アットウィキロゴ
kairakunoza @ ウィキ
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

kairakunoza @ ウィキ

みなみべりー・ぱにっく! えぴろーぐ

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
        ――  Epilogue : Surprise Party Night ――


「さすが泉先輩……予想以上の戦果っスね」
「むっふっふっ、これぞ策士のワザだよ」
 泉先輩からの情報を受けて集まった私達は、寄り添って眠る二人の姿に、『GJ!』の
 ジェスチャーを交わし合う。

「でもこれ見ると思い出すねぇ。告白してから初めて過ごした夜のこと」
「ちょっ、こなた!?」
「夜中まで愛の欲望番外地してたらすっかりカラダが冷えちゃってさ、そしたらかがみが……」
「ストーップ、危ない発言禁……」
「しーっ、静かにしないと二人が起きちゃうヨ?」

 照れ隠しを中断されたかがみ先輩を、生暖かくニヤニヤする泉先輩ほか数名。
 けど、かがみ先輩もかがみ先輩で、真っ赤になって苛立っている割に、表情は心底幸せそうだ。
 それにしても、ゆた&みなに加えてこな&かが!
 陵桜女学院憧れの百合百合時空×2、究極&至高のツープラトン……
 いつの間にか『仕事用』のシャーペンを手にした左腕が、どこからか取り出した原稿用紙に
 悪魔めいた精度で投影を開始する。

「でもよかったよ。こんな幸せそうなゆーちゃん、私も見たことないよ」
「だよね、表情というか、雰囲気がすごく甘々で、なんか付き合い始めた頃のお姉ちゃんみたい」
「そうですね」
「んな……このメンバーの前で変なこと言うなっ!というかあんたたちいつの間に」
「だから声が大きいよかがみん、起こしたらニヤニヤタイム終了だよ?」
 同感っス、激しく同感っス!
 小早川さんの笑顔はただでさえ反則だけど、現在は両思い補正で通常の3倍!
 もうやめて!いややめないで!とっくに私の理性は以下略。

「ですが、小早川さんもそうですけど、みなみさんも……こんな可愛い顔は初めて見ました」
「こなたー、今帰ったぞー」
「私も驚いたよ。まさかこれほどのクーデレ使いだったとは……」
「そうよね。なんか今のみなみちゃん、この中の誰よりも可愛いし」
「おや、私を差し置いてその発言……もしかして浮気?このまま修羅場フラグ突入?」

 うんうん、ほんと恐ろし過ぎるクーデレ力。
 頬に残る涙の跡+無防備な寝顔+少女じゃいられないほど愛を呼ぶ糖分過多ぶり!!
 これはレバ剣以上のレアものっス!創作意欲を持て余すっス!

「ところで、つかさ達なんで上がって来たの?せっかく二人きりで料理してたのに」
「ああ、それは」
「うおおおっ、目の前に夢にまで見たシャングリラが!?すまんちょっと写真撮らはにゅぅっ」
「あのね、生地の準備ができたから、こなちゃんにデコレーション頼もうと思って」
「はい。それと、お二人用のお赤飯も炊けましたよ」

 ケーキにお赤飯なんて、ちょっとちぐはぐですけどね、と笑う高良先輩に、そんなの関係ねぇと
 胸を張る泉先輩。その横ではかがみ先輩がやれやれと優しいため息をついている。
 これだけの人数が、廊下~部屋の入り口付近に固まって、何かをばきめきょにしながら二人の
 寝顔を見守っているのもカオスな光景だ。只今絶賛詰まり中のEDの参考になるかも知れない。
 というかその前に今一瞬つか&ゆきが見え……と、いかんいかん、自重するんだ私。
 ここは話題を変えて。

「でも泉先輩、つかゆき……じゃ、なくてっ、デコレーションしなくていいんスか?」
「いやまだ慌てるような時間じゃないと思うよ。あんだけ体力使ったんだし、あと30分は
 大丈夫じゃない?それにデコレーションって言っても、クリームとかは出来上がってるんだし、
 塗るだけだからそんなに時間取らないし」
 しれっと言い放つ泉先輩。うーむ、なんという計画通り。
 というよりむしろ泉先輩は何もかも予言していたんだよ&な、なんだってー!!

