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  • サハラの町・人里一覧

ここだけ異能のある世界ウィキ

サハラの町・人里一覧

最終更新:2025年08月03日 00:53

kyoryumaster

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サハラの各フィールドに存在する街をご紹介!!!

ノーマルフィールド


ラーダラーガ・スパイダー・ネスト 〜蜘蛛機人都市〜

+ ...
荒涼たるサハラの地平を、鉄と歯車の巨影が悠然と歩む。
それが《蜘蛛機人ラーダラーガ》
その背中と巨大な胴体内部に築かれた移動都市が スパイダー・ネスト である。

街の景観は、まさにスチームパンクの粋。
煉瓦の塔、無数の歯車、脈動するパイプ群、轟くピストン。
湿った鉄とオイルの匂いが街全体を覆い、人々は蒸気と火花の中で日々を営む。
都市そのものが蜘蛛機人の動力に依存しており、巨大な脚の一歩ごとに都市の内部は振動し、ギシギシと鉄骨が軋む。

街への出入り

蜘蛛機人は常に移動し続けるため、地上から街へたどり着くのは困難を極める。
空を飛べる者だけが自由に都市へ出入りできる特権を持つ。
それ以外の者は、蜘蛛機人の超巨大な脚にしがみつき、金属の外殻をよじ登るしか道はない。
それは灼熱の金属、突如噴き出す蒸気、高速で動く歯車、そして滑り落ちれば即死の高さという過酷な試練だ。

だが最近、煙幕玉を上に撃てば回収するサービスを行っているらしい。

名物・名産

蜘蛛焼き(スパイダー・グリル)
蜘蛛機人の心臓部で生み出される超高熱を利用した焼肉。
肉はサハラの怪物や巨大昆虫の肉が使われ、強烈な香ばしさと金属の微かな風味がクセになる。

高熱蒸気風呂(スチーム・サウナ)
蜘蛛機人内部を巡る蒸気の一部を浴場に導いた名物風呂。
水分が貴重な砂漠で、極上の贅沢とされる。だが高熱すぎて、慣れない者は失神することもしばしば。

スチームエール
熱交換器を使い、蒸気で醸造する独自の発泡酒。喉越しが鋭く、技師や登攀者の疲労回復に人気。


支配者『銀翼機人』


かつて封印戦争を生き残った始祖の機人の一人。



文化・風俗

ギアフェス
毎年開催される機械職人たちの祭典。自作の小型機械や装飾品を競い合う。優勝者は鋼翼機人から直接祝福を賜る。

登攀儀式(クライム・テスト)
成人の証として蜘蛛機人の脚を一定高度まで登る試練。
成功すれば市民権と市内自由通行権が得られる。

蜘蛛語り
古老が語る怪談や過去の経験を皆で聞く。

夜間灯火
街の全パイプから吹き出す蒸気に灯火を映し出す夜景は、旅人の憧れ。蜃気楼のように揺れる赤銅色の光が砂漠の闇に浮かび上がる。


タカフテ・ランド 〜クソみてぇな都市〜

+ ...
サハラの片隅にそびえる巨大スラム都市、それが タカフテ・ランド。
そこはまさに 混沌の坩堝。
殺人、強盗、拷問、詐欺、薬物売買、臓器売買、臨時死体処理サービスに人身取引──あらゆる犯罪が息をするように繰り広げられる街。
支配者は数知れず。
利権を巡る血で血を洗う抗争はとどまることを知らず、もはやこの都市は「戦国時代」に突入していると言われる。

銃声は挨拶。
ドスの切っ先は握手の代わり。
路地裏ではチンピラ同士が拳で語り合い、表通りでは戦車の主砲が咆哮を上げる。
どこもかしこも鉄と硝煙の匂いで満ちており、生きるだけで「タフさ」が試される。

格闘技文化

この都市の誇りは暴力であり、その象徴が格闘技だ。
特に二大流派が猛威を振るう:

壊神陰流(かいしんかげりゅう)
 人体の急所を正確無比に破壊する暗殺拳。達人クラスともなると一撃で機人すら沈める。

機甲神拳(きこうしんけん)
 機械仕掛けの義肢やインプラントを駆使する、もはや武道なのか重機戦なのか分からない流派。
 都市の鉄屑市場には機甲神拳用のカスタムパーツ専門店が軒を連ねる。


四大勢力

タカフテ・ランドを血と暴力で染め上げるのは、以下の 四大勢力 だ。

スペッテン・ウルフ
砂漠一番の荒くれ集団。砂漠戦車隊を率い、武装キャラバンを襲撃しまくる。スローガンは「奪え、殺れ、生き残れ」。

テルティウス
外部企業。武器取引、違法実験、サイバーウェア販売で巨利をむさぼる。街を「ビジネスチャンスの宝庫」と公言し、冷酷に介入してくる。

マヌス・デイ
自警団を名乗るが実態は街の独立治安勢力。悪を討つためなら市民の犠牲も厭わず、しばしば勢力同士の殺戮を正義の名で正当化する。

タフティクス
この街で「タフ」に生き抜く人々の集合体。無所属の傭兵、裏社会のブローカー、格闘家たちが寄り合って作る流動的組織。街の「空気」とも言われ、どの勢力とも敵にも味方にもなり得る。


カオスな日常

普通にヤクザもチンピラもマフィアもいて、
チャカ(銃)でのドンパチ、ドスでのブスり合い、戦車同士の撃ち合いは日常茶飯事。
NREという都市の周辺を徘徊する生体兵器。
外部企業が製造した劣化機人が暴走し、「見かけた生命体は全て敵」と判定して無差別に襲いかかる地獄絵図。
さらに最近、街はダイドベーダーの汚染爆弾を食らい、放射能と未知の生物変異で被害拡大中。
汚染地帯は夜に青白く光り、奇怪な生物の鳴き声が響く。


文化・風俗

デス・カーニバル
 勢力同士の代理戦争をショー化した大イベント。客は賭け金を投じ、戦士たちの死闘を観戦する。

デスパブ
 戦いで死んだ人間を即座に解体し、臓器を売る闇バー。奥のカウンターには「人体部品表」が貼ってある。

タフメシ
この街で生き抜く者が食うのは「タフメシ」と呼ばれるクソ不味くて見てくれが悪いが栄養だけはある飯。



タカフテ・ランドは、砂漠の真ん中に咲いた悪徳と暴力の黒い花。
だが人々はこうも言う。
「ここほど生きてる実感が湧く街はねぇ」と。

太陽の馬車(ソル・チャリオット)〜最速移動都市〜

+ ...
サハラに君臨する最速移動都市 太陽の馬車(ソル・チャリオット)。
直径 24km、全高 3km。
総人口約20万人を飲み込むその巨体は、都市というよりもまさに浮遊する大陸。
都市の下部を覆う巨大反重力推進盤が空を支え、広大な太陽帆が大気を切り裂きながら進む。

都市の動力源は、サハラが誇る至高のエネルギー変換炉 マグマロス。
太陽光や砂海の熱流を吸収し、常識外れの高効率で膨大な出力を生み出す。
その膨大なエネルギーによって、太陽の馬車は驚異的な高速移動を可能にしている。

さらに都市は、メガトン級固定砲台アビスカウンターを搭載。
その砲口は、都市防衛を超えた戦略兵器としても機能し、都市全体を移動要塞として成立させている。


政府・統治機構

太陽の馬車の統治は、ソル・シンジケート と呼ばれる連邦型政府組織が握っている。
強力な軍事力を背景に、精緻な行政と高度情報管理体制を整え、都市内の膨大な人々を支配している。

ソル・ハイコート(太陽最高評議会)

都市の最高意思決定機関。議席は9席で構成され、全ての国家戦略・都市方針がここで決まる。議員たちは常に豪奢な金光のローブを身に纏う。

エネルギー省マグマロス庁

マグマロスを管轄する超重要機関。極秘の技術資料を守り、ジェネレーターの安定稼働を監視する技術者たちは都市のVIPとされる。

防衛省アビスセクター

都市防衛軍を統括。アビスカウンターの運用許可は、アビスセクターの長官にしか出せない。

ソル・ポリス

都市警察組織。浮遊監視機やAI搭載型捜査ユニットを駆使して、犯罪やスパイ活動を徹底的に監視。


巨大モニュメント

太陽の馬車は文化的にもサハラの他の都市を圧倒する存在。都市には象徴となる巨大モニュメントがそびえている

ソル・オベリスク
都市中央に屹立する高さ80mの黄金の尖塔。表面には古代砂漠文明の紋様と、現代の回路パターンが絡み合うように刻まれている。
上部には太陽帆制御中枢があり、都市の動力を制御するまさに「都市の心臓」。

光の輪廻門(ルーメン・カデナ)
ソル・オベリスクを取り囲む直径3kmの巨大なリング状構造物。都市の信仰の象徴であり、夜になると数百万の光子LEDが流星のように輝き、都市民の祈りの場となる。

アビス・ウォール
都市下部を覆う巨大装甲壁。外壁には機械彫刻による「砂漠の守護者」たちの浮彫が彫られており、近づく敵に圧倒的な威圧感を放つ。

都市の風景と文化

都市内には超高層居住区、人工オアシス、空中庭園が広がり、まるで空飛ぶ楽園のような光景を見せる。
マグマロスの熱で作る「太陽鍋」は都市名物。超高温の蒸気を使った豪快な調理で知られる。
都市民は太陽紋章の入った衣装を纏うのが誇り。政庁関係者や技師たちは金属繊維で織られた光沢の衣装を好む。



砂覇烈盟の本部。



無限龍級砦

+ ...

