【本当の本当にバカクリオー決定です!】
「続きはWEBで!」
「ここだよ!」
「そうですね女子高生さんの言う通りです!それでは六位発表しますか!
ちなみに六位は五位とは二十点差がありました!
マジで六位からはBAKAグループです!」
(ええー!40点以下って事じゃない!ショックー!)
(ハハハ、もうビリじゃなければどでもいいや)
(大発見!私の乳首は左の方が感度がいい!)
(そういえばトイレ行った後手を洗って…拭いてないな。ゲバールの服で拭いておこう)
(マルーがこの先生きのこるには、逃げるか戦果を得るか)
「続きはWEBで!」
「ここだよ!」
「そうですね女子高生さんの言う通りです!それでは六位発表しますか!
ちなみに六位は五位とは二十点差がありました!
マジで六位からはBAKAグループです!」
(ええー!40点以下って事じゃない!ショックー!)
(ハハハ、もうビリじゃなければどでもいいや)
(大発見!私の乳首は左の方が感度がいい!)
(そういえばトイレ行った後手を洗って…拭いてないな。ゲバールの服で拭いておこう)
(マルーがこの先生きのこるには、逃げるか戦果を得るか)
「で、君はこういうのを作りたいというわけだな」
「はい」
「はい」
リュウと名乗る新しく入った研究員の企画書には黒豹の頭をした人間が描かれていた。
「で、この『怪人グイン男(仮)』みたいなの作って我が組織にどの様なメリットが?」
「はい、いずれ起こるであろう人型ロボット同士の部隊による紛争における
究極のパイロット、そのたたき台がこれです。私のマシンには普通の人間では
パイロットは務まりません」
「はい、いずれ起こるであろう人型ロボット同士の部隊による紛争における
究極のパイロット、そのたたき台がこれです。私のマシンには普通の人間では
パイロットは務まりません」
他のメンバーが真面目に企画書に目を通している中、幹部候補エクスダーは
覆面の下であくびをしながら思った。勉強しすぎて変になった人本当にいるんだなーと。
まあこの三十年後に企画書の絵そっくりな宇宙人を見て大笑いする事になる訳だが。
エクスダーがいかに死にいかに復活しいかに子を持つに至ったか『ブラックまよねーず』
近世紀中に公開!
覆面の下であくびをしながら思った。勉強しすぎて変になった人本当にいるんだなーと。
まあこの三十年後に企画書の絵そっくりな宇宙人を見て大笑いする事になる訳だが。
エクスダーがいかに死にいかに復活しいかに子を持つに至ったか『ブラックまよねーず』
近世紀中に公開!
「「せーの、第六位おめでとう!!」」
パパーンとエクスダーの両脇からクラッカーが鳴る。
名誉バカズは最下位宣言ではなく、祝福の為に待機していたのだった。
名誉バカズは最下位宣言ではなく、祝福の為に待機していたのだった。
「ファ?私六位?マジで?」
「マジです!エクスダーさんは一番ボケ解答が多かったですけど、
それ以外の問題はカンニングしてたかのようにできてました!ほら、この問題とか」
「ん?その問題私解いた記憶ないんだけど」
「えっ」
「マジです!エクスダーさんは一番ボケ解答が多かったですけど、
それ以外の問題はカンニングしてたかのようにできてました!ほら、この問題とか」
「ん?その問題私解いた記憶ないんだけど」
「えっ」
場の空気が静まり返った。とても試験中はカンニングできる状況ではなかったし
やろうものならトワイスの命は無かったというのに。
説明を求めようとするより先にエクスダーが何かを思いついたかのように
手をポンと叩き覆面の中に手を入れて何かを操作する。
やろうものならトワイスの命は無かったというのに。
説明を求めようとするより先にエクスダーが何かを思いついたかのように
手をポンと叩き覆面の中に手を入れて何かを操作する。
「もしもーし、大首領様?エクスダーですけどー、ぶっちゃけ私を操作しました?
