QX団基地内ズレアバーシャによる狂行の数時間後ーーー
サイボーグの死体が散乱する室内に
顔まで覆うフードマントのようなボロを纏った人物が一人
「見ツケましタ、せいブユーばンクスの遺体はこれデスね」
ボロを纏って素顔も不明瞭だがさらに奇妙なのはその声だ一言一句同じ声はなく
青年の若々しい声、女性の瑞々しい声、老人のしわがれた声、幼女の無邪気な声、中年の疲れた声、と次々に変化する
まるで声の継ぎ接ぎだ
青年の若々しい声、女性の瑞々しい声、老人のしわがれた声、幼女の無邪気な声、中年の疲れた声、と次々に変化する
まるで声の継ぎ接ぎだ
「・・・・・!!」
「何者デす?」
「何者デす?」
「キースキスキス、失礼ムッシュ?マドモアゼル?」
「私はマスク・ド・サンキスト・K-20と申します」
「私はマスク・ド・サンキスト・K-20と申します」
暗闇から現れたのはボロを纏った人物とはまた別の意味で奇妙な男
紳士然とした口調とそれにふさわしくタキシードで着飾ってはいるが
背丈は小学生の少年程度しかなく果実を模した覆面を被っている
紳士然とした口調とそれにふさわしくタキシードで着飾ってはいるが
背丈は小学生の少年程度しかなく果実を模した覆面を被っている
「サンきすト一族ですネ何が目的でス?」
「お答えしたいのは山々ですがまずは自己紹介を済まされては」
「お互いに知り合ってからのほうが会話もはずむでしょう?」
「お互いに知り合ってからのほうが会話もはずむでしょう?」
「ドーも、アバウトヴォイスでスヨ。」
「キィス!まるで忍者のような挨拶ですね」
「に、ンジゃ・・・・???」
「いえ失礼、何でもありません」
「それではお答え致しましょう」
「あなたのそばにあるセイブユーバンクスの遺体をいただきに参上いたしました」
胸に手をあて頭を下げる大げさな紳士的お辞儀のポーズを取る
「他のサイボーグ達はどうぞお好きに、ただその遺体だけ譲ってはいただけませんか?」
「それではお答え致しましょう」
「あなたのそばにあるセイブユーバンクスの遺体をいただきに参上いたしました」
胸に手をあて頭を下げる大げさな紳士的お辞儀のポーズを取る
「他のサイボーグ達はどうぞお好きに、ただその遺体だけ譲ってはいただけませんか?」
「交渉は出来マセん、私の使命モせいブユーばンクスの遺体だかラですヨ」
「まぁ、お互いカタギではないようですし譲れない所もあるでしょう」
「さんきストさんは皆裸と聞いテいまシタ」
不意に話題を変えるアバウトヴォイス
不意に話題を変えるアバウトヴォイス
「そうですか?」
「意外と居ますよ戦場では一張羅(レスラーパンツ姿)になっていることが多いようですけどね」
「それはそうと我々を知っているようですね、ここの職員にも見えませんし」
「もしやアムステラかブラッククロスの方ですか?」
聞いたところで答えるとは思えないが大雑把すぎる探りを入れる
「意外と居ますよ戦場では一張羅(レスラーパンツ姿)になっていることが多いようですけどね」
「それはそうと我々を知っているようですね、ここの職員にも見えませんし」
「もしやアムステラかブラッククロスの方ですか?」
聞いたところで答えるとは思えないが大雑把すぎる探りを入れる
「ゆにヴぁースだヨ」
「キィスト!これはこれは!」
両手を広げ大げさに驚く素振りのサンキスト、素直に答えたのも意外だが組織名も意外だった
「確かブラッククロスが親アムステラ組織になった折に独立なさった真地球派を名乗る方々」
「人類は地球より独立し宇宙を住まいとし地球を自然に返すべきという理念で主に自然破壊を推し進める企業やそれを助長する科学者達をテロの標的とされていた」
両手を広げ大げさに驚く素振りのサンキスト、素直に答えたのも意外だが組織名も意外だった
「確かブラッククロスが親アムステラ組織になった折に独立なさった真地球派を名乗る方々」
「人類は地球より独立し宇宙を住まいとし地球を自然に返すべきという理念で主に自然破壊を推し進める企業やそれを助長する科学者達をテロの標的とされていた」
「よく知ってるネ」
「こんな盗賊家業をしていますので裏の組織については多少、、、ね」
「しかしサイボーグなんてそんな理念から外れるのでは?」
「しかしサイボーグなんてそんな理念から外れるのでは?」
「妄信的な自然愛護団体じゃナイかラねサイボーグは人間ガ宇宙に適応スル可能性ダよネ」
「なるほど」
「分かってクレてうれしいデスよ」
「ええ、よくわかりました秘密裏にここまで忍び込んで来るような人物がぺラペラと正体を喋る」
「よほどの馬鹿か、私を生かして帰す気が無いかどちらかですよね」
「出来れば前者だとありがたいのですが」
「よほどの馬鹿か、私を生かして帰す気が無いかどちらかですよね」
「出来れば前者だとありがたいのですが」
「はハha、馬鹿はナいでス」
「!」
「!」
バチィィイインッッッッ
衝撃音と共にサンキストの頭部がはじける様に跳ね上がりそのまま仰向けに倒れる!