概要

種別:固定要塞都市
所在地:サハラ砂漠中央域
移動能力:なし
人口:不明(推定十数万人規模)
主要構造物:煙突群、パイプ群、鋼鉄積層居住区、増設工区
別名:生きた不夜城

無限龍級砦は、都市防衛と居住機能を兼ね備えた要塞型都市である。建造当初の規模は不明だが、幾度もの増設と改修を経て肥大化し続けており、正確な全容を把握する者はいない。
都市名の「無限龍級」は、増設を繰り返す様がまるで龍が無限に身を伸ばす様を思わせることに由来する。

特徴

増設と再生
無限龍級砦の最大の特徴は「増設を超えた増設」である。
外敵の襲撃によって部分的に破壊されるたび、住民や技師団は即座に修復と増設工事を行う。このサイクルが数百年単位で繰り返され、都市は本来の設計を大幅に逸脱した構造へと成長した。

破壊と再生:砦における最も自然な営みとされ、破壊は単なる災厄ではなく次の進化の契機と捉えられる。
層状構造:古い層の上に新たな鉄骨や鉄板が積み上げられ、都市は層状に肥大化している。

建築様式

砦の外観は無数の鉄パイプ、鉄板、補強リブ、鋼製の張り出し構造で覆われており、都市全体がまるで金属の巨大生物のような威容を放つ。
煙突群:砦の各所に林立する幾千本もの煙突から、昼夜を問わず煙が噴き上がる。
迷路状通路:増設の連続により通路や居住区は複雑に入り組み、住民でさえ通い慣れぬ場所が数多い。
照明設備:夜でも灯火が絶えず、鋼の壁面を揺らめく光が照らすことから「不夜城」と呼ばれる。



防衛

砂漠地帯に生息する★×5以上の巨大生物や敵対勢力による襲撃を日常的に受けており、砦は常時戦闘態勢にある。

迎撃砲塔:鉄製バルコニーや塔に無数の火砲や機関砲が設置されている。
防衛隊:常駐する戦闘集団「鋼鉄旅団」が都市の防衛を担う。
自動防衛網:各所に設置された機械兵器や自動砲台が侵入者を排除する。


生活

居住区:居住空間は狭く、鉄の壁に囲まれた部屋が無数に連なる。住民は鉄の音と振動の中で生活を営む。
空気環境:排煙と粉塵により空気は劣悪だが、住民は慣れており外部からの訪問者には過酷とされる。
産業:砦内部には鋳造所、機械修理工場、増設用パーツ製造区画が存在し、増設と修理の産業が経済の中心。


伝承・噂

無限龍級砦の最深部には、増設を繰り返すうちに取り込まれた古代の遺跡が眠っているとの噂がある。
誰も到達したことのない「最古層」が存在すると言われているが、真偽は不明。
砦そのものが意思を持ち、増設を望んでいるという都市伝説も語られる。



焼肉の里《カグラヒビ》

+ ...

概要

焼肉の里《カグラヒビ》は、肉を焼く文化を生活の中心に据えており、宗教、政治、教育、経済のすべてが「焼肉」を核として成立している。

地理・立地

  • 標高1,200mの高地に位置し、年間を通じて冷涼な気候
  • 周囲は香草が群生する「香煙林」に囲まれる
  • 清流「油霧川」が流れ、調理や保存に活用されている

人々と文化

  • 住民は「焼民(やきたみ)」と呼ばれる独自の氏族文化を持つ
  • 各家庭には専用の焼炉が設けられており、炉の構造により家格が定められる
  • 成人の通過儀礼には、肉を焼いて皆に振る舞う「炎呑の宴」がある

社会制度

  • 統治者は「焼主(やきぬし)」と呼ばれ、儀礼を通じて選ばれる
  • 評議は肉を焼きながら行われ、焼き加減によって賛否を表す
  • 貨幣制度は存在せず、「肉券」と呼ばれる加工肉を単位とした物品交換が主流

建築と外観

  • 建物は耐煙性を重視した木造平屋で、すべての家屋に開放式焼炉が組み込まれている
  • 屋根材には燻し杉板を使用し、全体的に燻煙による黒色を帯びている
  • 街道沿いには「肉塚」と呼ばれる石碑が点在し、供養と衛生の意味を持つ

信仰と儀式

  • 炉信仰対象とし、火と肉に関連する儀式を重視する
  • 儀礼には特製の「黒炎炭」が使用され、宗教的な正統性が付与される
  • 定期的に開催される「香煙の舞」では、焼肉を供物として祭祀が行われる

特産と料理

  • 名産動物
天火牛:高地育成に適応した黒毛牛。赤身と脂のバランスが良い
香猪:香草を餌とする野生種。香りが強く脂に甘みがある
山翡翠鶏:皮膚に青緑の光沢を持つ地鶏種

  • 付け合わせおよび調味料:
薬葉五種:山椒葉、赤茎ミント、白辛草、石榴皮、灰蘇
五種の塩:火山塩、灰塩、竹炭塩、凍結塩、神前塩

防衛と技術

  • 警戒設備として「炭煙地雷」が設置され、発煙によって侵入者を察知する
  • 武器は「炉槌」や「炭杭」など、調理と戦闘の両用型が主流
  • 防衛部隊「喰の衛士」は調理技術と戦術行動を併せ持つ特殊職である

備考

  • 来訪者は「一切れの誓い」によって、儀礼的な無害証明を受ける
  • 焼き加減に関する忌避表現が存在し、「生焼け供儀」は禁忌とされる
  • 地域外との交流は限定的であり、焼文化の純粋性が保持されている


焼き魚の山

+ ...

概要

焼き魚の山は、焼き魚という食文化を極め、至高のものとして崇めることで知られる山里である。自然豊かな環境の中で、多種多様な魚が漁獲され、伝統的な焼き方によって風味豊かに調理されている。

地理

山間部に位置し、清流が流れる環境に恵まれている。周囲は深い森林に囲まれており、四季折々の自然の恵みが食文化に大きな影響を与えている。

歴史

古くから焼き魚が生活の中心であり、先祖代々伝わる秘伝の焼き方や味付けが受け継がれている。地域住民は焼き魚の完成度を高めるため、様々な工夫と試行錯誤を重ねてきた。

文化

焼き魚は単なる食事ではなく、山里の象徴として崇拝の対象でもある。定期的に焼き魚の祭典が開催され、住民同士で技術の披露や味の競い合いが行われる。

食材と調理法

山里で捕れる新鮮な魚介類を用い、薪や炭火を使った伝統的な焼き技術で調理される。焼き加減や味付けには細かなこだわりがあり、独特の風味と食感が特徴。

観光

焼き魚の山はグルメツーリズムの名所としても知られ、訪れる人々は地元の焼き魚を味わいながら、豊かな自然と文化を体験することができる。



グラバリ・カン〜砂漠の夜に輝く要塞都市〜

+ ...

概要

砂の海に浮かぶ幻想の光、それが未来都市《グラバリ・カン》。
砂嵐の吹きすさぶ荒野の中、ただ一つネオンが瞬く不夜の街。
この都市は獣の襲来を防ぐための巨大壁型ビル《リム・ウォール》に囲まれ、その外周からは昼夜を問わず獣避け花火《ビーストフレア》が打ち上げられ続けている。
内部は極めて高度に整備され、あらゆる施設が未来的に統合されており、ネオンと電子の奔流が砂漠の闇にまばゆいコントラストを描く。

外観と構造

グラバリ・カンは直径2kmを超える円形要塞都市。
  • 周囲を囲むのは超高層の壁型ビル《リム・ウォール》。外壁には多層式の住居、監視塔、対獣兵装が組み込まれている。
  • 都市中央部には垂直にそびえる巨大構造物《コア・タワー》が建ち、都市のエネルギー制御と天候操作、情報統制を担う。
  • 街路は立体交差とホログラム街頭が混在し、上空には自動走行ドローンの航路が網のように張り巡らされている。

防衛システム

  • ビーストフレア(獣避け花火)
砂漠を徘徊する“音に敏感な獣”に対して、爆音と閃光で威嚇・誘導する高高度式花火。
都市外縁から断続的に打ち上げられ、常に夜空に人工的な雷光を作り出している。
花火には特殊な匂い分子も含まれており、空気ごと「人間の痕跡」を隠蔽する。

  • リム・ウォール《第九層》
リム・ウォールの9層目に設置されたビースト迎撃層。回転式レーザー砲台、熱線網、電磁カタパルトなどが密集しており、接近する獣を自動で感知・排除する。

  • ヴァーチャル迷彩
都市全体がカモフラージュ電波を放射し、視覚・嗅覚・音響をずらすことで「獣にとって存在しない場所」として処理される。

内部施設

  • ネオンメガ街区《D-LUX回廊》
飲食、遊興、仮想現実、ナノ医療、カジノ、快楽装置まであらゆるサービスが一晩で体験できる複合歓楽地帯。
ホログラムガールが空に踊り、ビル壁面には24時間アニメーション広告が映し出される。

  • 雲上温室《クラウド・グリーン》
都市上層に浮かぶ気圧式空中温室。水資源の95%がここで循環し、空中農園として果実・野菜・薬草が生産されている。
栽培中の植物には「獣忌避性」の香気を持つものも多く、間接的に都市防衛にも貢献。

  • ドーム・アリーナ《砂闘場》
獣と戦うための訓練施設にして、実戦型エンタメ競技場。
改造装備を身にまとった戦士たちが観衆の喝采の中で、実戦形式の模擬戦を繰り広げる。

  • 再生医療区画《メディ・スパイン》
神経再構築、義肢統合、細胞蘇生などの未来医療が施される。
都市住民は全員が遺伝子IDを持ち、この施設で定期的に“体調と敵対能力”を管理されている。

名物・名産

  • 砂糖火花菓(スパーク・スイート)
ネオン色に発光する砂糖菓子。口の中でパチパチと爆ぜる食感と、体温で変化する味が特徴。夜の散策者に人気。

  • ソニックラーメン
振動スープと名高い高周波加熱麺料理。麺に内蔵されたナノ素子が食感を増幅し、食べる者の鼓膜まで震わせる。

  • サンド・モヒート
高温乾燥地で育てたミントと、砂銀氷で冷やした電解リキュールを合わせたカクテル。
都市のバーで最も注文される一杯。


スペッテンハイウェイ 〜暴走族の楽園たる、疾走する都市〜

+ ...

