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PEACE DREAM

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PINK DREAM(かがみ視点)のこなた視点作品
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「んん……ああっ!」
早朝の部屋に、押し殺した喘ぎ声が響く。
布団の中で、割れ目に自分の指をいれ、クチュクチュといやらしい音を立てながらかきまわす。
「……ああ、か、かがみぃ……」
切なげに呼んだその名は、私の一番大切な人の名前。
「ああ!イクッ!」
溢れ出す快感に我慢できなくなり、一瞬ビクッと体が仰け反り、絶頂を迎えた。


 自分の愛液に濡れた服を脱ぎ、制服に着替えて、朝食をとり、その他、朝にやることをのんびりとながら全て済ませる。
準備が整った私は玄関に向かい、靴を履く。
「じゃ、お父さん行ってくるね~」
「おう、行ってらっしゃい」
お父さんに行ってきますをして、玄関の扉を開ける。
そして、学校に行くため、駅に向かって自転車を漕ぎ出した。

 私にはつきあい初めて三ヶ月になる『恋人』がいる。
恋人の名は柊かがみ。もともとはクラスの友達の双子の姉で、最初は普通に友達として接していた。
……姉?うん、まあいわゆる同性愛というやつだ。本当は私はそんなケはなかったつもりなんだけど、人生わからないもんだね。
段々と友達、いや親友として接するだけじゃもう物足りなくなって、三ヶ月前、かがみを放課後の誰もいなくなった教室に呼び出して告白をした。
彼女は、私も前から意識していたよ、なんて嬉しいことを言いながら、告白を受け取ってくれた。
それからかがみと『恋人』としてのつきあいが始まった。
放課後の寄り道につきあってもらったり、休みの日には都市の方に遊びに行ったり、互いの家に遊びに行ったり……と、普通の『恋人』同士がやることの粗方はやって来た。……ただ一つだけは除いて。
それは……まあ、いわゆるHってやつだ。つきあって三ヶ月たったけど、これはまだしたことがない。
……したことはないけれど、一度だけ、しそうになったことはある。
一ヶ月程前だったかな……放課後の、誰も居ない教室でキスした後、それだけじゃ物足りなくなったであろう、かがみに迫られた。
そのときのかがみは、本当に我慢しきれなかったみたいで、今まで見たことないくらいデレデレになって甘えてきた。
確かにデレモード全開なかがみは本当に可愛かったけど、私はそれを断った。
かがみは心底残念そうな様子だったけど、学校という誰かに見られてもおかしくない場所でするのは危険だと思った。
それともう一つ。もし私がHするとしたら、一時期のテンションに任せたようなHはしたくない、ということ。
恋愛を今までロクにしたことがない、私が言うのは変かもしれない。でも、あえて言わせてもらうと、Hって好きだから、といってホイホイやるものじゃないと思うんだよね。
Hするって事は、愛する人の裸とか、性癖とか、そう言った一番、人に見られたくない恥ずかしい部分を互いにさらけ出し合う訳だ。
私は、そんな大切な晒し合いを、カラオケの延長をどうするのか決めるかのように、軽軽しくやることはしたくない。
別にHに興味が無いわけではない。今朝だって私は自慰にふけって訳だし。
けど、だからといって今すぐ、あるいは近いうちにかがみとHをするってのはまだ早い気がする。
もっと気が熟して、もっと深くお互いを知り尽くしてから……それからでも良いと思ってる。少なくとも私は。


 そんな考え事をしているうちに駅につく。かがみはまだ来てないようだ。自転車を置いて改札の前で待つ。
それから五分もしないうちに、かがみがやって来た。
「おはよ~、かがみん」
手を振りながらかがみの元に向かう。
「おす、こなた」
近づく私に気づいたかがみは、笑顔で朝の挨拶を返してきた。
その時、二つの大きなリボンで束ねたツインテールの髪の毛がふわりと揺れた。
いつ見ても、かがみのツインテールは呆れるくらいに似合ってるなぁ。
本人はツンデレキャラを否定してるけど、毎日その髪型じゃ、肯定してるも同じですよ、かがみさん。
「……さっきからツインテールがどうとかツンデレがどうだとか、何が言いたいのかしら?」
「え?あ、いや、何も」
しまった、どうやら考えがつい声に出ていたみたい。気をつけないと。