「あんたねー、ゆたかちゃんのお祝いくらい、先延ばししないで準備してあげなさいよ。
 予定より早く起きてきて、作ってるとこ見られたら微妙じゃない」
「そだね、かがみ様のご命令とあらば、そろそろ始めてもいいかもね。かがみ様も盛り付け……
 はつかさとみゆきさんに任せるから、テーブルの移動と、私の部屋の椅子リビングに上げて」
「おっけー……ってちょっと待て、なんで力仕事なのよ?」
 案の定、生き生きした瞳でツッコミを入れてくるかがみ先輩。
 やっぱりこの光景は何度見ても飽きないっスね。さすが陵桜のゴールデンペア……。

「ところで田村さん、さっきから何描いてるの?」
「ほえっ!?」
 それまで背景……もとい漫画の修羅と化していた所に突然話を振られて、ペンがブレかかる。
 慌てて原稿を隠そうとするも、時既に遅し。いつの間にかすぐ背後に接近していた泉先輩に、
 下敷き&画板代わりのノートごと奪いとられ……

「これ即興で描いてたんだよね、すご~い!」
「いい仕事していますよね」
 不覚!!ゆた&みなの余りの可愛さに、周りのことを考えるのを忘れてたっ!!
 年齢制限モノの絵じゃなかったのが、せめてもの幸運だけど。

「むぅ、腕を上げたなひよりん!けどこの気合の入れようは、もしかして例の?」
「そうっス、先輩達の時にも作った『メモリアル本』の裏表紙……」
「ちょっ、また作ってたわけ!?」
「いいいいいやだってネームも半分終わってるし、泉先輩がみてる前で転びそうなゆーちゃんを
 以下略な表表紙も完成済みだし……」
「「「おぉぉぉおぉ~~~っ!!」」」

 首まで羞恥に染めたかがみ先輩の背後で、生暖かい期待の声が沸きあがる。
「やっぱりまた作るんだ!おねーさんわくわくが止まらないよ♪」
「うん、あれすごく感動したよ。それにお姉ちゃんもこう言ってるけど、本当は毎日……」
「つかさぁぁぁっ!」
 天の彼方におわします神様、このプレッシャーは何の罰ゲームなんスか……?
 高良先輩があらあらうふふと顔を赤らめ、かがみ先輩が沸騰する中、一人引きつった笑いを
 浮かべ……って、ちょっとまて。アレは手元のマスターの他には、泉&かがみ先輩用の
 2冊しか存在しないハズ。つかさ先輩はともかく、何故高良先輩が存在を!?

「でも、今度は私達の分も欲しいな、『こぴーぼん』っていうのでもいいから」
「そうですね。泉さんにわざわざ貸して頂くのも悪いですし」
「へっ?」
 なんか今、お二方の口からとてつもなく不穏なセンテンスが……。
「いやーホント一万二千回GJだよ。お陰で私達のこと受け入れてくれる人がめがっさ増えたし。
 君は英雄だ、大変な功績だ♪」
「じーざすっ!」
「はい、お陰で一部の先生方も、お二人の味方になってくださいましたし」
「なにゃどやらっ!?」

 悶絶するかがみ先輩と、先輩ズの生暖かい視線を背景に、ぴきっと音を立てて石化する。
 さらば地球、真実はいつも残酷なテーゼっス。
 私の知らない所でアレが出回っていたなんて、もうお天道様の下を歩けないっス……。
「というわけであきらめて再販してくれたまえ。何度も貸し借りして本が傷むのも嫌だしネ?」

 もはやのがれることはできないっぽい……だが、百合を通して道理を蹴っ飛ばすのが腐レン団、
 これはもう突き抜けろ描きまくれ開き直って悔いはなしっ!
 脳内妄想マシーンをフル稼働、以後60日分の予定を再試算。
 ゆた&みな本、アニ研部誌原稿、及び今さっき思いついたナニカを並列作成。
 現在10月31日21時、締切まで推定26日、徹夜二桁日で完成確率80.1%以上、製作承認――

「よっしゃあこうなったら出血サービスっ!今度の冬コミで、ゆた&みな愛の奇跡のコピー本版を、
 こなかがつかゆきネタとセットで先着5名に……」
「ひより……?」
「ん、みなみちゃ……あれ?あれっ?」

 目を輝かせていた泉先輩に羞恥のかがみ先輩、期待のつかさ&高良先輩。
「Good evening ! コナた……」
 さらに、そんな凍りついた世界に、パーフェクトなタイミングで突入してきたパティ。
 その全員が、手を繋いだまま身を起こした二人に引き付けられ……

「「「「「「っわぁぁあぁあぁぁぁっ!?!?」」」」」」
 数瞬後、大霊界で妻に問い詰められていたこなた父の元にも届く絶叫が、泉家を揺るがした。
「ちょっとこなた、だから言ったじゃない!」
「いやでもかがみが叫んだりしなければ……というか、みなみちゃんが起きる確率を……っ」
「あっ、だめです皆さん落ち着いて……」
 なんか物凄い勢いでパニクる一同。でもそれに流されてはいけない。
 KOOLになれ私、そうだこれは千載一遇のシチュエーション、こんな時こそ観察モード、だ……