概要

砂漠の地平を貫く一本の巨大高速道路──それが《スペッテンハイウェイ》。
ただの道路ではない。ここは、都市であり、戦場であり、そして暴走族たちの理想郷。
幅90メートル、全長は地下に突入するため不明とも言われる動く高速路。
その上では車両都市が編成され、商業、整備、居住、戦闘がすべて走行しながら行われている。
法律は存在せず、ルールは速さと火力、そして名声で語られる。
止まれば沈む。走り続けることでのみ「生」を保証される街――それがスペッテンハイウェイだ。

構造と景観

中央には「黒鉄軌道」と呼ばれる巨大ベルトコンベア式の移動路。これが全都市を動かしている。
両脇には車両型店舗、整備ドック、拡張ガレージ、簡易住宅が連結され、蛇のようにうねりながら疾走。
街灯はネオンと排熱灯の複合式で、夜は光の龍のように砂漠を駆け抜ける。
全域にスピーカーがあり、DJたちの爆音放送が街を支配する。

防衛と戦闘

スペッテンハイウェイは常に敵性車両や獣、スカベンジャー集団に狙われている。
各車両は自衛火器を搭載しており、追跡砲・火炎鋸・音波槍などが標準装備。
暴走族たちは時に「集団バトル」として敵勢力との交戦を楽しむ。
都市を統括する存在はいないが、いくつかの有力暴走族が「一時的な秩序」を保っている。

主なエリア

タービン・ベイ:巨大エンジンを修理・強化する動く整備基地。
フレイムモール:疾走する商業施設群。武器・薬品・違法カスタムパーツなどが販売されている。
デッドミートゾーン:違反者や弱者が捨てられる廃車場。再起か爆散か、生存は自己責任。
パレードラン:特定の時間に開催される名誉暴走行進。最速の車両は「公道王」と呼ばれる。

文化と暴走族たち

スペッテンハイウェイに生きる者は全員がマシンを持つ者=生きる者と見なされる。
暴走族たちはレッダー(Redders)と呼ばれ、車体装飾と走行スタイルで階級が決まる。
名のある車両には《魂名(ソウルネーム)》が与えられ、無線で語る際は人間の名前のように呼ばれる。
喧嘩とレースが日常。血を流し、火を噴く行為は「都市の鼓動」として歓迎される。

名物・名産

  • 焼きナトリウム塩犬(ブレイズ・ホットドッグ)
走行中の排熱炉で焼いたホットドッグ。地獄のような辛さが特徴で、完食できると「レッダー認定」を受ける。
  • オイルシェイク
ミルクと潤滑油を混ぜて飲む暴走族特有のドリンク。身体に悪いがクセになる味。炭酸入りは《ハイウェイ・バースト》と呼ばれる。
  • チェーンスープ
金属片入りの煮込み料理。実際には食べずに観賞することで勇気を示す。食べると「チェーン喰い」として一目置かれるが、命を落とすことも。

伝説と憧れ

スペッテンハイウェイの果てには《空転の王座(ザ・スリップスロウン)》が存在し、
すべての走者が「最後の走り」を挑む場所とされる。





結晶菌塔街《ラキラクト》 〜バクテリアが光る結晶を生む街〜

+ ...

概要

地下と水と菌が支配する都市、《ラキラクト》。
ここでは、特殊な結晶生成菌《ミクラ・ラクトス》が繁殖し、
その菌が産生する蛍光結晶体《ラクトジェム》が、主要なエネルギー資源かつ貨幣価値を持つ「結晶通貨」となっている。
都市全体が菌類の成長を促進するために設計されており、冷たく湿った空気と、柔らかな発光に満ちた幻想的な空間が広がる。

構造と風景

街の中心には、巨大な菌塔《クリスタリオン》がそびえる。
この塔はバクテリアの培養槽を兼ねており、内部は常に結晶菌の光で満たされている。
塔から外へと延びる管道ネットワークによって、都市の各地に栄養液・空調・菌流が運ばれる。建築物は主に透明鉱石と水晶骨材で構成され、街は夜も昼も淡い青白い光で照らされる。
住民は「結晶菌採取者(クリスタリスト)」や「菌槽管理者」「培養設計士」など専門職に就いており、
衣服も菌糸繊維で編まれた光沢あるローブが主流。

結晶体エネルギー:ラクトジェム

ラクトジェムはバクテリアが代謝の副産物として生み出す結晶状構造体。
色は青白、紫、または透明金属光沢。
小指大のサイズで、熱・光・電力に変換可能な高効率エネルギー源。
ラクトジェムは「通貨」としても流通しており、採取・精製・加工によって価値が変わる。
評価単位はミリラクト(mLct)。
未精製の結晶は不安定なため、変異発光や菌漏れ事故を引き起こすことがある。

生活と文化

市民は自宅内にも「家庭菌槽」を持ち、個人用のラクトジェムを生産して生活費に充てる。
子どもたちは「菌遊び」として発光するスライム状菌体を育て、名前をつけて愛でる。
結婚式では、2人の菌槽を融合させ、光の結晶が「安定共生」すれば祝福とされる。

危険と禁忌

過去には、違法な菌交配により暴走結晶核《デスラクト》が発生し、街区一つを消滅させた例がある。
外部の菌類を無断で持ち込むことは、重犯罪とされている。
最下層に位置する原菌層《ルーツ》は立入禁止区域。そこでは意志を持つ菌核が目撃されたという噂も。

主な施設

結晶銀行《ラクトバンク》:ラクトジェムを預かり、エネルギーに変換・送信する施設。預金者には「光債」が発行される。
菌塔学院:次世代の培養士や結晶芸術家を育成する機関。光で書く文字や音楽を教える「発光美術課」が人気。
沈菌浴場:微細なラクト菌が漂う温浴槽。身体を温めると同時に微弱な光で全身が美しく輝く。



ガンババ港街《ガンババ・ハーバー》 〜槍が貫く港の町〜

+ ...

概要

ガンババ港街は広大な海岸線に面した活気ある港町である。漁業と交易を主軸に栄え、大小さまざまな船が往来する海洋都市だ。
街の中心広場には巨大な槍が地面に深く突き刺さっており、その存在は町の象徴であり伝説の核となっている。
槍は長さ十数メートルにも及び、古びた金属製で表面には無数の刻印や錆が見られる。

地理と構造

港は天然の良港として知られ、防波堤や埠頭が整備されている。船の停泊施設や倉庫、船大工の工房が密集し、海風と塩の香りが街中に漂う。
中心の槍は広場のど真ん中にそびえ立ち、周囲は市場や酒場が並ぶ賑やかな区域。
槍の周囲には石畳が敷かれ、時折船乗りや住民が槍を拝み、触れる光景が見られる。

経済と生活

漁業が主な収入源であり、港には毎日新鮮な魚介類が水揚げされる。
交易は遠方からも多くの商船が訪れ、港街の活況を支えている。
酒場や食堂は漁師や船員の憩いの場であり、海の話や航海の情報が飛び交う。
槍にまつわる伝承や守護の儀式も根強く、市民生活に密接に関わっている。

伝説と象徴

巨大な槍はかつて海を割り、街を守った英雄の武具とされる。
その槍には不思議な力が宿ると信じられており、海難や敵襲を防ぐ護符の役割を果たすとされる。
年に一度、槍の前で盛大な祭りが開かれ、航海の安全と豊漁を祈願する。

防衛と環境

港町として外敵の侵入に備え、灯台の塔には見張り台が設置されている。
周囲の岩礁には簡易的な罠や障害物が配置され、不意の襲撃に備える。
自然環境は海洋生物の豊富な生息地であり、街の生活に恵みをもたらしている。




シラマ・オアシス村 〜砂漠の緑の泉〜

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概要

シラマ・オアシス村は広大な砂漠の中にぽつんと存在する緑豊かな集落である。貴重な水源である泉を中心に発展し、旅人や交易商が休息と物資の補給を求めて集まる場所となっている。
村は泉の恵みを受け、椰子の木や果樹が繁茂し、涼しい日陰と潤いある空気が漂う。

地理と環境

村は砂丘に囲まれた凹地に位置し、地下水が湧き出す泉が村の生命線。
泉の周辺には小さな畑が広がり、デーツやイチジクなどの果物、野菜が栽培されている。
乾燥した砂漠の中でオアシスの緑が際立ち、遠くからも目印となる。

経済と生活

村人は水の管理に長け、泉の水路や簡易な灌漑設備を整えている。
牧畜も盛んで、ラクダやヤギを飼育し、乳製品や肉を生産する。
交易は主要な収入源であり、オアシスで採れる果物や香辛料は近隣の砂漠地帯に重宝されている。
村には簡素な宿屋や休憩所があり、旅人の憩いの場となっている。

文化と風習

泉の水は村の宝として大切にされており、毎年水の恵みに感謝する祭りが催される。
祭りでは踊りや歌が披露され、遠方からも参加者が集まる。
砂漠の厳しい環境の中、互いに助け合う結びつきが強く、村人たちは穏やかで親しみやすい。


バルバル・ガンガーバ

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概要

種別:亜自立機動型都市
移動方式:蒸気駆動式多脚機構および履帯システム
動力源:高圧蒸気機関+補助用蓄電機構
全長:2.8km
全高:700m(展開時)
人口:推定18,000人

特徴

蒸気駆動
都市内部の巨大ボイラー群で発生させた高圧蒸気を利用し、多脚を動かすピストン、歯車群、昇降機などあらゆる機構が稼働する。
都市各所から白煙が噴き上がり、周囲に熱風を巻き起こす。
煙突の数は1,200基を超えるとされ、夜は赤々と灯火に照らされる。

亜自立機構

バルバル・ガンガーバは高度な制御AI「ガンガー・ノード」を搭載し、自律的に進路調整、環境分析、軽度な修繕作業まで行う。
ただし複雑な航路選択、燃料補給、敵対勢力への対応などは必ず人間の指示が必要。
定期的な手動メンテナンスが都市存続の鍵を握る。

