日差しも強くなってきた季節。
豪華客船エルスール号特別客室。
此処はVIPの客が宿泊する場所で、蒼氷カノンはそこにいた。
飛鳥軍臨時外交官として。
「おや?どうしました蒼氷外交官。この船はお気に召しませんかな?」
「アセド外交官…。いえ、エスタルド領に入るのは初めてのものでして…緊張、しているだけです」
「ハッハッハ、どうか寛いでください。飛鳥帝国、メロウの港を出港し3日。後2日は到着にかかるのですからな」
旅客船での片道が5日。
その長旅の先に、西大陸南部のエスタルドと呼ばれる、小さな島国がある。
現飛鳥帝国皇帝、ヒース=べルジェラックの2代前の皇帝の時に、隣国の脅威により同盟国である飛鳥国へ支援を頼んできた国だ。
その後エスタルドの隣国を飛鳥軍が追いやった後に、飛鳥軍が和親条約を結ばせ、永久的な保護と理不尽なくらい高額な関税を先代の皇帝の代まで行ってきたのだ。
『蒼氷大尉、貴殿はこれより臨時外交官としてエスタルドに赴いてもらいたい』
謁見の間。
その場で、皇帝ヒースの立ち合いの下、飛鳥宰相により告げられた任務。
『3つの任務を与える。1つ、近年エスタルド軍が大規模な徴兵を行っている。
愚かにもこの飛鳥帝国へ攻め入ろうという噂があるのだ。貴殿にはその真偽を確かめてもらう。』
エスタルド軍といえば、西大陸の軍人でもかなりの練度で有名な軍だ。
西大陸と言えば、大和でいう
ハンターのように傭兵が主流であるが、エスタルド国は傭兵参加を認めていない。
それどころか、一人のエスタルド兵が傭兵の高ランクをも討ち取るほどの実力者揃いだ。
飛鳥の軍人はその更に上をいくが、それでもそんな者達が飛鳥に攻め入るという不穏な情報があれば…その真偽は確かめねばならないだろう。
「蒼氷外交官」
「はい…?」
ふと考え込んでいると、アセド外交官が鋭い目つきでカノンを見る。
すぐに笑みへと変え、話を続けた。
「お疲れならば、お休みになってください。なんなら、後で酔い覚ましを持ってきましょう」
「いえ、お気になさらず。ですが、そうですね…少し、休ませてもらい、ます」
「ええ、その方がいいでしょう。それでは、ごゆっくりお寛ぎください」
アセド外交官は一礼すると、特別客室から出て行った。
アセド外交官。外交官と言っても、カノンと同じように軍部出身で、外交官に相応しくない体格の屈強な男だ。
エルスール号へと乗船し3日。
未だ、アセド外交官が読めない。
「鍛錬不足、ですね…」
ため息をつき、窓の外を見る。
月が陰り、薄暗くなっていく。
雲の動きが早い。嵐が来るのかもしれない。
この辺りの海域は、突如暴風雨が吹いてくるため、難破する船も少なくない。
その嵐をティフォーンとエスタルドの漁師は呼んでいるようだ。
『2つ目の任務。それは、行方不明の白鷲外交官の調査だ』
『確か、エスタルドの飛鳥大使館の…』
『うむ。彼がここ1ヶ月程、連絡を絶っている。エスタルド側に問い合わせると、調査中との反応しか寄越さない。
そこで、現地に赴いた時に安否を確認してきてほしい。
1つ目の任務が事実であるのならば…既に、白鷲外交官は生きてはいないだろう』
白鷲外交官。
前任の宰相の下で政治学を学び、先代の飛鳥皇帝にも重宝されていた外交官だ。
マメな性格で、月1どころか2週に1度報告を行うほど、連絡を欠かさない。
その彼の最後の通信が先月。
それも、エスタルドが軍事拡張を行っているという情報が最後らしい。
その後2回、一般客と共に飛鳥の軍部関係者を向かわせたが、2回ともティフォーンにより難破。
