- 2011年における“宗教体験”は、本書の射程からどのように位置づけられるのか?
“宗教ブーム”の要素のひとつとして、物質的豊かさへの狂奔や科学主義への反省とも関連した、超越的な精神世界や神秘世界への関わりの増大がある。80年代、書店では宗教書・神秘世界のコーナーが拡大し、東西の神秘思想・トランスパーソナル心理・チャネリングや臨死体験など異世界との交流や死後世界などの本が氾濫した。
これと連動して、禅・密教・修験などの伝統宗教や、自己啓発・開発セミナーや精神修養講座、神秘世界との交流による心身の変容に参加する人が増えてきた。島薗(1992a,b)はこれらへの関わりが、教団を作らず個人主義的な点に注目し、閉鎖的な「宗教」に対して開放的な「新霊性運動」と高く評価した。
これと連動して、禅・密教・修験などの伝統宗教や、自己啓発・開発セミナーや精神修養講座、神秘世界との交流による心身の変容に参加する人が増えてきた。島薗(1992a,b)はこれらへの関わりが、教団を作らず個人主義的な点に注目し、閉鎖的な「宗教」に対して開放的な「新霊性運動」と高く評価した。
- 「危機感」を一挙に払拭する手段としての宗教という側面はどのように考えられるか??
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