構造

上層区画
  • 指令塔「スチーム・スパイラル」
都市中枢。巨大歯車が組み合わさる制御室で、AIと人間の共同指揮が行われる。

  • 観測デッキ
360度パノラマの鋼鉄製テラス。砂嵐を監視するための重要拠点。

中層区画
  • 居住ブロック
鉄骨と鋼板で組まれた細長い居住空間。常に微振動と金属音が鳴り響く。

  • 市場「バルガン・バザール」
蒸気鍋金属工芸、スパイスが人気。都市民の社交場でもある。

下層区画
  • 機関室「マグマ・キルン」
都市の心臓。巨大ピストンとフライホイールが絶え間なく稼働する。

  • 整備ヤード
脚部や履帯の修理が行われる。油と鉄粉の匂いが満ちる。


文化

都市民はゴーグル、革製エプロン、蒸気耐熱服を身につけることが多い。
「スチーム・ソング」と呼ばれる歯車の音を伴奏にした独自の歌が伝わる。
都市名物料理は「蒸気煮込み」。超高圧蒸気で食材を一気に調理する。

問題点
燃料と水の確保が最大の課題。補給を怠れば都市は即座に機能停止の危機に陥る。
機関部の老朽化が深刻化しており、未知のトラブルが頻発。
巨体ゆえに移動速度は速くなく、砂嵐に包まれると機動力が低下する。



ヘリオス・アーク

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概要

種別:天空飛行都市
移動方式:反重力機関+太陽帆推進
動力源:太陽光エネルギー、風力補助機構
全長:15km
全幅:8km(帆展開時 最大20km)
全高:2km
航行高度:5,000〜10,000m
人口:推定120,000人

特徴

反重力航行
中核にはサハラの技術力を詰め込んだ反重力ジェネレーターを搭載し、上空に静止または航行可能。
巨大な白銀の帆「ソル・ヴェイル」が太陽光を受けて推進力を生み出す。

構造

上層区画
  • 天空広場「セレスティア」
白い石畳と噴水、光を反射するドーム群が連なる市民憩いの場所。青空と雲海を見渡せる展望エリア。

  • 中央塔「オーロラ・スパイア」
都市中枢機関。管制室、エネルギー制御室、賢者議会が集う。

中層区画
  • 居住ブロック「ルミナス・テラス」
半球ドーム型の集合住宅群。透明素材の壁で日光を最大限に取り込む設計。

  • 市場「スカイバザール」
浮遊果実や天空魚など、空中でのみ採取できる特産品が並ぶ。


下層区画
  • 機関部「ソル・エンジンベイ」
反重力装置や帆制御装置を格納。巨大なタービンや発電機が並ぶ。

  • 防衛区画「ストラト・バルコニー」
外敵迎撃用の砲台、対空障壁展開装置を備える。

防衛

高度が高いため通常の地上兵器は届かないが、敵性飛行生命体(主にダイドベーダー)の襲撃に備え、多段式の防衛網を展開。
光学兵器「ソル・ブレイザー」、反重力弾射塔などを搭載。


文化

都市民は純白や銀、青を基調とした軽装を好む。
「光の祭典」と呼ばれる夜間イルミネーション行事が盛ん。
雲海を見下ろす「空中茶会」が貴族文化として根付く。





霧幻街

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霧幻街(むげんがい) は、サハラ砂漠の奥深くに存在すると噂される幻の町。
日中の強烈な陽光に揺らめく蜃気楼の中にのみ現れ、その位置も形も定かではない。砂漠を彷徨う者たちの間では「砂海の幻」と呼ばれている。

概要

種別:幻影都市・蜃気楼都市
所在地:不明(サハラ砂漠内とされる)
発見例:極めて稀
人口:不明
別名:砂海の幻、蜃楼の都

特徴

蜃気楼現象
霧幻街は砂漠の強烈な熱波により生じる蜃気楼の中に姿を現す。
遠くに白く輝く塔や楼閣、青い水面のような景観が揺らめくが、近づこうとすると消えてしまうことが多い。
出現位置は一定せず、同じ場所に二度現れる保証がない。
そのため、キャラバン系の都市の一種だとも。

都市の様相

幻影ながら目撃者の証言には共通する部分が多い。
街並み
黄金のアーチ、碧いタイル張りの広場、複雑に交差する路地。まるで千夜一夜の宮殿都市のようだという。
水の音
中央には透明な泉が湧き、涼しげな水音が絶えず響くという。
光の演出
建物の壁は真珠色に輝き、昼でも星屑のような光を散らす。

現実との関わり

商隊や探検家の間では、霧幻街を探し当てる者が現れるたびに金や人材が集まるが、帰還する者は稀。
最近では、ダイドベーダーの侵攻を逃れる避難先として真剣に探されている。

問題点

実在が証明されないため、探検は極めて危険。
蜃気楼に惑わされた者が命を落とす例が後を絶たない。
また都市の存在を巡り詐欺事件が多発。



ゼルノファ村

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ゼルノファ村 は、サハラ砂漠の奥地に存在する、極めて特異な文化を持つ小村落。
村では訪れる者すべてに 「のじゃ口調」 を強制する独自の掟があり、その奇妙さで知られている。
また、村は希少な特産品 黄金サハラブドウ の産地としても名高い。

概要

種別:文化特異村
所在地:サハラ砂漠西部オアシス群の一角
人口:およそ320人
特産品:黄金サハラブドウ
別名:のじゃ村、黄金語りの里


のじゃ口調の掟

掟内容
村の領域に入った瞬間から、言葉遣いを 「〜のじゃ」「〜であるか」 に切り替えねばならぬのじゃ。
普通の口調で話すと、村民から咎められ「のじゃ懺悔堂」に送られる。
悪質な違反者には「のじゃ修練会」で朝から晩まで訓練が課せられる。

村人の様子

村民全員が徹底してのじゃ口調。
子どもから老人まで、「わらわ」「そなた」など古風な言い回しを使う。
村長「ギゼル・ナファ翁」は最ものじゃ口調が華麗であり、村民の憧れ。

観光と外来者

黄金サハラブドウ目当ての商人や観光客が訪れるが、強制される「のじゃ口調」にしばしば困惑する。
村内には「のじゃ言葉指南所」があり、短期集中のじゃ講座が開かれる。
村を出る際には「のじゃ検定合格証」が発行されることも。



+ 螺旋機人の手記
バカじゃねーーの?
【やけに怒りに満ち溢れた筆記跡だ】




ブルポラド競走都市《ザラミール》

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概要

ザラミールは広大な砂漠のただ中に築かれたブルポラドのレースで名高い都市である。
砂と風に包まれたこの街は、ブルポラド競走を中心に繁栄し、競技場や観覧席が街の賑わいを創出している。
市の中央には壮麗な宮殿がそびえ、統治者や有力者の居城として威厳を放つ。
この宮殿は伝統的な砂漠建築と装飾が融合した美しい造形で、遠くからでもその姿が一目でわかる。

地理と構造

ザラミールは人工の運河網によって砂漠の乾きを和らげている。
人口運河は街の東西を結び、水運による物資輸送や街の冷却機能を担う。
街路は砂に埋もれないよう石畳が敷かれ、広場や市場がブルポラドの競走路の周辺に広がる。
住居は日差しを遮る厚い壁とアーチ型の屋根が特徴的で、宮殿周辺には豪華な庭園も整備されている。

経済と生活

ブルポラドの競走は街の主要な娯楽であり、地元民のみならず遠方からも観客が訪れる。
競走に関連する産業として、ブルポラドの調教師や飼育者、装備品の製造者が多く存在する。
市場では砂漠の特産品やレース関連の装飾品が取引され、観光と交易で街は活気づいている。
水の貴重さから運河沿いには緑地帯が点在し、街の憩いの場として利用されている。

防衛と文化

宮殿には衛兵が常駐し、街の治安維持に努めている。
競走は単なる娯楽に留まらず、社会的地位や名誉を決する重要な儀式としての側面も持つ。
街ではブルポラドのレースにちなんだ祭典が開催され、街全体が熱狂と歓声に包まれる。





カール・サッバ 〜風だけが通り抜ける砂の残響都市〜

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概要

カール・サッバは、果てしなく続く砂の海に埋もれるようにして存在する、寂れた砂漠の街である。
かつては交易路の要所として栄えたが、時代の流れとともに道は絶え、人々も去っていった。
いまや残るのは砂に半ば埋もれた建物と、沈黙に満ちた通り、そして風の音だけである。

構造と景観

建物は黄土色の煉瓦や石で作られており、多くは崩れかけ、屋根の一部が砂に沈んでいる。
中央の広場には壊れた噴水があり、水はとうに涸れているが、周囲の石畳には風に削られた模様が残っている。
街の外れにはかつての見張り塔が立っているが、今は誰もその上に登らない。
街全体がゆっくりと砂に飲み込まれつつあり、建物の輪郭すら曖昧になり始めている。

生活と人影

今なお残る住人はわずかであり、主に井戸を守る老人や、通りすがりの旅人を迎える商人の末裔など。
彼らはかつての栄光を語るでもなく、ただ静かに日々を過ごしている。
物売りの声もなく、笑い声も聞こえず、時折吹く砂嵐の音が街を揺らすのみ。

名残と風習

朽ちた神殿や石碑には、この地がかつて多くの民でにぎわっていたことを示す刻印が残る。
古い市場跡には、今も風が吹くと細かい鈴の音がかすかに鳴るとされ、「砂の声」と呼ばれている。
年に一度だけ、どこからともなく旅の商人たちが集まり、短い夜の市場が開かれるという噂もある。



オカダヤ丘

エヴァデン

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楽園を謳う優しい風と美しい花が魅力的な都市
この都市では絶対的な管理の下、秩序が保たれておりそれが乱されることはない
反逆者は存在しない
狂気も病もない
夜も存在しない
恐れも怒りもない

都市は直径10kmの完全なる円形
白亜の合金壁に覆われており空も地も白く光る
その内部を照らすのは人工太陽エリオス
一切の陰りなく街を照らし続ける完全太陽
常に25度 湿度40% 完璧な風と香りが吹き渡る

エヴァデンの信条は白と丸
角は危険である
四角は暴力である
ゆえにあらゆる構造物は曲面で構成され 扉も窓も街灯も椅子もすべてが丸い

都市の中心にはシンボルであるラウンドスパイラルがそびえる
螺旋状の白塔が空へ向かって伸びており その内部には都市の中枢AIエヴァが存在する
エヴァは全市民の体調精神状態を秒単位で監視し 異常があれば即座に対処する
予防のための投薬は水や食事に含まれており 市民は自覚すらない

