時は現在(いま)とは少し違った近未来。
極東の地、日本の東京ではクリスマスが過ぎ、年末に向け人々は『大掃除』を行う時分である。
場所は東京・新国立競技場、真冬の夜は冷たい風が吹いていた。
極東の地、日本の東京ではクリスマスが過ぎ、年末に向け人々は『大掃除』を行う時分である。
場所は東京・新国立競技場、真冬の夜は冷たい風が吹いていた。
「よくぞ来た十蔵!本当に一人で来てくれて嬉しいぞ!!」
国防色の空手着に身を包む男の名は『大神右兵衛』齢は50歳。
日本防衛陸軍(現在の自衛隊とは少し違う)の長官に就任する男である。
右兵衛の周りには、武装した数十人の兵がいる。
日本防衛陸軍(現在の自衛隊とは少し違う)の長官に就任する男である。
右兵衛の周りには、武装した数十人の兵がいる。
「おめェさんが『さしの勝負を挑む!』…と思ってたらこれかよん。」
老人がいた。そこには黄金(ゴールド)の勝負服(上下のインナー)に身を包んだ達人(グランドマスター)がいた。
右兵衛と相対する老人の名は『柳生月心斎』齢は不明。心月流拳法の総帥であり、日本防衛空軍の長官である。
右兵衛と相対する老人の名は『柳生月心斎』齢は不明。心月流拳法の総帥であり、日本防衛空軍の長官である。
「カカカッ!十蔵よ。ここ新国立競技場は一世紀も前に
神聖なる五輪の舞台となり、それはそれは大盛況になったそうだ。」
神聖なる五輪の舞台となり、それはそれは大盛況になったそうだ。」
右兵衛は月心斎を指差しこう続けた。
「貴様に敬意を表して、神聖と栄華の象徴たるここを貴様の墓標としてくれようぞ!!」
頭上にて、ハルク・ホーガンよろしく!
“イチバンポーズ”をとりながらこう宣言したのだ。
“イチバンポーズ”をとりながらこう宣言したのだ。
「次期日本防衛軍元帥はこの大"神"右"兵"衛"がなるッ!!」
相対する月心斎は…?
「その野望の為には……」
両肩をグルグルとマエケン体操をしながらこう言ったのだ。
「 俺 が 障 壁 に な る ぜ ? 」
暫しの静寂(その時間、約0.9秒!)の後…
「 だ" か" ら" ど" う" し" た" ! 」
それが合図だったのか!武装兵達が一斉に重火器を構えた!!
「てェ――――――ッッッッッッ!!!!!!」
掛け声と共に一斉射撃である!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
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撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
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撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
撃った!撃った!!撃った!!!撃った!!!!撃った!!!!!撃った!!!!!!
重火器による一斉射撃は煙を巻き起こし、競技場一帯は火薬の匂いと煙が包み込んだ。
「 キ ィィィィ ス キス キス サンキスト ! 」
珍妙な笑い声が競技場に響き渡る。
笑い声がこだましながらも、右兵衛は静かに腕を組む。
笑い声がこだましながらも、右兵衛は静かに腕を組む。
「これで迷宮入りは間違いないね!!」
独特で可笑しな笑いを飛ばす、つばの広い帽子にタキシードのダブダブマント…
“それ”に似つかわしいオーレンジな覆面を被る男が語り掛ける。
名は『マスク・ド・サンキスト"夜光怪人(ミステリーマン)"』。秘密結社ブラッククロスの幹部である。
“それ”に似つかわしいオーレンジな覆面を被る男が語り掛ける。
名は『マスク・ド・サンキスト"夜光怪人(ミステリーマン)"』。秘密結社ブラッククロスの幹部である。
サンキスト"夜光怪人"は右兵衛にスティッフな口調で話しかける。
「大神くん、オーレンジにありがとね。これで我らがブラッククロスも仕事がやりやすくなるよ。」
「後のことは任せたぞ。」
「それはもうキィスと!安心して頂きたい!!
ブラッククロスの裏工作にて、ご近所さんにはハリウッドの映画撮影とごまかしてるんだ。
後はミンチになった死体を片付け……」
ブラッククロスの裏工作にて、ご近所さんにはハリウッドの映画撮影とごまかしてるんだ。
後はミンチになった死体を片付け……」
その時…上空から静かに響く。
「“ 年 末 の 大 掃 除 ” こ れ は 大 忙 し に な る よ ん 」
上空!上空から声が聞こえる!!
上空から『あってはならない声』が聞こえたのだ!!!
上空には老人が飛んでいたのだ!
満月の光に当り、黄金の勝負服がより一層輝いて見えた!!
老人は静かに…そして熱気がこもった声でこう言ったのだッ!!!
上空から『あってはならない声』が聞こえたのだ!!!
上空には老人が飛んでいたのだ!
満月の光に当り、黄金の勝負服がより一層輝いて見えた!!
老人は静かに…そして熱気がこもった声でこう言ったのだッ!!!
「 月 に 変 わ っ て … お"仕"置"き"だ"ぜ"ッ" !!! 」
「オ、オオオオオオオオオ…Oh!レェェェエエエンンジィ―――ッ!!!???」
サンキスト"夜光怪人"は驚きの声を上げた!
一方の右兵衛は…
「 じ 、 十 蔵 ~ ~ ~ ! ! 」
驚き…否ッ『感嘆の声』を上げた!