「あのゲームの続きなんだけど、ボスが強くて倒せなくてさ~」
「ああ、あいつはね、クイックタイムの術を使いまくったら簡単に倒せるよ~」
他愛もない会話をしながら改札を通って、ホームに立つと、あまり待たずに電車がやって来た。
電車に乗りこんで、あまり愛想の感じられないロングシートの座席に二人並んで座る。
二人だけで学校に行くのも、もうすっかり馴染んでしまった。
つかさもみゆきさんも、私達が付き合い始めたのを知ると、
「学校の中では、二人っきりになるのは中々難しいでしょうから、せめて行きと帰りだけでも、二人で過ごすようになされて下さい」
とか言って、二人の勧めのまま、私とかがみとは別々に学校に行くようになった。
その心遣いは嬉しいんだけど、ちょっと気を使いすぎだと思う。
私達がつきあい始めても、つかさとみゆきさんとも変わらず、みんなで一緒に登下校したかったんだけどな。
だから実際の所、別にこの時間を二人で居たいとはあまり思ってないんだけど、かがみはどうなんだろ。
私はそうと思ってなくとも、かがみは違うかもしれない。
もともとクラスも別々なワケだし、私と顔を合わせる機会は行き帰りとお昼だけのかがみにとっては、この二人だけの時間は大切な物なのかな。
ちょっとそのことを聞いてみようかな、と思ってかがみの方を向いてみると、うつむいたまま、なんだか難しい顔をしていた。
「かがみん」
「ひゃう!」
呼びかけてみると、かがみはこっちも思わずビックリしてしまう程の声をあげて飛び上がった。
「そんなに驚かなくても……」
「ご、ごめん。ちょっと考え事してて……でもいきなり何?」
「さっきからかがみ、ずーっと難しそうな顔しながらうつむいてたから、どうしたのかなと思って。なんかあったの?」
あんなに難しそうな顔して考えることだ、もしかしたら凄く大変なことかもしれない。
私が体を乗り出してそう聞くとかがみは、
「どーもないわよ。少しぼーっとしてただけ」
と答えた。
「そっか。ならいーや」
かがみがそう言うなら、きっとそうだろう。もし実際なにか大変なことがあったとしたら、私が聞く前に話してくれるよね。
そう信じることにして、乗り出した体を、座りなおして元に戻した。



 ……しばらくそのまま座ってると、横から何か強烈な視線を感じる。
変な人でも居るのかと思い、横を向いてみると、なぜかかがみが私の顔をガン見していた。
その視線が恥ずかしくて、つい目を逸らしてしまう。
すると、今度は隣りからハァハァと言った変な声と、バタバタとした音がする。
また何かあったのか、と思ってもう一度横を見ると、服と髪を乱したかがみが、ハァハァと危険な感じのする息をしていた。
……なんだろ、今日のかがみはいろいろとわからない……


===========================

学校に着き、私の教室の前で、じゃあ昼休みにまたね、と簡単な挨拶を交わしてかがみと別れた。
教室に入って、しばらくぼ~っとしてるとつかさとみゆきさんがやって来た。
「おはよ~、こなちゃん」
「おはようございます、泉さん」
「おお、つかさにみゆきさんおはよ~」
「ねぇ、こなちゃん、数学の宿題やった?」
数学の宿題……?気になって、テスト前以外ほとんど持ちかえられることのない机の中に手を入れ、数学のノートを取り出す。
ノートの端っこに『教科書P102~P115まで宿題』と、寝ぼけ半分で書かれたと思われる、汚い字の覚書きがあった。
む~、すっかり忘れてた。まあ覚えてたとしてもやらないけど。
「……いつも通りやってないや。提出はいつまでなの?」
「え~と、明日まで……」
「マジ!?絶対間に合わないじゃん!どーしよ……またかがみのお世話になるかなぁ……」
みゆきさんは、私がどーしようかともがいている姿を見て、なにやら微笑んでいる。
「どうかした?みゆきさん?」
「あ、いえ、泉さんは本当にかがみさんのことを頼りにしてなさってるんですね、と思いまして」
「それ、頼りにしてるんじゃないと思うけどな……」
むう、確かにそうなんだけど、なんかつかさにツッコまれると負けた気がする。
まあいいや。昼休みになったら、かがみ頼んでに宿題見せてもらおうっと。
そう考えながら、適当に授業を受けてるうちに、あっという間に四時間目が終わった。

「あ、お姉ちゃん、こっちだよ~」
「かがみさん、こんにちわ」
「お~っす」
かがみは私達の教室に入ってきて、みゆきさんに軽く挨拶をして私の隣りの席に座った。
そっか、今日かがみがみゆきさんに会うのはこれが初めてだもんね。
かがみが席に座ると、みんなそれぞれ持ってきたお弁当を広げる。