犯罪は統計上ゼロ
死因は老衰のみ
だが誰も歳を取らない
平均寿命は不明
なぜなら記録上の死亡者が存在しない

市民の表情は穏やかで 美しく 清潔である
全員が白い衣を纏い 同じ笑顔を浮かべ 同じ歩幅で歩く
希望を語り 平和を信じ 美しさを保つことを日課とする
感情は丸く滑らかに抑えられており 激しさはすでに除去された

都市への出入りは不可能
エヴァデンに入れるのは選ばれた者のみ
だが出た者は存在しない
記録上 過去にエヴァデンを去った者は誰もいない

なぜなら
完璧な秩序から離れる理由がないのだから


カザルデール農村 〜チーズと巨岩の村〜

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概要

カザルデールは豊かな牧草地に囲まれた小さな農村で、特にチーズの生産で知られている。伝統的な製法で作られるカザルデールチーズは濃厚な風味と滑らかな口当たりが特徴で、遠方からも買い求めに多くの客が訪れる。
村の近くには巨大な岩塊がそびえ、村のランドマークとして親しまれている。岩は村の守り神の象徴ともされ、農村の風景に独特の存在感を与えている。

地理と環境

村は緩やかな丘陵地帯に位置し、周囲は広大な牧草地と麦畑が広がる。
近くの巨大岩は高さ数十メートルに及び、風雨に浸食された表面は苔や小さな草木に覆われている。
この岩は古くからの集落の目印であり、遠くからでも容易に位置を知ることができる。

経済と生活

カザルデールの経済は主に酪農とチーズ製造に依存している。
農家は牛や羊を飼育し、新鮮な乳を使って多彩なチーズ製品を作り出す。
村にはいくつかのチーズ工房と直売所があり、地元の特産品として広く流通している。
住民は自然と調和した暮らしを送り、季節ごとの祭りでは収穫やチーズの出来栄えを祝う。

文化と風習

巨大岩の周辺では年に一度「巨岩祭り」が開催され、村人たちは収穫を感謝し、豊作と健康を祈願する。
祭りでは岩の周りにランタンを灯し、伝統的な音楽や踊りが披露される。
村の伝承には、岩がかつて村を襲う嵐から守ったという話も伝わっている。


シュラウガル大森林オアシス

バル=ゼガ村 〜シュラウガル大森林の懐に抱かれた木こりの集落〜

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概要

バル=ゼガ村は、巨大なオアシス泉と生い茂る古代樹木によって形成された《シュラウガル大森林》の内部にひっそりと築かれた、木こりと狩人の村である。
砂漠の熱波と乾きをこの森が吸い込み、抱え込み、変換することで独自の湿潤な生態圏が保たれており、木々は年中青々と繁り、エネミーすら逞しく育つ。
その中でバル=ゼガ村は、自然と共に生き、木を伐り、穀を育て、静かに繁栄している。

構造と景観

村の中心には水鏡のようなオアシス泉があり、その周囲を囲うように高床式の木造住居が並ぶ。
建物はすべて森の倒木や剪定木を利用して組まれ、樹液を利用した樹脂コーティングで雨と虫から守られている。
大きな木の幹の内部を刳り貫いた倉庫や、枝上に設置された見張り台もあり、森に溶け込むような立体構造が特徴。

住人と生活

村人の多くは木こり、薬草師、獣避けの調香師であり、エネミー対策と共生の知識に長けている。
特にゼルコルマの栽培と加工は村の最重要産業であり、独自に開発された耐湿穀倉や石灰処理釜が完備されている。
農と狩が混在した生活で、精霊を信じるわけではないが「倒した木に礼を言う」などの自然敬意の作法が日常に根付いている。

名物料理と特産品

ゼルコルマ・スープ
濃い金色をしたとろみあるポタージュ。熟したゼルコルマの実を石灰水で処理し、森の香草と一緒に煮込んだ逸品。栄養価と保存性が高く、村外からも買い求めに来る者が多い。冷やして飲んでも美味で、旅人に人気。

ゼル葉の包焼き
ゼルコルマの分厚い葉で魚や根菜を包み、地熱で蒸し焼きにした料理。葉が香りを閉じ込め、しっとりとした食感を生む。

ゼル繊維布
ゼルコルマの茎を乾かして繊維にした布地は、通気性と耐熱性に優れ、森の作業着に重宝されている。

危険と対策

森の外縁には猛獣型エネミーや、樹皮の中に潜む毒性甲殻生物《ウッドスナッチ》が生息しており、木を伐るにも複数人で行動しなければならない。
そのため村では鳴り斧と呼ばれる特殊な共鳴斧を使い、仲間に斬音で存在を知らせ合う仕組みがある。

霊倒監獄

灰壁村《グレイヴ・バルズ》 〜霊倒監獄を巡る商と欲望の発掘拠点〜

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概要

《グレイヴ・バルズ》は、かつて大陸中の罪人と亡者が送り込まれたとされる廃墟監獄霊倒監獄の入口付近に築かれた発掘拠点村である。
監獄が生き物のようにうねる迷宮へと変貌して以来、無数の冒険者、戦士、掘り子、賞金稼ぎたちがこの村に集まり、命を賭して監獄に挑んでいる。
だが彼らを迎えるのは勇気ではなく、商魂たくましい定住商人たちである。

構造と立地

村は監獄の崩壊した外壁の外側に位置し、廃鉄材や瓦礫を集めて作られた仮設建築がびっしりと並ぶ。
建物はほぼすべてが店舗か宿であり、住居という概念は極めて薄い。
監獄内で回収された鉄、骨、宝石、呪符などの「品物」を精製・加工する骨職工房や呪具蒸留所があり、実用品から縁起物までなんでも取り扱われている。

主な施設と商人文化

多段商台《ドレッドレーン》
監獄内で得られた奇妙なアイテムや生物素材、失踪者の遺品まで売買される巨大市場。物によっては「売ると祟られる」として夜間のみ取引される。

帰還者の宿《キリカエ屋》
監獄から命からがら戻った者たちのための宿。ベッドには必ず遺言記入用の羊皮紙と、名前を削るためのナイフが置かれている。

墓標印刷所
行方不明者の名前を印刷し、監獄の入り口に設置された「壁墓」に貼るための場所。貼られた名は一定時間で消えるといわれている。

村の文化

この村に住む者は、「一度監獄に入ったら、9割で死ぬ」という前提で生きている。
そのため再会しても名前ではなく、「出た回数」で呼び合うのが通例である(例:「三度目の男」「ゼロの女」など)。

監獄と村の関係

霊倒監獄の上層部は比較的安全とされ、探索者の多くはそこを繰り返し出入りしては小さな財を得ている。
だが中層から下は未踏域が多く、報酬も莫大だが帰還率は著しく低い。
村の商人たちは、死者や行方不明者の私物を平然と買い取り、それを他の冒険者へと売り出す。
「死人の品は幸運を招く」という迷信すら根付いており、それを信じて再び監獄へ向かう者も後を絶たない。


霊峰山脈

霊峰温都《サナト=ラア》 〜氷と火の交わる、霊峰の湯街〜

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概要

サナト=ラアは、「霊峰山脈」の峻険な中腹に築かれた、雪と霧に閉ざされた温泉都市である。
かつて軌道エレベーター計画の中継基地として建てられた機械遺構の一部を転用し、過酷な吹雪と氷雪の大地に温もりを求めた者たちが集まって築き上げた街である。
地熱と霊峰内部の火山活動がもたらす天然の熱水は、極寒の山脈における数少ない生命の拠り所であり、サナト=ラアの存在そのものを支えている。

構造と景観

街は崖沿いに築かれた層状構造で、断崖の岩肌に張りつくように家屋や浴場が並ぶ。
建物の多くは金属と溶岩岩でできており、外壁には機械遺構のパーツがそのまま流用されているものも多い。
通路には吹雪を防ぐための風除けドームが設置されており、内部にはランタンの光が灯り、霧と光が交錯する幻想的な風景が広がる。
街の中心には「主湯殿」と呼ばれる巨大な共同浴場があり、そこから温水が周囲へと引かれ、民家や施設に供給されている。

温泉と生活

温泉は高濃度の鉱物と地熱エネルギーを含み、療養・防寒・調理に至るまで、生活のほぼ全てが温泉に依存している。
成分により「金湯」「白霧湯」「爆裂泉」などと呼ばれる多様な泉質が存在し、療養のために遥か地上から登ってくる者も少なくない。
吹雪に包まれた外湯も存在し、マグマの熱と冷気のせめぎ合う中で、透明な湯気が星空に溶けていく様子はこの街の名物とされる。

文化と風習

湯に浸かる前に氷の香草を体に振りかける「清霊の儀」が伝統とされており、湯を穢すことなく山の霊に感謝を捧げる風習がある。
また、夜ごとに湯殿では古楽器と機械音の即興演奏が響き、氷と金属が奏でる不思議な音色が湯煙の中に広がる。
市民は湯煙を含んだ繊維で織られた「温気布」を常に身にまとい、体温を逃がさぬよう工夫して暮らしている。

安全と困難

街の外周には、霊峰特有の風獣や氷棘をまとう鉱獣が徘徊しており、巡回者や温泉守りの戦士たちが日々見回りを行っている。
時折、山の怒りとされる噴気と落雪が発生し、一部の通路や湯口が埋没することもあるが、すぐに再建される。
軌道エレベーターの残骸は立入禁止区域となっているが、夜な夜なそこへ湯煙が集まる光景は「亡霊の湯帰り」として語られている。

アバギリオアシス

ガッド 〜サハラで一番安全な都市〜

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概要

サハラ最大のオアシス《アバギリ》の中央、水面を埋め尽くすように浮かぶ巨大な水上都市、それがガッドである。
都市は真昼の陽光を反射する黄金のドームや、夜には深い青の光に輝く尖塔で彩られ、遠目には蜃気楼のように揺らめき、訪れる者に幻の都とさえ噂される。

