「……きれいだねー……」
「……そうですねー……」
とても静かな駅前。目の前には綺麗に染まった山肌と、その麓まで広がる田んぼだけ。
……でも、いいなぁ、こんなのどかな所も……
先輩と二人、ベンチで並んで座りながら、私はふと、そんなことを考えていました。
「……そうですねー……」
とても静かな駅前。目の前には綺麗に染まった山肌と、その麓まで広がる田んぼだけ。
……でも、いいなぁ、こんなのどかな所も……
先輩と二人、ベンチで並んで座りながら、私はふと、そんなことを考えていました。
スケッチスケッチ! 6筆目 ほのぼのステーション
こんにちは、小早川ゆたかです。私は今日、穏やかなこの日に、山奥の村までスケッチ大会を
しにやってきました。……お姉ちゃんがなかなか起きてくれなくて、少し遅刻しちゃいました
けど……
それでお姉ちゃんが提案したくじ引きで、私は駅前で、つかさ先輩とスケッチをすることに
なりました。
お姉ちゃんがスタートの合図をした直後に、日下部先輩が駆け出したときはびっくりしました。
田村さん、大丈夫かな……
その後は、日下部先輩が駆け出した道を歩いていくお姉ちゃんと峰岸先輩のペア、高良先輩と
パティちゃんのペア、駅から左の方に向かうみなみちゃんとかがみ先輩のペアを見送って、
今はつかさ先輩とベンチに座って、のんびりと山の景色を満喫している所です。
しにやってきました。……お姉ちゃんがなかなか起きてくれなくて、少し遅刻しちゃいました
けど……
それでお姉ちゃんが提案したくじ引きで、私は駅前で、つかさ先輩とスケッチをすることに
なりました。
お姉ちゃんがスタートの合図をした直後に、日下部先輩が駆け出したときはびっくりしました。
田村さん、大丈夫かな……
その後は、日下部先輩が駆け出した道を歩いていくお姉ちゃんと峰岸先輩のペア、高良先輩と
パティちゃんのペア、駅から左の方に向かうみなみちゃんとかがみ先輩のペアを見送って、
今はつかさ先輩とベンチに座って、のんびりと山の景色を満喫している所です。
「……天気もいいし、絶好のスケッチ日和だよねー……」
「……そうですねー……」
さっきから私とつかさ先輩は、こんな間延びしたお話しかしていません。それでもやはり、
つかさ先輩と一緒だとそんな話しかしなくても、とてもいい心地がします。
「……そうですねー……」
さっきから私とつかさ先輩は、こんな間延びしたお話しかしていません。それでもやはり、
つかさ先輩と一緒だとそんな話しかしなくても、とてもいい心地がします。
「…………」
「…………」
間延びした声もない、ただ沈黙が続くときもあります。でもつかさ先輩とだと、まったく
気まずくはありません。逆に気持ちがほわほわして、落ち着くというか……本当に、気持ちが
いいんです。
「…………」
間延びした声もない、ただ沈黙が続くときもあります。でもつかさ先輩とだと、まったく
気まずくはありません。逆に気持ちがほわほわして、落ち着くというか……本当に、気持ちが
いいんです。
「――――ホー――」
その沈黙を破って、遠くの山から、声が聞こえてきました。
「……あ、鳥の声だー……」
つかさ先輩にも聞こえたみたいで、間延びした声でその声の正体を言いました。
「……ホントですね。どんな鳥が鳴いているのでしょうか……」
「……ホー、って聞こえたから、ふくろうさんじゃないかなー」
「こんなお昼からですか!?」
ふくろうさんって、夜行性じゃなかったっけ? と思いながら、つかさ先輩の答えに目をぱちくり
していると、
「……あ、鳥の声だー……」
つかさ先輩にも聞こえたみたいで、間延びした声でその声の正体を言いました。
「……ホントですね。どんな鳥が鳴いているのでしょうか……」
「……ホー、って聞こえたから、ふくろうさんじゃないかなー」
