あの騒ぎからしばらく、俺たちはまるで何事も無かったかのように日常を送っていた。
……いや、色々あったか。
次の日かがみと峰岸を説得したりとか。
あきら様が『私も住む!』って言ったの止めたりもあったな。あれは多分酔った勢いで言ったんだろう。
いや、そんなことは、今俺が抱えてる問題に比べれば些細なことか。
そう、その問題だ。
……最近みさおの様子がおかしい。
部屋に帰ってきてもあんまり喋らないし、何か話しかけても飯に関すること以外はほとんどに返事が無い。
原因を調べようにも、まだ日が浅いせいで、それも出来ない。
……でも、みさおの悩みを解決しなければならないのは分かっていた。
あいつを助ける責務は、俺にあるような気がしたからだ。
……いや、色々あったか。
次の日かがみと峰岸を説得したりとか。
あきら様が『私も住む!』って言ったの止めたりもあったな。あれは多分酔った勢いで言ったんだろう。
いや、そんなことは、今俺が抱えてる問題に比べれば些細なことか。
そう、その問題だ。
……最近みさおの様子がおかしい。
部屋に帰ってきてもあんまり喋らないし、何か話しかけても飯に関すること以外はほとんどに返事が無い。
原因を調べようにも、まだ日が浅いせいで、それも出来ない。
……でも、みさおの悩みを解決しなければならないのは分かっていた。
あいつを助ける責務は、俺にあるような気がしたからだ。
――――
「うぃーす」
「こんにちは、白石君」
「……」
「……」
峰岸からの返事はあったが、みさおからの返事は無かった。
……やっぱり変だな。
……やっぱり変だな。
「どうした? 最近いつもそんな調子じゃないか。どこか体の具合でも――」
「……っ」
「……っ」
そこまで言いかけたところで、いきなり席から立ち上がるみさお。
「……みさお?」
「どうしたのみさちゃん?」
「……ちょっと昼飯忘れちまってさ。購買行ってくる」
「は? お前何言って」
「んじゃーまたなっ!」
「どうしたのみさちゃん?」
「……ちょっと昼飯忘れちまってさ。購買行ってくる」
「は? お前何言って」
「んじゃーまたなっ!」
また俺の言葉を遮って、逃げるように教室を飛び出すみさお。
それを俺と峰岸はただ見てることしか出来なかった。
ちなみにあいつは、俺の作った弁当はちゃっかり持って行っている。つまり弁当を忘れたということは、あり得ない。
今は見逃したが、多分手には弁当の包みがしっかり握られていた筈だ。
それを俺と峰岸はただ見てることしか出来なかった。
ちなみにあいつは、俺の作った弁当はちゃっかり持って行っている。つまり弁当を忘れたということは、あり得ない。
今は見逃したが、多分手には弁当の包みがしっかり握られていた筈だ。
「どうしたのかしら……。白石君は何か知ってる?」
「すまん、俺にもさっぱりだ」
「そうなんだ……」
「すまん、俺にもさっぱりだ」
「そうなんだ……」
俺の言葉を聞いて、峰岸は残念そうに呟く。
「白石君と喧嘩してたのかなって、そう思ってたんだけど……」
「……え?」
「……え?」
それを聞いて、俺は思わず峰岸に聞き返していた。
「何でそう思うんだ? 出来れば教えてくれ」
「うん。……前はみさちゃん、よく白石君の話をしてたの。でも最近、そういうのが無くって。だから、白石君とみさちゃんが喧嘩したんじゃないかって……」
「……そう、だったのか」
「うん。……前はみさちゃん、よく白石君の話をしてたの。でも最近、そういうのが無くって。だから、白石君とみさちゃんが喧嘩したんじゃないかって……」
「……そう、だったのか」
それを聞き、返す言葉が詰まってしまう。それぐらいの衝撃を受けた。
今までのあの様子は、全部俺が居るとき以外は無かったのか……。
でも。……だったら、やるべきことは決まった。
今までのあの様子は、全部俺が居るとき以外は無かったのか……。