んーそう、番組見ててつい手助けしちゃったと。成程、ファファファ!」
んーそう、番組見ててつい手助けしちゃったと。成程、ファファファ!」
誰かと通信し確認を取った後ムタセンの方を向き頭を下げる。
「すまん、気づかぬうちにカンニングしてた様だ」
「あー、成程。ぶっちゃけて言うと、エクスダーさんを通してこの番組を
見ていた人があまりのバカぶりに我慢できず途中から代わりに答えちゃったんですね」
「大首領かその直属の博士だと思う。私を通して観測し行動を操作できるのは
製造者の彼らだけだからな。ファファファ!なお、この私の肉体についての設定だが、
本編では知ってるのは極一部、私自身この事に気づいとらんという事になっておるらしい」
「そうですか!それじゃあ皆!エクスダーさんの肉体の秘密はEXだけのオフレコ
ですよー!本編では皆まだ知らない設定でお願いしますね!ムタセンとの約束ですよ!
特にエクスダーさん本人!うっかり本編で自分の設定忘れて演技しちゃだめですからね!
では話を戻して第七位発表です!次にルルミーとゲバールの祝福を受けるのは誰だ!?」
(いや、まてまてまて!まてい!結局カンニングじゃない!いいの?)
(ほえー、アタイにはさっきの話サッパリだぜ。一応頷いておいたけど)
(やば、チクニーに夢中で聞いてなかった。えっとエクスダーが操り人形なのを
ツイッターで拡散しろって話だっけみょん?)
(マルーが生き残るには、何はともあれまずは大物狩りが必要よ)
「あー、成程。ぶっちゃけて言うと、エクスダーさんを通してこの番組を
見ていた人があまりのバカぶりに我慢できず途中から代わりに答えちゃったんですね」
「大首領かその直属の博士だと思う。私を通して観測し行動を操作できるのは
製造者の彼らだけだからな。ファファファ!なお、この私の肉体についての設定だが、
本編では知ってるのは極一部、私自身この事に気づいとらんという事になっておるらしい」
「そうですか!それじゃあ皆!エクスダーさんの肉体の秘密はEXだけのオフレコ
ですよー!本編では皆まだ知らない設定でお願いしますね!ムタセンとの約束ですよ!
特にエクスダーさん本人!うっかり本編で自分の設定忘れて演技しちゃだめですからね!
では話を戻して第七位発表です!次にルルミーとゲバールの祝福を受けるのは誰だ!?」
(いや、まてまてまて!まてい!結局カンニングじゃない!いいの?)
(ほえー、アタイにはさっきの話サッパリだぜ。一応頷いておいたけど)
(やば、チクニーに夢中で聞いてなかった。えっとエクスダーが操り人形なのを
ツイッターで拡散しろって話だっけみょん?)
(マルーが生き残るには、何はともあれまずは大物狩りが必要よ)
「そうよ、マルーは生き続ける為にアイツを倒すのよ。
だから、これは合理的な戦術であって決して己からの逃避じゃない!」
「ま、待たんかマルー!」
だから、これは合理的な戦術であって決して己からの逃避じゃない!」
「ま、待たんかマルー!」
育ての親に従いブラッククロスに寝返っても、今ここで自らがルガーと戦っても
生き残る確率はゼロに近い。というか親殺しをする覚悟もオシリスを敵に回す覚悟も
そもそもマルーには出来てない。
生き残る確率はゼロに近い。というか親殺しをする覚悟もオシリスを敵に回す覚悟も
そもそもマルーには出来てない。
「だからっ、父ちゃんの相手は神父様達に任せてマルーはあの金ぴかを倒す!」
戦場に極まれに現れてはすぐ逃げていく『金の羅甲』と呼ばれるアムステラの機体。
それには通常の羅甲20機以上の価値があると伝えられている。
そんなちょっとした伝説の存在がどういうわけかこの戦場に現れていた。
それには通常の羅甲20機以上の価値があると伝えられている。
そんなちょっとした伝説の存在がどういうわけかこの戦場に現れていた。
「ひぃっ!やっぱり私狙われてる!だからこの機体は嫌いなんですよーっ!」
「んなっ!?こ、この敵パイロット半ベソかきながら無茶苦茶な動きしてるよ!
でも、この距離ならいけるよ。落ちるよ、このマルーの為に!」
「んなっ!?こ、この敵パイロット半ベソかきながら無茶苦茶な動きしてるよ!
でも、この距離ならいけるよ。落ちるよ、このマルーの為に!」
金の羅甲に近づき噛み砕こうとしたその時、修牙に複数の砲撃がヒットする。
「よーしよし、バカが囮に引っかかってくれたな。ご苦労さんステイシーちゃん」
「くっ、伏兵!?」
「くっ、伏兵!?」
さらに高機動型の別機体が修牙に襲い掛かり、チェーンソーの如き尾が胴体に傷をつけた。
「欲に駆られて地獄に落ちるがいいですわよ」
「こ、これはマズイよ。ネイ!ゼダ!マミマミさん!誰でもいいからこっち来るよ!」
「こ、これはマズイよ。ネイ!ゼダ!マミマミさん!誰でもいいからこっち来るよ!」
欲望に翻弄される傭兵の数奇な運命、『マルーがこの先生きのこるには』
家の庭からキノコが生えてきたら連載開始!