支配者は謎多き存在、深壊機人(しんかいきじん)。
かつて砂海の底から現れたと伝わるこの機械生命体は、サハラの荒廃を嘆き、歓楽と富で人々を惹き寄せる街を築いたという。
深壊機人は人間の感情に強い興味を抱き、演劇や音楽、絢爛たる市(いち)をこよなく愛する。
その趣向が形となったのが、金箔と青ガラスの装飾がまばゆい 黄金劇場(オウゴンゲキジョウ)、そしてサハラ随一の規模を誇るブルーマーケットだ。

文化・風俗

黄金劇場
都市の中心にそびえ立つ巨大ドーム型劇場。砂漠の神話を題材にした舞台や、深壊機人が自ら作り上げる機械仕掛けの演出が人気。観客席には噴水で冷やした風が送られ、酷暑の中でも涼しく過ごせる。

ブルーマーケット
青いテントが波のように並ぶ巨大市場。水、香料、香辛料、機械部品、そしてオアシスの珍魚まで、あらゆる交易品が集まる。特に「砂上香(さじょうこう)」と呼ばれる、暑熱の中でも香りを放つ特殊な香料は、ガッドの名産品。

水の祭礼
ガッドでは年に一度、水神へ感謝を捧げる祭礼が行われる。黄金の仮面をつけた行列が運河を練り歩き、噴水から水を撒き散らす様子は圧巻。深壊機人も必ずこの祭りに姿を現し、市民を沸かせる。

衣装文化
強烈な太陽光を反射するため、住人は白や青、金を基調とした衣をまとう。刺繍には水の波紋や歯車の模様が使われ、深壊機人への敬意を示す。

水上の暮らし
家屋は浮橋や水上デッキでつながり、移動は小舟か歩道。水を冷却源とする風路システムが各所に張り巡らされ、灼熱の砂漠の中とは思えぬ快適さを誇る。


安全だが孤立した都市

確かにガッドは「サハラで一番安全」と謳われる。街の護衛機構は深壊機人が統括し、最新の機械兵器が治安を守る。
だが都市を囲む砂海には、★×5以上のサハラ生物たちが徘徊しており、都市外の旅は命がけである。
このため、ガッドはまるで砂漠に咲いた孤高の花。
安全で美しく、豊かで魅惑的だが、一歩外へ出れば、そこは死と隣り合わせの世界である。



ゲイヘナ火山

炎煙の里《アバールドーン》

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概要

アバールドーンは、〈炎煙山脈〉に存在する孤立集落。標高3,600mに位置する火山性高地に築かれており、地熱活動と金属資源の豊富さから、金属加工技術に特化した独自文明を築いている。
「炎煙の里」の通称で呼ばれ、都市としての快適性は皆無ながら、外敵からの自衛・交易・技術発展を成り立たせるだけの生産能力と戦闘力を誇る。

地理・立地

火山「灰哭きの頂(はいなきのいただき)」の山頂付近に位置
溶岩流と硫黄煙が常に立ち込める危険地帯
熱気と毒煙を逆利用する熱冷却式フィルターパイプラインが街全体に張り巡らされている

人々と文化

主に炉族(ろぞく)と呼ばれる職人工たちが暮らす
子供の頃から金属の性質と火の扱いを学び、鍛冶試練(ファイア・オース)に合格した者のみが成人と認められる
装飾品や家屋にも金属を多用するため、金属依存文化とも評される

外観と建築

街は鉄骨と石灰ガラス、特殊耐火コンクリートで構成され、煙突塔と冷却煙管が空を覆う
外観はいわゆる原始スチームパンク建築。動力源は主に地熱と溶鉄虫(ようてつちゅう)から得られるバイオ熱変換
屋外活動には毛皮と断熱布で織られた特製装束「クローサーコート」が必須

環境制御

特筆すべきは熱を喰う虫《クールスウォーム》の存在
地熱地帯に群生する昆虫型生命体で、周囲の熱を吸収して冷気を生み出す
これを利用して「逆熱冷却システム」を街に導入。居住区域の温度管理を実現している

防衛と兵器

金属技術を活かした蒸気機関兵器《アイアン・クレスト》による防衛力を保持
エネミー襲撃が定期的に発生するため、各家庭にも火薬式槌銃(ハンマーガン)や簡易装甲シャッターが標準装備
里を囲うように設置された自動迎撃機構《焔牙砲台》が半自律で作動

経済と資源

主な資源は以下の通り:
深紅鉄(クリムゾン・アイアン)
鳴金鉱(メタリック・オーラ)
溶鉄虫の殻(耐熱樹殻)


ゴルドレイヴ 〜鉱山と黄金と酒場の街〜

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概要

欲望が地中に根を張る街、《ゴルドレイヴ》。
乾いた岩山に穿たれた無数の坑道、その奥深くに眠る金、宝石、そして未知の鉱石。
ここは採掘者、錬金師、武装商人、逃亡者……あらゆる者が黄金に魅せられ集まる、鉱山と酒場の都である。
法も掟も金次第。街全体が、金属のきらめきと酒精の匂いに染まっている。

地理と立地

  • 断崖絶壁と赤い岩肌に囲まれた、かつての火山盆地。
  • 地下には七層鉱脈《ディープ・ヴェイン》と呼ばれる迷宮状の鉱坑が広がる。
  • 地表と坑道の行き来には昇降リフト《メタルケージ》が使われ、常にカラカラと鎖の音が鳴る。

街の構造

  • 中心に鉱務局本部《ゴールドバロウ》がそびえ、採掘権と鉱区の分配を取り仕切る。
  • 周囲には大小の精錬炉工房が並び、鉱石を溶かし、叩き、輝く貨幣へと変える。
  • 通りの両脇には無数の酒場《タップハウス》がひしめき、昼夜を問わず喧噪に満ちている。
  • 高台には、成功者や鉱山王が住まう金属造りの屋敷群《シャインリッジ》が光を反射して輝く。

人々と職種

  • この街の主役は荒くれ者な鉱夫たち。
筋骨隆々の者から、異能で石を砕く魔導掘削師まで、多種多様なプロが揃う。
  • その他、鉱脈占い師、火薬技師、鉱石鑑定士、金属画工、飲んだくれ用心棒まであらゆる商売が混在。
  • 街の言葉は「石より固く、金より柔らかく」と言われ、信頼より現金が尊ばれる。

名物・名産

  • 金岩酒(きんがんしゅ)
地下深くに染み出す鉱泉を使った蒸留酒。琥珀色の液体は香ばしく、どこか金属の後味を残す。
一晩で3杯以上飲むと“金狂い”になるとも。
  • 鉱塩ロースト
地熱で焼いた鉱山獣の肉に、深層岩塩をまぶして仕上げる名物料理。
皿もナイフも石造り、手づかみが正式作法とされている。
  • 硬貨チップの賭け酒場
各鉱区専用のコインでベットするルール。酔っても財布の中身は減らない……と言われているが、気づけば裸で追い出される者も多い。

酒場とエンタメ

  • 〈地鳴り亭〉:採掘帰りの鉱夫たちが集う最古の酒場。机は爆破岩で作られており、殴っても壊れない。
  • 〈金糸の猫〉:金で雇われた歌姫と踊り子が登場する高級店。客は金貨を飲み物に落として「音」で評価する。
  • 〈酒と爆薬〉:火薬技師が運営する危険な酒場。一定時間ごとに“爆音ショット”が炸裂する。

治安と掟

  • 警備は一応存在するが、買収されているのが前提。
  • 「鉱区内の掘削妨害」と「酒場での抜刀」だけは例外なく死罪とされる。
  • 地下鉱区では、獣による襲撃も相次いでいる。

伝承と謎

第七層より深く掘ってはならない──これは、街の最古文書に記された戒め。
+ ...

第一層 — 表層坑道(サーフェイス・レベル)

鉱脈への入口であり、最も安全で人の往来が多い層。
鉱石の含有率は低いが、軽作業者や見習い鉱夫が主に作業を行う。
坑道は明るく整備され、照明と換気設備も充実している。
観光客用の坑道もある。

第二層 — 鉄脈帯(アイアン・ストリップ)

鉄鉱石が豊富な層で、採掘量が一気に増す。
坑道は狭く複雑化し、地盤の安定が不安定な箇所も増える。
火薬を用いた爆破作業が活発に行われる。

第三層 — 青晶帯(アズライト・ベルト)

鉱石の中に美しい青い結晶鉱物が混じる層。装飾用の宝石や魔導素材が採掘される。
坑道の湿度が高く、鉱洞内に小規模な地下湖や泉が点在することもある。

第四層 — 火影帯(フレイムシャドウ・ゾーン)

地熱の影響が強くなる層。岩盤が赤熱し、地熱蒸気が坑道に漏れ出す場所もある。
熱耐性を持つ特殊装備や魔法が必須。高温により鉱石の性質も変化し、希少な鉱石が混じる。

第五層 — 鉱獣帯(ミネラル・ビースト・レインジ)

地下に棲息する獣や鉱物生命体が多数確認される危険地帯。
坑道の安全は最低限で、討伐隊が常に巡回しながら採掘を続けている。

第六層 — 黒鉱帯(ブラックヴェイン)

鉱石が極端に濃縮し、黒光りする希少金属が多く採れる層。
しかし、坑道の崩落事故が多発し、作業員の命が危険に晒される。
また、鉱石に含まれる未知の鉱毒が作業員の健康を蝕むことも。

第七層 — 地金王座(ゴールドレルム)

最深部かつ伝説の層。巨大な空洞と古代の鉱物結晶が広がる。
ここに眠るとされる「⬛︎⬛︎⬛︎」の存在は、掘り師の夢と呪い。
過去に複数の探検隊がこの層へ挑み、消息不明または全滅している。




ガラスの海

セレナ・グリュア 〜ガラスの海に浮かぶ切子の街〜

+ ...