でも。……だったら、やるべきことは決まった。
「分かった。俺がなんとかする」
「え? でも、白石君にも分からないんじゃ無かったの?」
「え? でも、白石君にも分からないんじゃ無かったの?」
その言葉に頷く。
「確かに、さっきも言ったけど、俺には何が原因か分からない。けど……」
けど、俺が原因なのは明白だ。
なら、俺が解決するべきだろう。
なら、俺が解決するべきだろう。
「だから、これは俺に任せてくれないか? 絶対になんとかするから」
「……分かったわ。白石君、みさちゃんを元気にしてあげてね?」「任せておけ」
「……分かったわ。白石君、みさちゃんを元気にしてあげてね?」「任せておけ」
今の俺には、そんな気休めの台詞しか言えなかった。
こんなに寂しそうな峰岸の顔を見ていたら、単なる慰めの言葉だけで傷つけてしまいそうだったからだ。
結局、この後俺たちは、二人で静かに昼飯を食べ始めた。
そして結局、みさおは昼休み中に戻っては来なかった。
こんなに寂しそうな峰岸の顔を見ていたら、単なる慰めの言葉だけで傷つけてしまいそうだったからだ。
結局、この後俺たちは、二人で静かに昼飯を食べ始めた。
そして結局、みさおは昼休み中に戻っては来なかった。
――――
翌日の昼休み。
俺は、早速自分の机で弁当の包みを開く。
みさおの様子を見る為に、まずは今日からC組に行かないという方法をとった。
峰岸には上手く言っておくように伝えてあるし、みさおが不思議に思うことも無いだろう。
……結局、部屋に居れば顔を合わせることにはなるんだが。
こんなことしか思いつかない自分悲しい。
そんなふうに感傷に浸っていると、泉が俺のほうへ近づいてきた。
俺は、早速自分の机で弁当の包みを開く。
みさおの様子を見る為に、まずは今日からC組に行かないという方法をとった。
峰岸には上手く言っておくように伝えてあるし、みさおが不思議に思うことも無いだろう。
……結局、部屋に居れば顔を合わせることにはなるんだが。
こんなことしか思いつかない自分悲しい。
そんなふうに感傷に浸っていると、泉が俺のほうへ近づいてきた。
「あれ? セバスチャン、今日は隣行かないのかい?」
セバスチャン言うな!
……と言いたかったがそこはなんとか堪える。
……と言いたかったがそこはなんとか堪える。
「で、何か用か?」
「今言ったよ。今日は隣行かないのかなー、ってさ」
「別に。何だっていいだろ」
「今言ったよ。今日は隣行かないのかなー、ってさ」
「別に。何だっていいだろ」
泉の事を無愛想に突っぱねて箸を取ろうとする。
と、
と、
「……やっぱりみさきちと何かあったんだ?」
泉の発言によってその手が止まる。
……いきなり核心を突かれるとは思わなかった。
……いきなり核心を突かれるとは思わなかった。
「泉……なんで分かった?」
「そりゃ最近のセバスチャン見てれば、みさきち目当てで行ってるのはバレバレだよ」
「違う、俺はただみさおが心配なだけでだな」
「まあまあ、そう謙遜しなくていいよ。私の場合、身近に例が居るから分かるんだって」
「そりゃ最近のセバスチャン見てれば、みさきち目当てで行ってるのはバレバレだよ」
「違う、俺はただみさおが心配なだけでだな」
「まあまあ、そう謙遜しなくていいよ。私の場合、身近に例が居るから分かるんだって」
一瞬、横から鋭い殺気が放たれた気がした。
……が、振り向くと生きて帰れない気がしたので、とりあえずスルー。
……が、振り向くと生きて帰れない気がしたので、とりあえずスルー。
「ねぇ、何かあったの? お節介なのは解ってるけどさ、話してくれれば力になるよ」
泉からの提案に少しの間悩んだが、話すことにした。
相談出来る相手が居るに越したことは無い。
今の俺じゃ何も分からないしな。
相談出来る相手が居るに越したことは無い。
今の俺じゃ何も分からないしな。
「……分かった。じゃあお前だけに話すぞ?」
