ピンポン、と来客を告げるチャイムが鳴り、私は駆け足で玄関へと向かった。
「こんにちわ、田村さん」
扉を開けた先には、白いリボンで小さく纏められたツインテールの女の子が一人。
今日遊ぶ約束をしていた、小早川さんだ。
「うん、こんにちわ。ささ、上がって上がって」
おじゃまします、と丁寧にお辞儀をする小早川さんは、淡いピンク色のトップスと紺色のスカート姿で、
見慣れた制服なんかよりもずっと可愛さが引き立てられていた。
自室へと向かう廊下の途中、そういえば黒歴史(デス)ノートはちゃんと隠してあったかな、と考えたけれど、
小早川さんが部屋を漁るような人には思えないので、私はほっと一息付くと同時に、
改めてパティやこうちゃん先輩のひどさを思い出し、はぁ、と小さく溜息を漏らした。
「こんにちわ、田村さん」
扉を開けた先には、白いリボンで小さく纏められたツインテールの女の子が一人。
今日遊ぶ約束をしていた、小早川さんだ。
「うん、こんにちわ。ささ、上がって上がって」
おじゃまします、と丁寧にお辞儀をする小早川さんは、淡いピンク色のトップスと紺色のスカート姿で、
見慣れた制服なんかよりもずっと可愛さが引き立てられていた。
自室へと向かう廊下の途中、そういえば黒歴史(デス)ノートはちゃんと隠してあったかな、と考えたけれど、
小早川さんが部屋を漁るような人には思えないので、私はほっと一息付くと同時に、
改めてパティやこうちゃん先輩のひどさを思い出し、はぁ、と小さく溜息を漏らした。
机の上には小早川さんが来るまで描いていた原稿が、スクリーントーンが貼りかけの状態で置いてあった。
「もうちょっとでキリのいいところまでいくから、あと少しだけ待っててね」
そう言って椅子に腰かけ、数分もしないうちにトーンを削り終わった。
でも最後、カッターに付いた削りカスが気になって取ろうとしたときに、
「痛っ!」
少し手元が狂って、右手の人差し指をカッターで切ってしまった。
「どうしたの?」
「大丈夫、ちょっとカッターで切っちゃっただけだから。たいしたことないよ」
本当にたいしたことはなかったんだけど、小早川さんは「ええっ、ホントに大丈夫なの?」と、
読んでいた漫画を置いて私のところまで来てくれた。
「うん、ほら、そんなに深く切ったわけじゃないから」
「で、でも、血が出ちゃってるし……」
「こんなの、ティッシュで抑えておけば止まっちゃうよ」
私はベッドの脇にあるティッシュを取ろうと体を捻らせた。けれど、
「ふぇっ?」
指先に湿っぽさを感じて、思わず伸ばしていた右手を止めて振り返った。
「こ、小早川さん!?」
視線を戻した先にあった光景、湿っぽさの正体に、私はつい大きな声を上げてしまった。だって、
「もうちょっとでキリのいいところまでいくから、あと少しだけ待っててね」
そう言って椅子に腰かけ、数分もしないうちにトーンを削り終わった。
でも最後、カッターに付いた削りカスが気になって取ろうとしたときに、
「痛っ!」
少し手元が狂って、右手の人差し指をカッターで切ってしまった。
「どうしたの?」
「大丈夫、ちょっとカッターで切っちゃっただけだから。たいしたことないよ」
本当にたいしたことはなかったんだけど、小早川さんは「ええっ、ホントに大丈夫なの?」と、
読んでいた漫画を置いて私のところまで来てくれた。
「うん、ほら、そんなに深く切ったわけじゃないから」
「で、でも、血が出ちゃってるし……」
「こんなの、ティッシュで抑えておけば止まっちゃうよ」
私はベッドの脇にあるティッシュを取ろうと体を捻らせた。けれど、
「ふぇっ?」
指先に湿っぽさを感じて、思わず伸ばしていた右手を止めて振り返った。
「こ、小早川さん!?」
視線を戻した先にあった光景、湿っぽさの正体に、私はつい大きな声を上げてしまった。だって、
だって、小早川さんが私の指をくわえているんだから!!