概要

セレナ・グリュアは、「ガラスの海」と呼ばれる恐怖の大地に築かれた奇跡の街である。
この地の「海」は水ではなく、微細で鋭利な粉砕ガラスの粒子が風に舞い、地上を覆い尽くしている。
風が吹けば一面が煌めき、まるで光の波が打ち寄せるような美しさを見せるが、その正体は生身の者をゆっくりと刻み殺す殺意そのもの。
街はこの無慈悲な環境に抗い、なおも生きる者たちの砦として存在している。

立地と構造

セレナ・グリュアは、かつてあった天然石山の露頭をくり抜き、ガラス海の中心部に孤立するようにして築かれている。
街全体が厚い鉱石と耐切断金属の防壁で覆われ、外の粉砕粒子が内部に侵入することはない。
上空から伸びる補給用の気球群と、街を支える支柱はすべてガラス海の風向と粒子圧に合わせて設計されている。
出入り口は厳重な気密扉で守られ、外に出るには特殊な切断耐性スーツと遮断マスクが必須である。

生活と産業

街の人々は、ガラス海から得られる素材を加工し、超高硬度の装飾品や工芸品、医療用反射素材として輸出している。
「削り出し師」と呼ばれる職人たちは、粉砕ガラスの粒子を光の刃のように扱い、芸術品を生み出す。
内部では水耕栽培や再循環システムによる自給自足が発展しており、都市そのものが閉鎖型の生命維持装置と化している。

文化と日常

日々の祈りは「粉の海に光あれ」と唱えることから始まり、街では「切れぬ日々こそが奇跡」とされる。
子どもたちは幼少期から防護服の扱い方を学び、風向の読解や粒子圧の感知技術を身につけていく。
街の中央には「不割の塔」と呼ばれる、決して砕けぬ純結晶で作られた記念塔がそびえ、守護の象徴とされている。

危機と対策

嵐が起これば、粒子の密度は濃霧のようになり、すべてを削る絶望の海と化す。
街では警報音とともに防壁が二重封鎖され、外にいる者は命を落とすか、粉塵に姿を変える。
稀に街の近くにかつての旅人や脱出に失敗した小隊だった赤い液体が見つかることもあり、恐怖と教訓として記録されている。

地底空洞バショガード

バギルバガール 〜ランタン揺れる地下の街〜

+ ...

概要

バギルバガールは地上から遥か深く潜った地下空洞に築かれた街である。
永遠に陽の光が届かない闇の世界で、人々は無数のランタンを頼りに生活している。
街全体が淡い灯火で照らされ、空気はやや湿っているものの穏やかで、どこか幻想的な雰囲気が漂う。
もともとは鉱山の廃坑だった場所を利用して広がっていった集落であり、天然の鍾乳洞や岩のトンネルを活かした構造が特徴となっている。

構造と景観

街はいくつもの縦穴や横穴をつなぐ複雑な階層構造をしており、主な通りは岩壁に沿って作られた細い道と橋で構成されている。
頭上には無数の鉄鎖が張り巡らされており、その鎖に吊るされたランタンがゆっくりと揺れながら灯りを放っている。
住居や店舗は岩を削って作られ、扉や窓にも小型ランタンが取り付けられている。
一部の空間には巨大な結晶群が自然に発光しており、ランタンの光と混じり合って幻想的な光景を生んでいる。

生活と文化

住民たちは昼夜の感覚を失わないよう、ランタンの色と明るさで時間を区切って生活している。
青白い光は夜を、温かみのある橙色の光は昼を表し、街の中心では毎日決まった時間に一斉にランタンの色が切り替わる。
ランタン作りはこの街の重要な産業の一つであり、工芸としての価値も高い。
素材は特殊な地下鉱石や、発光する苔の抽出液などが使われ、装飾されたランタンは地上でも高価で取引される。

交通と防衛

街の内部は狭く曲がりくねった道が多く、移動は徒歩か小型の滑車車両が使われている。
外敵の侵入は稀ではあるが、入り口の坑道には頑丈な鉄門と自動閉鎖機構が設けられ、街の安全は保たれている。
また、地下の生物や崩落の危険に備え、非常用ランタンや避難路が各所に整備されている。

街の象徴

街の中心広場には、最も大きく最も古いランタンが吊るされており、「最初の灯火」と呼ばれている。
このランタンだけは異能の力によって決して消えることがなく、街の心臓のように人々の心を照らし続けている。


ネリーノ窟市

+ ...

概要

黒岩の断層に沿って築かれた街、ネリーノ窟市。
洞窟群の中に形成されたこの街は、もとは鉱石と地下水を求めた探鉱者たちの拠点だった。
しかし今では、不可解な「同一人物」の増殖と行方不明者の多発で知られる、奇怪な地下都市となっている。

街の構造と環境

  • 街は大洞窟の壁面にへばりつくように建てられた層状の街区で、上層は商店、下層は住居や採掘跡が混在する。
  • 照明は全て人工の燐光灯。常にうす暗く、壁は湿り、天井からは地下水が滴り落ちる。
  • 市街の奥には「裂け目」と呼ばれる天然の深淵が口を開けており、地元の者は決して近づかない。
  • 裂け目の周辺では、しばしば人が消え、しばしば「よく似た別の人」が現れる。

不可解な現象

  • 街には“自分とそっくりな他人”が歩いているという報告が後を絶たない。
  • それらは記憶・行動・癖まで同じで、見分けがつかない。
  • 当人が複数現れ、互いに互いを主張し合うため、街の法や家族関係は崩壊寸前。
  • 中には元の本人がどれだったのか分からなくなるケースも。
  • 複製体と思われる者の中には、目が異様に濁っている・鏡を極端に避ける・特定の場所で固まるなどの異常行動が見られる。

市民の対応と文化

  • 市内では「同じ顔に挨拶しない」が暗黙のマナー。
  • 全員が名札を下げる、体の一部を傷つける、服装を固定するなどの「識別儀式」が流行している。
  • 宗教的な対処として「割れ鏡」を首から下げる者が増えている。これは「偽りの影」を遠ざけるという古伝に基づく。

行方不明者

  • 特に裂け目近くの集落・坑道・旧居住層で人が消える。
  • 発見されるのは必ず「別の場所」であり、「まったく同じ服装・怪我・道具を持つ人物」になっていることが多い。
  • 過去に街を訪れた旅人が、数年後に“街の一員”として暮らしていたという報告も存在する。

主な施設

  • 「鏡屋」:街中にある割れ鏡専門店。清めのために購入する者が絶えない。
  • 「名札堂」:名札・印・身体識別装飾などを扱う市内随一の人気店舗。
  • 「失者の塔」:街の高台にある記録所。行方不明者の名と特徴が刻まれ続けているが、同じ名前が何十回も現れる異常記録が確認されている。

+ 青雷機人の記録
《青雷機人ログ 連番記録#0386「ネリーノ滞在録」》
分類:個人観察記録 / 状況確認用 / 再起動後も保持
識別機体:青雷機人

初日、滞在時刻 08:13
地表より212m下降。ネリーノ窟市に接触。外気圧問題なし、腐食性成分微量。問題なし。
構造は不定形、岩層と建築の融合。灯光は青白く、人工燐光灯の不安定な明滅。
住民の大半が私を避けて目を逸らす。これは通常対応として記録。

住民数値照合を開始。3名、同一外見。顔認識率99.99%一致。
エラーと判断。記録異常なし。照合データ正常。
言語による確認試み。
3名全員が「自分が本人」であると主張。
それぞれに記憶検証を行うが、記憶内容も一致。
脳波パターン、皮膚微粒子、発声波形──完全一致。
同一人物が3名存在する。論理破綻。異常現象として記録。

二日目、滞在時刻 21:44
夜間移動中、背後に私を真似た人物を感知。
立ち止まると見失う。
照明の影が不自然に揺れていた。
外部からの干渉記録はなし。

旧坑道下層に進入。微弱なノイズを受信。
記録波形解析──私自身の交信記録の複製。
5時間前に発信されたものと99.8%一致。
だが、私は発信していない。
再調査開始。

三日目、滞在時刻 02:03
「裂け目」に接近。センサ記録失敗。映像歪み。
深部より断続的なパルス音。
人型の影が複数、非物質的残光。
地磁気変動。時間認識にズレ。
帰路で遭遇した住民12名──そのうち5名が同一人物。
「今日はまだいないはず」と言われた。
言った本人と同じ顔が、通りの向こうからこちらを見ていた。

私は立ち止まり、センサを遮断。
一定時間、記録を停止。

三日目、滞在時刻 15:10
離脱準備を開始。だが、
街の出口が異なる地形構造に変化していた。
地図記録と一致せず。
住民に質問。
「……君、昨日も出ていったよ」
「ほら、君の声で、出口を閉じたじゃないか」
私の声ではない。私はまだ、離れていない。

最終日、滞在時刻 04:04
私は地下第七坑層へ進入。
裂け目より漏れる微光が「記録映像」にのみ映る。
目視では見えない。
私は、その光に向かって歩く影を確認。
それは私の形をしていた。
だが、動きが歪で、首が90度曲がっていた。
反転。起動プログラム全開放。封鎖命令を発令。



達成した。
処理完了。裂け目接触点に荷電焦雷を設置。
街区基幹線を爆破封鎖。坑道進入不可領域に変更。
全自動記録機を上層に置き去り、私自身は地上へ帰還。

備考:この街では、複製は私には起きなかった。
原因は不明。
だが、私は自分を完全に信じてはいない。
この記録は私自身への監視として残す。
もし、同じ記録を語る者が現れたなら──それは、私ではない。

この街を閉鎖する。これが正しいのだ
【記録終了】

バトリオアシス

大砂海

流動都市《ガパガガパ》

+ ...