その軍部関係者の安否も分かっていない。
だからこそ、今回は臨時外交官として堂々と、豪華客船へと乗船手続きを行った。
このエルスール号は飛鳥~エスタルド間を繋ぐ船で、非常用のアイテムも多数揃っている。
もちろん、飛鳥軍が使用している、水中で息ができるアイテムも備えてある。
回想を終え、カノンはベッドへと横になった。
此処にはカノンのみ。
カノンの仲間は、一般客室での乗船手続きとなっている。
「そろそろ、出てきたらどうですか?」
なので、今は仲間がこの部屋にはいない。
暗殺を行うには絶好のチャンスなのだ。
いつの間にか部屋に侵入を許したのは、鍛錬不足としか言いようがなかったが、カノンは気持ちを切り替え近くに置いてあった槍を手にする。
「フ…どうやら勘はいいようだ」
おそらく最初から気配を殺して潜んでいたのだろう。
黒いローブに頭まで包まれた者が、カノンの目の前に姿を現した。
外国語で独特の口調ではあるが、口調からして、カノンと同じくらいの若い男だろうか。
殺気こそないが、二本の曲刀を構えたローブの男。
エスタルドの軍人が使う、剣術の一種だ。
カノンは外国語に切り替えながら、相手へと尋ねた。
「一体、何者です…?」
「エスタルド軍機密部隊、トルナード二等兵だ。天瀬麻衣…貴様にはここで死んでもらう」
丁寧に名乗った暗殺者にずっこけそうになりながらも、槍を強く構えたカノン。
構えから腕は立つのはわかるが、どうやらおっちょこちょいな暗殺者のようだ。
しかし、訂正すれば麻衣に危険が及ぶのは必至。
ならば、ここで何とか対処する必要があるだろう。
「ふむ…魔術のみ…と聞いていたが、どうやら古い情報だったようだ。しかし…」
「!?」
カノンに切りかかるトルナ―ド。
彼はカノンが槍で刃を防ぐと、そのまま曲芸師のようにつばぜり合いをしたまま宙返りし、彼女の背後に回り込んだ。
「お前が勝てない理由が2つある。その1、ここでは広範囲魔術は使えない。もし発動し船に穴でも空ければ、こんな大海原のど真ん中で他の乗客への迷惑になるからだ」
「くっ」
相変わらず人物を間違っているようだが、カノンも広範囲魔術が多い。
かと言って狭い客室の中では、簡単な魔術でもカノンの魔術の威力なら簡単に船底に穴が空くだろう。
ターゲットロックして、トルナード以外に当たらないようにしようにも、彼の動きがトリッキーすぎて魔力を合わせる事ができない。
「その2、10分間は我が仲間がお前の仲間を足止めしているだろう。つまり、10分以内にお前は死ぬ」
「だったら残念、そのお仲間は1分で倒しちゃったんだなこれが!ブラックドッグ!」
銃弾がローブを貫く。
足と腕、急所は外した。
桐石登也が特別客室の扉を蹴り開けて、カノンの援護射撃を行ったのだ。
「成る程、評価を改めなくてはならないようだな!」
ローブの中へと曲刀を腕と足に回し、銃弾を防いだトルナード。
その後ズバッとローブを切り裂き、ローブの下も黒尽くめのラフな格好を晒した。
「さすが、ただの暗殺者じゃないな…!」
「当たり前だ。エスタルド軍機密部隊は任務遂行のために血反吐を吐いて日々訓練を積み、他国に遅れを取らぬよう精進している。その程度の攻撃で倒れる程――」
「ありがとう、ございます、登也さん」
突如動かなくなった体に驚愕の様子を見せる男。
見ると手足が凍りついて動かなくなっている。
部屋全体の気温が急激に低下している事に気が付いた。
カノンが魔術で、辺りを自分の意のままに凍結させる結界を展開したのだ。
