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【清霞追風録・破鏡散水】

 潮風の吹き渡る青空を、ウミドリの群れが滑っていく。
 その行く先に頭を向けて、一人の狐人が眩しさに目を眇めた。
 圭岳の氷河のように冷たく透き通った眼で、狐人はしばらく鳥を目で追った。簡素な青い衣を身につけ、降り注ぐ日差しの中にあってなお涼しげな雰囲気をまとうその立ち姿は、まるで絵から抜き出た仙女のように美しい。
 狐人の女――スイメイは鳥を追うのを止めると、止めていた歩みを再開した。
 地に目を落とせば、そこにあるのは活気に満ちた漁師町の風景だ。そこかしこで魚が取引され、あるいは捌かれて日干しにされている。きびきびと働いているのは獣人ではなく、竜人に蜥蜴人などの水棲民たちばかり。いずれも大延国には珍しい者たちだが、それはここがどこかを知れば驚くに当たらない。ここは北冥、大延国の北端に位置するミズハミシマ租界の一角なのだ。
 あたりを見るでもなく視線を彷徨わせながら、スイメイは北冥の町の中を歩み進んだ。建物の様式は大延国の伝統的なものとは異なり、板を用いたひどく簡素なつくりだ。決して豊かではない漁村ということを差し引いてもなお余りあるこの簡素さには、ミズハミシマ漁民の考え方が反映されていることをスイメイは知っている。ミズハミシマ漁民にとり、陸はあくまで取引をするための場所に過ぎない。これには彼らの本当の住みかが水中に隠されているというほかにも、陸の役人から税金を取られないようにするためという散文的な理由もある。実際彼らの扱いを大延国の法に照らせば、たまたまこのあたりに上陸しているというだけの異国民にすぎない。船で押し寄せて略奪行為を働くドニー・ドニーの海賊たち――延国で言う『堂寇』――よりましであるとは言え、ミズハミシマの漁民たちもまた、延国と良好な関係を保っているというわけではない。
 それゆえに、延国の民が準備もなく飛び込めば、水面に石を投げ込んだように波風が立つこともある。


「おい、女、ここになんのようだ」
 てらてらと光る紫の鱗の持ち主が、スイメイに声を掛けた。その発音はミズハミシマの訛りを帯びて、母音をはっきりと区切っている。そのことが、竜人の言葉に威圧的な雰囲気を加えていた。
 スイメイは答えず、悠然と商品を選ぶ。人を食ったようなスイメイの態度に、男は威嚇するように鱗を摺り合わせた。
 魚市場の端には、日用品などを商う店が立ち並んでいる。スイメイが選んでいたのは、そこで売られている色水であった。赤や青、緑や黄色と言った色とりどりの鮮やかな色水が小瓶に入れて並べられている。スイメイは瓶の一つを取り上げると、蓄えられた紫の染料を日に透かして検分した。幡明蜂というハチの蜜は食用には適さないが、升石の粉末を加えて加工する事で豊かな紫色を呈し、大延国では古来より蜂紫という名の染料として用いられている。皇帝の着物にも用いられる高級な色であり、当然値も張る。
「おい、女! 聞いてんのかこら!」
 竜人が青筋を立てて声を荒げる。竜人の背後にはこれまた似たような荒くれ者たちが牙をむき出してスイメイを威嚇し、色水屋の店主は戦々恐々としてスイメイと竜人たちとを見比べる。
 だがスイメイは頓着することもなく、蜂紫の瓶を覗き込んでいる。瓶をすかしみるスイメイの視線が、その向こうにある竜人の顔を捉えると、その口元がわずかに緩んだ。たまさか、竜人の鱗は蜂紫そのものの色合いである。
「何がおかしい!」
「いや、別に。ご主人、これを貰おうか」
 いきり立つ竜人をよそに、スイメイはどこまでも落ち着いている。銭を渡して瓶を受け取ると満足げにまた覗き込み、用は済んだとばかりにその場を立ち去ろうとする。そのゆくてを、回り込んだ竜人たちがさえぎった。
「おい、女、無視するな」
「おや、これは失礼」
 今始めて気がついたといわんばかりに、スイメイは大きく目を見開いた。
「私に何かご用か」
「こっちが聞いてるんだ。毛むくじゃらの奴らが何しにきやがった」
 竜人の目は、スイメイの腰の剣に注がれている。察したスイメイは苦笑いすると、剣の柄をぽんぽんと叩いた。
「別に争いをしにきたわけではない。ただ、人を探しにきている」
「ここにはお前の探してる奴なんかいねぇよ。とっとと帰れ」
「いるはずだ。シキョウという名の狐人だが」
 シキョウという名を聞いたとたん、竜人の顔がひび割れるようにゆがんだ。
「お前、あいつの仲間か」
「いや、別に仲間ではない。ただちょっと、連れ戻しに来ている」
