私は、正直な話。
ゆい姉さんとゆーちゃんは、あまり似てないと思ってた。 そりゃ顔立ちとかは、良く似てると思うよ? ただ、姉は猪突猛進の暴走列車。妹は純粋で引っ込み思案。性格は、逆な部分多いな〜…って思ってた。
今日までは、ね?
爆走娘
先月、ゆーちゃんから免許を取ったって嬉しそうに電話が来たんだ。
中々、大学の講義とかバイトとかで時間が合わなかったんだけど。今日になり、ようやくお互いの都合がついてドライブに行くことになったんだ。
中々、大学の講義とかバイトとかで時間が合わなかったんだけど。今日になり、ようやくお互いの都合がついてドライブに行くことになったんだ。
「お姉ちゃん、見てみて」
自慢気に、免許証を見せるゆーちゃんの笑顔は凄く眩しかった。新しいオモチャを手に入れた子供みたい。 お父さんなら、一撃で萌え死にするかも…。 歩く萌え要素の異名は、伊達じゃないな。うん。
そうして、家の前に到着したのは明るいブルーのトヨタスターレットだった。
そうして、家の前に到着したのは明るいブルーのトヨタスターレットだった。
「おー、ゆーちゃんが運転してる…」
人の事は言えないけど、低身長の幼児体型でハンドルを握るゆーちゃんは、まさにアンバランス。検問に引っ掛かれば、間違いなく怪しまれるな。
「こなたお姉ちゃん、お待たせ」
「いや〜、ゆーちゃんが運転とは…」
「も〜、お姉ちゃん。ちゃんと、前は見えるんだよ!!」
ゆーちゃんは、頬をプクっと膨らませた。 安心してくれたまへ。私も同じことを言われたのだよ、ゆーちゃんよ。
「でわでわ、お邪魔〜…って…ミッション車じゃない!?」
助手席に乗ると、このスターレットの真ん中にはきっちりシフトレバーが伸びているし、ペダルは三つ有る。 間違いなく、最近ではレアなマニュアル車だ。
「ビックリしたでしょ?」
ゆーちゃんは、天使のような笑顔を見せてた。
「こいつは、おねーさんビックリだ…」
「えへへ。ホントはゆいお姉ちゃんの影響も有るけどね」
「まぁ〜、ゆい姉さんの暴走っぷりに乗り続けてるからね〜」
私は腕組みをしながらウンウンと頷いた。
「じゃ、お姉ちゃん。何処にいこう?」
「そうだな〜…。 ここは、運転手に任せるとしよう」
「分かったよ。でわ、まかせたまへ〜」
ゆいねーさんの口調を真似しながら、車は動きだした。しかし、ゆーちゃんの操作は実にスムーズだ。
サイドブレーキを解除してギアを入れ、クラッチを繋ぐ。 とても、取り立てとは思えないね。
絶対にエンストとするかと思ったんだけどな〜。 それはそれで、ドジッ娘要素だから悪くないけれど…。
そういえば、つかさの助手席はホント凄かったのを思い出した。オートマの軽自動車だったけど、オートマでエンストすると言う離れ業を見せてくれたんだ。ある意味、つかさの才能だね。
「こなたお姉ちゃん、お待たせ」
「いや〜、ゆーちゃんが運転とは…」
「も〜、お姉ちゃん。ちゃんと、前は見えるんだよ!!」
ゆーちゃんは、頬をプクっと膨らませた。 安心してくれたまへ。私も同じことを言われたのだよ、ゆーちゃんよ。
「でわでわ、お邪魔〜…って…ミッション車じゃない!?」
助手席に乗ると、このスターレットの真ん中にはきっちりシフトレバーが伸びているし、ペダルは三つ有る。 間違いなく、最近ではレアなマニュアル車だ。
「ビックリしたでしょ?」
ゆーちゃんは、天使のような笑顔を見せてた。
「こいつは、おねーさんビックリだ…」