「こんなお昼からですか!?」
ふくろうさんって、夜行性じゃなかったっけ? と思いながら、つかさ先輩の答えに目をぱちくり
していると、
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
「「……あれ?」」
突然学校のチャイムが聞こえてきました。ふと横を見てみると、つかさ先輩は不思議そうに
首を傾げ、腕時計の針を確認していました。
「あ、ゆたかちゃん。もう12時になったみたいだよ」
「えっ、そうなんですか?」
つかさ先輩の言葉に、私は慌てて自分の腕時計に視線を移しました。
「……ホントだ。全然気づかなかった……」
「うん。ボーっとしてる間に、時間が過ぎちゃってたみたいだね」
「……そうみたいですね」
つかさ先輩が述べた理由に、私は賛成するしかなかった。
だって、本当に気持ちがよかったんだもん、つかさ先輩の隣にいることが。それはもう、時が
経つのを忘れちゃうくらいに……
突然学校のチャイムが聞こえてきました。ふと横を見てみると、つかさ先輩は不思議そうに
首を傾げ、腕時計の針を確認していました。
「あ、ゆたかちゃん。もう12時になったみたいだよ」
「えっ、そうなんですか?」
つかさ先輩の言葉に、私は慌てて自分の腕時計に視線を移しました。
「……ホントだ。全然気づかなかった……」
「うん。ボーっとしてる間に、時間が過ぎちゃってたみたいだね」
「……そうみたいですね」
つかさ先輩が述べた理由に、私は賛成するしかなかった。
だって、本当に気持ちがよかったんだもん、つかさ先輩の隣にいることが。それはもう、時が
経つのを忘れちゃうくらいに……
「……ということは、今からスケッチ大会開始、って事だよね」
「そうですね……つかさ先輩、これからどうしますか?」
「えっ? ど、どうって……」
私の質問に、つかさ先輩は困った様に口を濁しました。
「えっとね……まずはお昼にしようか」
「あ……そ、そうですね」
そういえば、少しお腹が空いたかも。それに一度スケッチを始めたら、一気に書き終えちゃった
方がいいかもしれない。
そう思って、私はつかさ先輩の提案に賛成し、少し早いけど、お昼ご飯を食べる事にしました。
「そうですね……つかさ先輩、これからどうしますか?」
「えっ? ど、どうって……」
私の質問に、つかさ先輩は困った様に口を濁しました。
「えっとね……まずはお昼にしようか」
「あ……そ、そうですね」
そういえば、少しお腹が空いたかも。それに一度スケッチを始めたら、一気に書き終えちゃった
方がいいかもしれない。
そう思って、私はつかさ先輩の提案に賛成し、少し早いけど、お昼ご飯を食べる事にしました。
「……わぁ……つかさ先輩のお弁当、とても美味しそう……」
持ってきた手提げ鞄からお弁当――コンビニ弁当だけど――を取り出した私は、同じく
鞄の中から取り出したつかさ先輩のお弁当を見て、思わず感動してしまいました。
「そ、そうかな……」
私に褒められたつかさ先輩は、恥ずかしそうに頬を赤く染めています。
「はい。つかさ先輩って、お料理が上手なんですね」
お姉ちゃんも上手だけど、つかさ先輩の方がとても美味しそうに見える、そんな気がした。
持ってきた手提げ鞄からお弁当――コンビニ弁当だけど――を取り出した私は、同じく
鞄の中から取り出したつかさ先輩のお弁当を見て、思わず感動してしまいました。
「そ、そうかな……」
私に褒められたつかさ先輩は、恥ずかしそうに頬を赤く染めています。
「はい。つかさ先輩って、お料理が上手なんですね」
お姉ちゃんも上手だけど、つかさ先輩の方がとても美味しそうに見える、そんな気がした。
「う、うん……」
ところが、つかさ先輩は顔を真っ赤にして、俯いて黙ってしまいました。