こうして、俺は最近のみさおの様子を過不足なく話し始めた。
そしてそれが終わると、泉は何故かニヤニヤし始めた。
そしてそれが終わると、泉は何故かニヤニヤし始めた。
「初々しいねぇ。お姉さん恥ずかしいよ」
「誰がお姉さんだ。それより、なんだその顔は? 本当にちゃんと考えてるのか?」
「大丈夫だよ。今の話で原因は簡単に分かっちゃったし」
「本当か!?」
「誰がお姉さんだ。それより、なんだその顔は? 本当にちゃんと考えてるのか?」
「大丈夫だよ。今の話で原因は簡単に分かっちゃったし」
「本当か!?」
思わずガタッ、と音を立てて席を立つ。
「ほらほら。落ち着きなってセバスチャン」
「す、すまん……」
「す、すまん……」
その台詞とともに、席に座る。
その場で少し気を落ち着けてから、俺は話を戻した。
その場で少し気を落ち着けてから、俺は話を戻した。
「で、原因が分かったんなら教えてくれ。今すぐに」
「……いいの? それで後悔しない?」
「後悔も何もあるか。いいから早く」
「……いいの? それで後悔しない?」
「後悔も何もあるか。いいから早く」
まさか1日で答えが出るとは思わなかった。
その答えを今すぐ知りたくて、泉を急かす。
……焦り過ぎだな、俺。
もちろん理由はある。峰岸と約束した以上、この問題は早く解決して、不安を取り除くということが一つ。
もう一つは……みさおの元気じゃないところなんて、もう見たく無かったからだった。
そして、うーむと唸っていた泉から、その答えが告げられた。
その答えを今すぐ知りたくて、泉を急かす。
……焦り過ぎだな、俺。
もちろん理由はある。峰岸と約束した以上、この問題は早く解決して、不安を取り除くということが一つ。
もう一つは……みさおの元気じゃないところなんて、もう見たく無かったからだった。
そして、うーむと唸っていた泉から、その答えが告げられた。
「恋だよ恋」
……は?
「あー……なんだって?」
「だからー、恋だってば。セバスチャンもみさきちフラグが立ったか~。いやー、苦労した甲斐があったヨ」
「だからー、恋だってば。セバスチャンもみさきちフラグが立ったか~。いやー、苦労した甲斐があったヨ」
待て、お前はどういう苦労したんだよ。
一切関わって無いんじゃないか?
一切関わって無いんじゃないか?
「で、セバスチャンはみさきちのことどう思ってるわけ?」
泉は唐突に、とんでもない質問をしてきた。
そして、それに俺は、
そして、それに俺は、
「……」
「……」
「……」
「……」
「へんじがない ただの」
「まだ死んでねえよ!」
「……」
「……」
「……」
「へんじがない ただの」
「まだ死んでねえよ!」
と、反射的にツッコンでしまった俺を、これまた泉はニヤニヤと笑っていた。
そんな泉からプイ、と顔を背ける。
そんな泉からプイ、と顔を背ける。
「ほっほーう、これはますます……。で、結局どうなの? 無言イコール肯定ってことでいいのかい?」
「……そういうことにしてもらえると助かる」
「……そういうことにしてもらえると助かる」
ちくしょう、何だか恥ずかしい。
誰かにこんな女々しい事を話すなんてな……。
しかし、再び泉の方へ向き直ると、さっきとはうってかわって真面目な表情をしていた。
誰かにこんな女々しい事を話すなんてな……。
しかし、再び泉の方へ向き直ると、さっきとはうってかわって真面目な表情をしていた。
「ふーむ。これは相思相愛って奴かな?」
「……まあ、そうだったらいいけどな」
「……まあ、そうだったらいいけどな」
これは仮にみさおが俺のことを……好きだったらの話だ。
みさおが俺のことが嫌いな可能性だって十分にある。
一応同じ場所に住んでるんだ。俺自身が気が付かないうちに、あいつが嫌になる何かをしてないなんて保証は、どこにも無いんだからな。
みさおが俺のことが嫌いな可能性だって十分にある。