「でさ、それが臭くってね~」
「本当に臭いよね。なんとかならないかなぁ……」
「ファブ○ーズでもかけてみれば?」
「それも試したんだけどね……」
普段通りの会話の合間に、こっそりとみんなのお弁当を覗いてみる。
みゆきさんのお弁当は相変わらず、余り物で作ったとは思えないほど豪華だ。これだから金持ちって奴は……
つかさとかがみのはどうだろう。ちょっと覗いてみると、おかずが手の込んだ物ばかりだ。
なるほど、今日はつかさがお弁当当番だったんだな。
え?私?私はもちろんチョココロネだよ。
おっと、他の人のお弁当に感心してる暇はないや。早いとこかがみに宿題写させてもらうのお願いしないと。
かがみの肩を指で突つくと、つかさとみゆきさんとの会話に夢中になってたかがみが、私の方に視線を移す。
「なによ」
「いや~、そのね……」
あれ、まだ何も言ってないのに妙に反応が冷たい……予想外の反応に私は戸惑ってしまう。
「……どうせまた宿題みせて、とかでしょう?」
「なんでわかるの?かがみんエスパー?」
「なわけないでしょ。あんたの考えてることなんて大体察しがつくわよ」
例えエスパーじゃないとしても、何も言わなくても、私の思惑を簡単に読んでしまうなんて、かがみん恐るべし。
ってか私って、そんなに考えてること解りやすい性格なのかなぁ?
あと、微妙にかがみの顔が赤かったのはどうしてだろう。
「まあ、解ってるんなら説明する必要なくていいや。ってことでかがみんよろしく」
「やだ」
即答ですか。つれないなぁ、かがみも。
しかし、私だってここで、はいそうですか、とあっさり引き下がるわけにもいかない。
よし、ちょっと手を変えてみよう。
「え~、どうしてー!?かがみんのいけずー!」
「少しは自分でやりなさいよ!」
「いいじゃん!減るものじゃないし!」
「そういう問題じゃないでしょ!ってこら!肩叩くな!」
「ぶー!かがみがいいって言ってくれないからだもーん」
むう、これでもダメか。今日のかがみは中々手厳しいなぁ。
「こなちゃん、やめてあげなよ。お姉ちゃん困ってるし……」
くっ!つかさまでかがみの味方に回ってしまったか!これじゃずいぶん分が悪い。
「ごめんね~。私がこんなに頼んでるのに、かがみがなかなか了承してくれないから……」
「悪いのは私かよ」
これでもダメか。む~……仕方ない、最終手段を使うか。
私は手を合わせて、うるうると潤ませた上目使い(もちろんウソ泣き)でかがみの目をただ、じっ、と見つめる。
そしてとどめの一言。
「ねえ、かがみん。意地張ってないでさ、お・願・い!」
「ぐはっ!」
かがみは少しよろめいてなにやらブツブツ言ってる。
ちょっと気味が悪いけどまあいいや。これが勝利の瞬間なんだから。
「……わかったわよ。でも次は知らないわよ?」
「わーい!ありがとうかがみん!」
必殺の『お願い』攻撃、成功。未だこれをやって負けたことはない、私の最終手段だ。ふっ、まだまだ青いな、かがみん。
でも、私の『攻撃』に悶えるかがみも十分可愛い。けど、当のかがみ本人は、自分がとても魅力的なことに、あまり気づいてないみたいなのが残念だ。
じゃあせめて私がその可愛いかがみを堪能しよう。
そう思って、私はかがみの頬に、私の頬をすりよせて、かがみの反応を見て楽しむ。
照れながらも、案外まんざらでもなさそうな、その表情が萌えるね~。
さて、一通りかがみの反応を堪能したら、私は席に戻る。
その後、ようやく落ち着きを取り戻したかがみは私を見て、
「はぁ……私って、甘いなぁ……」
と、ため息をついてつぶやいた。
けどかがみんや。私の『お願い』攻撃に耐えられるまでは甘いまんまだよ♪
落ち込むかがみと対照的に、私は心のなかでニヤリとした。