「あっ、ご、ごめんなさい! 迷惑、でしたか?」
「う、ううん!そうじゃないの。ただ……」
私が慌てて謝ると、つかさ先輩も慌てた様に、まだ赤い顔の前で両手をブンブンと振った。
そして今度は照れ笑いを浮かべて、
「……ただ、そんな風に褒められるの、慣れてなくて……」
えへへ、と、頬を人差し指で掻きながら、少し恥ずかしそうに笑うつかさ先輩。その姿に、私は
失礼とは思いながら、かわいい、と思ってしまいました。私よりも年上なのに、私よりも背が
高いのに、私はつかさ先輩の事を、まるで妹ができた様に感じてしまいました。
ところが、つかさ先輩は顔を真っ赤にして、俯いて黙ってしまいました。
「あっ、ご、ごめんなさい! 迷惑、でしたか?」
「う、ううん!そうじゃないの。ただ……」
私が慌てて謝ると、つかさ先輩も慌てた様に、まだ赤い顔の前で両手をブンブンと振った。
そして今度は照れ笑いを浮かべて、
「……ただ、そんな風に褒められるの、慣れてなくて……」
えへへ、と、頬を人差し指で掻きながら、少し恥ずかしそうに笑うつかさ先輩。その姿に、私は
失礼とは思いながら、かわいい、と思ってしまいました。私よりも年上なのに、私よりも背が
高いのに、私はつかさ先輩の事を、まるで妹ができた様に感じてしまいました。
「……うーん、何にしようかなー?」
私は小さな駅舎の中で、そう独りごちました。
お昼ご飯を、ゆたかちゃんと一緒にお喋りをしながら楽しく食べた後、私達は一緒にスケッチの
モチーフを探していた。しばらくは二人で探してたんだけど、途中でゆたかちゃんが疲れちゃった
みたいで、辛そうにしてたから、駅舎の前のベンチで休ませてあげたの。だから今は、私は
独りでモチーフを探している所。
初めは駅舎を描こうかな、と思ったんだけど、それはやめておいた。その小さな駅舎は、外観は
出入り口の上の白い壁に、木で作られた駅名の看板と、学校でよく見るアナログ式の時計、
そして私たちが座っていたベンチしかなくって、簡単すぎるかなって思って。
それで駅舎の中を探してるんだけど……
「うーん……」
駅舎の中にもあまりめぼしい物がなくって、どうしよう、って困ってるの。
私は小さな駅舎の中で、そう独りごちました。
お昼ご飯を、ゆたかちゃんと一緒にお喋りをしながら楽しく食べた後、私達は一緒にスケッチの
モチーフを探していた。しばらくは二人で探してたんだけど、途中でゆたかちゃんが疲れちゃった
みたいで、辛そうにしてたから、駅舎の前のベンチで休ませてあげたの。だから今は、私は
独りでモチーフを探している所。
初めは駅舎を描こうかな、と思ったんだけど、それはやめておいた。その小さな駅舎は、外観は
出入り口の上の白い壁に、木で作られた駅名の看板と、学校でよく見るアナログ式の時計、
そして私たちが座っていたベンチしかなくって、簡単すぎるかなって思って。
それで駅舎の中を探してるんだけど……
「うーん……」
駅舎の中にもあまりめぼしい物がなくって、どうしよう、って困ってるの。
「……もう一度、外に出てみよう」
そう呟いて、私はまた駅舎の外へ出て行きました。
すると、
「……あれ、ゆたかちゃん?」
出てすぐの右側、長くて青いベンチで休憩していたゆたかちゃんが、俯いた姿勢で座っていた。
そう呟いて、私はまた駅舎の外へ出て行きました。
すると、
「……あれ、ゆたかちゃん?」
出てすぐの右側、長くて青いベンチで休憩していたゆたかちゃんが、俯いた姿勢で座っていた。
「……ゆたかちゃーん?」
近づいて呼びかけてみるけど、ゆたかちゃんは動かない。すると、
「……すぅ……すぅ……」
私の耳に、静かで可愛らしい息づかいが聞こえてきた。
近づいて呼びかけてみるけど、ゆたかちゃんは動かない。すると、
「……すぅ……すぅ……」
私の耳に、静かで可愛らしい息づかいが聞こえてきた。