「撃て!撃つんだよォォォ!!!」
サンキスト"夜光怪人"は武装兵にそう命令し…
「ええい、空軍のジジイは化け物か!」(CV:池田秀一)
武装兵達は再び(二度)重火器を上空に向けて構える!!
「キィィス!“月 に 向 か っ て 撃 て”だよォォォ!!
事件は迷"宮"入"り"が一番なんだよォォォン!!!」
事件は迷"宮"入"り"が一番なんだよォォォン!!!」
…とサンキスト"夜光怪人"は叫んだ。
一方老人は『この上無く流麗且つ、緩やかに構え』…
「 心 月 流 ・ 極 の 型 … 『 風 眠 坊 』ッ ! ! ! 」
無 数 の 掌 風 を 浴 び せ 倒 す ! !
某首都圏・日本防衛軍本部
「道雪元帥、それマジですかい?」
素(リアル)な口調で月心斎は、日本防衛軍元帥・道雪に語りかける。
普段は語尾に「よん」をつけオチャラケ、キャラ付けをして楽しんでいるが
緊急事態や一個人としては、このように本来の口調に戻るのである。
普段は語尾に「よん」をつけオチャラケ、キャラ付けをして楽しんでいるが
緊急事態や一個人としては、このように本来の口調に戻るのである。
「左様である。
大神右兵衛は日本防衛軍の大掃除をしようと画策しとる。」
大神右兵衛は日本防衛軍の大掃除をしようと画策しとる。」
「それっていうと…つまりクーデターってことですかい?」
「否…またそれとは少し違う。」
道雪は静かに語る。
「むしろ、あやつは合法的に私を元帥の立場から降ろす気でおろうな。
政府中枢の官僚や防衛軍の将校達を少しずつ…いや確実に丸め込み自分の支持層を増やしている。
その証拠に最近では、軍備の予算など大神の仲介なしにやりずらくなっていてな。」
政府中枢の官僚や防衛軍の将校達を少しずつ…いや確実に丸め込み自分の支持層を増やしている。
その証拠に最近では、軍備の予算など大神の仲介なしにやりずらくなっていてな。」
「ふぅむ…」
事の話を聞かされ、月心斎は顎に手をやり考え込んでいた。
道雪はさらに重い話を続ける。
道雪はさらに重い話を続ける。
「それに表立ってはおらぬが、秘密結社ブラッククロスへの武器の横流しなど
色々と面倒な事態が起きておる。調査を依頼した諜報部員は今まで17名送り込んだはいいが…」
色々と面倒な事態が起きておる。調査を依頼した諜報部員は今まで17名送り込んだはいいが…」
「皆、連絡が途絶えてしまった。」
「………。」
「次の日本防衛軍元帥選挙は、来年の4月…
なんとしてでも、大神を食い止めたい!手段は選ばん!!
柳生月心斎…否ッ柳生十蔵長官なんとしてでもヤツを食い止めてくれッ!!!」
なんとしてでも、大神を食い止めたい!手段は選ばん!!
柳生月心斎…否ッ柳生十蔵長官なんとしてでもヤツを食い止めてくれッ!!!」
「…とまァこんな話で、おめェさんに色々とちょっかい(嫌がらせ)かけて挑発したわけよ。」
月の光を浴びる月心斎の周りには…
「キ、キィスキス…ブ、ブラッククロスが誇る武装兵団が…ァ…
め、迷宮入りするのが…こ、このボクだ…なんて…ぐ、ぐふ…」
(ブラッククロスの武装兵…数十人死亡!マスク・ド・サンキスト"夜光怪人(ミステリーマン)"…実力を発揮する前に死亡!)
め、迷宮入りするのが…こ、このボクだ…なんて…ぐ、ぐふ…」
(ブラッククロスの武装兵…数十人死亡!マスク・ド・サンキスト"夜光怪人(ミステリーマン)"…実力を発揮する前に死亡!)
躯の山が築かれていた。
「道雪のアホもワシをテメーの権力闘争に巻き込むんじゃねぇっての。
“次の選挙に再選したいです”オーラ出しすぎで呆れ返ってしまうぜ。」
“次の選挙に再選したいです”オーラ出しすぎで呆れ返ってしまうぜ。」
その中に一人生存者がいた。もちろん大神右兵衛である。
組手構えをとり、フットワークのリズムを刻みながらこう答えた。
組手構えをとり、フットワークのリズムを刻みながらこう答えた。
「なんだわかってるじゃねぇか。だったら今までの嫌がらせ…
そうだなぁブラッククロスの支部をちょくちょく壊滅するのはやめてくれないかね?」
そうだなぁブラッククロスの支部をちょくちょく壊滅するのはやめてくれないかね?」
「ブラッククロスと手を組むのは“悪手”だぜ。残念ながらそりゃ聞けない相談だわな。」
月心斎もそう言い、腰を深く落とし拳法の構えを取ったのである。
動対静…剛対柔…力対技…相反する両雄が今まさに激闘を繰り広げようとしていた。
これはアムステラの地球侵攻作戦より、数十年前のお話である。
動対静…剛対柔…力対技…相反する両雄が今まさに激闘を繰り広げようとしていた。
これはアムステラの地球侵攻作戦より、数十年前のお話である。