「なんなのよっ!!!」
勢いのままイスから立ち上がると、だんっと大きな音を立ててイスが後ろの机にあたった。
その音の根源、つまり私に教室内から驚きと好奇心の目が向られるけど、知ったこっちゃない。
勢いのままイスから立ち上がると、だんっと大きな音を立ててイスが後ろの机にあたった。
その音の根源、つまり私に教室内から驚きと好奇心の目が向られるけど、知ったこっちゃない。
私は怒っていた。
その理由は、夏特有の太陽光からくる熱さでも、夏真っ盛りで激しく鳴いている蝉の声でもない。
私の視線の下にいる友人の泉こなただ。
その本人は悪びれた様子もなく、「つーん」と言ったようにそっぽを向いている。
「お、お姉ちゃん…お、落ち着いて…」
「い、泉さん…」
立ち上がった私をつかさが、一向に私を見ないこなたをみゆきが、それぞれ現状を落ち着かせようとフォローに回る。
その理由は、夏特有の太陽光からくる熱さでも、夏真っ盛りで激しく鳴いている蝉の声でもない。
私の視線の下にいる友人の泉こなただ。
その本人は悪びれた様子もなく、「つーん」と言ったようにそっぽを向いている。
「お、お姉ちゃん…お、落ち着いて…」
「い、泉さん…」
立ち上がった私をつかさが、一向に私を見ないこなたをみゆきが、それぞれ現状を落ち着かせようとフォローに回る。
「…もう勝手にしなさいよ」
せっかくのつかさとみゆきの好意を踏みにじってしまう事になるけど、こなたの態度に私のイライラはピークに達していた。
踵を返して、少し前まで楽しかった昼休みを過ごしていた教室を去る。
「お姉ちゃ…」
つかさの困った声が聞こえたけど、後ろを振り向かず扉を閉めた。
せっかくのつかさとみゆきの好意を踏みにじってしまう事になるけど、こなたの態度に私のイライラはピークに達していた。
踵を返して、少し前まで楽しかった昼休みを過ごしていた教室を去る。
「お姉ちゃ…」
つかさの困った声が聞こえたけど、後ろを振り向かず扉を閉めた。
ドスドスと自分でも分かるくらい足音を立てて自分の教室へと向かう。
昼休みということもあってグランドや廊下からは生徒達の談笑や掛け声が聞こえる。
それすらも今の私には苛つきに拍車をかける要因になってしまう。
チッと自分自身に舌打ちをする。
今まで友達と喧嘩らしい喧嘩なんかしたことなかった。
友人関係に気をつかいすぎる性格ではなかったけど、性格上、人受けのよさには自信があった。
友達からカチンと思う言葉を言われてもスルっとかわせる程の心の広さもあると自負していたのに…
「はぁ…」
自分の教室の前につくと、先程までの怒りが少し和らいできた変わりに、今更になって後悔の荒らしが襲ってきた。
なんでこなたにあんな事言っちゃったんだろう。
「………はぁ」
「なんだよ、柊ぃ。溜め息つくと幸せが逃げるんだっぜ」
二回目の溜め息を吐き終わる前に聞き慣れた声が聞こえた。
声の主が分かっているので顔を向けず、そのまま教室の扉を開く。
「なんだよっ?!無視かよっ!!」
悪いが今はこの超楽天的性格の友人に構ってやれる気分じゃない。
黙って自分の席に着くと、私と日下部のやりとりを見ていたのであろう峰岸が心配そうな顔をして近付いてきた。
「あやのー、柊がアタシの事シカトするんだぜー」
「何かあったの?柊ちゃん」
うるうると雨の中の捨て犬の様な瞳で訴える日下部を手でなだめながら峰岸が問い掛ける。
「…なんでもないわよ」
ほっといてくれ、と顔背ける。
明らかに様子がおかしい行動をしておいて、ほっといてくれはないだろう、と自分でも思うけど、今は誰かに愚痴を言う気も起きなかった。
「なんでもないのに、みさちゃんを無視したの?」
いつものおっとりした声より少し低い声を出している峰岸に驚き、峰岸を見ると、普段の優しい笑顔をしていた。
横で日下部が「うっわ」と口を手で抑えている。
「えっ、み、峰岸…?」
笑顔の裏に隠されている怒りのオーラが見えない程空気の読めない人間じゃない。
「何かあったの?柊ちゃん」
先程と同じ台詞を先程より低い声で言われる。