「……なんだ、寝ちゃったんだ……」
ホッとしたというか、何と言うか……とりあえず、気分が悪くて俯いてるわけじゃないみたい。
すやすやと眠っているゆたかちゃんの顔は、穏やかで、気持ち良さそうだった。
起こすのも悪いかな? と思ってその場から少し離れながら、ふと、後ろを振り返ってみる。
ホッとしたというか、何と言うか……とりあえず、気分が悪くて俯いてるわけじゃないみたい。
すやすやと眠っているゆたかちゃんの顔は、穏やかで、気持ち良さそうだった。
起こすのも悪いかな? と思ってその場から少し離れながら、ふと、後ろを振り返ってみる。
「……あっ……」
その時、あるアイディアが私の頭の中に浮かんだ。
……うん、これはいいかも。あ、でも、勝手に描いて許してくれるかな……たぶん、大丈夫
だよね……
そんな事を思いながら、私はその場に座って手に持ったスケッチブックを開き、鉛筆を片手に、
一枚の絵を描き始めました。
その時、あるアイディアが私の頭の中に浮かんだ。
……うん、これはいいかも。あ、でも、勝手に描いて許してくれるかな……たぶん、大丈夫
だよね……
そんな事を思いながら、私はその場に座って手に持ったスケッチブックを開き、鉛筆を片手に、
一枚の絵を描き始めました。
「……よし、できた!」
最後の一筆を書き終え、私は持っていた鉛筆を地面の上に置いた。30分も掛かっちゃった
けど、納得する絵が描けてよかったー。
「……でも、全然起きないなー、ゆたかちゃん……」
私はまだ寝息を立てて眠っているゆたかちゃんを見て少し心配になった。
まだゆたかちゃんは絵を描き始めてないし、それに……
最後の一筆を書き終え、私は持っていた鉛筆を地面の上に置いた。30分も掛かっちゃった
けど、納得する絵が描けてよかったー。
「……でも、全然起きないなー、ゆたかちゃん……」
私はまだ寝息を立てて眠っているゆたかちゃんを見て少し心配になった。
まだゆたかちゃんは絵を描き始めてないし、それに……
「……可哀想だけど……」
私はその場から立って、ゆたかちゃんの方に近づいていきました。そしてベンチの上の
ゆたかちゃんの隣に座って、
「……ゆたかちゃーん、起きてー」
私はあまりびっくりさせない様にゆたかちゃんの耳元で呼びかけて、俯いている顔を覗いてみた。
すると、ゆたかちゃんはゆっくりと目を開けて、俯いていた頭をまたゆっくりと持ち上げた。
私はその場から立って、ゆたかちゃんの方に近づいていきました。そしてベンチの上の
ゆたかちゃんの隣に座って、
「……ゆたかちゃーん、起きてー」
私はあまりびっくりさせない様にゆたかちゃんの耳元で呼びかけて、俯いている顔を覗いてみた。
すると、ゆたかちゃんはゆっくりと目を開けて、俯いていた頭をまたゆっくりと持ち上げた。
「……うーん……あれ、つかさ先輩?」
初めは眠たそうに目をトロンとしていたゆたかちゃんだけど、しばらくすると意識がはっきり
してきたみたいで、
「……あ、そうか!」
と、とても慌てた様子になって、
「ご、ごめんなさい! 私、すっかり寝ちゃってたみたいで……!」
あたふたしながら、私に向かって申し訳なさそうに頭を下げた。
初めは眠たそうに目をトロンとしていたゆたかちゃんだけど、しばらくすると意識がはっきり
してきたみたいで、
「……あ、そうか!」
と、とても慌てた様子になって、
「ご、ごめんなさい! 私、すっかり寝ちゃってたみたいで……!」
あたふたしながら、私に向かって申し訳なさそうに頭を下げた。
「わぁ、そ、そんな風に謝らなくてもいいよ! ……そ、それに、私もゆたかちゃんに謝らなきゃ
いけない事があるし……」
「えっ、どうしてですか?」
私の言葉に、不思議そうに首を傾げるゆたかちゃん。