「えへへ。ホントはゆいお姉ちゃんの影響も有るけどね」
「まぁ〜、ゆい姉さんの暴走っぷりに乗り続けてるからね〜」
私は腕組みをしながらウンウンと頷いた。
「じゃ、お姉ちゃん。何処にいこう?」
「そうだな〜…。 ここは、運転手に任せるとしよう」
「分かったよ。でわ、まかせたまへ〜」
ゆいねーさんの口調を真似しながら、車は動きだした。しかし、ゆーちゃんの操作は実にスムーズだ。
サイドブレーキを解除してギアを入れ、クラッチを繋ぐ。 とても、取り立てとは思えないね。
絶対にエンストとするかと思ったんだけどな〜。 それはそれで、ドジッ娘要素だから悪くないけれど…。
そういえば、つかさの助手席はホント凄かったのを思い出した。オートマの軽自動車だったけど、オートマでエンストすると言う離れ業を見せてくれたんだ。ある意味、つかさの才能だね。
車は国道まで出ても、流れはスムーズだった。多分、ペーパードライバーの私より運転が上手い。鼻歌まじりで運転する、ゆーちゃん。
法廷速度も守ってるし、ゆいねーさんとはエライ違いだな。黒井先生見たいに、道に迷うこともないしね。
むぅ…何かくやしいな。プライドっぽい物が出てきたぞ…。
ここで、ゆーちゃんに少し疑問を聞いてみた。
「そういえばさ。ゆーちゃんは、昔から車酔いとかしやすかったよね?」
「うん。確かに何時も酔ってたよ。でもね、自分で運転する時は平気なんだ」
「やっぱり、ハンドル握ってるからかな?」
「そこは、良くわかんないな〜」
困ったような、苦笑いをするゆーちゃん。今度、みゆきさん辺りに聞いてみようかな〜?
そう考えてたら、ゆーちゃんが話しかけてきた。
「お姉ちゃんって、運転するの好き?」
「どうかな〜。多分、嫌いだね。気も使うし、疲れるし。 だから、ペーパードライバーなんだろうけどね」
「私は、運転が好きなんだ。だって、昔から体弱くってさ。自転車にもあんまり乗れなかったし。歩いて行くのも、遠くまで行くのも無理だったし。
でも、車なら何処でも好きな場所まで行けちゃう。凄く行動の範囲が拡がってね。翼が生えたみたいに自由に動けるの。だから、運転するのが好きなんだ〜」
ゆーちゃんの満面の笑みは、凄く眩しかった。
自分で好きなところに、好きなときに行く。それが、病弱なゆーちゃんの今までやりたくても出来なかった事なのかな?
しかし、ゆーちゃんのこの嬉しそうな顔。 全国の妹萌えな方々なら、間違いなく昇天してしまうでしょうね…。
そういえば、一つ補足しておくことがあった。
このスターレット。EP91型(最後の型)のグランツァVというグレードなんだけど…。ターボ付きで、走りに向いた車両。首都高バトルやグランツーリスモに収録されている、と言う事。
そして、スターレットのターボ付きグレードは歴代全て、リトルモンスターと異名を持つ…。
そんなこと、私は知らなかったので…。
法廷速度も守ってるし、ゆいねーさんとはエライ違いだな。黒井先生見たいに、道に迷うこともないしね。
むぅ…何かくやしいな。プライドっぽい物が出てきたぞ…。
ここで、ゆーちゃんに少し疑問を聞いてみた。
「そういえばさ。ゆーちゃんは、昔から車酔いとかしやすかったよね?」
「うん。確かに何時も酔ってたよ。でもね、自分で運転する時は平気なんだ」
「やっぱり、ハンドル握ってるからかな?」
「そこは、良くわかんないな〜」
困ったような、苦笑いをするゆーちゃん。今度、みゆきさん辺りに聞いてみようかな〜?