「さテ、どうヤッテ運びダしマスか」
バンクスの遺体にアバウトヴォイスが向きなおすと同時
ガッシィィイイイ!
不意に腕をつかまれ隠し持っていた何かをこぼしてしまう!
地面にぶつかりカチカチと音を立てるソレはパチンコ玉ーーーベアリングボールだ!
地面にぶつかりカチカチと音を立てるソレはパチンコ玉ーーーベアリングボールだ!
「キースキストォ!なるほどぉ先ほどの衝撃の正体はそれですか素敵な贈り物メルシー」
そして腕を掴んだのは今しがた倒したはずのサンキストだ!
「指弾・・・ですか、なるほどゆったりとした襤褸(ボロ)を纏っているのはその射撃のタイミングを悟らせないためですね」
「ふぅ、こんな事もあろうかと額にプレートを仕込んでおいて良かった」
「いやはやトンでもない指力ですね」
「ふぅ、こんな事もあろうかと額にプレートを仕込んでおいて良かった」
「いやはやトンでもない指力ですね」
「君ハ人間でスか、腕がオカしイよね?」
そう問うたのも無理はないアバウトヴォイスを掴んだサンキストの腕は
その子供の体格からは不自然な程“伸びている”!
片腕だけが異様に長くなっているのだ!
その子供の体格からは不自然な程“伸びている”!
片腕だけが異様に長くなっているのだ!
「伸ビてルよネ?」
「キスキス、そんな事はありませんよ伸びたのではなく元に戻したのです」
「特殊なヨガレッスンのおかげで私はあらゆる関節を組み替えることが出来るのですよこのようにね!」
「特殊なヨガレッスンのおかげで私はあらゆる関節を組み替えることが出来るのですよこのようにね!」
ボキボキと関節が音を立て組み変わっていく!
そして現れたのは身長2メートルに届こうかという長身痩躯のサンキスト!
そして現れたのは身長2メートルに届こうかという長身痩躯のサンキスト!
「きモち悪イよネ」
「・・・・・」
「まぁ、感性は人それぞれですし」
「それではお近づきの印にこちらを」
無造作に懐に手を入れると拳銃を取り出した!
「肉体労働は苦手でして では短いお付き合いでしたがアデュー、アバウトヴォイスさん」
そして引き金を引く!
「まぁ、感性は人それぞれですし」
「それではお近づきの印にこちらを」
無造作に懐に手を入れると拳銃を取り出した!
「肉体労働は苦手でして では短いお付き合いでしたがアデュー、アバウトヴォイスさん」
そして引き金を引く!
ダンッダンッダンッッッ!!
至近距離で放たれアバウトヴォイスに直撃するかと思われた弾丸だが
キラリキラリと三度銀線がひらめくと全て弾かれた!
いつの間に抜き放ったのか短刀を手にしている!
キラリキラリと三度銀線がひらめくと全て弾かれた!
いつの間に抜き放ったのか短刀を手にしている!
「あなたこそ人間ですか、恐ろしい反射神経ですね」
(ですがなぜ掴んでいる手を切らないんでしょう?)
(この太刀筋なら容易いはず)
(この太刀筋なら容易いはず)
「指弾に短刀、少し忍めいた装備ですね」
「そうダねこンナのモ持っテるよ」
ザクゥッッッ!!
「ッ!!」
激痛に思わず手を離しバックステップで距離を取る!
サンキストの腕にクナイが突き刺さっている!
