日本ミュージカル資料室

バケモノの子

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バケモノの子【登録タグ:2022年 作品:は 劇団四季

上演概要

  • 国産ミュージカル

あらすじ(公式サイトより)

この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。
バケモノ界・渋天街では、長年バケモノたちを束ねてきた宗師が、今季限りで神に転生することを宣言。強さと品格に秀でた者があとを継ぐしきたりがあり、数年後に闘技場で催される試合で、次の宗師を決めることとなった。候補者は、とにかく強いが乱暴者の熊徹と、強さも品格もあわせ持つ猪王山。次期宗師争いは、いよいよ本格的になろうとしていたが、熊徹は、宗師より、弟子を取ることを課せられてしまう。
その頃、人間界・渋谷。9歳の少年・蓮は、両親の離婚で父親と別れ、母とも死別。ひとりぼっちの日々を送っていた。
行くあてもなく途方に暮れていたある夜、蓮は、弟子を探していた熊徹と出会い、渋天街に迷い込む。独りで生きるための「強さ」を求めて、蓮は熊徹の弟子となることを決意。「九太」という名前を付けられることとなった。
当初はことあるごとに、ぶつかり合う2人だったが、奇妙な共同生活と修行の日々を重ねて互いに成長し、いつしかまるで本当の親子のような絆が芽生え始める。
一方、猪王山にも、九太と同世代の息子・一郎彦がいた。父の存在が、何よりの誇りであり、父のようになりたいと願う一郎彦。しかし、いっこうにバケモノらしいキバが生えてこないという悩みを抱き続けていた。
時は流れ、九太と一郎彦は青年へと成長。17歳の九太は、熊徹の一番弟子としてその強さを知られるようになっていたが、バケモノと人間のあいだで「自分は何者か?」と揺れ動いていた。ある日、偶然人間界に戻った九太は、高校生の少女・楓と出会って新しい世界を知り、自身の生きる道を模索していく。
やがて訪れた次期宗師を決する闘いの日。人間とバケモノの二つの世界を巻き込んだ大事件が起きてしまう。
皆を救うために、自分にできることは何か――熊徹と九太、それぞれに決断のときが訪れる。 

上演情報

日本初演:2022年

【初演】2022年

  • 2022年4月30日(土)〜:四季劇場[秋]
    • 料金●S席:9900円〜13200円、A席:5500円〜9350円、B席:6050円〜7150円、C席:2750円〜3850円、S席(子ども):5500円〜6600円、A席(子ども):4125円〜4675円

登場人物

熊徹

熊のような容姿を持ち、バケモノの世界・渋天街で一二を争う最強のバケモノ。街の長・宗師の次期候補の一人。孤児のため独学で武術を極めてきた。粗野で横暴だが、心に強い信念を持つ。宗師になるには弟子がいることが条件だったが、誰も乱暴な彼の弟子にはなりたがらなかったため、身寄りのない人間の蓮を引き取り九太と名付け、弟子にしてしまう。九太を指導する中で、独りよがりだった武術が次第に洗練されていく。

蓮/九太

9歳で両親と離ればなれになってしまった少年。行き場がなく渋谷の路地裏をさまよっていたとき、熊徹と偶然出会い、バケモノの世界・渋天街へ迷い込む。強さを求め、熊徹の弟子となり、渋天街に留まることを決意する。熊徹との修行と冒険の日々を重ね、やがて17歳のたくましい青年へと成長する。

猪王山(いおうぜん)

猪の顔にライオンのようなたてがみを持つバケモノ。渋天街の誰もが強さ・品格ともに一流と認める存在で、数多くの弟子を持つ、次期宗師の最有力候補。一郎彦と二郎丸の父親。

一郎彦

猪王山の長男。親ゆずりの強さ・品格を持つ優等生。子どもの頃から父のような立派な剣士になることを夢見るが、成長するにつれて自分自身が何者なのか疑念を抱くようになり、人間でありながら堂々と振舞う九太に憎悪を向けていく。

多々良

猿の顔を持つバケモノで、熊徹の旧友。頭の切れる、口の悪い皮肉屋。人間であるにもかかわらず熊徹の弟子となった九太に当初は冷たい態度で接するが、次第に百秋坊とともに九太に目をかけていく。

百秋坊

豚の顔を持つバケモノで、熊徹の旧友。聡明で、誰にでも優しく接する僧侶。熊徹との師弟関係に悩む九太に助言を与える。

二郎丸

猪王山の次男。子どもの頃から強いものに憧れ、父と兄を自慢に思っている。天真爛漫で、無類の食いしん坊。やがて穏やかな性格で誰とでも親しくする好青年に成長し、九太の親友となる。