家の庭からキノコが生えてきたら連載開始!
「仕方あるまい、逃げ出した愚かな息子の前にまずは君達からだ」
「ええ、教えてやりましょう父上。彼らの神殿剣術は誰が作ったのかを」
「神の教えなどでは誰も救えない事を」
「そしてアムステラはおろか、私達に勝つ事も絶対無理って事をね!」
「ええ、教えてやりましょう父上。彼らの神殿剣術は誰が作ったのかを」
「神の教えなどでは誰も救えない事を」
「そしてアムステラはおろか、私達に勝つ事も絶対無理って事をね!」
構えるは4機、黒騎士。
「いえ、私達こそ貴方達に教えてあげますよ」
「神殿剣術は日々進歩している事を」
「神を裏切りし者がどの様な末路を迎えるかを」
「そして私達は決して敵に屈しないという事を!」
「神殿剣術は日々進歩している事を」
「神を裏切りし者がどの様な末路を迎えるかを」
「そして私達は決して敵に屈しないという事を!」
迎え撃つは4機、神殿騎士。
同時上映『全ては神の名のもとに』。
同時上映『全ては神の名のもとに』。
「「せーの第七位おめでとうー!!」」
「う、うれしいよー」
「う、うれしいよー」
名誉バカの投げつけた紙吹雪がマルーの周囲を舞う。
「マルー君は実質最低得点でしたがちゃんとテストの解答としての形を
保っていました!」
「えっ」
「ちょっと待ってみょん」
「つまりアタイらは」
「はい、そういう事です!それでは同点扱いの8・9・10位!
というかそれぞれの理由で0点になった三名はお前らです!」
保っていました!」
「えっ」
「ちょっと待ってみょん」
「つまりアタイらは」
「はい、そういう事です!それでは同点扱いの8・9・10位!
というかそれぞれの理由で0点になった三名はお前らです!」
「暑中見舞い申し上げます!」
南極に似つかわしくない挨拶だった。
「私はここに眠る宝を探しに来たんですよ!力が!圧倒的パゥワーが欲しいんです!」
少女は力を求め南極に、全てを守る圧倒的力を『南極女子高生』年内公開予定!
少女は力を求め南極に、全てを守る圧倒的力を『南極女子高生』年内公開予定!
「いやー、暑いねー」
その仮面の女の周囲だけ熱気で氷が溶けていた。
「忠告するよ。アタイみたいになりたくなけりゃ安易に力を求めない事だ」
ムチャウはかつての自分を重ね少女に警告する。『南極女子高生』年内公開予定!
ムチャウはかつての自分を重ね少女に警告する。『南極女子高生』年内公開予定!
「みょみょんと登場!みょみょんと解決!この大会のレアカードを賭けていざ勝負!」
怪傑ミルット、あの伝説が今蘇らん!
『怪傑ミルットZZ』ウロブチ脚本のライダーが普通のバトルものだったら連載開始!
『怪傑ミルットZZ』ウロブチ脚本のライダーが普通のバトルものだったら連載開始!
◇◇◇
【0点三人!バカクリオーどうするんだよ!】
「エリカ・ペンドラゴン!ムチャウ・ザイネン!ジュダ・ミョンウェー!
おめえらに食わすタンメンはにい!予告も短めだ!と言うわけで同点0点最下位です!」
「ちょっとまてー!色々ツッコミたい事はあるけどまず聞かなきゃならないのが一つ!
エリカって誰!?」
「君です!ユー!」
おめえらに食わすタンメンはにい!予告も短めだ!と言うわけで同点0点最下位です!」
「ちょっとまてー!色々ツッコミたい事はあるけどまず聞かなきゃならないのが一つ!