サンキストの腕にクナイが突き刺さっている!
「キィッ!コレはコレは、古風な暗器をお持ちだ・・・やはりあなた忍者でしょう!」
(何かおかしい・・・)
(何かおかしい・・・)
「こウいうノモあルよ」
チュドッッッ!!!
炸裂したのは煙玉だ一瞬で視界が白く染め上げられる!
「ははっ、まさに忍者ですね、、、」
(違和感が・・・・)
(違和感が・・・・)
「分身ノ術でスよ」
三人に分身したアバウトヴォイスが白煙の中から迫る!
「私の趣味は射的でしてねぇ」
「中でも早撃ちにはいささか自信があるんです、よっ!」
腰を落とし構えを取る!
「中でも早撃ちにはいささか自信があるんです、よっ!」
腰を落とし構えを取る!
ダダダンッッッッ!!!!!
三人の分身に命中!したかに思われたが弾丸はソレを貫通し背後の壁で音を立てる!
「三人とも幻・・・・さて本体はどこーーー」
「ッ!!!!!」
「あり・・・・得ない!!!」
先ほどの三体分身がサンキストの腹部に短刀を深々と突き立てている!!!
「全て実態ッッッ!?!?!?!?!?!?」
(おかしい!!)
おびただしい血液が腹部から足を伝い地面に血だまりを作る
「ありえない、どういうことです!?」
「ッ!!!!!」
「あり・・・・得ない!!!」
先ほどの三体分身がサンキストの腹部に短刀を深々と突き立てている!!!
「全て実態ッッッ!?!?!?!?!?!?」
(おかしい!!)
おびただしい血液が腹部から足を伝い地面に血だまりを作る
「ありえない、どういうことです!?」
「「「あリ得ナイ事がアり得るそレガ忍術デす」」」
弾丸がすり抜け幻と思われた分身が攻撃してくるのもおかしいが
三箇所から突き刺され明らかな致命傷を負っているにも関わらず意識が明瞭なのもおかしい
すぐさま意識を失い絶命してもおかしくないほどの深手だ
激痛は感じているが不思議と息が乱れていない・・・
脳内物質による作用?いやそれならば一種の興奮あるいは覚醒状態にいたりむしろ息は乱れるはずだ
(やはりおかしい!)
(落ち着け、、、落ち着け、、、)
悠長に考えをめぐらせている場合ではないのだが
なぜか思考だけは加速したかのように巡るのだ
(途中から違和感は感じていました・・・)
(いつ短刀を抜いた・・・・片手は短刀片手は私が押さえていたのにクナイを刺してきた・・・・)
(いつ持ち直したのです・・・・私が見逃した目にも留まらなかったと言えばソレまでですが・・・)
(忍者を意識したら忍者めいた攻撃を取ってきた・・・・)
(最初忍者を知らない風だったのはブラフ?しかしあのリアクションは“リアル”でした)
(それにコレほどの出血にもかかわらずいまだ立っていられる・・・)
(血・・・血の匂い・・・血の匂いがしない!?)
(出血の影響が嗅覚に?いや何か他の匂いが・・・コレはこの匂いは・・・)
三箇所から突き刺され明らかな致命傷を負っているにも関わらず意識が明瞭なのもおかしい
すぐさま意識を失い絶命してもおかしくないほどの深手だ
激痛は感じているが不思議と息が乱れていない・・・
脳内物質による作用?いやそれならば一種の興奮あるいは覚醒状態にいたりむしろ息は乱れるはずだ
(やはりおかしい!)
(落ち着け、、、落ち着け、、、)
悠長に考えをめぐらせている場合ではないのだが
なぜか思考だけは加速したかのように巡るのだ
(途中から違和感は感じていました・・・)
(いつ短刀を抜いた・・・・片手は短刀片手は私が押さえていたのにクナイを刺してきた・・・・)
(いつ持ち直したのです・・・・私が見逃した目にも留まらなかったと言えばソレまでですが・・・)
(忍者を意識したら忍者めいた攻撃を取ってきた・・・・)
(最初忍者を知らない風だったのはブラフ?しかしあのリアクションは“リアル”でした)
(それにコレほどの出血にもかかわらずいまだ立っていられる・・・)
(血・・・血の匂い・・・血の匂いがしない!?)
(出血の影響が嗅覚に?いや何か他の匂いが・・・コレはこの匂いは・・・)
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虚ろな目に生気が戻る!