『峰岸は怒るとすんげー怖いんだっぜ』
いつだか日下部が言っていた言葉を思い出す。
確かに物凄く怖い。
チラッと日下部の方を見ると、さっきまでいた場所から日下部の姿が消えていた。
消えた日下部を探す為、教室を見回すと、ベランダで黒板消しをパンパンしていた。
あんた今日、日直じゃないでしょ。
地雷を踏んでしまった責任をとるため、仕方なくまた峰岸に視線を向けると、笑顔のまま固定されていた。
昼休みということもあってグランドや廊下からは生徒達の談笑や掛け声が聞こえる。
それすらも今の私には苛つきに拍車をかける要因になってしまう。
チッと自分自身に舌打ちをする。
今まで友達と喧嘩らしい喧嘩なんかしたことなかった。
友人関係に気をつかいすぎる性格ではなかったけど、性格上、人受けのよさには自信があった。
友達からカチンと思う言葉を言われてもスルっとかわせる程の心の広さもあると自負していたのに…
「はぁ…」
自分の教室の前につくと、先程までの怒りが少し和らいできた変わりに、今更になって後悔の荒らしが襲ってきた。
なんでこなたにあんな事言っちゃったんだろう。
「………はぁ」
「なんだよ、柊ぃ。溜め息つくと幸せが逃げるんだっぜ」
二回目の溜め息を吐き終わる前に聞き慣れた声が聞こえた。
声の主が分かっているので顔を向けず、そのまま教室の扉を開く。
「なんだよっ?!無視かよっ!!」
悪いが今はこの超楽天的性格の友人に構ってやれる気分じゃない。
黙って自分の席に着くと、私と日下部のやりとりを見ていたのであろう峰岸が心配そうな顔をして近付いてきた。
「あやのー、柊がアタシの事シカトするんだぜー」
「何かあったの?柊ちゃん」
うるうると雨の中の捨て犬の様な瞳で訴える日下部を手でなだめながら峰岸が問い掛ける。
「…なんでもないわよ」
ほっといてくれ、と顔背ける。
明らかに様子がおかしい行動をしておいて、ほっといてくれはないだろう、と自分でも思うけど、今は誰かに愚痴を言う気も起きなかった。
「なんでもないのに、みさちゃんを無視したの?」
いつものおっとりした声より少し低い声を出している峰岸に驚き、峰岸を見ると、普段の優しい笑顔をしていた。
横で日下部が「うっわ」と口を手で抑えている。
「えっ、み、峰岸…?」
笑顔の裏に隠されている怒りのオーラが見えない程空気の読めない人間じゃない。
「何かあったの?柊ちゃん」
先程と同じ台詞を先程より低い声で言われる。
『峰岸は怒るとすんげー怖いんだっぜ』
いつだか日下部が言っていた言葉を思い出す。
確かに物凄く怖い。
チラッと日下部の方を見ると、さっきまでいた場所から日下部の姿が消えていた。
消えた日下部を探す為、教室を見回すと、ベランダで黒板消しをパンパンしていた。
あんた今日、日直じゃないでしょ。
地雷を踏んでしまった責任をとるため、仕方なくまた峰岸に視線を向けると、笑顔のまま固定されていた。
『こっっわっ!!!』
「…い、いや~実はね…」
黒板消しの粉を制服に纏いながら返ってきた日下部に助けを求めるように、ここに至る現状を話す。
黒板消しの粉を制服に纏いながら返ってきた日下部に助けを求めるように、ここに至る現状を話す。
そもそも事の発端はこうだ。
昼休みいつもの通り、こなた達の教室で弁当を食べている時のことである。
「いやー、もうすっかり夏だねー」
「そうですね、夏休みまではまだ当分ありますが…」
毎日の如くチョココロネを頬張りながらこなたが「早く夏休み来てほしー」と机に倒れこむ。
「こなちゃんは、夏休みなんか予定あるの?」
「うんにゃ、まぁ積みゲーを処理したり溜め撮りしたアニメなんかを見るかなー」
「うっわ、完璧ひきこもりじゃない」
出会って数ヶ月しかたっていないが、こなたが相当なアニメやゲームオタクであることは少なくても私達4人には必然事項になっていた。
「ち、ち、ち、オタクとひきこもりは紙一重なのさ、かがみん」
「…はいはい」
ごきゅと腰に手を当てて牛乳を飲み干すこなた。
「夏休みといえば、海、山、花火って色々イベントがあるけど、宿題もあるんだよねぇ」