多分、血を舐め取ってくれてるんだろうけど、この状態はすごく恥ずかしかった。
何といっても小早川さんがこういうことをするなんて思わなくて、
そのせいかどうかわからないけど、やけにドキドキした。
小早川さんの舌が私の指に絡み付いて、生暖かい感触が伝わってくる。
でも、不思議と嫌な心地はしなくって、むしろ、
(気持ちいい、かも……って、何考えてるんだ、私!)
それでも、止めてほしくないって気持ちは確かにあって、
小早川さんの舌が私の指を一回、二回と舐め上げる度に、それはどんどん大きくなっていった。
んくんくと丁寧に、目を閉じてしてくれている小早川さんの顔は子供の寝顔みたいで、
純粋に私のことを気遣ってしてくれているんだという気がして嬉しかった。
でも時間が経つにつれて頭がぼーっとしてきて、顔も熱っぽくなって、
そんなまともな思考も段々とできなくなってしまった。
(ふぇ……なんか変な気分になってきた、かも……)
いやいや、待て待て落ち着け私。変な気分ってなんだ。
そもそも小早川さんは女の子だし……ってそういう問題じゃなーい!!
そんな邪なことを考えていたものだから、
「と、止まった、かな……」
小早川さんがそう言ってくれるまで、口を離されたことにも気付かなかった。
「えっ、う、うん、大丈夫、みたい」
「よかった……あっ、へ、変なことしちゃってごめんね?
なんとかして早く血を止めてあげなきゃーって考えたら、こんなことになっちゃって……」
「ううん、い、いいよいいよ、ありがと、小早川さん」
「えへへ……あ、ドーナツ持ってきたんだ、一緒に食べよ?」
顔のほてりがまだ治まらないうちに、小早川さんが渡してくれたドーナツを口に入れてみた。
けれど頭に浮かんでくることはさっきのことばっかりで、味なんかほとんど分からなかった。
ふと小早川さんのほうを見てみると、ドーナツのチョコが指についているのに気が付いた。
私は自分の中で軽い悪戯心が芽を出し、すくすくと成長していくのを感じながら、それを教えてあげた。
「ホントだ、ええと、何かないかな」
そう言って拭く物を探す小早川さんの手を私は握り、
「小早川さん」
「えっ?」
「ちょっと手を貸してね」
チョコが付いている指を、口へと運んだ。
「はわっ、田村さん!?」
さっきのお返し、という気持ちもあったかもしれないけれど、
実は「私もしてみたくなったから」というのが一番の理由だった。
何といっても小早川さんがこういうことをするなんて思わなくて、
そのせいかどうかわからないけど、やけにドキドキした。
小早川さんの舌が私の指に絡み付いて、生暖かい感触が伝わってくる。
でも、不思議と嫌な心地はしなくって、むしろ、
(気持ちいい、かも……って、何考えてるんだ、私!)
それでも、止めてほしくないって気持ちは確かにあって、
小早川さんの舌が私の指を一回、二回と舐め上げる度に、それはどんどん大きくなっていった。
んくんくと丁寧に、目を閉じてしてくれている小早川さんの顔は子供の寝顔みたいで、
純粋に私のことを気遣ってしてくれているんだという気がして嬉しかった。
でも時間が経つにつれて頭がぼーっとしてきて、顔も熱っぽくなって、
そんなまともな思考も段々とできなくなってしまった。
(ふぇ……なんか変な気分になってきた、かも……)
いやいや、待て待て落ち着け私。変な気分ってなんだ。
そもそも小早川さんは女の子だし……ってそういう問題じゃなーい!!
そんな邪なことを考えていたものだから、
「と、止まった、かな……」
小早川さんがそう言ってくれるまで、口を離されたことにも気付かなかった。
「えっ、う、うん、大丈夫、みたい」
「よかった……あっ、へ、変なことしちゃってごめんね?
なんとかして早く血を止めてあげなきゃーって考えたら、こんなことになっちゃって……」
「ううん、い、いいよいいよ、ありがと、小早川さん」
「えへへ……あ、ドーナツ持ってきたんだ、一緒に食べよ?」
顔のほてりがまだ治まらないうちに、小早川さんが渡してくれたドーナツを口に入れてみた。
けれど頭に浮かんでくることはさっきのことばっかりで、味なんかほとんど分からなかった。
ふと小早川さんのほうを見てみると、ドーナツのチョコが指についているのに気が付いた。
私は自分の中で軽い悪戯心が芽を出し、すくすくと成長していくのを感じながら、それを教えてあげた。
「ホントだ、ええと、何かないかな」
そう言って拭く物を探す小早川さんの手を私は握り、
「小早川さん」
「えっ?」
「ちょっと手を貸してね」
チョコが付いている指を、口へと運んだ。
「はわっ、田村さん!?」
さっきのお返し、という気持ちもあったかもしれないけれど、
実は「私もしてみたくなったから」というのが一番の理由だった。
だから、チョコを舐めきってしまっても、私は指を口から離さなかった。
「はぅ……田村さん、も、いいよぅ」
上目でちらりと小早川さんを見ていると、顔を赤くして、目を恥ずかしそうに指の方から逸らせていた。
けれど、その声からも、反応からも、ホントにやめてほしいようには思えなくて、
私は小早川さんがその気なんだからしょうがないよね、と自分に言い聞かせ、その行為を続けた。
舌を指に沿わせて、ちぅちぅと吸ってあげると、小早川さんはとても可愛い顔になって、
それが見たくって、私は何度もそうやってしてあげた。
小さくて温かな小早川さんの手は柔らかくて、すべすべで、
ついついこうしていることが癖になってしまいそうだった。
「あぅぅ、恥ずかしいよぅ、田村さん」
そう言いつつも相変わらず嫌がる素振りは見せない小早川さんの指を、
私は口の中のチョコ味が無くなるくらいまで、ずっとキャンディーみたいに舐めていた。
「うぅ、田村さぁん……」
切なげに私の名前を呼ぶそんな声も、今の私の耳には届かなかった。
上目でちらりと小早川さんを見ていると、顔を赤くして、目を恥ずかしそうに指の方から逸らせていた。
けれど、その声からも、反応からも、ホントにやめてほしいようには思えなくて、
私は小早川さんがその気なんだからしょうがないよね、と自分に言い聞かせ、その行為を続けた。
舌を指に沿わせて、ちぅちぅと吸ってあげると、小早川さんはとても可愛い顔になって、
それが見たくって、私は何度もそうやってしてあげた。
小さくて温かな小早川さんの手は柔らかくて、すべすべで、
ついついこうしていることが癖になってしまいそうだった。
「あぅぅ、恥ずかしいよぅ、田村さん」
そう言いつつも相変わらず嫌がる素振りは見せない小早川さんの指を、
私は口の中のチョコ味が無くなるくらいまで、ずっとキャンディーみたいに舐めていた。
「うぅ、田村さぁん……」
切なげに私の名前を呼ぶそんな声も、今の私の耳には届かなかった。
「ぷはぁ」
ようやく口を離したときに見えたのは、顔を真っ赤にした小早川さんだった。
暫くは視線を泳がせていたけれど、
「あっ」
と何かに気がついてからは、じっと私のほうを見つめていた。
「ど、どうしたの、小早川さん」
ようやく口を離したときに見えたのは、顔を真っ赤にした小早川さんだった。
暫くは視線を泳がせていたけれど、
「あっ」
と何かに気がついてからは、じっと私のほうを見つめていた。
「ど、どうしたの、小早川さん」
「田村さん、口元にチョコが付いてるよ……?」
小早川さんはそう言って私の頭に手を回し、そして顔をゆっくりと近づけて――
【続かない】
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- ガチャ
みなみ「……」
ひより「ふあ?い、岩崎さん!!?」
ゆたか「あ、みなみちゃんこれはその…」
みなみ「……浮気?」ゴゴゴゴゴ
というのが浮かんだ。 -- 名無しさん (2009-12-07 09:25:31) - ああああああ。
つづきがきーにーなーる!! -- 名無しさん (2008-10-21 17:26:00) - 需要あるよ!萌えるよ!! -- ウルトラマンゼアス (2008-04-13 04:06:30)
- これは威力が高いゆたひよ・・・・! -- 名無しさん (2008-04-10 18:54:53)
- 続かないの!?もったいない。 -- 名無しさん (2008-04-09 18:21:34)