そう考えてたら、ゆーちゃんが話しかけてきた。
「お姉ちゃんって、運転するの好き?」
「どうかな〜。多分、嫌いだね。気も使うし、疲れるし。 だから、ペーパードライバーなんだろうけどね」
「私は、運転が好きなんだ。だって、昔から体弱くってさ。自転車にもあんまり乗れなかったし。歩いて行くのも、遠くまで行くのも無理だったし。
でも、車なら何処でも好きな場所まで行けちゃう。凄く行動の範囲が拡がってね。翼が生えたみたいに自由に動けるの。だから、運転するのが好きなんだ〜」
ゆーちゃんの満面の笑みは、凄く眩しかった。
自分で好きなところに、好きなときに行く。それが、病弱なゆーちゃんの今までやりたくても出来なかった事なのかな?
しかし、ゆーちゃんのこの嬉しそうな顔。 全国の妹萌えな方々なら、間違いなく昇天してしまうでしょうね…。
そういえば、一つ補足しておくことがあった。
このスターレット。EP91型(最後の型)のグランツァVというグレードなんだけど…。ターボ付きで、走りに向いた車両。首都高バトルやグランツーリスモに収録されている、と言う事。
そして、スターレットのターボ付きグレードは歴代全て、リトルモンスターと異名を持つ…。
そんなこと、私は知らなかったので…。
県境の峠道。少し空いた窓から入るが少し冷たい。だけど、景色は凄く良い。
「ゆーちゃん、良い気分転換になるね〜」
「ホントだね〜」
曲がりくねった道を、ゆっくり登る。後ろに流れていく景色は、何とも言えないが気分が良かった。 峠の中腹辺りで、やけにうるさい車が後ろから張り付いてきた。チラッと確認すると、いかにも白い走り屋っぽい車だ。
制限速度で走る、初心者マークを付けたスターレットを異様に煽ってくる。
「何こいつら。やな感じだね〜」
私は、凄く不快な気分だ。こういうバカな運転をするたちの悪いドライバーは、私は大嫌いだ。こうなると、ゆーちゃんが心配だ。何かと引っ込み思案だし、パニクって無いか心配になる。
そして、私はゆーちゃんを見た。
「……この野郎」
ゆーちゃん…。小声だったけど、姉さんは聞きましたよ。ええ、しっかり聞いてしまいました。ゆたかさん、目が据わってますよ?
「…お姉ちゃん、ゴメンね。飛ばすから」
在り来たりだけど、あえて言っておくよ。
「ゆーちゃん、良い気分転換になるね〜」
「ホントだね〜」
曲がりくねった道を、ゆっくり登る。後ろに流れていく景色は、何とも言えないが気分が良かった。 峠の中腹辺りで、やけにうるさい車が後ろから張り付いてきた。チラッと確認すると、いかにも白い走り屋っぽい車だ。
制限速度で走る、初心者マークを付けたスターレットを異様に煽ってくる。
「何こいつら。やな感じだね〜」
私は、凄く不快な気分だ。こういうバカな運転をするたちの悪いドライバーは、私は大嫌いだ。こうなると、ゆーちゃんが心配だ。何かと引っ込み思案だし、パニクって無いか心配になる。
そして、私はゆーちゃんを見た。
「……この野郎」
ゆーちゃん…。小声だったけど、姉さんは聞きましたよ。ええ、しっかり聞いてしまいました。ゆたかさん、目が据わってますよ?