一応同じ場所に住んでるんだ。俺自身が気が付かないうちに、あいつが嫌になる何かをしてないなんて保証は、どこにも無いんだからな。
「可能性は半々かな……? でも、それだったら告白しちゃったほうがいいって」
「そんなこと言われてもな……」
「大丈夫、人間はそうやって傷つくことで育っていくものだよ」
「失敗が前提かよ!」
「あっはっは、冗談だよ冗談。……でもさ、時間があるなら余計に早く言わないとね」
「そんなこと言われてもな……」
「大丈夫、人間はそうやって傷つくことで育っていくものだよ」
「失敗が前提かよ!」
「あっはっは、冗談だよ冗談。……でもさ、時間があるなら余計に早く言わないとね」
そう言うと、泉は向こう側に居るいつもの面々を一瞥して、俺のほうに向き直る。
「さて、私はそろそろ戻るよ。つかさとみゆきさんが待ってるし、何よりかがみが寂しそうにしてるからね」
その時、また横から「誰がウサギだ!」という抗議の声が聞こえたような気がするが、またスルー。
「それじゃあアドバイス。言うタイミングは……今日がいいかな? あんまり時間はかけてられないからね」
よりにもよって今日かよ。
……言わないで先延ばしにするよりかはいいだろうけど。
……言わないで先延ばしにするよりかはいいだろうけど。
「……努力はする」
「その意気やよし。んじゃ最後に一言」
「その意気やよし。んじゃ最後に一言」
そう言うと、普段とは違う、いつになく真剣な表情で泉は、
「頑張ってね。言わないで後悔するのだけは、絶対にしちゃ駄目だよ」
「……ありがとう、泉」
「……ありがとう、泉」
俺の返事を聞いた泉は満足そうに頷き、そのままいつもの3人のところへと戻って行った。
「……さて、どうするか」
まあ、どうするもなにも無いか。やることは唯一つ、決まっている。
さっき泉が言ってたように、後悔だけはしたくない為にも。
さっき泉が言ってたように、後悔だけはしたくない為にも。
――――
「ただいま」
その言葉とともに部屋のドアを開ける。
そのドアに鍵はかかっていなかったから、先に帰ってきているようだ。
部屋に入ってから数歩進んでその奥を見ると、案の定みさおはそこにいた。
しかも俺に背を向けて体育座りをしていた。
……事情を知らない奴が見たら引きこもりに見えるぞ、これ。
とりあえず部屋の真ん中ぐらいまで歩き、みさおの後ろで立ち止まる。
そのドアに鍵はかかっていなかったから、先に帰ってきているようだ。
部屋に入ってから数歩進んでその奥を見ると、案の定みさおはそこにいた。
しかも俺に背を向けて体育座りをしていた。
……事情を知らない奴が見たら引きこもりに見えるぞ、これ。
とりあえず部屋の真ん中ぐらいまで歩き、みさおの後ろで立ち止まる。
「……」
「……」
「……」
……気まずい。
この後何をすればいいんだろうか。
泉は結局何したらいいか教えてくれなかったし。
今から告白するという重圧に、脳がパンクしていたのだろう。
こういう場合は……あれだ。抱きしめるのか? なんて解答を選んでしまった。
……というわけで、とりあえず後ろからぎゅっと抱きしめてみる。
この後何をすればいいんだろうか。
泉は結局何したらいいか教えてくれなかったし。
今から告白するという重圧に、脳がパンクしていたのだろう。
こういう場合は……あれだ。抱きしめるのか? なんて解答を選んでしまった。
……というわけで、とりあえず後ろからぎゅっと抱きしめてみる。
「うわっ!?」
みさおが驚いて声を上げる。普通なら仕方無いよな。
「なっ、ななな何してるんだよっ!」
「何って……抱きしめただけだ。気にするなって」
「む、無理に決まってるだろ!」
「何って……抱きしめただけだ。気にするなって」
「む、無理に決まってるだろ!」
そりゃそうか。
っていうかおかしくないか、俺。普通こんな事したら顔真っ赤になるだろ?