「……え、えっとね? 寝ているのに気づいてたのに、すぐに起こさなくてごめんね?」
「別にいいですよ。寝ていた私が悪いんですから」
「それとね? ……えっとね……」
「どうしたんですか? つかさ先輩」
一つ謝った後、口ごもってしまった私に、ゆたかちゃんが不審そうに質問した。うぅ、いざ、
となると、やっぱり言い出せないよぅ。
いけない事があるし……」
「えっ、どうしてですか?」
私の言葉に、不思議そうに首を傾げるゆたかちゃん。
「……え、えっとね? 寝ているのに気づいてたのに、すぐに起こさなくてごめんね?」
「別にいいですよ。寝ていた私が悪いんですから」
「それとね? ……えっとね……」
「どうしたんですか? つかさ先輩」
一つ謝った後、口ごもってしまった私に、ゆたかちゃんが不審そうに質問した。うぅ、いざ、
となると、やっぱり言い出せないよぅ。
私が何も言えないでいると、
「……そういえば、つかさ先輩は、絵は描き終わったんですか?」
「えっ? あ、うん、そうだけど……」
「本当ですか? じゃあ、見せてもらってもいいですか?」
「え、えぇー!」
ゆたかちゃんは私の膝の上にあるスケッチブックを見て、そう尋ねた。私はいきなり迷っている
事について聞かれて、思わずびっくりしちゃった。
「あ、ご、ごめんなさい。差し出がましかったですか?」
「ううん! そ、そういう訳じゃないんだけど……」
また申し訳なさそうに俯くゆたかちゃんに、私は思わずこう言ってしまった。
「……そういえば、つかさ先輩は、絵は描き終わったんですか?」
「えっ? あ、うん、そうだけど……」
「本当ですか? じゃあ、見せてもらってもいいですか?」
「え、えぇー!」
ゆたかちゃんは私の膝の上にあるスケッチブックを見て、そう尋ねた。私はいきなり迷っている
事について聞かれて、思わずびっくりしちゃった。
「あ、ご、ごめんなさい。差し出がましかったですか?」
「ううん! そ、そういう訳じゃないんだけど……」
また申し訳なさそうに俯くゆたかちゃんに、私は思わずこう言ってしまった。
「えっ? じゃあ、どういう事ですか?」
「え、えーっと……」
首を傾げて不思議そうな顔をしているゆたかちゃん。
……やっぱり、言わなきゃ……
「え、えーっと……」
首を傾げて不思議そうな顔をしているゆたかちゃん。
……やっぱり、言わなきゃ……
「…………」
「……つかさ先輩?」
「……ごめんね! ゆたかちゃん」
「ひゃう!?」
私は大きな声で謝って、それに驚いているゆたかちゃんに開いたスケッチブックを見せた。
そこには、駅名と時計しかない小さな駅舎と、駅舎の側にあるベンチ、そして、
「……つかさ先輩?」
「……ごめんね! ゆたかちゃん」
「ひゃう!?」
私は大きな声で謝って、それに驚いているゆたかちゃんに開いたスケッチブックを見せた。
そこには、駅名と時計しかない小さな駅舎と、駅舎の側にあるベンチ、そして、
そのベンチに座りながら眠っている、一人の少女が描かれていた。
「……これって、私?」
「う、うん……ゆたかちゃんが眠ってる間に、私が勝手に描いちゃったの……」
その絵を見て、ゆたかちゃんは驚いた様な顔をしていた。そうだよね、知らない内に自分の
絵が描かれてたら、誰でも驚いちゃうよね……
「う、うん……ゆたかちゃんが眠ってる間に、私が勝手に描いちゃったの……」
その絵を見て、ゆたかちゃんは驚いた様な顔をしていた。そうだよね、知らない内に自分の
絵が描かれてたら、誰でも驚いちゃうよね……
「…………」
……沈黙が痛い……もしかして、怒ってるのかな?
そう心配した時、ゆたかちゃんが絵を見ながら呟いた言葉は、
「……可愛らしい、ですね」
「……えっ?」
私が想像していたものとは、全然違っていた。
……沈黙が痛い……もしかして、怒ってるのかな?