「ふむ…地味だがこの上ない一手だ。さすが結界使いなだけはある」
「それはどうも。四肢を完全に、使い物にされたくなければ、降伏してください」
「チェックメイト、だ」
大気の氷を操るべく、手のひらをトルナードに向けるカノン。
それを見て銃口を向け、自分がよくチェスを行う、一度だけ引き分けに持ち込めただけで後は全く勝てず、その時と同じような台詞で煽る登也。
男はため息をついた後、両手を挙げた。
「まあ…やはり使わなくてはならないか」
「…何を?」
「…!カノン、構わねぇ!死なないように全身凍らせろ!」
登也が何かに気付いたように叫ぶが、男は薄く笑う。
そして、右肩の服が浮き出てきた赤く光る痣により破かれた。
登也はこれを良く知っている。
なぜなら、彼やカノンと共に同行している人物が持つ『聖痕』と呼ばれる痣と同じ痣だったからだ。
「もう遅い。アンタッチャブル解――」
そう叫ぼうとした時、船体が大きく揺れ90度傾いた。
聖痕を解放しようとした男は、そのままバランスを崩して壁に激突する。
「なんだ…!?」
「登也、さん…!」
カノンが指さす外の先を見ると、船体の外に大きな渦潮が現れている。
その渦潮は竜巻を発生させ、エルスール号を引き寄せているかのようだった。
「ティフォーン…い、いやあれは――」
男、トルナードがそう呟いたのが、この船の最後だった――。
◆蒼氷カノン
異次元帰還後、様々な任務をこなし半年で大尉に上り詰める。
そして今回の重要な任務を託されたが、この事件で5ヶ月の間、消息不明となる。
その後無事に帰国した時は、エスタルドの情勢も彼女達の手で解決し、その功績を認められ少佐にまで昇格したと言う。
飛鳥支部へと移籍した桐石登也とは婚約を交わしている間柄で、叔父である蒼氷リオンの家で登也と共に同棲中。
☆
暗闇の中、二人の男女が蝋燭を灯し、一つのテーブルと二つの椅子にそれぞれ腰かけている。
『貴方はもうこの世界にいない』
『ならば、こんな世界壊してしまおう』
『―――のために。来世でまた一緒になるために』
☆
薄っすらと目を開けると、そこには天瀬麻衣の先輩、烏月揚羽が心配そうに麻衣の顔を覗き込んでいた。
「マイティ、すごいうなされてたよ?大丈夫!?」
「…平気です、先輩…水貰っても良いです…?」
「あっ、まだ船酔いしてんだ!?ごめんごめん、今もってくるねー!」
水をちょうど切らしていたため、慌てて厨房へと走る揚羽。
その姿に僅かに笑み、疲れた溜息をついて再度目を閉じる。
「一口飲んだやつでよければ…飲む?」
「…ええよ、こうしてると少し楽になってきたし。志島は酔わないん?」
「まあ、船旅は慣れてるんで」
自分が飲んでいた水を差し出そうとしたが、断られたため引っ込める志島武生。
そして行ってしまった揚羽が出て行った開けっ放しの扉をじっと見て、立ち上がり閉める。
少しの間、沈黙が流れ。
「そういえば、天瀬さんは聖痕の事で今回の依頼を受けたんでしょ?」
沈黙を破ろうとしたのか、それとも興味があったが聞き出す機会が無かったのか。
武生がそう尋ねると、麻衣は上体を起こし、きょとんとして。
「そうやけど…その口ぶりだと、志島は違うん?」
「…まあ」
「…そう。言いづらいなら言わなくてもええよ」
「いや、そんな訳じゃないけど。エスタルドを含めた西大陸の南側8ヶ国に、まだ一度も行ってなかったから。FMXって、西大陸の中でも南の国が一番盛んだからさ」