 当惑したように、竜人が仲間たちを見返す。だがいくらもしないうちに、竜人は怒りを取り戻した。
「何でもいい、シキョウなんて奴はここにはいない。お前は目障りだからここから出てけ。しなびた陸のやつらにうろうろされちゃたまんねぇ。物騒なもんまで下げやがってよ」
「別にしなびてはいないし、この剣にも特に他意はない。ただ――」
「ごちゃごちゃ抜かすな、痛い目見ないとわかんねぇのか」
 竜人の仲間たちがスイメイを取り囲み、くちぐちに罵り文句を発した。突き出された腕がスイメイを押しやり、よろめいたスイメイの足が道に張っていた水溜りに突っ込んだ。水気の強い海岸沿いの事、辺りにはいたるところに水が張っている。泥が跳ね上がり、衣の裾を汚されてスイメイが眉をひそめ――
「ふきー」
 地面から上がったか細い鳴き声に、場の誰もが目をやった。
「ふきー」
 水溜りから這い出して一息ついているのは、茶色く濁った蜥蜴である。その体は余すところなく泥水で形作られており、水溜りの水を吸い上げてだんだんと体の形を整えていく。程なくして全身を作り終わった水霊はぶるんと体を振ると、スイメイに向かって抗議の鳴き声を上げた。
「こやー」
「おお、これは失礼した」
 スイメイはしゃがみこみ、水霊を抱え上げた。泥水が滴り落ちてスイメイの衣を汚すが、スイメイは気に病むこともない。掌に載せて水霊の視線を捉えると、スイメイは優雅に一礼した。
「寝ていたのか? 邪魔して申し訳ない。この通り謝るので、どうか許してはもらえないだろうか」
「ぽんぐ」
「そうだ、よかったらこれを受け取ってほしい。きっと似合うと思う」
 スイメイはそういうと、蜂紫の入った瓶を水霊の上でひっくり返した。降り注ぐ染料を浴びて、水霊の体が紫色に染まっていく。紫色は泥水と交じり合ってまだらになり、まるで塞外の樹海に潜む珍獣のような趣である。水霊は自分の体を検分すると、満足そうに体を震わせて鳴き声を上げた。
「ぱー」
「そうか、気に入ってもらえたようで何よりだ」
「おめでたい女だ。そんな野良の水霊なんかより自分の心配したらどうだ、え?」
 竜人が口の端を吊り上げて嗤い、取り巻きたちがあわせて下卑た笑い声を上げる。と、スイメイの掌の上できょろきょろとあたりを見回す水霊が威嚇するように唸り声を上げた。眉をひそめながらも、竜人たちはあざけるのを止めようとしない。すると水霊はやおら体を丸め、その小さな口から体の中の泥を発射した。泥は舌をむき出していた蜥蜴人の目に過たず命中し、たまらず蜥蜴人がもんどりうって倒れる。
「てめぇ!」
 辺りがにわかに殺気を帯びたが、水霊はまたも泥を発射して別の男に命中させた。泥をすっかり吐き出し終わった水霊は蜂紫の色に美しく染まり、対する鱗人たちもまた怒りに満ちて顔を紅潮させる。一触即発の空気に、しかしスイメイは泰然として動じない。その手がやおら腰の剣にかかり、男たちはいっせいに固唾を呑んだ。
 スイメイは剣を腰から鞘ごと抜き取ると、無造作に竜人に投げ渡した。受け取った竜人はそのまま仲間に渡すと眉をしかめた。
「何のまねだ」
「剣を下げて歩き回るのは確かに剣呑なことだ。だから持つのを止めることにした。と言っても、その辺に捨てていくのも馬鹿らしい。それで、騒がせたお詫びとして譲ることにした。多少なまくらになってはいるが、それなりの値で売れるはずだ。新しい服でも買うといい」
 竜人の後ろで、取り巻きが剣を引き出して施された細工に目を瞠った。天応鋼の伸びやかな特性を存分に生かした利剣であり、家屋敷とさえつりあう価値を持つ一品だが、スイメイは頓着しない。
 そしてまた、竜人の心をも動かすことはなかった。竜神は歓声を上げる仲間から剣を奪い取り、スイメイに投げ返した。
「こんなもんで俺たちを買収するつもりか? 侮辱したその上に誇りまで試そうってわけか。どこまでもクソ意地の悪い毛むくじゃらめが。さっさとここから出て行け。女だからって容赦すると思うなよ」
「生憎だが出て行くつもりもないし、お前たちに邪魔されるつもりもない。よかったらこのまま何もなかったことにしてほしい。それがお互いのためだろう」
「舐め腐って!」
 竜人たちが怒気をはらんで一歩前へ踏み出した、そのときである。
「にいさん、ここは一つ、俺に免じてその辺にしておいてやってくれないかな」
 気の抜けているようで、一本の芯が通っているような声である。声の主は魚篭をさげて銛を担いだ狐人だった。獣人でありながら、ミズハミシマ風の装束を身にまとい、その顔立ちは中々精悍である。この外見だけを見たならば、これが大延国の次代皇帝の地位を約束された人間とはとても見えなかっただろう。