エリカって誰!?」
「君です!ユー!」
ムタセンの人差指がビシーと謎の女子高生を指す。
謎の女子高生の本名はこの瞬間エリカ・ペンドラゴンであると確定した。
謎の女子高生の本名はこの瞬間エリカ・ペンドラゴンであると確定した。
「エリカさん!君の0点の理由は明白です!何ですかこのテストの名前記入欄は?」
名前の記入欄、そこには当然『謎の女子高生』と書かれてあった。
「テストで自分の名前ちゃんと書かないと0点ですよ。お兄ちゃんもこれは見逃せません」
「私だって自分の名前今言われて初めて知ったから仕方ないじゃん!ってお兄ちゃん!?」
「イエス、アイムユアブラザー。ウィアー、ペンドラゴンファミリー」
「私だって自分の名前今言われて初めて知ったから仕方ないじゃん!ってお兄ちゃん!?」
「イエス、アイムユアブラザー。ウィアー、ペンドラゴンファミリー」
親指でビシーと自分を指すムタセン。
「い、イヤー!私にこんなバッハ武藤みたいなアニキがいる設定とかすんげーいや!
無理!もうバカクリオーとかどうでもいいぐらいに無理!」
「安心してくださいー!このキャラはEX設定ですから!本編ではお兄ちゃん
多少イケメンですよー!」
「多少イケメンでも無理!」
「ならばこれでどうかな?」
無理!もうバカクリオーとかどうでもいいぐらいに無理!」
「安心してくださいー!このキャラはEX設定ですから!本編ではお兄ちゃん
多少イケメンですよー!」
「多少イケメンでも無理!」
「ならばこれでどうかな?」
ムタセンは首に手をかけて先程エクスダーがやったのと同じ様な動きで
顔の皮の下に指を這わせていく。
顔の皮の下に指を這わせていく。
「ゲェー、うごごムタセンは私と同じ覆面キャラだったのか!」
「その通り、そしてこれが私のハンサム顔です!」
「その通り、そしてこれが私のハンサム顔です!」
覆面の下の素顔、それはバッハ武藤ではなく…。
バッハ形態から二十歳以上若返ったその顔は赤い戦化粧がほどこされており
その顔は逞しき戦士そのもの!人修羅系イケメン!
バッハ形態から二十歳以上若返ったその顔は赤い戦化粧がほどこされており
その顔は逞しき戦士そのもの!人修羅系イケメン!
「これだけイケメンならアリ!寧ろ兄である事が逆に残念なレベル!」
妹の目もハートマークだ、やったねムタセン!
世の中イケメンなら大抵は上手くいくものである。
世の中イケメンなら大抵は上手くいくものである。
「エリカも納得した所で次行きましょう!ムチャウ!
君は答え合わせの時一度もバカ解答晒されて無かったのは覚えてますか?」
「ああ、だからアタイはビリはないんたと思ってたんだ」
「ちげーよバーカ!ムチャウさんの解答を晒せなかったのはネタバレを避ける為です!
ではコイツが0点になった原因をご覧ください!見ていただいたら一目瞭然です!」
君は答え合わせの時一度もバカ解答晒されて無かったのは覚えてますか?」
「ああ、だからアタイはビリはないんたと思ってたんだ」
「ちげーよバーカ!ムチャウさんの解答を晒せなかったのはネタバレを避ける為です!
ではコイツが0点になった原因をご覧ください!見ていただいたら一目瞭然です!」
ムチャウのテスト用紙が白日の下にさらけ出された。
そこには解答編では発表されなかった大ボケ解答もちらほらとみられる。
だが、重要なのはそこではない。用紙を一目見ただけでムチャウ本人を除く
全員がこのテストは0点だと確信した。
そこには解答編では発表されなかった大ボケ解答もちらほらとみられる。
だが、重要なのはそこではない。用紙を一目見ただけでムチャウ本人を除く
全員がこのテストは0点だと確信した。
「…?何でコレ0点なんだ?」
「えー、既にムチャウさん以外は何がダメなのか気づいています。
この間違いは晒すには余りにも可哀想なので後に回していたんですよ。
さて、ムチャウさん。解答欄というものを知ってますか?」
「こじれた物事を非常にあざやかに処理する」
「それは快刀乱麻ですね」
「守るべき指標」
「それはガイドライン」
「元キャンディーズで水谷豊の嫁」
「それは伊藤蘭。どうやら本当に理解してない様ですので教えます。
ムチャウさん、君は問題文のすぐ横に直接答え書いてますよね?
