ウハカタツバ


本カタカナ語辞典ではカタカナ語(或いは横文字、カタカナ英語)の言い換え及び和訳、カタカナ語の訓読み、日本語表現、失われた日本語、カタカナ語の日本語への直し方を載せています。
カタカナ語自体無秩序に使用され、国語辞書には載っていない用法が山ほどあるため、意味が分かりにくいということがあります。
昨今の日本は、古来より使ってきた日本語をなんでもかんでもカタカナ英語に音写しているため、数多の日本語が言い伝えられずに失われています。
正しき日本語の伝承・保存を兼ねた、後世に残したい日本語、後世へ語り継ぎたい日本語辞典、或は、標準日本語(標準語)の模範となるべく作られた、然るべき日本語辞典です。
曾ての日本人なら当然浮かんでくるであろう物の名で、現代の日本人が、浮かんでこないほどになっている物の名、即ち失われた日本語を知ることができます。
日本語が母語でない日本人及び学習者のための辞典として標準日本語の学習にご活用ください。

この辞典の方針

  1. まずカタカナ語とは広義では日本語(大和言葉)と漢語以外の外来語を指します。
    また原語の綴り(ラテン文字などでの表記)をそのまま使っている言葉や漢字表記でも中国語読みであればそれも該当します(「上海」をシャンハイと読む例がこれに当たる)。
    狭義では一般的にあまり普及していない外来語や既にあるカタカナ語同士による新たな複合語、元々使われていた言葉を英語などに直訳しカタカナに音写した言葉を指します。
    カタカナ表記の非カタカナ語もご参照ください。
    • 専ら動詞形などで用いられるカタカナ語(サボるなど)は原語ではなくその形として頁を作り、まとめます。
  2. 固有名詞の翻訳はしません。
    • 料理や動植物などの翻訳が難しい一般名詞は翻訳しません。
      また、色は一般的によく用いられているもののみ翻訳します(例:ピンクオレンジなど)。
  3. 和訳欄の順序については、まず一番適しているであろう言葉を置き、後の方にあまり適していない、または使われない言葉の順にしています。
    • また振り仮名は複数の読みがある単語のみに付けます。
      「(漢字一字):」は一種の接辞のような熟語で意味が狭い単語を並べています。この説明で分かりにくい場合はオリジナルを参照ください。
  4. 漢字については、漢字本来の意味に準じた漢字を使います。
    つまりは、「 同音の漢字による書きかえ 」のような誤った漢字の使い方をしないように、心掛けていきます。
    詳しくは同訓異字と同音異字をご参照ください。
    • また旧字体は使いません。理由は読めない人がほとんどだと思うからです。
      但し交ぜ書きがなされるような言葉については旧字体を使います。例えば「補てん」や「黙とう」などです。
  5. 漢字一字欄は中国でその意味があっても、日本ではその意味が薄い場合は載せません。逆の場合は載せます。
    例えば「只」は日本では無料の意味がありますが中国ではありません。
    このような場合にその漢字をその意味として記載します。
  6. 「やまとことば」の欄は事実上の訓読みです。古代の日本人が漢字に訓読みを当てたように、それに倣って古語を中心に手本と成る言葉たちです。
  7. 造語は日本人の感覚としての分かりやすさを意識して作ります。難しい漢字などはあまり使わないで、大和言葉を用いるように意識して作っております。
  8. 「書き込む」や「切り取る」などの複合語の送り仮名は原則、省略しないで書きます。
  9. 和訳欄内では踊り字(々)を使いません。
  10. 略語についてはその頁ではなく、正式名の頁に和訳を載せます。また略称や正称、表記揺れは管理者が分かる範囲までを記します。
  11. 直訳音写語とは言葉狩りの対象になった日本語を指します。カタカナ語的な意味の派生などの元とされる言葉です。謂わばカタカナ語に於ける「旧称」です。
  12. カタカナ語の類義語欄は一般的によく見るもののみ記載します。
  13. ウィやウェ、ウォから始まるカタカナ語には「ウ」の附箋を付けます。また原語の綴りで作成したものにカタカナの附箋は付けません。
  14. 最新の流行語については一度、様子見してから編輯の検討をします。
  15. 備考欄の参考辞書の詳細は以下の通り。
    • 廣辭林新訂版 発行者:三省堂 編纂者:金澤庄三郞 初版発行年:1934年(昭和9年)
    • 新訂大言海 発行者:冨山房 編纂者:大槻文彦 初版発行年:1956年(昭和31年)
    • 角川国語辞典新版 発行者:角川学芸出版 編纂者:久松潜一・佐藤謙三 初版発行年:1969年(昭和44年)
    • 大英和辭典 発行者:大倉書店 編纂者:藤岡勝二 初版発行年:1932年(昭和7年)



最終更新:2024年12月26日 12:27