 シキョウ――次世代皇位継承者はひょいひょいとした足取りでいともあっさりとスイメイと竜人の間に割り込むと、スイメイから剣を奪い取って竜人に押し付けた。押し付けながら、流暢な口上が口を付いて出る。
「兄さん、貰っときなよ。こりゃけっこうな品だよ。延のお貴族様ならよだれをたらしてほしがるはずだ。これをあのいけすかねぇ徴税人のハクウンの上司にさ、『今後の税収はこれで勘弁してください』なんて手紙の一つもつけて送りつけてみなよ。お屋敷は上から下まで大騒ぎ、今後の税は納めんでよしということになるだろ。するとあの野郎は首で、金輪際姿を見せなくなるってわけよ」
 竜人は答えず、ただ苦々しげにシキョウをにらみつけるばかりである。シキョウは気に病むこともなく、身振り手振りを加えて楽しそうに言葉を継いだ。
「まあハクウン本人に渡す手もあるな。そうすりゃあいつは飯店石山に屋敷でも買って、気ままなご隠居生活をお楽しみいただける。もちろんここには二度と姿を見せなくなる。それに、船や道具の修理に当てたっていい。ロウスケじいさんところの舟台がいい加減ぼろっちくなってるのを直すとかさ」
 シキョウが、正面から竜人の目をのぞきこんだ。
「この女は多少潮の読めなくていけ好かない奴だけど金を持ってるし、何より悪気はない。兄さんが受け取れば、八方丸く収まるってわけさ。なあ兄さん、それでどうだろうな」
「――ふん」
 竜人がシキョウから剣をもぎ取り、地面に投げつけるとこれ見よがしに唾を吐いた。主にスイメイをにらみつけながら肩を張って歩み去り、仲間たちもまた潮が引くように去っていく。肩をすくめたシキョウは剣を拾い、服の裾で唾をぬぐい取るとスイメイに差し出した。
「気位の高いこったな。俺なら貰っとくんだが」
「お前にならくれてなどやらん」
「へっ、ケチな女だ」
「大都に帰るというならくれてやっても惜しくはないな」
「そりゃあどうかな。まあ、考えておくか」
 軽口に応じるシキョウの言葉は、常とは違って力に欠けている。その有様に、スイメイはわずかな違和感を覚えた。
 二人を見比べて、水霊がちいさくげっぷをした。



 かつて、延国全土から集めた武芸者を師としてありとあらゆる武術を身につけた男がいた。名はシキョウ、後の大延国七十五代皇帝である。
 その天稟をもって武芸百般を窮めたシキョウであったが、ただ一人、どうしても打ち破れぬ相手がいた。名はスイメイ、後に永代剣聖の一人としてたたえられる剣の達人である。
 これを不服としたシキョウは、皇位継承権を放棄して出奔、全国に散らばったかつての師のもとをめぐり、スイメイを打ち倒す技を見出そうとした。対するスイメイもまた、摂政から任を受けてシキョウを連れ戻す旅に乗り出した。
 かくして始まった大延国中をまたにかけた追跡行は、ここ北冥ミズハミシマ租界の地で新たな局面を迎えようとしていた。



 漁をすると言うシキョウにしたがって、スイメイの姿は船上にあった。
 小さな船のともに腰掛け、沖合いの穏やかな水面を見るともなく眺める。へさきに登り、全身を風に預けてうれしげなのは先の水霊である。紫色の透き通った体に漣が走ると、水霊は気の抜けたような鳴き声をもらした。
 と、海面を突き破ってシキョウが姿を現した。船べりに手をかけ、銛を投げ込んで船の中にあがりこむ。苦労する様子もなくやすやすと船に乗り込むと、シキョウは船底に寝そべって大きく息をついた。
「獲れたか?」
「雑魚と海草が少々って所だ。今日はだめだなこりゃ」
 シキョウの声には諦めがにじんでいる。額を拳でぬぐって胸を上下させるシキョウにスイメイは手ぬぐいを投げ渡すと、魚篭を取り上げて中身を検分した。シキョウのいうとおり、大した中身は入っていない。
「いつもこんな調子なのか」
「まあ普段はもうちょっとましだが、大漁すぎて困ったことは一度もねえよ。単に自分のメシさえ確保できればいい話だしな」
「仮にも皇位を継ごうかというものが、魚を取ってその日ぐらしか」
「だから継がないっていってるだろうが。それにな、その日ぐらしだって悪いもんじゃねえよ。なにせ一日あっという間だ」
「時間を無為に過ごして嬉しがるような手合いだとは思わなかったが」
「勘違いするなよ。俺だってただここで魚獲ってるわけじゃねぇ。お前を倒すための秘策を求めて日々奔走よ」
「奔走、ね」
「――まあそんなに走り回っちゃいねぇよ、確かに」
「それで? 何か手がかりでも見つかったのか」
「見つかったように見えるかよ」
「そうだな、いつもなら、『この地で学んだ何とか流の奥義でお前を倒す』とか何とか言っている頃合だろうな」