そう心配した時、ゆたかちゃんが絵を見ながら呟いた言葉は、
「……可愛らしい、ですね」
「……えっ?」
私が想像していたものとは、全然違っていた。
「……ゆたかちゃん、怒ってないの?」
「えっ、どういう事ですか?」
「だ、だって……」
私がゆたかちゃんに何も言わないで勝手に描いちゃったのに……
そう思いながら言い渋っていると、ゆたかちゃんが、
「……確かに、描く時には言ってほしかったですけど……」
と少し不満そうに言って、でもすぐに嬉しそうな表情をして、
「えっ、どういう事ですか?」
「だ、だって……」
私がゆたかちゃんに何も言わないで勝手に描いちゃったのに……
そう思いながら言い渋っていると、ゆたかちゃんが、
「……確かに、描く時には言ってほしかったですけど……」
と少し不満そうに言って、でもすぐに嬉しそうな表情をして、
「……でも、こんなに可愛らしい絵を見たら、どうでもよくなっちゃった。つかさ先輩って、
料理だけじゃなくて、絵も上手なんですね!」
「えっ……あぅ……」
本当に、本当に嬉しそうな笑顔で話すゆたかちゃん。私は素直な感想を言われた恥ずかしさと、
その屈託のない笑顔によって、顔がどんどん熱くなっていくのを感じていた。
料理だけじゃなくて、絵も上手なんですね!」
「えっ……あぅ……」
本当に、本当に嬉しそうな笑顔で話すゆたかちゃん。私は素直な感想を言われた恥ずかしさと、
その屈託のない笑顔によって、顔がどんどん熱くなっていくのを感じていた。
またさらに40分後、私は駅舎の前のベンチに、さっきとはゆたかちゃんと場所を入れ替えた
所で座っていた。
所で座っていた。
あの後、ゆたかちゃんに、
「つかさ先輩が私の事を描いたんですから、私もつかさ先輩を描かせてください」
と言われて、今度は私がベンチに座って、それをゆたかちゃんが描く、という事になったの。
そしてゆたかちゃんが書き終わった後、今度は二人、並んで座って色塗りをしたよ。
その時ゆたかちゃんの絵を見てみたけど、その絵はこなちゃんが言ってた、絵本の挿絵の様に
可愛らしく描かれていたなぁ。
「ゆたかちゃんの方が、絵を描くの、上手だね」
私がそう言うと、ゆたかちゃんはさっきの私の様に顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに微笑んで
いた。
「つかさ先輩が私の事を描いたんですから、私もつかさ先輩を描かせてください」
と言われて、今度は私がベンチに座って、それをゆたかちゃんが描く、という事になったの。
そしてゆたかちゃんが書き終わった後、今度は二人、並んで座って色塗りをしたよ。
その時ゆたかちゃんの絵を見てみたけど、その絵はこなちゃんが言ってた、絵本の挿絵の様に
可愛らしく描かれていたなぁ。
「ゆたかちゃんの方が、絵を描くの、上手だね」
私がそう言うと、ゆたかちゃんはさっきの私の様に顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに微笑んで
いた。
色塗りが終わった後、私とゆたかちゃんはしばらくお喋りをしていたんだけど、その会話が
終わった後、しばらく無言でいたら、私の肩に何かが乗っかってきた。なんだろうと思って
顔を横に向けてみると、ゆたかちゃんが、さっきの様に寝息を立てながら私の方に寄りかかっているのが見えたの。
終わった後、しばらく無言でいたら、私の肩に何かが乗っかってきた。なんだろうと思って
顔を横に向けてみると、ゆたかちゃんが、さっきの様に寝息を立てながら私の方に寄りかかっているのが見えたの。
「……また、寝ちゃったみたいだねー」
そう、私は呟いてみる。やっぱり、疲れが溜まってたのかな。
ゆたかちゃんはその声にも全く反応しないで、すやすやと、気持ちよさそうに眠っている。
そう、私は呟いてみる。やっぱり、疲れが溜まってたのかな。
ゆたかちゃんはその声にも全く反応しないで、すやすやと、気持ちよさそうに眠っている。
「……まるで、妹ができたみたい……」
その可愛らしい様子と、寄りかかってくれている事に、私はふと、こんな事を考えてしまった。
――ガタンゴトン ガタン、ゴトン ガタン ゴトン プシュー――
駅に電車が滑り込む音が聞こえる。それ以外は、隣にいる“妹”の息遣い以外、何も聞こえてこない。
「……気持ち、いいなー……」
私は静かに目を閉じてみた。
ぽかぽかの小春日和、少し冷たいけど、心地よく吹き抜ける風。そして、私の耳元で聞こえる
小さな寝息。
これらに誘われて、私の意識は、深く深く、夢の世界へと向かっていった。
私は静かに目を閉じてみた。
ぽかぽかの小春日和、少し冷たいけど、心地よく吹き抜ける風。そして、私の耳元で聞こえる
小さな寝息。
これらに誘われて、私の意識は、深く深く、夢の世界へと向かっていった。
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- ↓別にいいだろwww どんな書き方したってw
GJです!
-- 名無しさん (2009-10-23 14:12:55) - GJです!
やはりこの二人は和むw
↓普通に書けよ見苦しい
-- 名無しさん (2009-01-27 22:35:45) - 特別に教えてやろう!
俺は……ほのぼの系が好きだ!!
そして、この作品はほのぼのしている!
もう、言わなくても分かるだろうがあえていおう
…この作品いい!!
-- 15 (2009-01-24 23:41:33)