宗師

渋天街に棲む10万を超えるバケモノを束ねる長老。引退して神様に転生すると宣言し、新たな宗師となる、強さ・品格ともに一流のバケモノを探している。

進学校に通う女子高生。正義感が強く、努力家で優等生。渋谷で蓮と出会い、一緒に勉強をするようになる。蓮にとっては、人間界での師匠のような存在。

蓮の母

夫と離婚後、女手一つで蓮を育ててきたが、蓮が9歳の時に不慮の事故で急死。蓮のそばに時おり幻として現れ、バケモノ界と人間界の間で悩みながらも成長していく息子を見守り続けている。

配役

初演キャスト

役柄 初日キャスト プログラム掲載候補キャスト
熊徹 伊藤潤一郎 田中彰孝
蓮/九太(青年) 大鹿礼生 立祟なおと
猪王山 芝清道 田島亨祐
一郎彦(青年) 笠松哲朗 菊池俊
多々良 韓盛治 川島創
百秋坊 味方隆司 安東翼
二郎丸(青年) 奥村響 瀬下喬弘
宗師 増山美保 井上智映子
柴本優澄美 竹田理生
蓮の母 清水智紗子 時枝里好
蓮/九太(少年) 平岡幹基 石黒巧、小竹律、照井航之介、土田彪人
一郎彦(少年) 伊藤駿太 大橋冬惟、鳥塚絢心、内藤朝、饗庭琉衣
二郎丸(少年) 世戸凛來 麻上舜ノ介、豊本燐太、井上翔太、佐藤明莉
蓮の父 小出敏英 赤間清人

初演アンサンブル

濵絢音、稲葉愛夢、中村伝、狩野勇人、一来多恵、宮野薫、丹下博喜、大石眞由、山梨史奈、内田圭、押田柊、能智慈子、多田毬奈、遠藤竜也、新庄真一

スタッフ

  • 原作:細田守(映画「バケモノの子」)
  • 脚本・歌詞:高橋知伽江
  • 演出:青木豪
  • 作曲・編曲:富貴晴美
  • 音楽監督:鎭守めぐみ
  • 振付:萩原隆匡
  • 装置デザイン:石原敬/BLANkR&D
  • 衣裳・ヘアメイク・特殊メイクデザイン:太田雅公
  • パペットデザイン・ディレクション:トビー・オリエ
  • 照明デザイン:赤崎浩二
  • 映像:松澤延拓
  • 擬闘:栗原直樹
  • マジック監修:リアルマジシャンRYOTA
  • 音響デザイン:千葉治朗
  • 演出補:玉城任
  • 技術監督:笠原俊典


ソフト化

CD

ミュージカル『バケモノの子』オリジナル・サウンドトラック

  • 1.オーバーチュア「祝祭」
  • 2.その日がくる
  • 3.SHIBUYA 2010
  • 4.強くなる
  • 5.一騎打ち
  • 6.強くなる(少年蓮 リプライズ)
  • 7.修行
  • 8.胸の中の剣
  • 9.母の想い
  • 10.修行の日々
  • 11.強くなる(青年蓮 リプライズ)
  • 12.苦悩の果てに
  • 13.新しい旅
  • 14.ハロウィン・ナイト!
  • 15.母の想い(リプライズ)
  • 16.本当の私
  • 17.親子げんか
  • 18.真実
  • 19.父の想い
  • 20.この日がきた
  • 21.復讐の誓い
  • 22.親心
  • 23.胸の中の剣(熊徹 リプライズ)
  • 24.鯨の襲撃
  • 25.胸の中の剣(熊徹・蓮 リプライズ)
  • 26.バケモノの子
  • 27.バケモノの子(リプライズ)
  • 28.胸の中の剣(カーテンコールバージョン)
  • 29.新しい旅[ボーナストラック]
  • 30.胸の中の剣 (熊徹・蓮 リプライズ)[ボーナストラック]

レコーディングキャスト

役柄 キャスト ボーナストラック
熊徹 伊藤潤一郎 田中彰孝
蓮/九太(青年) 大鹿礼生 崇なおと
猪王山 芝清道 -
一郎彦(青年) 笠松哲朗 -
多々良 韓盛治 -
百秋坊 味方隆司 -
二郎丸(青年) 奥村響 -
宗師 増山美保 -
柴本優澄美 -
蓮の母 清水智紗子 -
蓮/九太(少年) 平岡幹基 -
一郎彦(少年) 伊藤駿太 -
二郎丸(少年) 世戸凜來 -

外部リンク

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