それじゃダメなんです。ムタセン的にはこの決められた枠内に答えを書いてほしかった!」
「お?」
「分かりやすくする為にマイシスターの解答と並べてみましょう」
「えー、既にムチャウさん以外は何がダメなのか気づいています。
この間違いは晒すには余りにも可哀想なので後に回していたんですよ。
さて、ムチャウさん。解答欄というものを知ってますか?」
「こじれた物事を非常にあざやかに処理する」
「それは快刀乱麻ですね」
「守るべき指標」
「それはガイドライン」
「元キャンディーズで水谷豊の嫁」
「それは伊藤蘭。どうやら本当に理解してない様ですので教えます。
ムチャウさん、君は問題文のすぐ横に直接答え書いてますよね?
それじゃダメなんです。ムタセン的にはこの決められた枠内に答えを書いてほしかった!」
「お?」
「分かりやすくする為にマイシスターの解答と並べてみましょう」
ムチャウは新に置かれたエリカの解答と自分の解答を比べようやく
皆と同じレベルの理解に到達した。
皆と同じレベルの理解に到達した。
「成程、この解答欄にかいとらんと正解にならないのか」
「その通りです!」
「アタイこういうの初めてだったからな」
「言い訳しない!以前レゼルヴェで入団テスト受けたりしたでしょ!」
「集団面接して、カツ丼作って、たしけ城クリアして、マシン実技やって、
その後オシリスの契約書にサインして借金傭兵になっただけで
アタイペーパーテストってものの経験ないんだけど。ガチでこれが初体験だった」
「嘘つけ!二十歳すぎてテスト受けた事ない男が、いや今は女か、
とにかくそんな奴がこの近未来時代にいるか!」
「そうだそうだみょん!ムチャウこそがバカクリオーに相応しい!」
「その通りです!」
「アタイこういうの初めてだったからな」
「言い訳しない!以前レゼルヴェで入団テスト受けたりしたでしょ!」
「集団面接して、カツ丼作って、たしけ城クリアして、マシン実技やって、
その後オシリスの契約書にサインして借金傭兵になっただけで
アタイペーパーテストってものの経験ないんだけど。ガチでこれが初体験だった」
「嘘つけ!二十歳すぎてテスト受けた事ない男が、いや今は女か、
とにかくそんな奴がこの近未来時代にいるか!」
「そうだそうだみょん!ムチャウこそがバカクリオーに相応しい!」
ここぞとばかりに責め立てるもう一人の0点。
本来事情を知るコイツがムチャウのテスト体験の真偽を証明すべき立場なのだが
バカクリオーを押し付けてやる一心でムチャウを嘘つきと断定する。
しかし、そんな事でムタセンは誤魔化されない。ムタセンはバカ全員に平等だ。
平等にドSな男だった。
本来事情を知るコイツがムチャウのテスト体験の真偽を証明すべき立場なのだが
バカクリオーを押し付けてやる一心でムチャウを嘘つきと断定する。
しかし、そんな事でムタセンは誤魔化されない。ムタセンはバカ全員に平等だ。
平等にドSな男だった。
「調子のんなよジュダ・ミョンウェー!」
「みょっ!」
「もっと自分が最後に回された意味を考えてから発言しなさい!君が一番酷いです!
このバカが余計な事しなきゃAクラスだったのに0点になった理由はこちらです!
はい、モニタードン!」
「みょっ!」
「もっと自分が最後に回された意味を考えてから発言しなさい!君が一番酷いです!
このバカが余計な事しなきゃAクラスだったのに0点になった理由はこちらです!
はい、モニタードン!」
モニターに映されるジュダのテストは多少の間違いはあったものの
7割以上は正解していた。名前も解答欄も間違いはない。
しかし、このテストは0点にせねばなるまい。
それだけの秘密が余白部分にモザイク化され存在していた。
7割以上は正解していた。名前も解答欄も間違いはない。
しかし、このテストは0点にせねばなるまい。
それだけの秘密が余白部分にモザイク化され存在していた。
「おいバカ、この余白になんでモザイクかけたか分かってますね?」
「どの理由?確かその余白には官能小説とミューの裸を見て書いた挿絵と
この場にいる全女性をバスト順に並べて書いたイラストがあったはずだけど」
「全部だよコノヤロー!くらえ!」
「どの理由?確かその余白には官能小説とミューの裸を見て書いた挿絵と
この場にいる全女性をバスト順に並べて書いたイラストがあったはずだけど」
「全部だよコノヤロー!くらえ!」
ムタセンの口から緑色の毒霧が吐かれトワイスの顔を汚す。
「ぎゃー!」
「トワイスが死んだ!この人殺し!」
「見なさい!君のせいで思わず先生毒霧吹いちゃいましたよ!