へえ、と相槌を打ちつつ、乗船時に武生は自分のバイクを積み荷としていた事を思い出す麻衣。
暫し沈黙の後に、付け足すように武生が話を続ける。
「まあ、南部が一番戦争が少ないからっていうのもあるけど。エスタルドはFMX自体流行ってないらしいから、布教も兼ねて、かな」
「ちゃんと下調べしてるん?偉いね」
「そんな事ないよ。…それに、水鏡さんらしき人の目撃情報もあったから」
最後の言葉に、麻衣は少し驚いた顔をして見せたが、そっか、と優しく笑い。
行方不明で死亡説も流れてた水鏡流星。
その彼を見かけたというのが事実なら…最近色々といい噂を聞かないというエスタルドに、何の用だったのか。
そもそも、エスタルドに用があったのか。
「天瀬さん?」
「ん、何でもないよ」
「マイティ!水、持ってきたよ!!」
勢いよく扉を開け、水を持ってきた揚羽が客室へと入る。
どうも、と水を受け取ると、このまま飲まないのも悪いと思い、麻衣は一口水を飲んだ。
此処は5人一間の客室で、麻衣、登也ともう一人、今回のカノンの任務にハンターとして護衛依頼で同行している。
特殊な事情としては、揚羽と武生か。
揚羽は麻衣に頼まれて。
武生はハンターを既に辞めていたが、先日偶々大和のカーネリア大聖堂で登也と会った時に、声を掛けられたのだ。
ハンターを辞めているため既に武器は解体し、魔術ももし使用した事が発覚したら、
ギルドに違反扱いを受けるだろう。
そのため断ろうとしたが、FMXや行方不明の水鏡の事もあったため、結局引き受けてしまった。
そんな異色な組み合わせではあるが、過去にハンターを行っていた者や現在進行形でハンターの者を乗せた船が港を出港し、既に三日目。
海を見るのも飽きてきたところで、麻衣は船酔いしてしまった。
気を紛らわそうと会話を続けようとして、揚羽に声をかける。
「それにしても先輩、よく同行できましたね。今手配されてるんやとてっきり…」
「されてるよ?」
「…ああ、だから出港の時にコソコソとしてはったんですね…」
「…今回は軍人に話いってたと思うし、スルーされてそう」
武生の指摘通り、今回は揚羽は見逃されている。
もちろん、揚羽自身もその事はよくわかっていた。
だからこそ出港時の見送りも、こっそりと久遠が来ていたくらいで、飛鳥では悪い意味で有名人である契や祈那は顔を出すことができなかったのだ。
ともあれ、その二人の伝言も久遠からきっちりと聞いていたのが救いだったが。
「さっすがカタメ!いい王様だよねー!」
「でも、蒼氷さんは任務だしわかるよ。俺達も依頼で関係者繋がりでわかるんだけど…天瀬さんだけなんで確実に頭数に入ってたの?」
「…それはうちが聞きたい。…まあ、これなんやと思うけど」
麻衣は、自身の聖痕のある位置を指さした。
それはそうだけど、と先ほども理由を聞いた武生は更に尋ねて。
「なんで天瀬さんなのかってこと。そんなに聖痕に関係するような、物騒な依頼なの?」
「だからアタシ達が聞きたいんだってっ!ね、マイティ?」
「うちに振らんでください」
そうしたやり取りを続けていると、客室の扉が再度開いた。
5人目の彼らハンターのサポートを行うべく、大和粥満から出張してきた諏訪戒人だ。
「天瀬麻衣、起きていても大丈夫なのか?」
「お蔭さまで。ご迷惑おかけしました」
「フ、迷惑など掛かっていないさ。まだ二日はかかる。ゆっくり休んでいるといいだろう」
それだけ言うと、戒人は踵を返してまた部屋から出て行こうとする。
見回りを買って出てくれているが、さすがに何度も部屋を出入りされても落ち着かない。