でも……これは逆にチャンスなのかもしれない。
そんな感覚が麻痺してるんだったら、伝えたかったことも、あっさりと伝えられそうだ。
っていうかおかしくないか、俺。普通こんな事したら顔真っ赤になるだろ?
でも……これは逆にチャンスなのかもしれない。
そんな感覚が麻痺してるんだったら、伝えたかったことも、あっさりと伝えられそうだ。
「お前に話したいことがあるんだ。……いいか?」
「……」
「……」
話しかけるが、やっぱりみさおからの返事は無い。
その無言を、泉の様に肯定と受け取って、話を進める。
その無言を、泉の様に肯定と受け取って、話を進める。
「話すことって言っても、たった一言なんだけどな」
自然と抱きしめていた腕に力が入る。
そして、
そして、
「みさお。……お前の事、好きなんだ」
……言ってしまった。しかも随分あっさりと。
ともかく伝えたかったことは伝えられたらしい。
実感が湧かないのは当たり前だろう。何せ、脳がパンクしてるんだからな。
……暫く沈黙が流れる。
すると、みさおを抱きしめていた腕に少し力が入った。
そして、
ともかく伝えたかったことは伝えられたらしい。
実感が湧かないのは当たり前だろう。何せ、脳がパンクしてるんだからな。
……暫く沈黙が流れる。
すると、みさおを抱きしめていた腕に少し力が入った。
そして、
「……うん、私も」
自分に言い聞かせる様に、ゆっくりと。はっきりと。
「私も、みのるの事、好きなんだ」
俺の問いに、そう答えた。
「よかった……」
完全に安心したのか、自然とその台詞が口からこぼれ出ていた。
「そりゃこっちの台詞だってば。もし駄目だったらどうするつもりだったんだよ?」
「その時にならなきゃ分からないだろ、そんなの。大体お前だってそうだろ?」
「……まあな。でも、私も良かったって思ってるんだぞ? こんなに私たちは、お互いの事好きだったのにさ。私はそっから逃げてばっかで、みのるが困ってるのにも気付かないで……。なーんか、無駄に悩んじまったなーって。さっさと好きだ、って言えばよかっただけなのにさ」
「お前はバカだからな。そんな難しい事考えられる訳無いだろ?」
「……相変わらずひっでー奴」
「その相変わらずが一番なんだよ」
「なんか納得いかねーなぁ」
「その時にならなきゃ分からないだろ、そんなの。大体お前だってそうだろ?」
「……まあな。でも、私も良かったって思ってるんだぞ? こんなに私たちは、お互いの事好きだったのにさ。私はそっから逃げてばっかで、みのるが困ってるのにも気付かないで……。なーんか、無駄に悩んじまったなーって。さっさと好きだ、って言えばよかっただけなのにさ」
「お前はバカだからな。そんな難しい事考えられる訳無いだろ?」
「……相変わらずひっでー奴」
「その相変わらずが一番なんだよ」
「なんか納得いかねーなぁ」
と、そのときだった。
ぐ~~~~。
「……お前、雰囲気ぶちこわしてんじゃねえよ」
「あはは……。人間の食欲は押さえらんねーぜ」
「全く、本当に相変わらずだよ、お前は」
「あはは……。人間の食欲は押さえらんねーぜ」
「全く、本当に相変わらずだよ、お前は」
そう言って、俺は腕を離して立ち上がる。
……と、そこでようやく気付いた事があった。
……と、そこでようやく気付いた事があった。
「さっきはすまん。いきなり抱きしめたりとかして……」
あれは俺がやったんじゃないかと、今でも思う。
多分、もうあんな突発的な行動は出来ないだろう。
多分、もうあんな突発的な行動は出来ないだろう。
「気にすんなよ。だって」
みさおは、俺が抱きしめた部分を掴んで言った。
「みのるの腕、あったかかったからさ」
そう言った後、日下部の顔は赤くなっていた。
かく言う俺も真っ赤になってるはずだ。多分みさおよりも。
かく言う俺も真っ赤になってるはずだ。多分みさおよりも。
