形副詞とは形容詞と副詞の混成で、形容詞と副詞の意味を持つ
名詞や動詞の後にaiを付け、そのあとに形副詞を置く。aが能動の意味、iが受動の意味を示し、被修飾語がそれぞれulonになる。省略可能であり、よく使うものほどaiは省略される
尚、強調のcaは前置される
また、基数も前置される。基数は形容詞と考えられる
※2005/09/02最終更新版では、aが受動でiが能動で逆転している。これは前期制アルカの名残と推定される。

[ ova ]
fin tas(大きい男) fin i tasでも良い
fin vem (怖がる男) fin i vem
fin a vem (怖がらせる男)
lef-e tax(速く走る) lef-e i taxでも良い
teez-e a melas (気持ちいい風が吹く)
varfant,ca piikan (剣士ヴァルファント)
va miik(りんご四つ)

is


 isは格詞から規則的に形副詞と被修飾語を繋ぐ接続詞を作る接尾辞である。ulaoniを使うが、それ以外の格詞にはisをつける
 fan a tas,fan i tasの被修飾語の格はul,onだが、afdev xepmokafdevは元の文中の格だとulでもonでもない。imである。なぜなら元の文がafdev imat do xepmok-e enだからである。したがってここでimisをつけてimisにし、afdev imis xepmokとする。ただし、a,i同様、is がつく接続詞も省略可能であり、事実上殆ど使われない
※2005/09/02最終更新版では、この仕様は存在しない

定義副詞


 繋辞の後に付き、その繋辞が主題と叙述を繋ぐのではなく定義であることを示す
 an it efaは主述の関係にあり、私=風邪ではない。la it am?も同じである。その場合deoを用いて、an it deo efaということで、言い分けることができる
 一方、tu et miikの場合は定義である。しかし、このままでは主述と定義は区別が付かない。そこでdeeを使って繋辞が定義であることを示す。たとえばtu et dee miikはこれはりんごであるという定義になる
 尚、an et dee efaはウィルスを擬人化し、「私は風邪だ」という場合である
 またdeeの前は必ずしもetでなくともよい
※2005/09/02最終更新版では、この仕様は存在しない
後期制アルカでは主述副詞deodea, 定義副詞deedeiに変更された。

形副詞の順番


 修飾する語が複数の場合、具体的・客観的なことから抽象的・主観的なことの順に述べるのがふつうだが、厳密な序列はない

[ ova ]
fian lu et hernia/ser/ank (その少女は金髪で、背が低くて、可愛い)

形名詞


 繋辞の後に来るコト語は形容詞の意味を持った名詞であり、動名詞ではないということがある。また、繋辞だけでなくeks-eのような定義動詞もコトがonに来る場合、それは動名詞にならないことがある
 定義動詞のonにコトが来る場合、それは文法上は名詞だが、意味上は形容詞である。ゆえにそれを形名詞という。しかもこれはa形容詞ではなくi形容詞である
 形名詞は動名詞と同じようなものだと考えてよい。動名詞が動詞から作られた名詞だとするなら形名詞は形容詞から作られた名詞である
 尚、形名詞はi形容詞句の略と考えることもできる。即ちan it xo i sorxo iが省略されたものと考えることもできる。ただ、いずれにせよan it sorsorは名詞であり、中でも特に形名詞である
※2005/09/02最終更新版では、この記述は存在しない

格を持たない形副詞


 形副詞にはalxaemiなど、aiもないものがある。つまり格を持たない形副詞である。alxa,emiは形容詞としてしか使われず、辞書でも単にyuanの扱いである
 尚、alxaは修飾語が全体にかかることを示す純詞である

[ ova ]
miik alxa har et atx (リンゴという赤いものは全ておいしい)青リンゴの可能性を無視
miik har alxa et atx (赤いリンゴというものは全ておいしい)青リンゴの可能性を示唆


中期制アルカには副詞を導く格詞rax, irax, araxは存在せず、後期制アルカにおいて追加された。


〈純詞〉


 純詞(ivi)とは文頭・文中・文末にきて文を修飾するものである。ツンクは修飾する文との間に随意に付けられる

[ ova ]
es ti so-a? (何でそうしたの?)
hao la met-a melk! (やはりあいつが時計を落としたのか)

 文頭にくるものは文法的で客観的なものが多く、文末にくるものは心情的でモダリティを表わすものが多い
 たとえばsin,san,kok,sei,naなどは全て文末である
 また、文頭には一般に接続詞と勘違いされやすいson,sen,yan,tal,vel,manなどがくる。これらは格詞でも良いが、このように純詞にしても良い
 尚、文中にくる純詞は挿入として扱われる。an,hao,ke-aのように

 また、似た表現だが純詞にするとニュアンスが変わるものがある
 foiは文頭にきてimがなければ純詞であるが、imが付けば純詞でなくなり、格詞句になる。意味は殆ど変わらないがニュアンスが異なる
 純詞の場合は「今日は」という意味になり、いつもと違ってというニュアンスが入る

最終更新:2008年02月15日 10:28