なので麻衣が呼び止めると、彼は一つ息をついた。
「お前達はここに居ろ」
「あ、ちょっと待ってよっ!」
揚羽が戒人の後を追おうとしたが、麻衣に呼び止められて躊躇した後、自分の席へと座った。
あくまで今回の目的は、蒼氷カノンの護衛と天瀬麻衣の護衛。
もっとも既にハンターではない彼女には受ける必要のない依頼だが、可愛い後輩の頼みであり祈那や久遠、契の承諾を得ているため、麻衣の側にいる事が彼女の使命でもある。
「ま、あの人なら問題ないんじゃない?Aクラスハンター並みの実力はあるんでしょ?」
「それはそうなんだけどさー…」
武生の言葉に、尚も納得がいかない様子の揚羽だったが、それは突然の大きな揺れによりすぐに忘れる事となる。
辺りが突如揺れかと思えば、この船、エルスール号が傾いていた。
「な、な、なにっ!?地震!?」
「違う、なんだあれ…?」
外の景色を見ると、渦潮の中心に巨大な竜巻が発生している。
その中に、黒く大きな影が見えた。
「あ、く、ま」
麻衣が呟いた瞬間、彼女の聖痕が赤く光り疼き出す。
今までにないような痛みが走り、揚羽や武生が彼女に声をかけているが、その声は遠く。
なぜか、麻衣はカノンにこれだけ教えられた、3つ目の任務を思い出していた。
彼女がそれこそ諏訪戒人に天瀬麻衣指定の依頼だと告げられ、受けた依頼の内容とも被る。
『蒼氷カノン。最後の任務は余が直接伝える。他の者は鳳中佐以外下がるがよい』
ヒースがそう告げると、カノンと鳳中佐だけがその場に残った。
『…貴様に与える3つ目の任務。それは――』
『3体の強力な悪魔の一柱、『永久のルーファス』の調査、だ。大和のハンター、天瀬麻衣を連れ任務に臨むがよい。ハンターギルドには既に話は通してある』
その悪魔は、聖なる痣を付け、自分の眷属を増やしていくと。
そしてそのまま、天瀬麻衣の意識は闇に途切れた――。
◆諏訪戒人
異次元帰還後、いつも通り粥満のギルド員の役割に戻る。
しかし、今回の一件により飛鳥ギルド側の要請もあり天瀬麻衣に同行、そのまま彼女や蒼氷カノンらと共に5ヶ月の消息が不明となる。
◆派手な男
異次元帰還後、稀にバウンティハンターとして飛鳥で活動している所を目撃されている。
☆
時間は戻る。
パチパチと火花の散る音で目が醒めた天瀬麻衣は、辺りの状況を確認した。
焚き火がされており、諏訪戒人が麻衣の傍にいる。
「気が付いたか、天瀬麻衣」
「…ここは…?」
「分からない。ただ、どこかに漂着したようだ」
少し山々に囲まれた山道らしき道の外れに、焚き火をしている二人。
他に人の気配は無く、どうやら戒人と二人きりらしい。
「…烏月揚羽と蒼氷カノンは、先行している。他の漂流した者達を連れてな。どうやらここから先、暫く行くと集落があるらしい」
「先輩達は無事やったんですね…。集落?」
言われて麻衣が遠くを見ると、明かりがついている町のようなものを見つけた。
「他の漂流者だけでなく、意識がないお前を連れて行くのは困難と判断した。
だからあの者達には先行してもらい、俺はお前だけを護衛させてもらうことにしたぞ」
「そう、ですか。ありがとうございます」
「礼には及ばないさ。…今日はここで野営する。構わないか?」
う、と一瞬たじろぐが、他にどうしようもないし戒人の提案を受け入れた。
幸い、戒人がほぼ見張りをしてくれるという事なので、1時間だけ途中で交代し、残りは夢の世界へと入って行った――。
最終更新:2016年08月28日 13:11