「あの、どうしてみんな……?それに先輩も…………!!」
 頬を最上級に茹だらせながら、慌ててゆたかから手を離すみなみちゃん。その後神速反射的に
 ずり落ちかけていた布団を拾い上げ、ゆーちゃんに巻きつける。
 ……が、それが致命的大失敗。いや、ギャラリー的には大成功なのか?
 体調不良&いきなり身体を起こしたせいか、みなみちゃんが絶妙の立ちくらみを起こして……

「あっ……」
「ゆた……!?」

 それから数秒間、二人の周りだけ、時の流れが緩やかになったように見えた。
 ふらっと倒れこんできたみなみちゃんと、慌てて支えようとしたゆーちゃん。
 そして私達が見つめる中、二人のくちびるが、まるで狙いすましたかのように……。



 ――ほんの少し前に上がった絶叫を、更にぶっちぎった歓声が迸った後。
 ゆーちゃんやこな&かがカップルさえ魅了する、卑怯すぎるはにかみ顔を見せつけている
 みなみちゃんを見ながら、私はノートに『本』のアイデアを描き殴っている。

「でもさっきのみなみちゃん、私よりずっと可愛かったよ?」
「そんな……それはゆたかの勘違い。だって、ゆたかの方が、私なんかより絶対……」
「ほら、『なんか』なんて言っちゃダメ。それに私だけじゃなくて、お姉ちゃん達も『可愛い』って
 言ってくれたでしょ?」
「そうなのかな……私、今までそんなこと一度も言われたことないから、信じられなくて……」

 ゆーちゃんや、周りのギャラリーに突っ込まれるたび、慣れない笑顔を浮かべるみなみちゃん。
 どうやら私はとんでもない爆撃機に給油してしまったのかも知れない。明日の教室が心配だ。
 ……でも、こんなの見せ付けられたら安心できる。
 あの二人なら、もう何があっても平気だって、頑張っていけるって。

「というわけで今度こそ、ゆーちゃんとみなみちゃんの幸せを願って、Party-Night、始めよっか!」
「そだね。じゃあケーキの飾りは二人にしてもらおう?」
「えっ、私達が……でも……」
「異議なしっ!じゃあ私は、そこで寝てるおじさんを何とかしてから、椅子持って合流するわ」

 全校生徒憧れの先輩達や、仲良しの友達が作る輪の中で、ありったけの祝福を受ける二人。
 最高の笑顔と、最高の照れ顔を浮かべる、幸運な星(エトワール)が紡いでいく
 幸せいっぱいの物語を夢想しながら。

「Hurry up ユタミナ♪主役が遅れちゃ駄目デスヨ?」
「うん、でもその前に……ひよりも」
「そうだよ、ひよりちゃんも一緒に行こう?遅くならないうちに、みんなでご飯にしよ?」
「おっけーっ。ちょうど一区切りついとこたし、修羅場の前にイロイロ吸収しとこうかな♪かなっ♪」

 手を繋いで私を誘ってくる、生まれたてのカリスマカップルに、負けずに笑顔を返しながら。
 私もいつになく軽い足取りで、披露宴の会場に上がっていった。












コメントフォーム

名前:
コメント:
  • Good job!!! みなゆたは萌えがアリますネー -- パティ (2010-04-04 00:28:22)
  • これは……………!!!!

    スゥゥゥゥゥゥゥゥゥバァラシィィィィィィ!!!!!!!! -- 名無し (2010-03-08 23:19:33)
  • KOOLだった・・・。サーセン -- 名無しさん (2009-09-04 19:19:51)
  • KOOIでいいのだよ。(ひぐらし的に)てかここひぐらしネタを見つけてしまう俺は重症か・・・? -- 名無しさん (2009-09-04 19:16:58)
  • いやー、美しい。これは美しすぎる作品だよ。
    ところでちょっと気になったのだが、「KOOL」ではなくて「COOL」ではないのかな? -- 病院坂黒猫 (2009-08-02 22:51:55)
  • ゆーちゃん好きの俺にはちょっとショックだったけどみなみには負けたぜWW -- 名無しさん (2009-08-02 10:39:40)
  • すごい!やっぱりみなゆたはこんなふうに幸せになってほしい・・・。 -- 名無しさん (2008-09-15 17:51:19)
  • いい話でした。GJ!! -- 名無しさん (2008-02-24 12:15:35)
  • 遺伝子レベルで激しくGJ!! -- 名無しさん (2008-01-09 18:01:34)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー