「ね~ぇ、かがみん(はむはむ)。面白いゲームがあるんだけどぉ(もみもみ)」
「誘うのは分かるが、そういう時はせめて耳元で囁くというレベルに留めてくれないか?」
「ど~してぇ(はむはむ もみもみ)」
「ここは学校、ここは教室。休み時間とはいえ、人をゲームに誘うに際して、耳を甘噛みしたり、胸をまさぐるというのいかがなものかと思うんだが」
「だっておいしそうなんだもん。現においしいし」
「私はいつから食品になったか教えてくれ」
「いいじゃないか、減るもんじゃないし」
「あんたにやられるとなんか減りそうなんだよ」
「ん~、つまり減るのが嫌だという事は、私に吸収されるのが嫌。つまりぺったんこのままの私が好き。そう解釈していいのカナ、カナ?」
「ちょ、顔近いから。息をかけるな、気色悪い事言うな、揉むな、噛むな」
「ぺろ~ん」
「舐めるのもダメ!」
「何もかも禁止されちゃうと、最後の手段を取らざるを得なくなるんだけどなぁ」
「わーたわーた。どつき合う……いやいや、付き合ってやるから」
「交際してくれる?」
「そうは言ってねー! 一緒にゲームしてやるから、服の中に手を突っ込みながら中を覗くのはやめてくれ」
「今日は黄色……」
「黄色ですね!」
「うおっ、みゆき!?」
「呼ばれて飛び出てじゃんじゃかじゃん、です」
「呼んでないし、曲が違うというのはこの際構わないが、それより教えてくれ。何で私の脚の間から顔を出してるの?」
「いけませんか?」
「眼鏡っ子を眼鏡ごと産んだ様な錯覚を味わうには、私はまだ若すぎるんだけど」
「私似のお子さんが欲しいということですね。わかります」
「私は分からない」
「おぎゃーと言った方がよかったですか?」
「言わなくて正解」
「正解ということは、愛の試練を乗り越えたと解釈してよろしいのですね? じゃあ結婚しましょう。印鑑はお持ちですか?」
「乗り越えてねーし、結婚しねーし、持ってねーよ。どういう論法だ」
「じゃあ今から作りに行きましょうか。印鑑とか子供とか。その後は役所までひとっ飛びです」
「ひとっ飛びって、何に乗っていく気だ?」
「私に、じゃダメでしょうか? 私としましては、出来ればかがみさんに乗りたいんですが」
「それ何の話?」
「結婚生活・夜の部における上下関係の話です」
「そんな話、始めた覚えないんだけど。それより最初の質問に答えてくれない?」
「何故私がかくも深くかがみさんを愛してやまないか、ですね?」
「何故私の脚の間から顔を出してこんな不埒な会話をしてるか、だよ」
「かがみさんの今日の下着を確認するためです。ちなみに黄色でした」
「何で?」
「こうしないと中が見えないからです。ちなみに黄色でした」
「何で?」
「透視能力はないもので。ちなみに黄色でした」
「何で?」
「スカートを脱がした方がよろしかったでしょうか? ちなみに黄色でした」
「そうじゃなくて、何で私の下着を確認する必要があるんだ?」
「知識欲と性欲を満たすためですが」
「知識欲は勉学に、性欲はせめて男に向けるようにして欲しい」
「じゃあ男になってください」
「なんですと!?」
「病院は紹介いたします。費用も負担いたします、一生。ついでに執刀も私が」
「医師免許持ってないだろ。ていうか一生ってどういう意味だ。それに、性別を変える気はない!」
「じゃあ私に男になれと言うんですね?」
「いや、それだといよいよ洒落にならないから、女のままでいい」
「わかりました。女としての全存在を賭け、かがみさんを愛します。さあ、指輪の交換を」
「何で準備してんだよ」
「用意が良いと褒められました」
「褒めてない!」
「けなされました……」
「けなしてもいない」
「これも愛なのですね。わかります」
「みゆきのMは別の意味のMだったのか」
「かがみさんの私という人間への理解が深まり、今この上ない喜びを感じています」
「ああいえばこう言うし……」
「ああいえば交友……こういう交友もあるのだよ、かがみん」
「だから揉むな、噛むな、まとわりついて腰を振るな!」
「お姉ちゃんたち、話はまとまった?」
「まとまってないわよ。絶好調決裂中。ていうか、そもそも交渉を始めた覚えさえないわ」
「要するに、こなちゃんのいうゲームの勝者が、お姉ちゃんを手に入れることが出来るんでしょ」
「どう要約すればそうなるんだ??」
「既定路線ですね」
「ガチだよ、ガチ」
「みゆき、そろそろどいて欲しいんだけど。いや、だからって私の脚を肩に乗せたまま立ち上がらないでほしい」
「おお、絶景」
「いい眺めです」
「黄色だぁ……昨日から知ってたけど」
「見るなぁ~!」
「誘うのは分かるが、そういう時はせめて耳元で囁くというレベルに留めてくれないか?」
「ど~してぇ(はむはむ もみもみ)」
「ここは学校、ここは教室。休み時間とはいえ、人をゲームに誘うに際して、耳を甘噛みしたり、胸をまさぐるというのいかがなものかと思うんだが」
「だっておいしそうなんだもん。現においしいし」
「私はいつから食品になったか教えてくれ」
「いいじゃないか、減るもんじゃないし」
「あんたにやられるとなんか減りそうなんだよ」
「ん~、つまり減るのが嫌だという事は、私に吸収されるのが嫌。つまりぺったんこのままの私が好き。そう解釈していいのカナ、カナ?」
「ちょ、顔近いから。息をかけるな、気色悪い事言うな、揉むな、噛むな」
「ぺろ~ん」
「舐めるのもダメ!」
「何もかも禁止されちゃうと、最後の手段を取らざるを得なくなるんだけどなぁ」
「わーたわーた。どつき合う……いやいや、付き合ってやるから」
「交際してくれる?」
「そうは言ってねー! 一緒にゲームしてやるから、服の中に手を突っ込みながら中を覗くのはやめてくれ」
「今日は黄色……」
「黄色ですね!」
「うおっ、みゆき!?」
「呼ばれて飛び出てじゃんじゃかじゃん、です」
「呼んでないし、曲が違うというのはこの際構わないが、それより教えてくれ。何で私の脚の間から顔を出してるの?」
「いけませんか?」
「眼鏡っ子を眼鏡ごと産んだ様な錯覚を味わうには、私はまだ若すぎるんだけど」
「私似のお子さんが欲しいということですね。わかります」
「私は分からない」
「おぎゃーと言った方がよかったですか?」
「言わなくて正解」
「正解ということは、愛の試練を乗り越えたと解釈してよろしいのですね? じゃあ結婚しましょう。印鑑はお持ちですか?」
「乗り越えてねーし、結婚しねーし、持ってねーよ。どういう論法だ」
「じゃあ今から作りに行きましょうか。印鑑とか子供とか。その後は役所までひとっ飛びです」
「ひとっ飛びって、何に乗っていく気だ?」
「私に、じゃダメでしょうか? 私としましては、出来ればかがみさんに乗りたいんですが」
「それ何の話?」
「結婚生活・夜の部における上下関係の話です」
「そんな話、始めた覚えないんだけど。それより最初の質問に答えてくれない?」
「何故私がかくも深くかがみさんを愛してやまないか、ですね?」
「何故私の脚の間から顔を出してこんな不埒な会話をしてるか、だよ」
「かがみさんの今日の下着を確認するためです。ちなみに黄色でした」
「何で?」
「こうしないと中が見えないからです。ちなみに黄色でした」
「何で?」
「透視能力はないもので。ちなみに黄色でした」
「何で?」
「スカートを脱がした方がよろしかったでしょうか? ちなみに黄色でした」
「そうじゃなくて、何で私の下着を確認する必要があるんだ?」
「知識欲と性欲を満たすためですが」
「知識欲は勉学に、性欲はせめて男に向けるようにして欲しい」
「じゃあ男になってください」
「なんですと!?」
「病院は紹介いたします。費用も負担いたします、一生。ついでに執刀も私が」
「医師免許持ってないだろ。ていうか一生ってどういう意味だ。それに、性別を変える気はない!」
「じゃあ私に男になれと言うんですね?」
「いや、それだといよいよ洒落にならないから、女のままでいい」
「わかりました。女としての全存在を賭け、かがみさんを愛します。さあ、指輪の交換を」
「何で準備してんだよ」
「用意が良いと褒められました」
「褒めてない!」
「けなされました……」
「けなしてもいない」
「これも愛なのですね。わかります」
「みゆきのMは別の意味のMだったのか」
「かがみさんの私という人間への理解が深まり、今この上ない喜びを感じています」
「ああいえばこう言うし……」
「ああいえば交友……こういう交友もあるのだよ、かがみん」
「だから揉むな、噛むな、まとわりついて腰を振るな!」
「お姉ちゃんたち、話はまとまった?」
「まとまってないわよ。絶好調決裂中。ていうか、そもそも交渉を始めた覚えさえないわ」
「要するに、こなちゃんのいうゲームの勝者が、お姉ちゃんを手に入れることが出来るんでしょ」
「どう要約すればそうなるんだ??」
「既定路線ですね」
「ガチだよ、ガチ」
「みゆき、そろそろどいて欲しいんだけど。いや、だからって私の脚を肩に乗せたまま立ち上がらないでほしい」
「おお、絶景」
「いい眺めです」
「黄色だぁ……昨日から知ってたけど」
「見るなぁ~!」
……喋るわよ? 散々喋ってきたような気もするけど……。
どうもこんばんは、またはこんにちは。
皆様おなじみ、ゲームの景品に成り下がってしまった柊かがみです。
えーとまあ、見て来たとおりね。
私が柊かがみであるという事以上の何かを示せというなら、同級生や双子の妹にセクハラ……もとい深く愛されながら、楽しい学園生活を送っているといったところかしら。
どうしてこのような事になってしまったかといえば、聞くも涙、語るも涙。人によっては笑い話とも取れるだろうけど、張本人の私の口からはとても言えるようなことじゃないわ。
だいたいお察しの通りかとは思うけど、ツンデレと需要がどーたらこうたらって話になるらしいのね、これが。
……どーしても気になるなら、加害側張本人にでも聞きなさいよ。別に聞いて欲しいわけでも、誰かに救いの手を差し伸べて欲しいわけでもないんだからね。
な、泣いてなんかないわよ! ……泣きたくはなるけど。
あ……ごめん。「聞くも涙、語るも涙」って言ったの私だわ。
まあとにかく、放課と同時に実行した逃亡計画も失敗に帰し、あの三人の襲撃を受けた私は、日下部と峰岸の奪回作戦も空しく拉致されて、こなたの家へと連行されたという次第……。
どうもこんばんは、またはこんにちは。
皆様おなじみ、ゲームの景品に成り下がってしまった柊かがみです。
えーとまあ、見て来たとおりね。
私が柊かがみであるという事以上の何かを示せというなら、同級生や双子の妹にセクハラ……もとい深く愛されながら、楽しい学園生活を送っているといったところかしら。
どうしてこのような事になってしまったかといえば、聞くも涙、語るも涙。人によっては笑い話とも取れるだろうけど、張本人の私の口からはとても言えるようなことじゃないわ。
だいたいお察しの通りかとは思うけど、ツンデレと需要がどーたらこうたらって話になるらしいのね、これが。
……どーしても気になるなら、加害側張本人にでも聞きなさいよ。別に聞いて欲しいわけでも、誰かに救いの手を差し伸べて欲しいわけでもないんだからね。
な、泣いてなんかないわよ! ……泣きたくはなるけど。
あ……ごめん。「聞くも涙、語るも涙」って言ったの私だわ。
まあとにかく、放課と同時に実行した逃亡計画も失敗に帰し、あの三人の襲撃を受けた私は、日下部と峰岸の奪回作戦も空しく拉致されて、こなたの家へと連行されたという次第……。
タイトル画面には、どこかで聞いたことのあるよな、ショスタコーヴィチの交響曲第七番第一楽章が威勢よくチーチーンブイブイと鳴っているけど……。
「『The Day of CancerⅢ bis』……『蟹座の日Ⅲ改』?」
「そういう意味なんだ」
「さすがお姉ちゃん」
そう言って抱きつこうとするこなたとつかさを、私は間一髪で回避すると、二人は抱き合うように衝突した。ニューヨーク沖でも似たような光景があったわね。
「おっと人違い」
「ごめんね、こなちゃん」
おいおいお二人さん。今抱き合ってただろ。フラグはどうした? 立ったんじゃないのか? 何であっさり離れる?
「知り合いの学校のコンピューター研究会が開発した、オリジナルなんだけど」
「蟹座というとかがみさんの星座ですね」
「そうだけど、何で抱き寄せる必要があるのかしら? それにつかさもそうなんだけど」
「まあ、そうでしたか」
「今あんたの頭の中で、それがどうでもいいこととして処理される音が聞こえたような気がするんだけど」
「さすがかがみさん。私の事は何でもお見通しですね。愛を感じます」
「つかさへの愛も感じさせて欲しい」
「ところで、蟹座と蠍座は同じ水象宮に属して、相性が大変良いそうですよ」
「つかさとの相性がばっちりってことね。よかったじゃない」
「それに、B型の女性には、O型のパートナーが望ましいとよく言われます」
「つかさとの相性がばっちりってことね。よかったじゃない」
「ではひとっ飛びという事で」
「どこへだ!? それに私は第二デークだから、獅子座が少し混じってるの。獅子座と蠍座って相性悪いんでしょ。よかったわ」
「人間、多少欠点があった方が可愛いものです」
「完璧超人のあんたが言うと、説得力抜群ね」
「かがみさんに褒められました」
「力一杯けなしたんだけど……」
「それより、かがみさんはショスターコーヴィチは何番がお好きなんですか?」
「全部聞いたわけじゃないけど、短めの6番とか12番とか」
「奇遇ですね。私もなんです」
「いや、あんた今決めただろ?」
「そんなことありません。一万年と二千年前から―」
「一万年と二千年前に、ショスタコーヴィチいないし」
「いえ、かがみさんを愛していると言おうとしたのですが」
「ああ、そうだと思った。あんた、縄文人並みに話が通じないもんね」
「恐れ入ります」
「だから褒めてないってば……。そんなことより、取説読ませてよ。なになに、この度は『The Day of CancerⅢ』を手に取っていただき……おい、肩の二人!」
「なんでしょう?」
「なあに?」
「取説は他にも三冊あるでしょうが。何で私の肩の上にあごを乗っけて、同じのを一緒に読む必要があるの?」
「かがみさんに頬ずりをしたいからですが」
「お姉ちゃんのほっぺとおしくらまんじゅう~」
「離れろ」
「死ねと言うのですね?」
「言ってねー」
「二人ともやめなよ。かがみが迷惑してるよ」
「膝の上に座ったお前が言うな!」
「どして?」
「重いんだよ。それにアホ毛が中途半端に邪魔で、取説が中途半端に読みにくい」
「あ、分かった。そんなこと言いながら、本当は私のお尻が触れることで濡れちゃうんでしょ?」
「だ、誰が濡れるかぁ~!」
「今フラグ挿さった?」
「挿さったって何だよ!? 立つ物じゃないのか?」
「泉さんでダメなら、私が代わりにかがみさんの膝に座りましょう」
「私の膝を潰す気か!? 目の前まっピンクで何も見えなくなるわ!」
「今、『まっピンク』という新しい言葉に愛を込めましたね?」
「込めるかぁ!」
「コメリカ・パーク(デトロイト・タイガース本拠地)に一緒に行きたい、と?」
「MLBネタはもういいから……。それに、込めたとすれば愛と真逆のモノだし」
「かがみさんから頂けるものであれば、何であれ感激です」
この女、やっぱりMか? 私にはそういう発想できん……。
「『The Day of CancerⅢ bis』……『蟹座の日Ⅲ改』?」
「そういう意味なんだ」
「さすがお姉ちゃん」
そう言って抱きつこうとするこなたとつかさを、私は間一髪で回避すると、二人は抱き合うように衝突した。ニューヨーク沖でも似たような光景があったわね。
「おっと人違い」
「ごめんね、こなちゃん」
おいおいお二人さん。今抱き合ってただろ。フラグはどうした? 立ったんじゃないのか? 何であっさり離れる?
「知り合いの学校のコンピューター研究会が開発した、オリジナルなんだけど」
「蟹座というとかがみさんの星座ですね」
「そうだけど、何で抱き寄せる必要があるのかしら? それにつかさもそうなんだけど」
「まあ、そうでしたか」
「今あんたの頭の中で、それがどうでもいいこととして処理される音が聞こえたような気がするんだけど」
「さすがかがみさん。私の事は何でもお見通しですね。愛を感じます」
「つかさへの愛も感じさせて欲しい」
「ところで、蟹座と蠍座は同じ水象宮に属して、相性が大変良いそうですよ」
「つかさとの相性がばっちりってことね。よかったじゃない」
「それに、B型の女性には、O型のパートナーが望ましいとよく言われます」
「つかさとの相性がばっちりってことね。よかったじゃない」
「ではひとっ飛びという事で」
「どこへだ!? それに私は第二デークだから、獅子座が少し混じってるの。獅子座と蠍座って相性悪いんでしょ。よかったわ」
「人間、多少欠点があった方が可愛いものです」
「完璧超人のあんたが言うと、説得力抜群ね」
「かがみさんに褒められました」
「力一杯けなしたんだけど……」
「それより、かがみさんはショスターコーヴィチは何番がお好きなんですか?」
「全部聞いたわけじゃないけど、短めの6番とか12番とか」
「奇遇ですね。私もなんです」
「いや、あんた今決めただろ?」
「そんなことありません。一万年と二千年前から―」
「一万年と二千年前に、ショスタコーヴィチいないし」
「いえ、かがみさんを愛していると言おうとしたのですが」
「ああ、そうだと思った。あんた、縄文人並みに話が通じないもんね」
「恐れ入ります」
「だから褒めてないってば……。そんなことより、取説読ませてよ。なになに、この度は『The Day of CancerⅢ』を手に取っていただき……おい、肩の二人!」
「なんでしょう?」
「なあに?」
「取説は他にも三冊あるでしょうが。何で私の肩の上にあごを乗っけて、同じのを一緒に読む必要があるの?」
「かがみさんに頬ずりをしたいからですが」
「お姉ちゃんのほっぺとおしくらまんじゅう~」
「離れろ」
「死ねと言うのですね?」
「言ってねー」
「二人ともやめなよ。かがみが迷惑してるよ」
「膝の上に座ったお前が言うな!」
「どして?」
「重いんだよ。それにアホ毛が中途半端に邪魔で、取説が中途半端に読みにくい」
「あ、分かった。そんなこと言いながら、本当は私のお尻が触れることで濡れちゃうんでしょ?」
「だ、誰が濡れるかぁ~!」
「今フラグ挿さった?」
「挿さったって何だよ!? 立つ物じゃないのか?」
「泉さんでダメなら、私が代わりにかがみさんの膝に座りましょう」
「私の膝を潰す気か!? 目の前まっピンクで何も見えなくなるわ!」
「今、『まっピンク』という新しい言葉に愛を込めましたね?」
「込めるかぁ!」
「コメリカ・パーク(デトロイト・タイガース本拠地)に一緒に行きたい、と?」
「MLBネタはもういいから……。それに、込めたとすれば愛と真逆のモノだし」
「かがみさんから頂けるものであれば、何であれ感激です」
この女、やっぱりMか? 私にはそういう発想できん……。
あー、叫んだ叫んだ。くたくたになりながら三人をそれぞれのパソコンの前に座らせると、改めて取説を読み始めた。この四台のパソコン、そうじろうおじさんのノート型やら、モスボール保管(この用語の使い方として正しいの?)していた旧型機やらを引っ張り出して揃えた物で、私にはそうじろうおじさんの物が割り当てられた。
「Dドライブは覗かないであげてね」
「喜んで。無理矢理見せられるかと思ってたくらいだから」
「「むぅ、そういうプレイもありか……」」
プレイって?? それに今誰の声とユニゾンしたのかな? 廊下の方で男性の声が聞こえたけど??
まあいいや。取説取説。
ゲーム自体は……なんというか、涼宮某の「射手座の日」と、銀河某伝説を知っている人にはごく分かりやすいもので、プレイヤーは各々定数15000隻の宇宙艦隊を編成し、それを指揮して敵を殲滅セヨ、とのこと。
艦種は戦艦、高速戦艦、重巡航艦(火力重視)、軽巡航艦(機動力重視)、駆逐艦、宇宙空母から用途に合わせてバランスよく選びなさい、だって。ただ、フラグシップは戦艦か高速戦艦でなければならない。首都で査問にかけられたから、巡航艦で戻ってきたというのはナシということね。
艦隊は固体ではなく気体のようなもので、分艦隊として分けることも出来れば、敵の攻撃で分断されることもあるという、のっぴきならない存在。分断された場合、フラグシップがない方の集団は、ある方の集団と再合流するか、分艦隊として設定しない限り行動不能になる。
このフラグシップ……つまり旗艦は、このゲームでは特に重要な存在で、各陣営の最高指揮官である「総司令官」が座乗する「総旗艦」が撃沈されると即敗北。また各々の艦隊も、司令官が座乗する旗艦が撃沈されると、全滅とみなされてしまう。通常、旗艦の位置は秘匿されているけど、偵察によってとか、戦闘中に接近することで位置が特定される場合もあるので、それに攻撃を集中するもよし、旗艦を囮に使うもよし。
なお某鉄壁の様に、命運尽きた旗艦を捨て、他の艦に司令部を移して戦い続けるということは出来ない。
「フラグの重要性が分かったかね、かがみんや」
「フラグシップの重要性なら分かった」
これが布石というか、伏線だったんだけど、それはひとまず置いといて……。
戦闘はてっきりバトルロワイヤルで行われるのかと思っていたけど、大人の事情とやらで陣営は二つにしか分けられないらしい。だから私はつかさと組んで「銀河紫色帝国」、こなたとみゆきは「自由青桃同盟」という事になった。ネーミングには意見したいところ大なんだけど、面倒なんでやめた。私の名が使われなかっただけよしとしよう。
便宜上、私たちを帝国軍、こなたたちを同盟軍て呼ぶわよ。いいわね?
それにしても青い桃とは。食欲をそそらない国号(?)もあったものね。
何故この組分けになったかというと……。
「Dドライブは覗かないであげてね」
「喜んで。無理矢理見せられるかと思ってたくらいだから」
「「むぅ、そういうプレイもありか……」」
プレイって?? それに今誰の声とユニゾンしたのかな? 廊下の方で男性の声が聞こえたけど??
まあいいや。取説取説。
ゲーム自体は……なんというか、涼宮某の「射手座の日」と、銀河某伝説を知っている人にはごく分かりやすいもので、プレイヤーは各々定数15000隻の宇宙艦隊を編成し、それを指揮して敵を殲滅セヨ、とのこと。
艦種は戦艦、高速戦艦、重巡航艦(火力重視)、軽巡航艦(機動力重視)、駆逐艦、宇宙空母から用途に合わせてバランスよく選びなさい、だって。ただ、フラグシップは戦艦か高速戦艦でなければならない。首都で査問にかけられたから、巡航艦で戻ってきたというのはナシということね。
艦隊は固体ではなく気体のようなもので、分艦隊として分けることも出来れば、敵の攻撃で分断されることもあるという、のっぴきならない存在。分断された場合、フラグシップがない方の集団は、ある方の集団と再合流するか、分艦隊として設定しない限り行動不能になる。
このフラグシップ……つまり旗艦は、このゲームでは特に重要な存在で、各陣営の最高指揮官である「総司令官」が座乗する「総旗艦」が撃沈されると即敗北。また各々の艦隊も、司令官が座乗する旗艦が撃沈されると、全滅とみなされてしまう。通常、旗艦の位置は秘匿されているけど、偵察によってとか、戦闘中に接近することで位置が特定される場合もあるので、それに攻撃を集中するもよし、旗艦を囮に使うもよし。
なお某鉄壁の様に、命運尽きた旗艦を捨て、他の艦に司令部を移して戦い続けるということは出来ない。
「フラグの重要性が分かったかね、かがみんや」
「フラグシップの重要性なら分かった」
これが布石というか、伏線だったんだけど、それはひとまず置いといて……。
戦闘はてっきりバトルロワイヤルで行われるのかと思っていたけど、大人の事情とやらで陣営は二つにしか分けられないらしい。だから私はつかさと組んで「銀河紫色帝国」、こなたとみゆきは「自由青桃同盟」という事になった。ネーミングには意見したいところ大なんだけど、面倒なんでやめた。私の名が使われなかっただけよしとしよう。
便宜上、私たちを帝国軍、こなたたちを同盟軍て呼ぶわよ。いいわね?
それにしても青い桃とは。食欲をそそらない国号(?)もあったものね。
何故この組分けになったかというと……。
「つかさはかがみと同棲してるから―」
「姉妹が一緒に暮らすことを同棲とは言わん!」
「全てを失うかどうかを賭けてもらう。私とみゆきさんの分け前はもう決めてあるから、安心して」
「週3日ずつかがみさんを占有し、残る1日は共有する事になります」
「つまり3Pだね、3P」
「女子高生が冗談でも3Pとか言うな!」
「かがみも言った」
「泉さんは冗談で言ったのではありません!」
「なお悪いわ!」
「ぬを~!!」
「廊下の人も反応しない!」
「長期休みの間は、共有日を増やすという案も検討中です」
「ちょっと待て。私は週休0日か?」
「大丈夫だよお姉ちゃん。私がそうさせない」
「あんたも同じようなこと考えてるだろ?」
「うん!」
力一杯肯定しやがった!
「姉妹が一緒に暮らすことを同棲とは言わん!」
「全てを失うかどうかを賭けてもらう。私とみゆきさんの分け前はもう決めてあるから、安心して」
「週3日ずつかがみさんを占有し、残る1日は共有する事になります」
「つまり3Pだね、3P」
「女子高生が冗談でも3Pとか言うな!」
「かがみも言った」
「泉さんは冗談で言ったのではありません!」
「なお悪いわ!」
「ぬを~!!」
「廊下の人も反応しない!」
「長期休みの間は、共有日を増やすという案も検討中です」
「ちょっと待て。私は週休0日か?」
「大丈夫だよお姉ちゃん。私がそうさせない」
「あんたも同じようなこと考えてるだろ?」
「うん!」
力一杯肯定しやがった!
