 一松にこれ以上伝えることはない。
 望月にこれ以上伝えられることはない。
 マスターに背を向けて出ていく。
 その時。


「死なないで、“もっちー”」


 初めて愛称で呼んだマスターの声を背中で受け止め、望月は微笑み。


「了解」


 振り向かずに手を振って部屋を出た。


【一日目・夕方/B-5・高等学校A女子寮】
【棗鈴@リトルバスターズ!】
[状態] 健康
[令呪] 残り三画
[装備] 学校指定の制服
[道具] 学生カバン(教室に保管、中に猫じゃらし)
[所持金] 数千円程度
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争を勝ち残る。脱出を望むマスターまでは倒さないが、聖杯を狙うマスター、聖杯戦争を辞めさせようとするマスターとは戦う
1:アイツは阿呆だ
2:『元山』は留守だったし、どうしよう…
3:野良猫たちの面倒を見る
4:他のマスターを殺すなんてことができるのか……は分からないが、帰りたいだけのマスターは殺さない
[備考]
元山総帥とは同じ高校のクラスメイトという設定です。
ファルからの通達を聞きました。

【レオニダス一世@Fate/Grand Order】
[状態] 健康、自己嫌悪
[装備] 槍
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターに従う。マスターを鍛える
1:シップと協力してヘドラを討つ。
2:マスターを勝利させる(マスターを生きて元の世界に帰すこと自体は大前提)

【松野一松@おそ松さん】
[状態] 自暴自棄
[令呪] なし
[装備] 松パーカー(赤)、猫数匹(一緒にいる)
[道具] 一条蛍に関する資料の写し、財布、猫じゃらし、救急道具、着替え、にぼし、エロ本(全て荷物袋の中)
[所持金] そう多くは無い(飲み代やレンタル彼女を賄える程度)
[思考・状況]
基本行動方針:???
1:???
※フラッグコーポレーションから『一条蛍の身辺調査』の依頼を受けましたが、依頼人については『ハタ坊の知人』としか知りません
※果たしていつ頃から起きていたのか(部屋に運ばれた直後から起きていたのか、望月が電話をかけている間か、あるいはたった今起きたところか)は、後続の書き手さんに任せます。

【望月@艦隊これくしょん】
[状態] 健康、強い決意、行動に対する強化(『好きにしていい』という令呪3画分)
[装備] 『61cm三連装魚雷』
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:頑張る
0:望月、抜錨
1:鈴とランサーに協力しつつ、一松を守る
2:一松を生還させてあげたい
※フラッグコーポレーションに脅迫電話をかけました






 かくして開幕のベルは鳴る。
 これより先は一日目を締めくくる大決戦にして空前絶後の魔大戦。K市海岸線付近は修羅の巷と化すだろう。

 それを観客席から観覧するは科学の王、魔女、電脳の魔法少女の三人。
 傍らに世界線変動率観測機器(ダイバージェンス・メーター)を設置し、事の成り行きを観測していた。




 そして、“そいつら”の存在を感知できる救世主とそのマスターはというと。


「怪物か」
「正確には怪獣だな。よもや21世紀ともなれば銀幕から本物が飛び出すとは」
「茶化すな。お前はアレの正体を理解しているのだろう」
「さしずめ星に適応とした外来種。いや、適応しそこなったというべきだろうな」


 人間に滅ぼされたのは不幸な偶然であって、本来ならば土や水などと融合するはずだった異星の獣だ。
 ある種、この世界における真祖と同じく地球に適応できればそれなりの星獣になりえただろう。

 悲しいかな、ヘドラはそうなり得なかった。
 人類が動物と違い、自然を鏖殺することすら可能な文明を持つ以上、自然に適さぬ廃棄物も多い。
 ヘドラが融合してしまったのもそれらの一つ。


 しかし、この世界に限ったことではないだろう。
 人間は生きていれば廃棄物を吐き出す生物だ。
 特に文明が進めば進むほど多種多様に変容する。
 仮に二コラ・テスラのいた星でも同じように煤煙や穢れ切った海と融合して公害怪獣となる可能性が高い。


「戦うのか」
「無論だ。それが若人の輝きを奪うものであれば私は奴と戦おう」


 ヘドラは文明の被害者である。だが、既に奴は人に害なす獣である。
 世界に怨嗟と憎悪を吐き散らしながら世界を呪う闇の落とし子である。
 若人の輝きが文明の闇に食われるのを見過ごせるはずもない。


「来い。超電磁形態」


ニコラ・テスラ@黄雷のガクトゥーン】
[状態] 健康、超電磁形態
[令呪] 残り三画
[装備]
[道具]
[所持金] 物凄い大金持ち
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争の打倒。
0:輝きを守る
1:昼間は調査に時間を当てる。戦闘行為は夜間に行いたいが、急を要するならばその限りではない。
2:アン・メアリーの主従に対しての対処は急を要さないと判断
3:討伐令のアサシン、二騎のバーサーカー(ヒューナル、アカネ)には強い警戒。
[備考]
K市においては進歩的投資家「ミスター・シャイニー」のロールが割り振られています。しかし数週間前から投資家としての活動は一切休止しています。
個人で電光機関を一基入手しています。その特性についてあらかた把握しました。
調査対象として考えているのは御目方教、ミスターフラッグ、『ヒムラー』、討伐令のアサシン、海洋周辺の異常事態、『御伽の城』があります。どこに行くかは後続の書き手に任せます。
ライダー(アン・ボニー&メアリー・リード)の真名を知りました。
ヘドラ討伐令の内容を、ファルから聞きました。

【セイヴァー(柊四四八)@相州戦神館學園八命陣】
[状態] 疲労(少)
[装備] 日本刀型の雷電兵装(テスラ謹製)、スーツ姿
[道具] 竹刀袋
[所持金] マスターに依拠
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争の破壊を目指す。
1:基本的にはマスターに従う。
2:討伐令のアサシンには強い警戒。次は倒す。
[備考]
一日目早朝の段階で御目方教の禁魔法律家二名と遭遇、これを打ち倒しました。
ライダー(アン・ボニー&メアリー・リード)の真名を知りました。

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最終更新:2017年04月23日 01:53