「それだ」
 シキョウが手足をいっぱいに伸ばして船べりに引っ掛けた。小船がゆれ、へさきで水霊が抗議の鳴き声を上げた。
「確かに俺はこの地で色々身につけた。師匠にも会ったし、それなりに上達もした。この地じゃ、俺に勝てる奴はもういねえよ」
「それはさっきなんとなく分かった。中々やるではないか」
「でも駄目なんだ。いまいち手ごたえがねぇ。型こそ身につけたがそこで仕舞いだ。こんなんじゃその辺の荒くれをしめるぐらいにしか使い道がねぇ。文句を言っても、師匠ときたらカタナも授けちゃくれねぇ上に奥義も教えられないの一点張りよ」
「ほう? それはまたどうして」
「さあな。理由を知りたければ魚を釣れとよ。しょうがねえからこうして魚を獲ってるってわけだ」
「成る程な」
「何が成る程な、だ。分かったような顔をしやがって」
 憎まれ口をいうシキョウの口ぶりには力が欠けている。そのことを、スイメイははっきりと見て取っていた。
「分かるさ。少々手ごたえがないぐらいで諦めている駄々っ子が拗ねているというだけのことだ」
「けっ、言っとくがな、俺には目論見があってここにいるんだぜ。お前を倒す秘策はもう目の前まで来てるんだ」
「秘策、ね。そうして私を倒したら、満足して大都に帰るか?」
「もちろんだ。ああ、その日が待ち遠しくって仕方がねぇや」
「私も楽しみだ。当分その日がこなさそうだというのが残念で仕方がないが」
「寝ぼけたこと言うなよ。もう一週間もすりゃ俺は師匠から奥義を授かってみせる。そうすりゃお前は地べたに這いずることになるし、俺は大都に帰って肉を死ぬほど食ってやる。それだけじゃねぇ、魚は当分宮廷に出入り禁止にしてやる。それに海草もだ」
 スイメイはあっけに取られると、ふとこらえきれなくなって吹き出した。
「なにがおかしい」
「どうやらお前のことを見くびっていたようだ。謝る」
「何がだよ」
「いや、弱っているように見えるのは深刻に悩んでいるからかと思ったが、単に魚を食べあきたというだけの事なのだな」
 くつくつと笑いながら、スイメイはつう、と指を海に向かって伸ばした。
 そのまま指先を海面につけ、さっと引き上げる。と、水中から糸のように細い水流が抜き出された。水で編まれた綱をスイメイが手繰ると、その先には見事な巻貝が引っかかっている。スイメイは巻貝を水霊に与えると水綱を海に投げ入れ、シキョウに笑顔を向けた。
「魚も悪くないぞ、たまに食う分にはな」
「――おい、なんだ今の」
「なんだとは、無糸釣のことか?」
 スイメイの指が再び海面に差し入れられ、またも水の綱を引っ張り出した。
「全ての水には流れの筋というものがある。その筋を上手く捕らえれば、こういうこともできるのだ。導水功の一種ではあるが、水に親しんで生きるミズハミシマではわりと当たり前の技法だな。お前は習っていないのか?」
 がくがくとシキョウがうなずいた。
「それは変だな。私がこの技を教わったときは誰もが簡単そうにやっていたものだが」
「……おれはあんまり水気は得意じゃねえんだよ」
「そうだな。お前はもともと風の相だ。かのテンコウ師さえもお前には感服していた。何でもまれに見る親和性がどうとか」
「あんな犬面がこね回す小難しい理屈なんざどうでもいいさ。それに、お前の見せた手妻もな。なんだよ、そんな釣りができるぐらいでえらそうに」
「――成る程な」
「何が成る程だ」
「道理で、お前が奥義を授けてもらえぬわけだということさ」
「知ったようなことを」
 スイメイは薄く笑った。ともに登って立ち上がり、シキョウを見下ろして微笑む。船底のシキョウが後ずさって顔をしかめ、瞬間スイメイの体は弧を描いて飛び、へさきに飛び移っていた。
 泡を食ったシキョウが船尾に飛び込むようにして釣り合いを保ち、唐突なスイメイの振る舞いに罵声を上げようとした。と、そこに投げ出されたものがある。先ほど水霊に渡されていた貝である。あっけに取られたシキョウが顔を上げると、そこにはスイメイが刀の柄を差し出していた。
「何のつもりだ」
「シキョウ、手合わせしろ。剣と刀とは多少違うかもしれないが、そこは我慢してほしい」
「お前の剣はどうすんだ」
「ないならないで構わんが?」
「アホ抜かせ。剣がないなら手合わせもなしだ。大体こんな海の上で――」
「いいだろう」
 スイメイがするりと腕を伸ばし、へさきの水霊をすくいとった。嬉しげに震える水霊に何事か囁くと、水霊は一声鳴いて自ら形を変じていく。するすると伸びる透明の刀身は蜂紫に染まり、全てが水で構成されている。試すように振るわれたところで、刀身はびくともすることはない。柔らかに柄を握るスイメイの掌の中で、水霊の変じた紫刀はプルプルと波打って喜びをあらわにした。