そんなわけで、仕方なく(うん、もう本当に仕方なく)艦隊編成に取り掛かった。用途に合わせてといっても、二個艦隊しかないから、片方を火力重視、片方を機動力重視とするくらいしか考えが浮かばない。
で、こんな艦隊になった。
で、こんな艦隊になった。
かがみ艦隊
戦艦 4500隻(30%) 艦載機9万機(艦数×20)
重巡航艦 6000隻(40%) 艦載機4万8千機(同×8)
駆逐艦 3000隻(20%) 艦載機9千機(同×3)
宇宙空母 1500隻(10%) 艦載機15万機(同×100)
艦載機合計 29万7千機
戦艦 4500隻(30%) 艦載機9万機(艦数×20)
重巡航艦 6000隻(40%) 艦載機4万8千機(同×8)
駆逐艦 3000隻(20%) 艦載機9千機(同×3)
宇宙空母 1500隻(10%) 艦載機15万機(同×100)
艦載機合計 29万7千機
つかさ艦隊
高速戦艦 4500隻(30%) 艦載機9万機(艦数×20)
軽巡航艦 6000隻(40%) 艦載機3万6千機(同×6)
駆逐艦 2250隻(15%) 艦載機6千750機(同×3)
宇宙空母 2250隻(15%) 艦載機22万5千機(同×100)
艦載機合計 35万7750機
高速戦艦 4500隻(30%) 艦載機9万機(艦数×20)
軽巡航艦 6000隻(40%) 艦載機3万6千機(同×6)
駆逐艦 2250隻(15%) 艦載機6千750機(同×3)
宇宙空母 2250隻(15%) 艦載機22万5千機(同×100)
艦載機合計 35万7750機
まあなんというか、オーソドックスこの上ないわね……。
「じゃあ最後に命名式だね」
「命名式? 取説に載ってなかったけど」
「実はそこがbisの変更点なんだよね。聞いて驚け。なんと、旗艦に好きな名前がつけられるのだ~!!」
「まあ……!」
「すごーい!」
「そんなに盛り上がることなのか?」
「分かってないようだね、かがみは。まあ、そこが可愛いんだけど」
「好きな、ですよ」
「好きな……」
「命名式? 取説に載ってなかったけど」
「実はそこがbisの変更点なんだよね。聞いて驚け。なんと、旗艦に好きな名前がつけられるのだ~!!」
「まあ……!」
「すごーい!」
「そんなに盛り上がることなのか?」
「分かってないようだね、かがみは。まあ、そこが可愛いんだけど」
「好きな、ですよ」
「好きな……」
三人から私の身に危険を及ぼすオーラが立ち上るが、とりあえず無視する。気にしていたら、若くして胃の病院の世話になりかねない。
それにしても好きな名前、か……。
ブリュンヒルト、バルバロッサ、ヒューベリオン、ユリシーズ、ベイオウルフ、トリスタン……。
旗艦に相応しい名前は思いつくけど、甲乙つけがたいし、それに元ネタがモロにあれというのもなんだかなあ……と感じたので、私は結局、自宅の池の住人の名前を拝借することにした。まあ私が名付けたんだしいいでしょ。元ネタはあるけど……。
それにしても好きな名前、か……。
ブリュンヒルト、バルバロッサ、ヒューベリオン、ユリシーズ、ベイオウルフ、トリスタン……。
旗艦に相応しい名前は思いつくけど、甲乙つけがたいし、それに元ネタがモロにあれというのもなんだかなあ……と感じたので、私は結局、自宅の池の住人の名前を拝借することにした。まあ私が名付けたんだしいいでしょ。元ネタはあるけど……。
「みんな、好きな人の名前はつけたかーい?」
「はい」
「つけたよ~」
「好きな人??」
「はい」
「つけたよ~」
「好きな人??」
明らかになった両軍の陣容は次の通り。
帝国軍
総司令官 柊かがみ
帝国軍第一艦隊 柊かがみ直率
総旗艦 戦艦「ぎょぴちゃん」
総司令官 柊かがみ
帝国軍第一艦隊 柊かがみ直率
総旗艦 戦艦「ぎょぴちゃん」
帝国軍第二艦隊 司令官 柊つかさ
旗艦 高速戦艦「かがみお姉ちゃん、大好き」
旗艦 高速戦艦「かがみお姉ちゃん、大好き」
同盟軍
総司令官 泉こなた
同盟軍第一艦隊 泉こなた直率
総旗艦 戦艦「かがみ様激Love」
総司令官 泉こなた
同盟軍第一艦隊 泉こなた直率
総旗艦 戦艦「かがみ様激Love」
同盟軍第二艦隊 司令官 高良みゆき
旗艦 高速戦艦「かがみさん、愛してます」
旗艦 高速戦艦「かがみさん、愛してます」
「『好きな人』ね……。はいはい」
「いや~、みんなかがみに乗りたいという願望が表れてるね~」