で、放課後。
私はかがみを連れて家に上がる。目的はもちろん宿題を写させて貰うためだ。
「ささ、どうぞ~」
「あ、お邪魔します」
かがみは中に入るとき、礼儀正しい挨拶をした。
が、中からの反応は無かった。
「あれ?こなた、今日そうじろうさんは?」
疑問に思ったかがみが、私に尋ねてきた。
「あ、お父さん?なんかね、打ち合わせに出かけてて今はいないよ」
「ゆたかちゅんは?まだ帰ってきてないの?」
「ゆーちゃんも今日はクラスのみんなで遊びに行くらしいから、遅くなるって言ってた」
「そ、そうなんだ……」
私がそう答えると、かがみは顔をほんの一瞬だけど赤らめた。
その反応を私は決して見落とさない。
ほほぅ……もしかしたら意識してるな。二人っきりということに。
どうやら私は、後でかがみをいじる良いネタを見つけたようだ。けど、ひとまず今は置いておく。これはもうちょっと後で言った方が面白くなりそうだ。
その変化に気づかなかった振りをして、かがみを二階にある自分の部屋へ通した。
部屋に入り、適当に机を用意して座る。
「じゃ、宿題見せて~」
「はいよ」
「ありがとう~」
かがみは、私に目を合わせることなく宿題のノートを手渡した。顔もまだほんのり赤い。やっぱり意識してるんだろうか。
かがみのノートを参考にして、宿題を解いていく。要は丸写しなんだけど。
「………………」
「………………」
部屋に沈黙が流れる。
私は何も喋らず、ただ黙々とノートに答えを写す作業をしている。
けれど、決して作業に没頭しているわけじゃない。
こうやって無言の状態をわざと作り、かがみが次にどういう行動を取るのか観察するためだ。
かがみの方は、さっきからキョロキョロしたりモジモジしたり、とにかく落ち着きがなさそうだ。
それを見て私は心の中でニンマリとする。やっぱり思った通りだ。かがみめ、相当じれったく感じてるな。
「……二人っきりだね」
先に沈黙を破ったのはかがみだった。この状況に耐えられなくなったのか、顔を斜めにうつむけたまま、恥ずかしそうに口を開いた。


「そだね~」
ここは軽く受け流しておく。
すると、かがみの表情が恥ずかしそうなモノから、曇った表情に変わる。
今度もその表情の変化を見逃さない。鈍感、とでも思われてるんだろうか。だとしたら、とんでもない見当違いをしているね。
かなりじらすことが出来たんじゃないかな。よし、そろそろ仕掛け時だろう。
「もしかして、意識してる?」
ここが、かがみに揺さぶりをかける絶好のタイミングだと判断した私は、うつむくかがみの目を真っ直ぐ見て言う。すると、かがみはビクッと飛び上がり、顔はまるで、火がついたように一気に真っ赤になる。
私もビックリするくらい、なんともわかりやすい反応を示した。
「なっ……!そんなわけ……」
「ふふふっ、うそつき~♪」
こんなに顔を真っ赤にしといて、しらばっくれるのは無理ってのがあるでしょ、かがみんや。
私は立ちあがってベッドに移動し、腰を下ろす。
「かがみってホントに解りやすいね~。家に着いてから、ずっともじもじとしてるかがみを観察するのは楽しかったよ♪」
ベッドの上からかがみの目を見て言った。
かがみは何も答えず、ただ口をパクパクさせている。どうやら、最初から自分の考えがバレてたことに戸惑ってるってとこかな。
「まあ、意識しちゃうのも無理はないよ。カップルが他に誰も居ない家で二人きり。エロゲじゃ困っちゃうぐらい、ありきたりなシチュだよね」
私は、いつもかがみをからかう時の軽い口調で、煽るように言った。もっとかがみの反応を見てみたいと思ったからだ。

「ここで一回、やっちゃう?かがみ」

 その言葉も、さっきの様にかがみの反応が見てみたくって言った、私の冗談の一つ…………のつもりだった。
けれど違った。今度の反応は、明らかにさっきとは違っていた。
私がそう言うと、かがみは、急にうつむいて表情をなくし、そして立ちあがり、ゆっくりと私の座るベットにやって来た。
「か、かがみん、どしたの、何か怖いよ……?」
こんなかがみの表情は、初めて見るものだった。
喜ぶときも、怒るときも、悲しむときも、楽しそうにするときも、いつも感情豊かだったかがみ。でも、今、私の目の前に立つかがみは、そんないつもの感情いっぱいな彼女ではなかった。
冷徹。ただ冷徹。今のかがみにはなんの表情もない。今のかがみの感情を私は読み取ることが出来ない。
怖い。だから怖い。いつものように怒ってくるかがみなんかより、何を思ってるのか、何を感じているか全く読むことの出来ない今のかがみの方が、比較出来ないほど恐ろしかった。
かがみはその無感情な目で、私をじっと上から見つめていた。そのまま時が止まってしまうのではないか、というぐらい冷たく、静かに。
が、すぐに時は流れた。かがみが私の肩を押し、ベッドに倒れさせ、抱き着いてきたのだった。
「か、かがみ!さっきのはウソだってば!やめて!」
そう叫んで、つまらない冗談であることを示し、かがみが正気に戻ることを願った。私がかがみに初めて見せた、拒絶の態度だった。
「……そんなこと言わせないわよ!」
私の声に、耳を傾けることはなかった。もう冗談で済ますことは出来ない、と改めて感じた。それくらいかがみの表情に、今まで見たことのない狂気が映し出されていたのだ。
かがみは冷たくそう言い放ち、私の肩に手を回し、キスをしてきた。
「むぐっ……」
なんとか寝かされた体勢から抜け出そうと、抵抗を試みる。しかし、かなり強い力で抱きしめられている上、かがみが舌を入れてきたため、体を動かすことすらままならなかった。
しばらくして、かがみの唇は私から離れた。キスしている間、呼吸が出来なかったので、まずは息を整える。
……私はかがみを、はっきりとした恐怖を顔に示しながら見ていた。目の前に居る人を、自分の『恋人』なんかじゃなく、私を襲うレイプ魔を見るかの様な、嫌悪と拒絶と恐怖の入り混じった目で。
が、目の前に居るこの人は、私のそんな表情を見て何を思ったのか、口元に小さな微笑みを作った。
私の恐怖は、また一段と増すことになった。