「これなら文句はあるまい?」
「……けっ、いいさ。どのみちミズハミシマじゃ、剣も刀も区別なしだ」
 貝を船底に投げ捨て、ぞろりと剣を引き抜いて、シキョウはゆらりと体を起こした。


 かたやへさき、かたやともに陣取り、シキョウとスイメイは相対していた。
 凝固したような時間のなかで、両者ともども先に動こうとはしない。シキョウは油断なく相手に目を配り、一方でスイメイは悠然と構えてただ立っている。ぎいぎいと揺れる櫂だけが、凝固した両者の間にあって動く唯一のものである。
 そんな中、先にシキョウが動いた。
 瞬き一つ遅れて、スイメイが突きを放っている。軽い踏み込みから放たれる突き込みはあくまでけん制であり、直後に返された剣先は鋭く曲がって胴の急所を狙っている。だが、シキョウの打ち込みのほうがわずかに速い。まるでスイメイが自らをシキョウの剣に飛び込んでくるかのように、シキョウの剣は効果的に配されていた。
 だが、スイメイはいともたやすくその剣を潜り抜けた。
 スイメイの踏み込みによって船が揺れ、それによってシキョウの足回りがわずかに揺らいでいたためである。素早く剣を引き戻したシキョウが水剣を受け止め、スイメイもあっさりと引いてまた両者は船の両側に戻る。
 静寂はただ一瞬の事。
 瞬く間に五合十合と撃ち合い、狭い船の上で二人は攻防を繰り広げた。いずれもスイメイが先に仕掛けるも、シキョウがさらに先んじて攻撃を置いておくというやり取りである。不安定な足場を存分に利用し、水剣以外にも掌打や点穴を織り交ぜるスイメイの側が一見押しているように見えるが、一方のシキョウもまた一歩も引かない。ひたすらに相手を観察し、スイメイの動作に生じる致命的な隙を確実に捉えてスイメイを追い込んでいく。いつしか、シキョウのほうが間合いを支配し、へさきに追い詰められたスイメイは苦し紛れの攻撃を繰り出すだけに至っていた。
 だが、スイメイは焦りを見せることはない。あくまで飄々と実を結ばぬ攻撃を続け、水剣をふるって楽しげである。一方のシキョウは額の溝がだんだんと深まり、汗みずくとなっていぶかしげである。ついには一歩引き、まゆを吊り上げてスイメイを難詰した。
「どういうつもりだ、からかっているのか」
「からかってなどいないさ。私は真剣だ」
「冗談きついぜ。ならなんで俺が押してる?」
「何しろ、見たこともない異国の武術だからな」
 シキョウが苦々しげに唇を噛んだ。対するスイメイは弄うように言葉を継いだ。
「私は延国の剣術なら、どれも少々覚えがある。技そのものも身につけているし、対抗策だって知っている。だが異国の剣術となると少々心もとない。よく知らぬ剣技を使われれば、それだけでこちらは不利になって当然というものだ」
 シキョウは落ちつかなげに身を揺らした。
「なんだよ、結局お見通しかよ」
「別に見通してなどいなかったさ。ただ、な」
「なんだ」
「なに、お前の秘策が見事功を奏したそのおかげで、私は負けて枕を涙でぬらし、一方で念願の勝利を収めたどこかの誰かは晴れて帝位に就くことになるだろうと思ったら少し愉快になってきてな。どうだ、間近に迫る勝利の味は?」
 だんっ、とシキョウが足を踏み鳴らした。大きく揺れた船の底で貝が跳ね上がり、海に飛び込もうとしたところをスイメイの剣がさっと伸びてすくいとった。ぷるぷると震える剣身をやさしくなでさすり、取り上げた貝殻をひょいと投げる。貝殻は魚篭に過たず収まり、その魚篭を取り上げるとシキョウは腰に結びつけた。
「納得いかねぇ」
「何がだ?」
「はっきり言うが、今見せたのはミズハミシマ剣術の上っ面も上っ面だ。それも俺が勝手にあちこち変えた代物よ。正直言って、この技にはお前を倒すだけの力なんか無ぇはずだ。習っといてなんだが、大したもんじゃねぇんだ、ミズハミシマ剣術って奴は」
「本当に失礼極まる言い草だな。お前の師匠がここにいなくてよかった」
「お前だってうすうす感づいているはずだろうが。さっきも、その前も、お前の手にこっちはどうすることも出来なかったはずだった。俺なりに型を崩したおかげでどうにかさばけたんだ」
「それでは習った甲斐が無いな。なんとも失礼な奴だ。まあ、そんないい加減な技に負けそうになっているのだから、私が説教できる立場でもないか」
「何が負けそうだ、本気を出せ、スイメイ。八百長でお前に勝ったって嬉しくもなんともねぇ」
「お前が適当にやっているのに、私だけ本気を出せというのか?」
「適当になんかやってねぇ」
「やっているさ」