余った時間で余白に落書きするのにも限度ってもんがあるでしょうが!」
「トワイスが死んだ!この人殺し!」
「見なさい!君のせいで思わず先生毒霧吹いちゃいましたよ!
余った時間で余白に落書きするのにも限度ってもんがあるでしょうが!」
最早テスト用紙としての体をなしてないレベルに凌辱された余白に
激おこスティックファイナリティぷんぷんドリームなムタセン。
そのムタセンに対し恐る恐る挙手して質問する者が一人。
ついさっき彼の妹という設定が追加されたエリカだった。
激おこスティックファイナリティぷんぷんドリームなムタセン。
そのムタセンに対し恐る恐る挙手して質問する者が一人。
ついさっき彼の妹という設定が追加されたエリカだった。
「あのー、ちょっといい?」
「何ですかマイシスターエリカ」
「結局Bランクの五人全員何等かの理由でビリと呼べなくもない状況だけど
バカクリオー誰にするの?」
「そうですねー…」
「何ですかマイシスターエリカ」
「結局Bランクの五人全員何等かの理由でビリと呼べなくもない状況だけど
バカクリオー誰にするの?」
「そうですねー…」
◇◇◇
【皆違って皆バカ!そういう事です!】
「ムチャウさんは体大きいからエクスダーさんと一緒に後列お願いします」
「はいよ」
「そんでエリカは先生の横に来て下さい」
「んじゃ俺は身長的に考えてムタセンを挟んでエリカと逆位置に入るから」
「おーい、私ら二人ともルルミーの横でいい?」
「そうだな、アムステラ人で固まっておくか」
「立ち位置代わってくれないかしら?私ゲバール先輩の横だけはちょっと」
「私だってやだみょん!」
「はいはい、マルーがそこに立つよ」
「はいよ」
「そんでエリカは先生の横に来て下さい」
「んじゃ俺は身長的に考えてムタセンを挟んでエリカと逆位置に入るから」
「おーい、私ら二人ともルルミーの横でいい?」
「そうだな、アムステラ人で固まっておくか」
「立ち位置代わってくれないかしら?私ゲバール先輩の横だけはちょっと」
「私だってやだみょん!」
「はいはい、マルーがそこに立つよ」
テスト結果発表から十分後、ムタセンを中心に配置し両脇をルルミーとゲバールが
固め、その間にテストを受けたメンバーが記念撮影の為に密集していた。
やがて今回の番組出演者十二人の並びが決まり、ムタセンは一旦カメラの所まで行き
タイマーをセットした後小走りで中心に戻ってくる。
固め、その間にテストを受けたメンバーが記念撮影の為に密集していた。
やがて今回の番組出演者十二人の並びが決まり、ムタセンは一旦カメラの所まで行き
タイマーをセットした後小走りで中心に戻ってくる。
「はい、後三秒―、にー、いちー」
『ピース!』
『ピース!』
この時撮影された写真の裏にはこの様に書かれている。
『この日の企画では集まったメンバーから最強のバカ、【バカクリオー】を決める予定
でしたが、先生は皆さんの解答を見てそれが間違っている事に気づきました。
君達に上下なんて無い、皆違って皆バカ、君達はバカのオンリーワンです。
最低点が別パターンで複数存在した事がその証と言っていいでしょう。
よってこの写真にいる皆さんはバカクリオーではない、そう決定する事にしました!
でしたが、先生は皆さんの解答を見てそれが間違っている事に気づきました。
君達に上下なんて無い、皆違って皆バカ、君達はバカのオンリーワンです。
最低点が別パターンで複数存在した事がその証と言っていいでしょう。
よってこの写真にいる皆さんはバカクリオーではない、そう決定する事にしました!
PS:これを読み終わったら教室の掃除をして、ルルミーとゲバールの間に
自分の似顔絵を飾ってから帰って下さい。君が死んでる間に簡単な再試験をした結果、
ただ一人0点だった君こそがバカクリオー決定です!おめでとう!ムタセンより』
自分の似顔絵を飾ってから帰って下さい。君が死んでる間に簡単な再試験をした結果、
ただ一人0点だった君こそがバカクリオー決定です!おめでとう!ムタセンより』
「なんじゃそりゃー!」
気が付いたら全てが終わっていた事を知ったバカクリオーの叫びがむなしく響いた。