それから後のことはあまり覚えてはいない。
私の拒絶の意思も無視して、かがみはただひたすらに私を犯した。
服を脱がされ、胸を舐められた。
最後には今日の朝、かがみを愛しく思いながらいじくっていたアソコに、無理矢理指を突き立てられ、掻き回され、そしてイった。

 絶頂の後、私はしばらく何も考えられず、裸のまま横になっていた。
「ねぇ、こなた」
長く続いた沈黙の後、ようやくかがみが口を開いた。その口調から、落ち着きを取り戻したようであるのがわかる。
「……怒ってる?」
かがみのその問いは、明らかに彼女の後悔の念を感じさせるものだった。
私は答えなかった。
今は怒りよりも、ただ単に、悲しかった。
決して、かがみとHがしたくなかったわけじゃない。……いつかはちゃんとした形で、身を一つにしたいと考えていた。
でも、こんな形でHすることは、決して私が望んでいたものじゃない。
だから、かがみに無理矢理されたことによる怒りよりも、どうしてこのようなお互いに後味の良くないHをしてしまったのか、という悲しみの方が強かった。
それがただ悲しくて、涙が溢れた。
「……出てってよ」
自分でも気づかないうちに言っていた。今は、ただ一人になりたかった。
「…………………」
かがみは何も言わなかったし、動くことも無かった。
「……出てって!今すぐ!!」
今度は怒鳴るかのようにして言った。
「ごめんね、こなた」
その様子に、もう言う通りにするしかないと思ったのであろうかがみは、私の部屋から足早に去って行った。

 かがみが居なくなった今になっても、私は先ほどの惨劇の後始末も、服を着替えなおすこともしなかった。
ただ、何故?どうして?といった疑問だけが次々と浮かびあがっては消えた。その疑問に、答えを出すことは出来なかった。














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  • つ、続きをーーー!( ;∀;)
    でもとりまGJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-04-25 15:48:12)
  • 今後の展開が楽しみです。続き見てーーーーーーー!!! -- 名無しさん (2010-08-18 10:59:03)
  • これって続きないのー?? -- 名無しさん (2010-06-12 11:56:00)
  • 2人は幸せになれるんでしょうか?
    この話の続編ってどこにあるんだー -- オビ下チェックは基本 (2009-06-07 22:47:00)
  • うーん…
    これはどっちが悪いんだろう?
    「男」的立場で言えば最後の引き金を引いたのはこなたの方だから、悪いのそっちなんだろうけど…
    自分の中の「透き通ってはいるけど限りなく黒い」欲求を貯めすぎたかがみもなぁ…
    恋人同士だったらそう言うところも分け合ってそして解り合って行かなきゃいけないと思うんだけど。

    是非とも救済エンドが欲しいです。
    このままでは「二人」とも壊れてしまいそうです。
    いや、むしろかがみの方が速く壊れるな。
    最愛の人を最悪の形で奪いそして失くそうとしてるのだから。 -- こなかがは正義ッ! (2009-01-27 02:07:05)
  • 鬱は好きだがやっぱり読んだ後には救いが欲しくなるなぁ…。とりあえずGJ -- 名無しさん (2008-01-18 01:09:46)
  • 「鬱、ブラックで頼む」……と言うくらい直球すぎる。
    後半のかがみが壊れたあたりからのどん底に落とされる様は圧巻かと思いました。 -- 名無しさん (2007-10-23 21:00:13)

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