 スイメイは口の端を吊り上げた。そこから滴り落ちたあざけりに、シキョウがわずかにたじろいだ。
「お前はいくつか勘違いをしている。ミズハミシマの剣術は確かに稚拙なところもあるが、ある一点では非常に強力だ。始めはお前がその点をきちんと見極めていると私は思っていた。自らが習っている技の利点をしっかりと理解して、それを生かした攻めを繰り出してくると思っていたし、もしそう来たならば負けることも分かっていた。お前の言う八百長負けではない、本当の敗北だ。
 だがお前は勘違いしたままだし、そんな有様では、私に勝つことなど夢のまた夢だ。まあそんな有様でも、お前が形式的にでも何でも勝って、そのことに納得してくれさえすれば私は別に構わない。それでお前が大都に戻ってくれるのだからな」
「そんなこと言われて戻るとでも思ったか?」
「納得できないか? なら、考えを改めるがいい。お前が私に勝ちたいというなら、道はたった一つしか無い。ミズハミシマ剣術の精髄を、この場で掴んでみせるがいい」
 シキョウが固唾を呑み、やおら眉根を引き締めて剣を引き戻した。
 シキョウが構えを大きく変えた。満足げに微笑んだスイメイが、素早い攻撃を繰り出した。


 シキョウが完全に劣勢に陥るまでには五合を要さなかった。
 完全にミズハミシマ流の型を取ったシキョウの動きは、先ほどと比べて明らかに精彩を欠くものだった。のったりとした動作は隙を孕み、ところどころにさしはさまれる奇手は術理を欠いているように思われた。当然スイメイの絶技には相対するべくも無く、シキョウはやすやすと敗北を喫するに至った。
 スイメイの発した一手によってシキョウは完全に体制を崩し、船べりから海面へと転落した。
 水面から頭を突き出し、シキョウが水を吐き出す。顔をぬぐって船べりを掴むその様を、スイメイは歩み寄って見下ろした。
「参った」
 ぷかぷかと浮かぶシキョウが、ぶすりと言い捨てながら船に剣を投げ入れようとする。それを、スイメイは足で制した。
「なんだよ、参ったって言っただろ」
「まだ終わっていない」
 鋭い語気とともに、スイメイの剣がシキョウめがけて突きこまれた。泡を食ったシキョウは潜ってこれを避け、再び少し離れたところに顔を出す。その目には当惑と混乱が渦巻いている。
「気でも狂ったのか?」
「お前が奥義を掴むまで、この勝負は終わらん」
「なんだよそりゃ。頭がおかしくなったのか」
「続けるさ。さあ来い。こないならこちらから行くぞ」
「おーおー、そりゃなんとも結構なこって。来れるもんなら来てみやがれって。俺は泳いで帰らせてもら――」
「では参る」
 スイメイが片足を水面に下ろした。シキョウが目を瞠った。
 水面はスイメイの足を受け止め、その体重をやすやすと支えていた。もう片方の足も下ろしたスイメイはそのまま涼しい顔で水面を二歩歩み、かと思えばだっと駆け出してシキョウに迫った。水面を歩く導水功の絶技、『踏漣遊歩』である。
 泡を食ったシキョウが、スイメイの一撃を避けて水底に潜る。だが息を継ぐために顔を出せば、そこにはスイメイが追いついている。息をつく間も有らばこそ、苛烈な突きを受けて水中に追い戻される。シキョウの窮状は、まさしく水に落ちた犬同然であった。
 幾度目かの浮上にして、シキョウはもはや突きを避けようとはしなかった。スイメイもまた直前で剣を引き、歯軋りするシキョウを冷ややかに見下ろした。
「いい趣味じゃねぇか、え? もぐらたたきはそんなに楽しいか?」
「別に楽しんでなどいない。楽勝過ぎて詰まらないという点では、普段と何も変わらないしな」
「くそ、いいたい放題いいやがって……」
「早く何とかしたほうがいいぞ。私もいつまでも水の上に立っていられるわけではないが、少なくともお前の泳ぎよりは長続きするからな。お前がここで音を上げるまで、いくらでも付き合ってやってもいいぞ」
「――くそったれが!」
 水中から突き出されたシキョウの腕が、スイメイに向けて何かを擲った。先ほど魚篭に収まった貝殻だ。スイメイはいともたやすくそれをかわし――直後に、体勢を崩して水中に引きずり込まれた。
 スイメイを引きずり、上になって押さえつける。スイメイの体が完全に水中に没すると、シキョウは息をついで高笑いを上げ、沈み行くスイメイを追ってまた水中に潜った。対するスイメイはあわてるでもなく、悠然と水中で体勢を整えている。まるでこうなるのを待っていたかのように微笑むと、スイメイは水霊の剣を握りなおした。透き通った海水の中にあって、蜂紫の剣身はなお形を失っていない。
 ニヤニヤと笑いながら潜ってきたシキョウは、スイメイの構えを目にすると真顔になった。スイメイが剣をわずかに震わせると、シキョウもまた剣を構えなおした。