「……ほ、ほら! さっさと飯作れって!」
自分で言っててよっぽど恥ずかしかったのか、みさおは俺を台所へと押しやった。
恥ずかしいんだったら言うな、という話なんだが……。まあいいか。
そして着替えるのが面倒だったので、制服のまま準備に入る。
恥ずかしいんだったら言うな、という話なんだが……。まあいいか。
そして着替えるのが面倒だったので、制服のまま準備に入る。
「で、今日は何がいい?」
と、みさおに聞いてから思い出した。
――この問いかけも久しぶりだな、と。
で、みさおの返事もいつものように
――この問いかけも久しぶりだな、と。
で、みさおの返事もいつものように
「ミートボール! 今の私は肉に飢えてるぞ!」
「肉食獣かお前は」
「肉食獣かお前は」
今日のおかずは肉100%以外拒否されそうな勢いだ。
どうやら大人しく従うより他に無いらしい。
早速冷蔵庫に手を伸ばし……手を止める。
どうやら大人しく従うより他に無いらしい。
早速冷蔵庫に手を伸ばし……手を止める。
「やっぱり、まだ実感湧かないな……」
俺の頭や体が、いつも通りのスケジュールをこなそうとしている事がその証拠だ。
お互いがあっさりし過ぎなんだろうな、これ。
お互いがあっさりし過ぎなんだろうな、これ。
「ま、いいんじゃね? 何事もいつも通りがいいんだよ。な?」
「分かってるって。それに、その台詞は俺がさっき言ったぞ」
「あれ? そうだったっけか?」
「……もういい」
「分かってるって。それに、その台詞は俺がさっき言ったぞ」
「あれ? そうだったっけか?」
「……もういい」
何か、今日も色々な事が起きすぎて疲れたな……。
しかし、いつも通りに戻ると、こういうドタバタがまた毎日押し寄せてくる訳で、それははちょっときつい気もする。
しかし、いつも通りに戻ると、こういうドタバタがまた毎日押し寄せてくる訳で、それははちょっときつい気もする。
「……ま、いいか」
それでも、喜べることはあるんだ。
いつもと変わらない、でも少し変わっているはずの日常。
向こう側に居る、無邪気なあいつの笑顔。
ようやく俺は、そんな大切なもの達を取り戻したんだから。
いつもと変わらない、でも少し変わっているはずの日常。
向こう側に居る、無邪気なあいつの笑顔。
ようやく俺は、そんな大切なもの達を取り戻したんだから。
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- be-syonnてめえが死ね
てかつまんねぇなら見んな -- 名無しさん (2010-06-12 22:47:56) - 泣いてしまった・・・てか大号泣。
-- にひ (2010-03-25 23:43:13) - 白石がかっこよくみえた... -- 名無しさん (2010-02-24 23:48:30)
- 良い
-- 名無しさん (2009-11-16 00:37:26) - あきら様追加して~
-- 秋田 (2009-05-08 21:27:00) - 面白い! けど、少しあっさりしすぎな気がするかな… -- 名無しさん (2009-05-08 05:12:12)
- 今からでも遅くないのであきら様追加のハーレムルートも是非 -- 名無しさん (2009-03-23 02:23:40)
- be〜..のコメントに腹がたった -- 名無しさん (2008-07-05 18:27:28)
- あきら様は? -- 名無しさん (2008-06-09 23:37:31)
- つまんなすぎ死んでしまえ -- be-syonn (2008-05-17 10:49:47)
- あきら様にも救済を〜 -- 名無しさん (2008-04-06 02:42:30)
- いろいろあったというところを詳しくやってほしいです~ -- 名無しさん (2008-03-04 20:12:00)