「…お姉ちゃん、ゴメンね。飛ばすから」
在り来たりだけど、あえて言っておくよ。
…ブルータス、お前もか。
今ハンドルを握るのは、愛らしい天使の用なゆーちゃんじゃない。 今の彼女は、正に鬼神。
温厚な性格のせいかは解らないけど、ゆい姉さんよりもキレた時は尋常じゃないよ。って言うか、ゆーちゃんのキレた瞬間を見るのは初めてだ。
ヤンデレとかギャップ萌えとか、そんな事を思う余裕なんて丸で無い。 ゆったりと流れてた景色は、今じゃ大雨で氾濫した河川のようだね。
強烈なスキール音とエキゾーストが聞こえるが、回りを見る余裕なんて有るわけない…。
ああ、私の意識はこの辺でシャットダウンさせて頂きます…。
温厚な性格のせいかは解らないけど、ゆい姉さんよりもキレた時は尋常じゃないよ。って言うか、ゆーちゃんのキレた瞬間を見るのは初めてだ。
ヤンデレとかギャップ萌えとか、そんな事を思う余裕なんて丸で無い。 ゆったりと流れてた景色は、今じゃ大雨で氾濫した河川のようだね。
強烈なスキール音とエキゾーストが聞こえるが、回りを見る余裕なんて有るわけない…。
ああ、私の意識はこの辺でシャットダウンさせて頂きます…。
…意識がゆっくり戻っていく。ぼんやりと視界に入ったのは、青い空と半泣きのゆーちゃんの顔だ。
「お姉ちゃん、ホントにゴメンね…」
「ん…。事故ってないみたいだし、別に良いよ〜」
「でも…」
私は、ゆーちゃんの唇に人差し指を当てた。
「…まぁ、そりゃ怖かったし。気分は悪いよ。 …でもね?」
「……?」
「マナーの悪いドライバーの鼻っ柱を、へし折ったのは気分がスカッとしたけどね」
私は、イタズラっぽく笑って見せた。それを見て、ゆーちゃんも少し安心したような表情になってた。
「お姉ちゃん…ありがと。それに、ごめんね」
ゆーちゃんは、ようやく笑顔を見せてくれた。
帰りの道中は、特に暴走もなく。途中でお昼も済まして、三時位には自宅に到着した。
「ゆーちゃん、今日はありがとね」
「うん、またドライブに行こうね」
そう言って、ゆーちゃんとスターレットは街に消えていった。
でも、また……やっぱり少し考えちゃうな…。まぁ、よっぽど煽ってくる車がなければねぇ。それなら、良いんだけど…。
「お姉ちゃん、ホントにゴメンね…」
「ん…。事故ってないみたいだし、別に良いよ〜」
「でも…」
私は、ゆーちゃんの唇に人差し指を当てた。
「…まぁ、そりゃ怖かったし。気分は悪いよ。 …でもね?」
「……?」
「マナーの悪いドライバーの鼻っ柱を、へし折ったのは気分がスカッとしたけどね」
私は、イタズラっぽく笑って見せた。それを見て、ゆーちゃんも少し安心したような表情になってた。
「お姉ちゃん…ありがと。それに、ごめんね」
ゆーちゃんは、ようやく笑顔を見せてくれた。
帰りの道中は、特に暴走もなく。途中でお昼も済まして、三時位には自宅に到着した。
「ゆーちゃん、今日はありがとね」
「うん、またドライブに行こうね」
そう言って、ゆーちゃんとスターレットは街に消えていった。
でも、また……やっぱり少し考えちゃうな…。まぁ、よっぽど煽ってくる車がなければねぇ。それなら、良いんだけど…。
そして、後日。
携帯に一件の着信と、留守番のメッセージが入っていた。相手はみなみちゃんだった。メッセージを聞くと、やけに疲れきったみなみちゃんの声が聞こえた。
《…泉先輩ですか? 今日、ゆたかとドライブに行ったんですけど…》
…またやらかしたのか、ゆーちゃんよ。 みなみちゃん、アーメン…。
携帯に一件の着信と、留守番のメッセージが入っていた。相手はみなみちゃんだった。メッセージを聞くと、やけに疲れきったみなみちゃんの声が聞こえた。
《…泉先輩ですか? 今日、ゆたかとドライブに行ったんですけど…》
…またやらかしたのか、ゆーちゃんよ。 みなみちゃん、アーメン…。
コメントフォーム
- 血筋か(笑) -- 名無しさん (2012-11-13 00:27:31)
- 俺が思ってた妄想が文章化するとは…面白かったですw
是非みなみ編もお願いしますよ -- 名無しさん (2010-06-17 17:02:35) - 血は争えないね…
とても面白かったです。 -- 名無しさん (2010-06-17 11:53:36)