サンキストは仰向けに倒れたままだ!
額のベアリングの跡も刺し傷もない!
「な、、るほど、、、この匂い」
懐をガサゴソとまさぐると注射器のようなものを取り出し首筋につき立て内容物を注入する!
「すぅ~~ーーーーはぁッ!はぁ、はぁ、はぁ・・・・!」
「オーストラリア原産シダ科の植物タスマニアンムラサキメシダそれと幾つかの混合物」
「アボリジニが交霊術を行う際にお香として使用するものですね」
「効能は幻視、多幸感など・・・・混合物のおかげか多少違う効果でしたがね」
懐をガサゴソとまさぐると注射器のようなものを取り出し首筋につき立て内容物を注入する!
「すぅ~~ーーーーはぁッ!はぁ、はぁ、はぁ・・・・!」
「オーストラリア原産シダ科の植物タスマニアンムラサキメシダそれと幾つかの混合物」
「アボリジニが交霊術を行う際にお香として使用するものですね」
「効能は幻視、多幸感など・・・・混合物のおかげか多少違う効果でしたがね」
「へ~、ソウいウ効果ダったんダ知らナかッタ詳しいネ」
「多少、、、ね」
「先ほどの会話も香気を気付かせにくくする為と効能が現れるまでの時間稼ーーー」
「キッス!あなたが用意したものでしょう!」
「先ほどの会話も香気を気付かせにくくする為と効能が現れるまでの時間稼ーーー」
「キッス!あなたが用意したものでしょう!」
「ウウん、そのヘンの死体カら盗(と)ってオいタンでスよ」
「それニお喋リしてタのは殆どサンキすとサンでスヨね」
「それニお喋リしてタのは殆どサンキすとサンでスヨね」
「・・・・全く、命知らずですね闇の世界にその名を轟かせたQX団サイボーグの科学兵器ですよ」
「下手な細菌兵器だったら二人ともお陀仏です」
「下手な細菌兵器だったら二人ともお陀仏です」
「あア!確かニそウでスね!気ヲ付けマす!」
わざとらしくさも今気付いたという反応を見せ次いで問う
「さっキノ注射は解毒剤でスか?」
わざとらしくさも今気付いたという反応を見せ次いで問う
「さっキノ注射は解毒剤でスか?」
「一種のナノマシンです簡単に説明すると血中の不純物を取り除く効果があります」
「とはいえ自前ではなくとある科学者から拝借したものですがねキスキス」
「・・・・無駄話はこの辺りにして」
サンキストはゆっくりと立ち上がるとボキボキと関節を組み替え長身痩躯の姿へ変身する
「お喋りにお付き合いいただきメルシーボークー!」
「おかげさまで十分に回復できました」
「とはいえ自前ではなくとある科学者から拝借したものですがねキスキス」
「・・・・無駄話はこの辺りにして」
サンキストはゆっくりと立ち上がるとボキボキと関節を組み替え長身痩躯の姿へ変身する
「お喋りにお付き合いいただきメルシーボークー!」
「おかげさまで十分に回復できました」
「うワぁッっ!ビッくリしマしたヨ!きモち悪イよネ!」
アバウトフェイスはビクリと反応し己の両肩を掴み身震いををこらえる
アバウトフェイスはビクリと反応し己の両肩を掴み身震いををこらえる
「・・・・・」
「さて戦闘開始と行きましょうか!」
「さて戦闘開始と行きましょうか!」
「譲りマすヨ」
「キス?」
意外な言葉にあっけに取られるサンキスト
意外な言葉にあっけに取られるサンキスト
「譲りマスこんな気持ち悪イ人と戦いタクないデすヨ」
「・・・・さすがにへこんできますね」
「冗談でスよ、本当の任務ハこの死体ガ予期せヌ人物の手に落ちナいヨウに監視スル事デす」
「ですがあルべき場所に渡ルようデアれば譲りまスよ」
「ですがあルべき場所に渡ルようデアれば譲りまスよ」
「あんな真似までされて信じられませんね油断させて後ろからズドンッ!よくある手です」
「チョッと悪ふざケが過ぎマしたネ、でモサンきスとさンが倒れテる間にイツでも殺せマしタよ」
「それデモ信じラレないナラあナたのくらイあんトを当てテ見まショうカ」
「こルれオーねさンでスヨね」
「それデモ信じラレないナラあナたのくらイあんトを当てテ見まショうカ」
「こルれオーねさンでスヨね」
「ッッッ!!!!!!!!!!!!」
「なぜソレをっ!」
懐の拳銃に手を添え戦闘体勢をとるサンキスト!