 そうして、水中での闘いが始まった。
 始めのうちこそ、水気を得意とするスイメイは押していた。だがそれも、シキョウが何事かに気付いた様子を見せるまでである。スイメイの繰り出す剣を悠々とかわし、鋭く間合いをつめて反撃を繰り出せばスイメイはひとたまりもなくこれを受ける。シキョウの振り下ろす剣は水中でありながら水を縫ってまるで地上であるかのようい軽々と振るわれ、反対にスイメイの剣技は突きを中心とするものでありながら、絡みつく水圧に引きずられてその切れを失っている。位置取りや運気の基本となる大地はスイメイの足元にはなく、だがシキョウは難渋する様子も無くやすやすと水中で己の体を操っている。
 スイメイを圧しているのは、先ほどまでにはスイメイに後れを取っていたはずの、ミズハミシマ剣術の型であった。
 シキョウは水底に生じた竜巻のように荒れ狂い、スイメイに次々と絶技を浴びせかけた。水剣を弾きとばし、守りの構えをあっさり制し、水圧を纏った掌打を叩き込んでスイメイを高く高く打ち上げた。魚のように水面から飛び出したスイメイはたまさか船の上に落ち、ぎしぎしと船が揺れて水を跳ね上げる。
 舟底に横たわり、スイメイはしばし呆然と太陽を見上げたのち、はじけるように笑い声を上げた。
「ほら、やればできるではないか」
 寝そべったまま服の裾を絞り、スイメイは満足げに息をついた。
「お前の師匠は魚を獲れと言ったわけではない。水に親しめと言っただけの事だ。当たり前のことではないか。ミズハミシマは水の国だ。そこで生まれた武術が、水中での闘いに特化していないわけが無い。少なくとも、陸での戦闘は副次的なもので、研鑽が進んでいないのは当たり前だ。お前は異国の技に活路を求めるなら、異国のことをもっと知っておくべきだったのだ。魚がまずいと文句を言い立てるだけではなく、な」
 船べりに手をかけ、ふと思い出したように水面に手を差し入れ、しばらくの間探るように動かす。するりと引き出されたのは水綱であり、その先端についているのは先ほどシキョウが投げ捨てた貝である。と、そこから蜂紫に染まった水霊がヤドカリのように顔を出した。
「こー」
「すまない、よくがんばってくれたな」
「こめー」
 誇らしげに身をそらす水霊の頭を撫でさすり、スイメイは屈託の無い笑顔を見せた。その目がすべり、水中のシキョウに向けられた。
「さあ、今日は見事お前の勝ちだ。それに免じて、今回だけは引き下がってやろう。私も珍しい経験をできてよかったからな。中々楽しかった。ところで、そろそろあがってきたらどうだ? 身につけた技をしっかりと反芻したいのは分かるが、一度掴んだ奥義はそうやすやすと忘れられるものでは――」
 スイメイは言葉を切った。海面を覗き込み、辺りを見回し、もう一度海面を覗き込む。水霊と顔を見合わせると、スイメイは眉をひそめて脈拍を数え始めた。三十を数えたところで、スイメイの顔色が変わった。
「シキョウ!」
 叫びながら、スイメイは水の中へ飛び込んでいた。


 引き上げられたシキョウの顔は紫に染まっていた。スイメイは手早くシキョウの口から水をかきだし、胸板を叩いて水を吐き出させようとした。だがごぼごぼと口から水をこぼしながらも、シキョウは白目をむいてひっくり返ったままである。
 スイメイはシキョウの頭を自分の膝の上に横たえて首を振った。
 シキョウは確かに、ミズハミシマの水中戦闘の極意を掴んでいた。だが、そこには一つの落とし穴があった。そもそもミズハミシマの民は水棲であり、水底での呼吸を必要としない。必然的に、体内に気息をめぐらせることに関しても地上の民とは異なるやり方を取っている。体を慣らすことなくミズハミシマ流の動作を行ってしまったシキョウの体には絶大な負担がかかり、その意識を刈り取ったのだ。
 スイメイはシキョウの胸に手を当てた。心臓はまだ打っている。だが、呼吸は止まったままである。
「こー」
 水霊がスイメイを見上げ、シキョウの耳をぺろぺろと舐めた。
「ふざけていないで起きろ」
 スイメイがぼそりと言葉を発した。
「確かに、いくらか手がかりはくれてやったが、それでもようやく極意を掴んだのだろう。それと勝利も。こんなところで溺れてお仕舞いなどと言うことがあってたまるものか。ほら、さっさと起きろ。息をしろ」
 シキョウは黙して答えない。白目をむき、口の端からよだれをたらして固まったままのシキョウの頭が、力を失ってがくりと垂れる。それを掌で支えてやりながら、スイメイは顔をシキョウに近づけた。
「――止むをえん、か」