はぅーと目を><にしてつかさがいう。
この子はホントに夏休み最後の日になるまで全く宿題しないからなー、我が妹ながら悲しくなるわ。
「でも今年はソッチの心配はしなくてよさそーだよね」
ぷはっと牛乳瓶を机に置き、腕で口を拭りながらこなたが言った。
「アンタにしては意外な言葉が出たわね、勉強の計画でも立ててるの?」
せめてハンカチとかで口を拭え、という意味を込めてハンカチを渡す。
「いいや、今年は心強い助っ人がいるからねー」
渡したハンカチで口を拭り、私を見据える。
えっと、心強い助っ人…こなたの視線を感じて後ろを向くが、予想通り誰もいない。
「もしかしなくても、ソレは私なのか…」
「もちのろんろん」
「夏休みの宿題くらい自分でやりなさいよ」
推測していたとは言え、私任せなこなたに呆れて溜め息が出る。
「夏休みの宿題は前期の復習も兼ねてるのよ?」
「うん」
「後期は前期を踏まえての勉強になるのよ?」
「うん」
「高校1年が受験勉強の基礎になるのよ?」
「うん」
私の必死の説得もむなしく、このオタクは本気で宿題を私任せにする気らしい。
「はぁ…」
頭に僅かな痛みを感じ、額に手をあてる。
宿題自体を見せること自体には別に抵抗はないのだけど、それじゃこなたのためにならない。
「だってほら、私とかがみじゃ生きてる次元が違うじゃん?」
のほほ~んと言われた言葉。
こなたはアニメやゲームを勉学よりも優先してて、私は勉学を優先してるという意味で言ったのだろうけど、本気でこなたの事を考えてた私は頭に血がのぼるのを感じた。
「………」
「で、でもやっぱり宿題は…じ、自分でやらなきゃだよね?」
「そ、そうですね…えっと、皆さんで定期的に勉強会を開くなどはいかがでしょう?」
私の変化に気付いたつかさとみゆきが、これ以上の状況悪化を抑えるために口を開いた。
「えー、でもせっかくかがみという宿題処理機がいるのにー」
「…宿題処理機」
あー遂に機械扱いですか。
プルプルと怒りを抑えるため拳を握りしめる。
「こ、こなちゃん…その言い方は…」
「ん?じゃあ、宿題マッスィーンとか?」
「見せないわよ…絶対見せないからね」
怒りの頂点ギリギリを飛行してる私は下を向いた状態ではっきりとした拒絶を見せることしか出来ない。
「かがみんのけちんぼー」
頬を膨らませてそっぽを見ながらこなたが言う。
その言葉と態度を見て一気に頭にきた。
昼休みいつもの通り、こなた達の教室で弁当を食べている時のことである。
「いやー、もうすっかり夏だねー」
「そうですね、夏休みまではまだ当分ありますが…」
毎日の如くチョココロネを頬張りながらこなたが「早く夏休み来てほしー」と机に倒れこむ。
「こなちゃんは、夏休みなんか予定あるの?」
「うんにゃ、まぁ積みゲーを処理したり溜め撮りしたアニメなんかを見るかなー」
「うっわ、完璧ひきこもりじゃない」
出会って数ヶ月しかたっていないが、こなたが相当なアニメやゲームオタクであることは少なくても私達4人には必然事項になっていた。
「ち、ち、ち、オタクとひきこもりは紙一重なのさ、かがみん」
「…はいはい」
ごきゅと腰に手を当てて牛乳を飲み干すこなた。
「夏休みといえば、海、山、花火って色々イベントがあるけど、宿題もあるんだよねぇ」
はぅーと目を><にしてつかさがいう。
この子はホントに夏休み最後の日になるまで全く宿題しないからなー、我が妹ながら悲しくなるわ。
「でも今年はソッチの心配はしなくてよさそーだよね」
ぷはっと牛乳瓶を机に置き、腕で口を拭りながらこなたが言った。
「アンタにしては意外な言葉が出たわね、勉強の計画でも立ててるの?」
せめてハンカチとかで口を拭え、という意味を込めてハンカチを渡す。
「いいや、今年は心強い助っ人がいるからねー」
渡したハンカチで口を拭り、私を見据える。
えっと、心強い助っ人…こなたの視線を感じて後ろを向くが、予想通り誰もいない。
「もしかしなくても、ソレは私なのか…」
「もちのろんろん」
「夏休みの宿題くらい自分でやりなさいよ」