「なぜソレをっ!」
懐の拳銃に手を添え戦闘体勢をとるサンキスト!
「カマかケまシたヨ」
「しまっ、、、、あなたっ、、、、!」
「でも合格でス」
「キィ!?」
アバウトヴォイスの口調と声色が変わる男性の力強く通る声だ
「回収者が現れて依頼者がコルレオーネでなかった場合は殺せ」
「こレが本当ノ本当の任務でスよ」
「回収者が現れて依頼者がコルレオーネでなかった場合は殺せ」
「こレが本当ノ本当の任務でスよ」
「それが本当だとして目的はなんです?」
「コルレオーネ氏がわざわざダブルブッキングさせたとも思えませんし」
声色の変化には微塵も興味を示さず疑問を投げかける
盗賊家業のサンキストには声帯模写など珍しくも無いし
アバウトヴォイスの声は先ほどから聞き取り辛い位に変化しっぱなしだ
「コルレオーネ氏がわざわざダブルブッキングさせたとも思えませんし」
声色の変化には微塵も興味を示さず疑問を投げかける
盗賊家業のサンキストには声帯模写など珍しくも無いし
アバウトヴォイスの声は先ほどから聞き取り辛い位に変化しっぱなしだ
「そウこルれオーネさんは関係無イですよ」
「クライアントは同行されてイルトいう他の科学者さンデすきっト保険でスね」
「どうシテモ欲しイ見たいデスよねこのサイボーグ」
「クライアントは同行されてイルトいう他の科学者さンデすきっト保険でスね」
「どうシテモ欲しイ見たいデスよねこのサイボーグ」
「なぜあなた方に?」
「ユニヴァースの理念とこの任務なにか関係があるとも思いませんが」
「ユニヴァースの理念とこの任務なにか関係があるとも思いませんが」
「さぁ、詳しクハ知リマせんよ報酬が良かっタノかもね」
「私たチハ孤立した組織なのデヨそに情報が洩れル危険も少なイですヨネ」
実際ユニヴァースが陰で操る小規模組織はいくつかあるが直接やり取りのある他組織は存在しない
「私たチハ孤立した組織なのデヨそに情報が洩れル危険も少なイですヨネ」
実際ユニヴァースが陰で操る小規模組織はいくつかあるが直接やり取りのある他組織は存在しない
「辻褄は合いますが、初めからあなたが届ければ良いのでは」
「サンきすトさんガ現れなカッタ場合つまリ侵入ニ失敗した場合はソノ予定でシタが」
「忍びコムノは得意だけドソんな重そウな鉄の塊持ッテ帰るのハ面倒でスヨね」
「忍びコムノは得意だけドソんな重そウな鉄の塊持ッテ帰るのハ面倒でスヨね」
「・・・・」
確かに辻褄は合う襤褸(ぼろ)を纏っていて怪しいことこの上ないが怪しいのはこちらも同じこと
確かに辻褄は合う襤褸(ぼろ)を纏っていて怪しいことこの上ないが怪しいのはこちらも同じこと
「それジャあ、そロソろ帰リマすね」
「あっ最後ニ、もしコルれおーネさんノ手に渡らナカった場合は刺客が殺シニ行きマすよ」
「あっ最後ニ、もしコルれおーネさんノ手に渡らナカった場合は刺客が殺シニ行きマすよ」
「なるほど監視と保険そして釘を刺すためにという訳ですか・・・・」
「よほど大事な鉄塊君(バンクス)ということですね多少値段を吊り上げても良さそうだキスキスキス!」
「よほど大事な鉄塊君(バンクス)ということですね多少値段を吊り上げても良さそうだキスキスキス!」
「そレハご自由に」
ダンッと地面を蹴ると垂直に飛び上がり天井に張り付くアバウトヴォイス
「ばイびー」
そのままカサカサと虫のような動きで空調ダクトの中へ消えていった
ダンッと地面を蹴ると垂直に飛び上がり天井に張り付くアバウトヴォイス
「ばイびー」
そのままカサカサと虫のような動きで空調ダクトの中へ消えていった
「あなたもキモイじゃないですか・・・・」
注・タスマニアンムラサキメシダという植物は現実には実在しません