 シキョウの体を船底に横たえ、スイメイは宙を仰いだ。何度となくシキョウの顔を覗き込んでは口を引き結び、ついに意を決したようにシキョウの鼻をつまみ、口を塞いで息を吹き込もうとした。
 だが口が触れようとしたその瞬間、シキョウがかっと目を見開いた。
 シキョウの口から流れ出た奔流はかがみこんでいたスイメイの顔面をしたたかに打った。さすがのスイメイもこれはかわせず、直撃を受けてのけぞった。
「くそ! 死ぬかと思ったぜ!」
 首を振り振り立ち上がり、二三度屈伸をして伸びをすると、シキョウは晴れやかそのものと言った表情で、顔をぬぐっているスイメイを見下ろすと笑った。
「誓って言うが、ご先祖様が三人迎えに来てた」
「――そうか」
「それで言うんだ、『死ぬというのに葬式も副葬品もなしか? よくそれで死ねたものだ』ってな。言うとおりだと思ったんで死ぬのは止めにした」
「何よりだな」
「何よりだ。奥義もなんとなくつかめたような感じがするしな。気分がいいぜ」
「そうか。では大都に帰るか」
「あ? 何言ってんだ急に」
「お前は私に勝った。満足しただろう。だから大都へ帰ってもらう」
 目を落として話すスイメイにシキョウが向けた顔は、当惑そのものである。しばらく考えるふりをした末、シキョウは肩をすくめた。
「いや、ありゃダメだ。勝ったうちにははいらねえよ。最初はお前が手加減してたし、そこで勝負は付いてた。水中のあれは言ってみれば遊びだ。大体、お前に勝ち方の手がかりを教えてもらったようなものじゃないか。なしだ、なし。帰るのはまた別の機会にしてくれや。それに水中で百戦百勝したってしょうがねえだろ。大延国全土が水没する日がくりゃ別だが」
 スイメイは黙して答えない。シキョウとともに引き上げた剣に視線を落とし、努めてシキョウから顔をそらしている。だがシキョウはそのことに気付くようすもなく、屈託の無い笑みを浮かべてみせた。
「まあでも気分は悪くないぜ。お、そうだいい事考えた。お前が負けたってことは認めてやるから、俺の代わりに漕いで帰ってくれや。それでチャラにしてやろう。どうだ? 悪くない考えだろ――」
 スイメイの鋭い拳が、シキョウのみぞおちを捉えた。
 気力の乗った一撃はシキョウの体を二つに折るに留まらず、その身を軽々と吹っ飛ばしてはるか彼方の水面に着水させた。舞い上がる水しぶきに、水霊が驚きと喜びの入り混じった鳴き声を上げた。
 スイメイはやおら櫂を握り締め、口を一文字に引き結ぶと一心不乱に漕いでその場を後にした。
 陸に向かうスイメイの顔に浮かぶ表情を見ていたのは水霊ただ独りであり、水霊は語る言葉を持たない。ただひたすらに、首をかしげて鳴き声を立てるばかりである。


 後の歴史は、シキョウがこの地で溺れ死んだとは伝えていない。シキョウとスイメイの旅はこの後も続けられたが、その詳細はほかに譲ることとする。なお、この北冥の地におけるシキョウとスイメイの比武伝承は、『破鏡散水』の故事としても知られている。その意味するところは、「価値の無いように見えるものも、見方を変えれば価値が生じる」というほどのところである。


(了)

 但し書き
 文中における誤りは全て筆者に責任があります。
 独自設定についてはこちらからご覧ください。
 また、以下のSSの記述を参考としました。
 【続・その風斯く語りけり】


  • 面子張れなきゃゴロツキじゃないよなあと竜人さんを見ながら納得したり -- (名無しさん) 2012-08-18 20:28:57
  • 旅は続くけどご想像にお任せですかァー!なんという生殺し感 -- (名無しさん) 2012-08-19 20:58:38
  • 久々に読み返したけどやっぱ面白いなあ。水精がいい味出してる。それにしてもイチャイチャし過ぎだろこの2人 -- (名無しさん) 2013-07-20 15:00:31
  • 地域性の違いがよく分かる表現に感服します。全体を通して自分自身を悟っているのかスイメイの個然とした空気を読まない行動しかし純朴な精霊はいいものですね -- (名無しさん) 2014-12-07 17:27:17
  • 途中送信してしまいました)片やシキョウも己のやりたいままに行動する様子は皇帝の席につくということを忘れているのかと思うこともしばしば。戦い以外のさりげない仕草の中で見せる技に目がいきました -- (名無しさん) 2014-12-07 17:35:14
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最終更新:2012年08月18日 16:14