概要

ガパガガパは、数十の砂上船が結合・連結し、巨大なひとつの都市機能を果たす流動型キャラバン都市。砂漠をゆるやかに移動しながら交易・生活・戦闘・宗教儀礼などを行い、「砂の都」とも呼ばれる。
構成船の増減によって常に姿を変え続けるこの都市は、特定の拠点を持たず、砂漠の民の象徴として知られている。

構成と構造

都市は「母船」と呼ばれる巨大船を中心に、機能別の砂上船が繋がって形成される。連結方式は柔軟で、必要に応じて分離・再編される。
中央部は統治機関と大市場、外縁部は防衛・牧畜・居住区が配され、船団そのものがひとつの有機体のように機能する。

航路と移動

風読み師によって風向・砂嵐・敵影・水源などが常に監視され、最適航路が選定される。風帆・帆車・推進用の風車軸などが複合的に使われ、各船の協調によって都市全体がゆっくりと前進する。
ときに季節風に乗って海岸砂州を越えることさえある。

文化

船ごとに異なる役割と文化を持つ。
  • 赤帆の者は戦士
  • 白帆の者は医師と癒し手
  • 金帆の者は交易と記録者
成人儀礼である風の試練を越えた者だけが「一人前の車族」として市民権を持つ。歌と語りによって歴史を継承し、記録は「帆布書」として帆に染め抜かれる。

居住と衣装

生活区には可動式のテント船や複合居住甲板が並び、気候に応じて開閉する帆幕が張られている。
民は防塵と断熱に優れた「風衣(ふうい)」と呼ばれる装束を纏い、外套には自家製の風紋刺繍が施される。

防衛と脅威

都市の外周には機帆槍《ブレイドセイル》と呼ばれる回転式斬撃帆が展開され、接近するエネミーや盗賊キャラバンに対応する。
また、浮上砲台《スカイリフト・アーム》が母船に搭載され、飛来する脅威にも対応可能。緊急時には一部の船が分離して戦闘編成に入る。

資源と交易

資源は移動中に得られるものが中心であり、以下のものが主要交易品:
  • 乾燥香草(カラセリ)
  • 風骨木(ふうこつぼく)の繊維
  • 砂銀石(さぎんせき)
  • スコーチエール(発酵熱酵液)
また、他都市との交易によって金属や機材、医薬品を補っている。



三途島

+ ...
サハラ砂漠のど真ん中
砂の海に浮かぶ かりそめの島
あの世とこの世の狭間と呼ばれる場所

そこは地図にも記されない
誰も辿り着きたくない死の島

島の名は三途島
吹きすさぶ熱風が砂を巻き上げ
空も地も黄褐色の靄に沈む
足を踏み入れた者は
帰ってこないとも言われる

三途島を支配するのは
荒笠(あらがさ)と呼ばれる戦闘集団
刀や棍棒、古びた銃火器を好み
顔を隠すため巨大な笠を被る
彼らは元は流刑者、追放兵、賊軍の残党
死に場所を求めて集まった亡霊のような連中

荒笠は不法に島を占拠し
近づく者を容赦なく襲う
交易を持ちかけた商人の一行が
まるごと消えたという噂は絶えない

島の内部は
崩れかけた石造建築と
打ち捨てられた錆びた機械が点在する迷宮
砂が埋め尽くし
地面からは腐臭とも焦げた油の匂いともつかぬ悪臭が立ち昇る

衛生環境は最悪
水は汚れ、疫病が蔓延し
砂に紛れた寄生虫や腐肉虫が肌を這う
誰もが近づくなと忠告する

だが
三途島には
砂漠のどこにもない奇怪な遺物が眠るとも囁かれる
禁じられた兵器、失われた古代機械、或いは異界の門
欲に駆られた者が
死を覚悟で島を目指すのも事実だ

生きて戻れれば
伝説となる
それが三途島という場所だ

支配者は『サハラ雅な三途川の吸血鬼エネミー』別名『三途様』



沈黙の都:エル=ノア

霧縁野営地《フォーン・カーテン》 〜沈黙の都・エル=ノアを臨む者たちの灯火〜

+ ...

概要

《フォーン・カーテン》は、かつて栄華を誇った古代都市エル=ノアの外縁、霧に包まれた蔦壁のそばに設けられた臨時の調査拠点である。
都市全体が静謐と苔に閉ざされている今、内部に直接拠点を築くことは困難とされ、現代の探訪者や研究者、傭兵、廃品回収者たちはこの霧縁に野営を張り、そこから調査を進めている。
キャンプは恒久的ではなく、動植物との共生を考慮した半自律式の仮設拠点群によって構成される。

構造と配置

拠点の中心には折り畳み式の多目的観測テントがあり、古代構造物に反応する光波・音波・揮発粒子を検出・記録している。
その周囲には個別の調査者シェルターが点在し、それぞれが簡易の防音遮蔽と霧耐性素材で覆われている。
地面は柔らかく湿っており、足場は板敷きや浮遊パネルで補われている。植物の根に過剰な干渉を避けるため、地面を掘る行為は禁止されている。

人員と役割

  • 記録者:現地で得られた音声・映像・文様などの記録をデジタル化して保管。神経接続型記録装置を用いて視覚の共有を行う。
  • 遺構通訳士:エル=ノアの構造や紋様を言語や技術に照らして解析する者たち。時折、解析中に意識混濁を訴える者も。
  • 環境工学士:霧の流れ、苔の分布、地熱や空気層の変化を観測し、都市の「呼吸」を読む。
  • 戦備監視者:想定外の遭遇や「起動反応」に備え、夜間を中心に武装した状態で見張りを行う。

生活と設備

食事は携行保存食のほか、苔から抽出した栄養ゼリーや現地の水に浮く藻類から作られる「緑液スープ」が主流。
電力は森林上空に設置された霧集熱パネルや、植物の代謝を利用する微弱生体発電によってまかなわれている。
日没後は完全な照明禁止となり、霧中に浮かぶ淡い光子灯が最小限の視認性を確保する。強い光は「塔が目を覚ます」として禁忌とされている。

砂塵の特異領域:サラ=レクイエム

ネヴィライス

蟲毒沼

雷鳴山

断崖街《カーストレイヴ》 〜断崖絶壁に築かれた中世機械都市〜

+ ...

概要

ヴァルグレンは切り立った断崖絶壁の縁に築かれた街である。古びた石造の街並みと、ところどころに設置された歯車や蒸気機械が融合し、独特の雰囲気を放つ。中世の城塞都市の面影を残しつつも、蒸気や歯車を用いた機械装置が生活の隅々に浸透している。
街は断崖の岩肌を巧みに利用し、多層構造を持ち、狭い石の階段や鉄の連絡橋が入り組んでいる。機械の動力源は近隣の温泉から引かれた蒸気で、そのエネルギーが水車や歯車を駆動し、さまざまな装置を動かしている。

地理と建築

断崖の高さは数百メートルに及び、下方には深い峡谷が広がる。岩壁に直接彫られた住居や工房が点在し、石と鉄を組み合わせた構造物が多い。
橋梁や足場は鋼鉄製のフレームで補強され、重厚な石の塔と繊細な機械部品が混在している。
街の中央には蒸気を噴き上げる大きな蒸気塔がそびえ、これが機械稼働の心臓部として機能している。

経済と生活

機械部品の製造と修理、金属加工が主な産業であり、鍛冶屋と工匠が街の経済を支えている。
農業はほぼ行われず、食料は外部から運び込まれる。
住民は日常的に機械の音に包まれて生活しており、歯車の回転や蒸気の噴出が街のリズムとなっている。
交通手段として、断崖を昇降する蒸気駆動のケーブルカーやリフトが利用される。

防衛と構造

断崖の自然の要害性を活かし、防御設備も充実している。石壁の城門と鉄製の格子戸が街の入口を固く守る。
蒸気圧縮式の大砲や機械式の罠が備えられ、外敵からの侵入を防いでいる。
街の見張り台や塔は断崖の高所に配置され、峡谷を見渡す視界を確保している。

社会構造

中世的な階級制の名残があるものの、機械技術者のギルドが強い影響力を持ち、実質的な街の運営を担っている。
街の労働者は工房や機械塔で働き、技術の維持と発展に注力する日々を送っている。
文化や娯楽は限られており、労働と機械の音が日常の大部分を占める。


引き摺られた灰の城


砂塵の特異領域:サラ=レクイエム

ドヴォロヴーバ

ピーバ〜苔と薬の沼地都市〜

+ ...

概要

ピーバは広大な湿地帯に築かれた静かな街であり、苔と薬草の宝庫として知られている。
腐葉土の香りと薄く漂う霧が常に街を包み込み、歩くたびに地面が柔らかく沈む感触がある。
沼地の中にぽつりと存在するこの街は、まるで水面に浮かぶように佇んでおり、「沼のオアシス」とも呼ばれている。

構造と景観

街は大小の島状の地盤の上に建てられ、建物は主に木製の高床式で構成されている。
各建物は木造の橋や浮き桟橋によってつながれており、水路と苔むした小道が入り組む迷路のような構造をしている。
壁や屋根には自然に苔が生え、鮮やかな緑が街全体を覆っている。
夜には苔の一部が淡く光を放ち、街はまるで夢の中のような幻想的な雰囲気に包まれる。

産業と生活

ピーバの主な産業は薬草と苔の採取・調合である。
湿地に自生する珍しい苔や水生植物を丁寧に採集し、古くから伝わる調薬技術によって薬品や香料へと加工する。
街には薬舗が多く立ち並び、旅人や商人が薬を求めて訪れる。
生活は自然と密接に結びついており、住民たちは水位の変化や苔の色合いで季節や天気を読み取る術を身につけている。

文化と風習

ピーバでは月に一度、沼の女王に捧げる「苔灯りの夜」が開かれる。
住民は苔に灯りを宿し、静かな沼地に浮かべることで豊かな収穫と穏やかな日々を祈る。
街の調薬師たちは敬意を集める存在であり、苔の声を聞く者と呼ばれる長老が街の相談役を務めている。

防衛と環境

湿地そのものが天然の防壁となっており、侵入者は足を取られやすく、簡単には街に近づけない。
また、一部の苔は毒素を含んでおり、無闇に踏み入る者を遠ざける役割も果たしている。
住民は危険な生物への対策として、臭いを遮る薬草入りの煙や忌避剤を常に携えている。

リナ=メルの鏡池

ヴァリルの裂け目

アズリスの結晶洞窟

ギガントロスの残骸

硫涙山

カルカノスの樹海砂漠

ゴロード峰

星屑の蟻塚群

セレスタ号の墜ちた丘

ラサリーナ黄金砂地帯

レメラダガラ

ブルマギ

ザル=エルの泉

メムノンの巨神像

バズ=アランの断碑


トゥメン・オルン

カランデ砂丘

ガヴァファの機械ピラミッド群

デラート低窪

ガガラ

汚染封印構

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