「乗り心地は最高ですね。かがみさんご本人を除けば」
「お姉ちゃんを招待したくなるフネだね~」
「おや? かがみは表情がすぐれないね」
「主にあんたたち三人のせいよ」
「旗艦の艦名がお気に召しませんか?」
「あんたたちは気に入ってるみたいだけど?」
「『かがみさんに届け、私の想い』の方がよろしかったでしょうか?」
「じゃあ私は、『いのりお姉ちゃんよりもまつりお姉ちゃんよりもかがみおねえちゃんが大好き』にする」
「私のは『きょうちゃん激Love』のがフレンドリーだったカナ、カナ?」
某スペースオペラにも、旗艦に母親の名前をつけた元帥サンがいたけどさ……。
ああ、1500年後のみなさん、ついでに一万年と二千年前のみなさん、見てますか? 見ていたら笑ってください。人類とはかくも進歩のない生き物か、と……。
「いや~、みんなかがみに乗りたいという願望が表れてるね~」
「乗り心地は最高ですね。かがみさんご本人を除けば」
「お姉ちゃんを招待したくなるフネだね~」
「おや? かがみは表情がすぐれないね」
「主にあんたたち三人のせいよ」
「旗艦の艦名がお気に召しませんか?」
「あんたたちは気に入ってるみたいだけど?」
「『かがみさんに届け、私の想い』の方がよろしかったでしょうか?」
「じゃあ私は、『いのりお姉ちゃんよりもまつりお姉ちゃんよりもかがみおねえちゃんが大好き』にする」
「私のは『きょうちゃん激Love』のがフレンドリーだったカナ、カナ?」
某スペースオペラにも、旗艦に母親の名前をつけた元帥サンがいたけどさ……。
ああ、1500年後のみなさん、ついでに一万年と二千年前のみなさん、見てますか? 見ていたら笑ってください。人類とはかくも進歩のない生き物か、と……。
同盟軍の二提督は開戦に先立ち、ヒソヒソと作戦を討議した。何か手があるのだろう。二人はこの上なく真剣だ。論理的思考ではなく勘……というか、危険を察知する本能でそれが分かった。それでなくてもゲーム慣れしたこなたに、頭の切れるみゆき。用心に越したことはない。
対するこっちはつかさかあ……。多くは期待できないわね。とりあえず各個撃破を避けるために、まとまって行動することにした。
「私から離れないで」って言ったらつかさの奴、目を輝かせてたなあ。ついでに抱きついて片手をセーラー服、もう片方をスカートの中に入れてきて、首にキスまでしてきた。あーあ、「私の艦隊から」って言っとけばよかった。結果は同じだろうけど。
対するこっちはつかさかあ……。多くは期待できないわね。とりあえず各個撃破を避けるために、まとまって行動することにした。
「私から離れないで」って言ったらつかさの奴、目を輝かせてたなあ。ついでに抱きついて片手をセーラー服、もう片方をスカートの中に入れてきて、首にキスまでしてきた。あーあ、「私の艦隊から」って言っとけばよかった。結果は同じだろうけど。
「それじゃ『かがみんを我らの手に作戦』、始まるザマスよ」
「行くでがんす」
「ふんがー! こっちは作戦名決めてないよ!」
「いや、作戦自体ないし」
「『お姉ちゃんは絶対に渡さないんだからね作戦』でいい?」
なんであんたがツンデレっぽいんだ?
「まあ、勇ましい感じがするからそれでいいんじゃない?」
私は疲れた声で答えた。
「行くでがんす」
「ふんがー! こっちは作戦名決めてないよ!」
「いや、作戦自体ないし」
「『お姉ちゃんは絶対に渡さないんだからね作戦』でいい?」
なんであんたがツンデレっぽいんだ?
「まあ、勇ましい感じがするからそれでいいんじゃない?」
私は疲れた声で答えた。
両軍が動き出す。私の艦隊も嫌々動き出す。
鉛筆削りの中でグルグルとだしが取れそうなほど私の戦意は削がれていたけど、ともあれここに戦いの火蓋は切って落とされた。
鉛筆削りの中でグルグルとだしが取れそうなほど私の戦意は削がれていたけど、ともあれここに戦いの火蓋は切って落とされた。
つづく
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- 何故ここで「レニングラード市へ捧ぐ」がw -- 名無しさん (2008-05-03 18:40:44)
- みゆきさん危ないwww(思考的な意味で) -- 名無しさん (2008-05-03 12:38:30)
- みゆきさんのキャラいいな -- 名無しさん (2008-04-30 21:43:39)