推測していたとは言え、私任せなこなたに呆れて溜め息が出る。
「夏休みの宿題は前期の復習も兼ねてるのよ?」
「うん」
「後期は前期を踏まえての勉強になるのよ?」
「うん」
「高校1年が受験勉強の基礎になるのよ?」
「うん」
私の必死の説得もむなしく、このオタクは本気で宿題を私任せにする気らしい。
「はぁ…」
頭に僅かな痛みを感じ、額に手をあてる。
宿題自体を見せること自体には別に抵抗はないのだけど、それじゃこなたのためにならない。
「だってほら、私とかがみじゃ生きてる次元が違うじゃん?」
のほほ~んと言われた言葉。
こなたはアニメやゲームを勉学よりも優先してて、私は勉学を優先してるという意味で言ったのだろうけど、本気でこなたの事を考えてた私は頭に血がのぼるのを感じた。
「………」
「で、でもやっぱり宿題は…じ、自分でやらなきゃだよね?」
「そ、そうですね…えっと、皆さんで定期的に勉強会を開くなどはいかがでしょう?」
私の変化に気付いたつかさとみゆきが、これ以上の状況悪化を抑えるために口を開いた。
「えー、でもせっかくかがみという宿題処理機がいるのにー」
「…宿題処理機」
あー遂に機械扱いですか。
プルプルと怒りを抑えるため拳を握りしめる。
「こ、こなちゃん…その言い方は…」
「ん?じゃあ、宿題マッスィーンとか?」
「見せないわよ…絶対見せないからね」
怒りの頂点ギリギリを飛行してる私は下を向いた状態ではっきりとした拒絶を見せることしか出来ない。
「かがみんのけちんぼー」
頬を膨らませてそっぽを見ながらこなたが言う。
その言葉と態度を見て一気に頭にきた。
「なんなのよっ!!!」
それから後が今の状況である。
一部始終を話し終えた後、チラっと峰岸と日下部を見る。
予想通り苦笑してる二人がいた。
「そりゃ、チビッコが言い過ぎだけど…」
「柊ちゃんなら我慢出来る範囲内だったんじゃない?」
言われてみると、確かにそうだ。
いつもこなたが宿題を写す口実と大きな変わりはなかった。
ではなんであんなに頭に血がのぼってしまったのだろう。
「宿題を柊任せにされたことか?」
私が疑問に思っていることが分かったのか、日下部が聞いてくる。
「んー、少し違うような…」
「機械扱いされたこと?」
「…確かにムカついたけど」
それが怒りのきっかけではなかった気がする。
じゃあ、何がきっかけだったのだろうか。
一部始終を話し終えた後、チラっと峰岸と日下部を見る。
予想通り苦笑してる二人がいた。
「そりゃ、チビッコが言い過ぎだけど…」
「柊ちゃんなら我慢出来る範囲内だったんじゃない?」
言われてみると、確かにそうだ。
いつもこなたが宿題を写す口実と大きな変わりはなかった。
ではなんであんなに頭に血がのぼってしまったのだろう。
「宿題を柊任せにされたことか?」
私が疑問に思っていることが分かったのか、日下部が聞いてくる。
「んー、少し違うような…」
「機械扱いされたこと?」
「…確かにムカついたけど」
それが怒りのきっかけではなかった気がする。
じゃあ、何がきっかけだったのだろうか。
『私とかがみじゃ生きてる次元が違うじゃん』
急に先程のこなたの台詞が頭の中を反芻した。
生きてる次元が違う…確かにこの言葉を言われた時、頭にきたのと同時に感じた胸の痛み。
「はぁ…」
頭がぐちゃぐちゃで心境の変化までいちいち構ってやれない。
今日何度目なのか数える気も失せる溜め息をつく。
溜め息の原因である友人の顔が頭から離れないままで。
生きてる次元が違う…確かにこの言葉を言われた時、頭にきたのと同時に感じた胸の痛み。
「はぁ…」
頭がぐちゃぐちゃで心境の変化までいちいち構ってやれない。
今日何度目なのか数える気も失せる溜め息をつく。
溜め息の原因である友人の顔が頭から離れないままで。
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- これは気になる展開。
続き楽しみにしてます! -- 名無しさん (2007-10-25 00:51:52)